2014年12月22日 (月)
【14/12/19 ひな祭り
乳幼児の糖質制限
はじめまして。
私は息子のアトピーをきっかけに家族で糖質制限をして4年になります。
4年の経験で、体調がよくなったことがたくさんありました。今は第二子に授乳中ですが、離乳食も糖質制限で進めて行きたいと考えております。
そんな時にsnsで下記のコメントをいただきました。
糖質制限の批判はよくあるものだと思うのですが、人類史以前の食事は果実だったこと、700万年ほどでは、書き換えられないという指摘に、どうなんだろう?と疑問が湧きます。
先生はいかがお考えでしょうか?
また、乳幼児への糖質制限へのお考えもお聞かせいただけると嬉しいです。
お医者様にいただいたコメントです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
糖質制限食を小児や乳児に持ち込むことは危険です。
ケトン性低血糖は正常児でも36時間程度の絶食で起き得るとNelsonに書かれています。
何らかの酵素異常があれば12時間ぐらいで起きますが。
brain glucose uptake は新生児期は20g/day以下、5歳で 170g/dayと最大になる。
10歳で 130g/dayと低下、成人90-100g/day
(/kg当たりではありません。絶対量で成人より糖を必要としています。)
4~5歳時の基礎代謝量は800~900kcal/day(必要エネルギー摂取量は1.75倍の1400-1500kcal/day)
5歳児は安静時にエネルギーの2/3(600kcal以上)以上を脳が消費します。
新生児は脳の糖必要量も少ないので母乳で何とかなっていますが、5歳まで直線的に糖の需要が増えて、乳児後半では足りません。
実際に私は数例の意識障害や痙攣重積を経験しています。
母乳の重量比でタンパク質は1~2%(初乳は2%近く、次第に1%程度まで下がっていく)、脂質3~4%、糖質6~7%で最も多いのは糖質です。(スイカの半分ぐらいの糖度)
少なくともハイハイや歩行が始まるまでタンパク質はそれほど必要には思えません。乳児に最も大切な栄養は脂質と糖質です。脳は何でできていますか?
因みにお米は乾燥質量で6.8%、炊いた状態で2.5%がタンパク質です。お粥にしてちょうど母乳程度である1%のタンパク質です。
人類史の解釈も間違っています。
多く見積もっても人間が肉食を主体にしていたかも知れないのは6万年前から1万年前までです。
脳の代謝メカニズムを変えるには期間が短すぎます。
猿は果実を主食としてきたのですよ。
哺乳類ではテンジクネズミや直鼻猿亜目の霊長類がL-グロノラクトンオキシダーゼ(ビタミンC合成酵素)遺伝子の活性を失っているため、ビタミンCを合成することができません。
イヌイットの研究から極端な肉食で退化する酵素はCPT1およびCPT2です。
日本人には確かにCPT酵素の異常を少なくともheteroで持つ人は13%程度いるので、ユーラシア大陸を渡ってくる数万年はマンモスに頼っていたのかも知れませんが、数千万年の樹上生活は果実と木の実に頼っていたのですよ。
これは酵素の退化の歴史から明らかです。
私は外来で耐糖能異常のある成人には糖質制限食をお勧めしていますが、健康成人にすら普段の食事として糖質制限食が利益をもたらすのかEBMが乏しいのに、乳幼児に糖質制限食を勧めるべきではありません。】
こんにちは。
ひな祭りさんから、幼児の糖質制限について、コメント・質問を頂きました。
ひな祭り さん
糖質制限食で体調良好、良かったです。
家族で糖質制限とはいいですね。
さてsnsのお医者さんのコメント、突っ込みどころ満載です。
一つ一つ検討してみます。
1)
まず、ネルソンという小児科学の教科書に書いてあることは、その通りなのだと思います。
しかし、この教科書は、普通に糖質を摂取している小児のデータを基に書いてあるので、糖質制限食云々という批判の根拠にはそもそもなりません。
このお医者さん、小児科の医師なら「ケトン食」(☆)のことはご存知と思います。
Ketogenic Diet(ケトン食)が、2010年版COCHRANE LIBRARLY(コクラン ライブラリー)と、2011年版NICE(英国政府ガイドライン)の、難治性小児てんかん治療に採用されました。
これまでは、ケトン食の治療効果は認められていましたが、ガイドラインでは治療の選択肢には入れられず、「推奨しない」とされていました。
