マゴットセラピー(Maggot therapy)。糖尿病性足潰瘍・壊疽の治療。
こんにちは。

夏井睦先生が、ご著書で人類の将来的な蛋白源としては「ウジ虫」が最適と述べておられましたが、その「ウジ虫」、実は医療現場で、おおいに役に立っているのです。

その名は「マゴットセラピー(Maggot therapy)」 です。

とても可愛らしい名称ですが、Maggot というのは、なんとウジ虫のことなのです。

何故今急にマゴットセラピーの話なのかというと、縁があったのです。




『糖尿病とウジ虫治療――マゴットセラピーとは何か (岩波科学ライブラリー) 2013年』

という本を執筆された岡田 匡 先生が、2015年2月8日(日)の「医療従事者用糖質制限食セミナーin京都」に参加しておられて、その時、本をいただいたのです。

マゴットセラピーの実例、歴史・・・など、素晴らしい内容の本ですので、興味がある方は、是非ご一読を。

マゴットセラピーは、ウジ虫の食性を利用して壊死組織を除去する治療法で、糖尿病性足潰瘍・壊疽などに極めて有功な治療法です。

英国では保険診療が認められており、医療費削減に貢献しているそうです。

日本では、まだ保険では認められてないので、週に3回、ウジ虫を交換したとして、一週間で約10万円です。

確かに高額ですが「糖尿病性足潰瘍・壊疽で足を切断する」と言われていた患者さんが無事に治るのなら、おおいに価値があります。

しかし、適応を慎重に判断する必要がありますので、充分に説明してくれる医師を捜して、納得してからマゴットセラピーを開始していただけば幸いです。


☆☆☆

日本では、以下の二つの会社が、マゴットを販売しています

1)
http://www.japan-maggot.com/shourei.html
ジャパン・マゴット・カンパニー
086-953-4430

マゴットセラピーの症例の写真もあります。
ホームページに提携医療機関のリストがあります。

2)
http://www.btmcl.com/about.html
株式会社バイオセラピーメディカル
マゴットセラピーの症例の写真もあります。
お問合せ先: 〒526-0829 滋賀県長浜市田村町1281-8-10        .
長浜バイオインキュベーションセンター内
TEL: 0749-53-1485
FAX:0749-53-1484
E-mail: info@btmcl.com 



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
糖尿病とウジ虫治療
江部先生

糖尿病とウジ虫治療の本の事が書かれていて、とても嬉しくて初コメントさせていただきました。
私も以前読ませていただき、色んな意味でとても感動したのを覚えています。
私は同じ本を一人で4冊も買ってしまいました^^;
感動のあまりレビューもあちこち色んなところで書いています。

この本を読んで感動するのは、ウジ虫治療の事だけではありません。真剣に医療に取り組まれるたくさんの方々の熱意の様なものを感じる
事が出来て、その事が私を心から感動させたのだと思います。

江部先生、夏井先生、岡田先生、そしてそんな先生方とつながっている多くの方が医療の事をとても真剣に前向きに一生懸命考えてらして、そんな皆さんを見ていると、私ももっと頑張らなければと強く心を動かされてしまいます。

先生方の様に社会貢献度は大きくありませんが、私の周りにいる方々が少しでも元気で幸せになれます様に、明日からもまた頑張っていきたいと思います。



2015/02/10(Tue) 21:41 | URL | さちこ | 【編集
マゴットセラピー
江部先生

セミナーでは糖質制限の知識の整理ができて非常に役立ちました。
今後も一人でも多くの医師が参加されることを期待します。
そして近い将来当たり前の知識になることを祈っています。

またマゴットセラピーのご紹介をしていただき感謝申し上げます。
こちらの普及にはまだまだ長い時間を必要としますが、
糖尿病性足潰瘍の患者さんの治療選択肢のひとつになればと思っています。
本当にどうもありがとうございました。

                           岡田匡
2015/02/10(Tue) 22:29 | URL | 岡田 匡 | 【編集
Re: 糖尿病とウジ虫治療
さちこ さん

マゴットセラピーが、英国のように健康保険が認めるようになればいいですね。
2015/02/11(Wed) 09:14 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: マゴットセラピー
岡田 匡 先生

