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糖尿病が治った!? 糖質制限食でインスリン抵抗性改善。第二弾。
【14/12/27 きーぶー

偶然にも・・・。

昨日、過去の検査結果を見返しながら、偶然にも柴宏くんさんと同じようなことを考えていました。

私は今年1月に糖尿病と診断されました。

身長は166cmで1月の時点では、
- 体重:106kg(BMI:38)
- HbA1c:8.0
- 空腹時血糖値:117
- 糖負荷30分後血糖値:212
- 糖負荷60分後血糖値:276
- 糖負荷120分後血糖値:206
- 空腹時インスリン:19.9
- 糖負荷30分後インスリン:74,3
でした。

そこからすぐにスーパー糖質制限食を開始し、4月時点で
- 体重:88kg(BMI:32)
- HbA1c:5.7
- 空腹時血糖値:93
- 空腹時インスリン:8.1
になり、この結果から計算してみたところ
HOMA−β:132.6 -> 97.2
HOMA-R:5.75 -> 1.86
でした。

4月時点ではまだHOMA-Rは高値ですが、11月には
- 体重:68kg(BMI:24.7)
- 空腹時血糖値:85
- HbA1c:4.9

となり、インスリンは測定していないのであくまでも推測でしかありませんが、インスリン分泌能が極端に悪化していなく、減量によりHOMA-Rが改善されていると仮定すればもしかしたら正常型に近くなっているのかな?と。

自分の場合は無理なくスーパー糖質制限食に移行できたので今更元の食生活に戻すつもりもありませんが、もし正常型近くにまで改善できているとすれば、たまにやむを得ず高糖質食を摂取する場合の罪悪感が多少は薄れるかなと。

ただ、これはあくまでも推測なので、次回、血液検査をするときにはインスリンの測定も主治医に相談してみようかと思います。

長文で失礼致しました。】



きーぶーさん
コメントをありがとうございます。
とても参考になります。

2014年1月、糖尿病診断
身長は166cm
- 体重:106kg(BMI:38)
- HbA1c:8.0%
- 空腹時血糖値:117 mg/dl
- 糖負荷30分後血糖値:212
- 糖負荷60分後血糖値:276
- 糖負荷120分後血糖値:206
- 空腹時インスリン:19.9 μU/ml
- 糖負荷30分後インスリン:74,3
-HOMA-β:132.6 (40~60)
-HOMA-R:5.75 (1.6以下が正常、2.5以上は抵抗性あり)


空腹時インスリン(基礎分泌インスリン)が19.9μU/mlと高値です。

基準値が検査会社により、「3~15μU/ml」とか「2~10μU/ml」ですから、肥満によるインスリン抵抗性に、身体が対抗して過剰のインスリン分泌を生じています。

それで、空腹時血糖値は117mg/dlと何とか境界型レベルを保っています。

HOMA-βも高値なので、インスリン追加分泌も過剰です。

「肥満→インスリン抵抗性増大→インスリン過剰分泌→肥満→・・・」の悪循環で、106kgに育ってしまった?と考えられます。


すぐにスーパー糖質制限食を開始
2014年4月
- 体重:88kg(BMI:32)
- HbA1c:5.7
- 空腹時血糖値:93
- 空腹時インスリン:8.1
になり、この結果から計算してみたところ
-HOMA-β:132.6  →  97.2
-HOMA-R:5.75 →  1.86


BMIが38から32に改善して、HbA1cと空腹時血糖値は素晴らしい改善で基準値内ですね。
HOMA-βとHOMA-Rも大分改善です。

2014年11月
- 体重:68kg(BMI:24.7)
- 空腹時血糖値:85mg/dl
- HbA1c:4.9 %


スーパー糖質制限食開始10ヶ月で、166cm、68kg。BMI24.7と肥満脱却。(^-^)v(^-^)v 
空腹時血糖値もHbA1cも基準値内です。

きーぶーさんの場合も柴宏くんと同様、「インスリン抵抗性」が主たる要因で糖尿病を発症したと考えられます。

糖尿病発症時には、インスリン分泌能力は充分保たれており、過剰に分泌されています。

従って、肥満脱却により、インスリン抵抗性が基準値内に改善しているなら、仰る通り、11月時点では、正常型に回復している可能生が高いと思います。

次回、血液検査をするときにはインスリンの測定もして、結果をまた教えて頂ければ、大いに参考になります。

なお、たまにやむを得ず高糖質食を摂取しても、食後高血糖にはならないと思いますが、柴宏くんと同様に、機能性低血糖になりやすい可能性がありますので要注意ですね。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
江部先生

ダラダラの文章に、丁寧な返答をありがとうございました。
現在の糖質制限食で、糖尿病を予防できると確信をもって、今後も楽しみながら継続していきたいと思います。

日本の糖尿病学会でも、糖質制限食をもっと積極的に受容してほしいです。

またまた申し訳ないです、質問が2つあります。
①75gOGTTについてです。
現在の状態を続け、突然検査日だけ糖負荷をかけることで結果に変化が出るようなことは、あるのでしょうか。確定診断のために検査はしたいと思っているのですが、いかがでしょうか。

②夜にお酒を飲むと、血糖があがりにくいことを実感しています。肝臓がアルコールの分解のために、糖新生が後回しになって?血糖が上昇しにくいとすれば、本当は高血糖になることが隠されているのですか?血糖があがらないと、安心してしまうのですが、本当はよくないんですよね?肝機能は問題なくもともとお酒が強いので、血糖があがらないと遠慮なく飲んでしまいそうで…基準等はあるのでしょうか。

よろしくお願いします。
2014/12/28(Sun) 20:21 | URL | ぱぴこ | 【編集
ありがとうございます。
ご丁寧に記事にして頂きありがとうございます。

直接診察して頂いている訳ではないので、私の例はあくまでも非公式な一例に過ぎないと思いますが、何かのお役に立てれば幸いですので、今後の経過は改めてご報告させて頂きたいと思います。

いずれにしても、自分の状況をきちんと把握して、合併症のリスクを生じないようにおいしく楽しく糖質制限を続けていくことが大事ですね。
2014/12/28(Sun) 22:32 | URL | きーぶー | 【編集
暁現象と糖新生
早朝起床時の血糖値が高くなる原因に,ソモジー効果と暁現象が挙げられていますが,ソモジー効果は夜間低血糖のリバウンドであり,暁現象は明け方に成長ホルモンの分泌が増えるためと説明されています.