RCTなどのエビデンスには乏しいとの指摘はありますが、難治性の小児てんかん発作を50%削減する点で有意差が得られたことが、評価されたのだと思います。
また、一時的な副作用はありえますが、重篤な副作用が無いことも認められました。
2010年版COCHRANE LIBRARLY(コクラン ライブラリー)
2011年版NICE(英国政府ガイドライン)
という極めて権威のある二つのガイドラインが、ケトン食に対して明確にポジティブな評価を与えたことは歴史的転換点であり、ビッグニュースと思います。
そして、GLUT1欠損症という病気がありますが、この病気は生後半年から1年以内に診断してケトン食治療を開始することが唯一無二の有効な方法です。
脳はミトコンドリアを有しているので、ブドウ糖と共にケトン体という脂肪酸の分解物をいくらでもエネルギー源として利用することができます。
脳は、ケトン体だけで、ブドウ糖がなくても充分に活動できます。
このことは、GLUT1欠損症の場合を考察すれば明らかです。
GLUT1欠損症では脳はブドウ糖をほとんど利用できません。GLUT1欠損症の唯一の治療法は、ケトン食です。
ケトン食により、脳はエネルギー源のほとんどをケトン体から確保できるので健康に生きることが可能となります。
GLUT1欠損症の場合は、ケトン食以外には有効な治療法はないので、赤ちゃんの内に発見して速やかにケトン食を開始することが極めて大切です。
ケトン食を実践しなければ、GLUT欠損症では、発育障害・発達障害・知的障害・生命の危険などが生じます。
ケトン食を実践すれば生涯健康な生活が可能です。
ケトン食のことを考えれば、乳幼児で糖質制限食を実践してもなんの問題もないと考えられます。
また、イヌイット、マサイ族、モンゴル遊牧民が伝統的な食生活をしている頃は、1000年、2000年以上皆スーパー糖質制限食ですが、子育てで問題があったとは考えられませんね。
ただ、小学校の給食とかの社会的問題もあるので、学校と糖質制限食バトルをして、給食を拒否して糖質制限食弁当を持たすまでのことはいらないと思います。
2)
母乳のエネルギー比率ですが、五訂日本食品標準成分表を見てみました。
人乳は100gで、65kcal、
糖質が7.2g、脂質が3.5g、タンパク質が1.1gくらいです。
糖質が総カロリーの44.3%
脂質が総カロリーの48.46%
タンパク質が総カロリーの6.8%
です。
すなわちエネルギー比率で一番多いのは脂質です。
3)
霊長類の進化は約6500万年前、白亜紀末期頃に始まったと考えられています。人類がチンパンジーと分かれたのが約700万年前とされています。その後、7属23種の人類が生まれては消え、現在残っているのは我々、ホモ・サピエンスだけです。
人類は、基本雑食だと考えられますが、この間各人類の主食が何であったかは明確ではありませんが、少なくとも穀物は、ほとんど摂取していません。
何故なら農耕の開始は約1万年前からだからです。
700万年間の狩猟・採集時代は、野草・木の葉・小動物・動物の肉・内臓・骨髄・昆虫・魚貝類が日常的な食料であり、時にナッツ類・果物・根茎類(山芋など)を食べていたと思われます。
4)
サルの主食は果実というのは、大きな誤解です。
例えばゴリラの主食は「棘の多い大きな蔓や大きな草」です。
チンパンジーは雑食ですが肉食もします。
コロブスザルは、30~40頭の群れをなし、木の葉が主食で、樹上に住んでいます。
チンパンジーはこのコロブスサルを獲物として狩りをして獲ります。
現在では、200種の霊長類のうち40種以上が肉食することが知られています。
日本サルは植物食傾向の強い雑食で、主に果実を食べますが、植物の葉、芽、草、花、種子、キノコ、昆虫なども食べます。
このようにいろんなサルの食性を見てくると、「サルの主食は果実」というのはいかにも乱暴な決めつけですね。
5)
穀物(草の種子)が主食だったのは、ネズミ類です。
マウスやラットなどネズミ類は、本来の主食は草の種子(即ち今の穀物)です。
草原が地球上の有力な植生として現れる鮮新世(510万年前)以降、ネズミ科の動物が出現して爆発的に繁栄します。
ネズミ類は510万年間、草原の草の種子(穀物)を食べ続けてきたのです。
人類が穀物を食べ始めたのは、僅か1万年前からに過ぎません。
6)
イヌイットとCPT1およびCPT2・・・?