セミナー、お疲れ様でした。
お役に立てれば嬉しいです。

マゴットセラピーと糖尿病性足潰瘍、時々ブログで取り上げたいと思います。
2015/02/11(Wed) 09:17 | URL | ドクター江部 | 【編集
先生 相談してもいいですか
昨年頚椎症のステロイドの影響でⅡ型糖尿病になりインスリンを一日2回打っています。実はまた最近背中と腕に痛みがあります。もうプレドニンは飲みたくありません。別の鎮痛剤はあるものなのでしょうか?
2015/02/11(Wed) 13:10 | URL | saya | 【編集
Re: 先生 相談してもいいですか
saya さん

プレドニンのようなステロイド薬以外の痛み止めは、あります。
私は頸椎症のことはよくわかりませんので、整形外科の主治医とご相談ください。
2015/02/11(Wed) 14:11 | URL | ドクター江部 | 【編集
以前働いていたハワイの病院でも5-6年位前から、感染症専門科で、マゴットセラピーをしていました。病巣部を食べてくれるということで、大学院の講義でも取り上げられていて、とても興味深かったのを覚えています。ということはアメリカでも保険適応ですね。
2015/02/11(Wed) 15:27 | URL | ハワイより | 【編集
Re: タイトルなし
ハワイより さん

コメント、ありがとうございます。

大学の講義に取り上げられているだけでも、日本とはえらい違いですね。
アメリカでもイギリスでも保険適応なら、日本でも保険適応は夢ではないですね。
マゴットセラピーの情報を広めるお手伝いをしたいと思います。
2015/02/11(Wed) 17:42 | URL | ドクター江部 | 【編集
画期的な新薬なのでしょうか?
御無沙汰しておりますが、
以前に何度か投稿させていただいた者でございます。

ヒコマロさんの記事については、
糖質制限食については一切言及なく、
一日6食&オヤツにカツ丼とうい食生活を続けていた氏が、
一日3食、オヤツ抜きにした結果であるという一部報道も見受けられますので、あまり手離しで称賛されるのもどうかと愚考いたします。

別件ですが、糖尿病関連で、このような記事をみまして大変気になっております。
よろしければ江部先生の御意見を伺いたく思います。
m(__)m

「玄米に糖尿病の改善効果があると判明!膵臓の細胞機能を回復させる効果」http://www.scienceplus2ch.com/archives/4959492.html?1423056518#comment-form
2015/02/13(Fri) 06:40 | URL | カイゴロン | 【編集
Re: 画期的な新薬なのでしょうか?
カイゴロン さん

玄米に豊富に含まれる成分「ガンマオリザノール」に、糖尿病の改善・予防効果がある

という記事ですね。
しかしながら、玄米そのものは糖質の塊なので、玄米を食べて糖尿病が予防できる可能性は少ないです。
玄米菜食者が糖尿病になることはよくあります。

かくいう私も、34才から玄米魚菜食を続けていましたが、52才で糖尿病が発覚して
スーパー糖質制限食に切り替えました。
2015/02/13(Fri) 07:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 画期的な新薬なのでしょうか?
カイゴロンさん

翌日(建国記念の日)は仕事がお休みでしたので、朝のワイドショーを見ておりましたが、2局でちょうど取り上げているところを視聴できました。
どちらも「低糖質ダイエット」とパネルを用いて説明されてました。

朝はおにぎり2個を1個に減らし、
日中はグルメリポートのため数件で食事をしており、
これまでは全て完食していたところを撮影中に食べる以外は残すようにし、
夜は鍋等で主食抜きとしたそうです。

江部先生の方式で言うところの『プチ糖質制限』レベルですけれど、
120kgからの-20kgですし、基礎代謝も高そうですので効果が大きかったのかもしれませんね。
2015/02/13(Fri) 09:45 | URL | 福助 | 【編集
カイゴロンさん、私は10年ぐらい前から主食は白米では無く玄米に変え、パンも全粒粉パンにしていましたが見事に糖尿病を発症してしまいました。

こういう例もあるということで・・・
2015/02/13(Fri) 16:26 | URL | みさこ | 【編集
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