糖質制限食(スーパーですが,時々緩みます)を継続して3年以上になりますが,私も起床時の血糖値が不安定な時があります. 糖質制限のおかげで,食後血糖値,及び昼食前・夕食前の空腹時血糖値は安定しているのですが,起床時だけはまれに110以上になるのです.

そこで,この暁現象が,[成長ホルモン亢進]→[インスリン作用阻害]→[結果として糖新生優勢]の機序で血糖値を上げているものならば,暁現象が始まる時間帯に糖新生を抑制すれば血糖値上昇は起こらないのではないか,と考えて以下の実験を行ってみました.

メトホルミンは,通常服用後血漿中濃度が2~3時間後にピークになりますから(※),起床の2~3時間前にメトホルミンをのめば糖新生が抑制されて血糖値上昇が起りにくくなるはずです. 私の起床時刻はだいたい6時~6時半なのですが,具合のいいことに夜間に1~2回は,トイレに立ちます. そこで,このトイレ時刻がたまたま起床の2~3時間前であった場合には,メトホルミン(250mg×1錠)を服用してみることにしてみました. メトホルミンを【A】服用しなかった場合/【B】服用した場合で,それぞれ n=10の結果が下記の通りでした.

(※)=大日本住友製薬 メトグルコ添付文書 第8版

【A】服用しなかった場合
101, 107, 97, 104, 102, 98, 102, 107, 108, 102

【B】服用した場合
92, 94, 88, 96, 89, 90, 99, 95, 84, 96

平均値±標準偏差で見ると,
【A】は102.8±3.7,【B】は92.3±4.5であり,p=0.0002で有意です.

この結果から,暁現象による血糖値上昇はたしかに糖新生によるものであり,それをメトホルミンで抑制すると,私の場合は起床時血糖値が約10mg/dl低下することがわかりました.

もちろん結果がこうだからといって,これを続ける気はありませんが,やはりほんの少しだけまだ基礎インスリン分泌が足りないのですね.

新年からは,あまり緩まずにスーパー糖質制限に邁進して参ります.来年もよろしくお願い申し上げます.


2014/12/29(Mon) 09:30 | URL | しらねのぞるば | 【編集
Re: タイトルなし
ぱぴこ さん

1)
糖質制限をしていれば、血糖値は正常ですので、それでいいと思います。
75g経口ブドウ糖負荷試験を行う意味は少ないと思います。

詳しくは、
2014年12月21日 (日)の本ブログ記事
「糖質制限と耐糖能。改善と低下、個人差あり。」
をご参照いただけば幸いです。

2)
2012年03月19日 (月)の本ブログ記事
「糖尿人とアルコール、アルコールと肝臓・膵臓、アルコールとガンについて」
をご参照いただけば幸いです。
2014/12/29(Mon) 10:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 暁現象と糖新生
しらねのぞるば さん

コメント・情報をありがとうございます。
暁現象は、成長ホルモンとコルチゾールが関与しているようです。

しらねのぞるば さんのデータ、とてもわかりやすいですね。

私も、早朝空腹時血糖値を下げる意味で、寝る前のメトホルミン内服を勧めることがあります。
しらねのぞるば さんのように、夜中の3時にメトホルミンを内服するのが、より論理的ですが
さすがに無理なので・・・。

興味深いのでそのうち、記事にしたいと思います。
2014/12/29(Mon) 13:27 | URL | ドクター江部 | 【編集
エクア休薬に
先週の土曜日高雄病院、診察を受けました。
去年12月からのスーパー糖質制限のおかげで血液検査HBA1C9.2~なんと4.6、HOMAβ75%、HOMA R 1.2、そのほかの検査もすべて正常値でした。担当医は、エクアやめましょうか?と言われやめました。糖質制限は、このまま続けるとしても週に1回ぐらいは、寿司をつまんだり、麺類の1杯ぐらい食べたいな?(笑)抵抗性も分泌能もかなり改善しているのに食後高血糖はさほど改善されないのですね。何も薬を貰わないで帰るのもなんなのでアカルボースを10回分頂いて帰りました。高雄病院イイネ!
2015/05/19(Tue) 07:29 | URL | ジミー廣島 | 【編集
Re: エクア休薬に
ジミー廣島 さん

「去年12月からのスーパー糖質制限のおかげで血液検査HbA1c9.2%~なんと4.6%」

これは驚異的ですね。
素晴らしいです。

これだけ良くなっていたら、週一回の糖質摂取実験もありですかね。
糖質ありの食事開始後1時間で高雄病院にいって、まず採血して確かめるのもありです。

あるいは、血糖自己測定器を購入されて自分で実験するのもいいですよ。

2013年07月04日 (木)の本ブログ記事
「¥3500-の自己検査用グルコース(血糖)測定器 ニプロ 新発売」
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2592.html
をご参照いただけば幸いです。
2015/05/19(Tue) 19:33 | URL | ドクター江部 | 【編集
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