イヌイットにCPT1およびCPT2の退化があるとは聞いたことがありません。
何かの誤解と思われます。
【主な脂肪酸代謝異常症】
MCAD欠損症
VLCAD欠損症
TFP(LCHAD)欠損症
CPT1欠損症
CPT2欠損症
全身性カルニチン欠乏症
グルタル酸血症2型
脂肪酸代謝異常症の中に、CPT1欠損症とCPT2欠損症があります。
いずれにせよ、脂肪酸代謝異常症そのものが極めてまれな病気です。
イヌイットは、生肉と生魚が主食だった時代は、脂肪酸やケトン体が主たるエネルギー源であり、脂肪酸代謝異常症があったとは考えられません。
(☆)ケトン食
小児のてんかんで極めて難治性の場合があります。
これは、通常のてんかんの薬を飲んでもひきつけの発作が治まらないというものなのですが、その治療として用いられているのがケトン食です。
この食事は、総摂取カロリーの75~80%が脂質という内容で、これによって難治性てんかんの発作が治まるようになるのです。
これは、欧米で1920年代から続いている治療法です。
日本でも、小児科領域でケトン食療法は実施されています。
ケトン食療法は、「糖質制限食」以上の超高脂肪食で脂肪からケトン体への変換を起こし、そのケトン体が、ブドウ糖の代わりのエネルギー源として利用されることにその名前が由来しています。
実際、脳を始めとして身体のほとんどのエネルギー源としてケトン体が利用されます。
江部康二
乳幼児の糖質制限
はじめまして。
私は息子のアトピーをきっかけに家族で糖質制限をして4年になります。
4年の経験で、体調がよくなったことがたくさんありました。今は第二子に授乳中ですが、離乳食も糖質制限で進めて行きたいと考えております。
そんな時にsnsで下記のコメントをいただきました。
糖質制限の批判はよくあるものだと思うのですが、人類史以前の食事は果実だったこと、700万年ほどでは、書き換えられないという指摘に、どうなんだろう?と疑問が湧きます。
先生はいかがお考えでしょうか?
また、乳幼児への糖質制限へのお考えもお聞かせいただけると嬉しいです。
お医者様にいただいたコメントです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
糖質制限食を小児や乳児に持ち込むことは危険です。
ケトン性低血糖は正常児でも36時間程度の絶食で起き得るとNelsonに書かれています。
何らかの酵素異常があれば12時間ぐらいで起きますが。
brain glucose uptake は新生児期は20g/day以下、5歳で 170g/dayと最大になる。
10歳で 130g/dayと低下、成人90-100g/day
(/kg当たりではありません。絶対量で成人より糖を必要としています。)
4~5歳時の基礎代謝量は800~900kcal/day(必要エネルギー摂取量は1.75倍の1400-1500kcal/day)
5歳児は安静時にエネルギーの2/3(600kcal以上)以上を脳が消費します。
新生児は脳の糖必要量も少ないので母乳で何とかなっていますが、5歳まで直線的に糖の需要が増えて、乳児後半では足りません。
実際に私は数例の意識障害や痙攣重積を経験しています。
母乳の重量比でタンパク質は1~2%(初乳は2%近く、次第に1%程度まで下がっていく)、脂質3~4%、糖質6~7%で最も多いのは糖質です。(スイカの半分ぐらいの糖度)
少なくともハイハイや歩行が始まるまでタンパク質はそれほど必要には思えません。乳児に最も大切な栄養は脂質と糖質です。脳は何でできていますか?
因みにお米は乾燥質量で6.8%、炊いた状態で2.5%がタンパク質です。お粥にしてちょうど母乳程度である1%のタンパク質です。
人類史の解釈も間違っています。
多く見積もっても人間が肉食を主体にしていたかも知れないのは6万年前から1万年前までです。
脳の代謝メカニズムを変えるには期間が短すぎます。
猿は果実を主食としてきたのですよ。
哺乳類ではテンジクネズミや直鼻猿亜目の霊長類がL-グロノラクトンオキシダーゼ(ビタミンC合成酵素)遺伝子の活性を失っているため、ビタミンCを合成することができません。
イヌイットの研究から極端な肉食で退化する酵素はCPT1およびCPT2です。
日本人には確かにCPT酵素の異常を少なくともheteroで持つ人は13%程度いるので、ユーラシア大陸を渡ってくる数万年はマンモスに頼っていたのかも知れませんが、数千万年の樹上生活は果実と木の実に頼っていたのですよ。
これは酵素の退化の歴史から明らかです。
私は外来で耐糖能異常のある成人には糖質制限食をお勧めしていますが、健康成人にすら普段の食事として糖質制限食が利益をもたらすのかEBMが乏しいのに、乳幼児に糖質制限食を勧めるべきではありません。】
こんにちは。
ひな祭りさんから、幼児の糖質制限について、コメント・質問を頂きました。
ひな祭り さん
糖質制限食で体調良好、良かったです。
家族で糖質制限とはいいですね。
さてsnsのお医者さんのコメント、突っ込みどころ満載です。
一つ一つ検討してみます。
1)
まず、ネルソンという小児科学の教科書に書いてあることは、その通りなのだと思います。
しかし、この教科書は、普通に糖質を摂取している小児のデータを基に書いてあるので、糖質制限食云々という批判の根拠にはそもそもなりません。
このお医者さん、小児科の医師なら「ケトン食」(☆)のことはご存知と思います。
Ketogenic Diet(ケトン食)が、2010年版COCHRANE LIBRARLY(コクラン ライブラリー)と、2011年版NICE(英国政府ガイドライン)の、難治性小児てんかん治療に採用されました。
これまでは、ケトン食の治療効果は認められていましたが、ガイドラインでは治療の選択肢には入れられず、「推奨しない」とされていました。
RCTなどのエビデンスには乏しいとの指摘はありますが、難治性の小児てんかん発作を50%削減する点で有意差が得られたことが、評価されたのだと思います。
また、一時的な副作用はありえますが、重篤な副作用が無いことも認められました。
2010年版COCHRANE LIBRARLY(コクラン ライブラリー)
2011年版NICE(英国政府ガイドライン)
という極めて権威のある二つのガイドラインが、ケトン食に対して明確にポジティブな評価を与えたことは歴史的転換点であり、ビッグニュースと思います。
そして、GLUT1欠損症という病気がありますが、この病気は生後半年から1年以内に診断してケトン食治療を開始することが唯一無二の有効な方法です。
脳はミトコンドリアを有しているので、ブドウ糖と共にケトン体という脂肪酸の分解物をいくらでもエネルギー源として利用することができます。
脳は、ケトン体だけで、ブドウ糖がなくても充分に活動できます。
このことは、GLUT1欠損症の場合を考察すれば明らかです。
GLUT1欠損症では脳はブドウ糖をほとんど利用できません。GLUT1欠損症の唯一の治療法は、ケトン食です。
ケトン食により、脳はエネルギー源のほとんどをケトン体から確保できるので健康に生きることが可能となります。
GLUT1欠損症の場合は、ケトン食以外には有効な治療法はないので、赤ちゃんの内に発見して速やかにケトン食を開始することが極めて大切です。
ケトン食を実践しなければ、GLUT欠損症では、発育障害・発達障害・知的障害・生命の危険などが生じます。
ケトン食を実践すれば生涯健康な生活が可能です。
ケトン食のことを考えれば、乳幼児で糖質制限食を実践してもなんの問題もないと考えられます。
また、イヌイット、マサイ族、モンゴル遊牧民が伝統的な食生活をしている頃は、1000年、2000年以上皆スーパー糖質制限食ですが、子育てで問題があったとは考えられませんね。
ただ、小学校の給食とかの社会的問題もあるので、学校と糖質制限食バトルをして、給食を拒否して糖質制限食弁当を持たすまでのことはいらないと思います。
2)
母乳のエネルギー比率ですが、五訂日本食品標準成分表を見てみました。
人乳は100gで、65kcal、
糖質が7.2g、脂質が3.5g、タンパク質が1.1gくらいです。
糖質が総カロリーの44.3%
脂質が総カロリーの48.46%
タンパク質が総カロリーの6.8%
です。
すなわちエネルギー比率で一番多いのは脂質です。
3)
霊長類の進化は約6500万年前、白亜紀末期頃に始まったと考えられています。人類がチンパンジーと分かれたのが約700万年前とされています。その後、7属23種の人類が生まれては消え、現在残っているのは我々、ホモ・サピエンスだけです。
人類は、基本雑食だと考えられますが、この間各人類の主食が何であったかは明確ではありませんが、少なくとも穀物は、ほとんど摂取していません。
何故なら農耕の開始は約1万年前からだからです。
700万年間の狩猟・採集時代は、野草・木の葉・小動物・動物の肉・内臓・骨髄・昆虫・魚貝類が日常的な食料であり、時にナッツ類・果物・根茎類(山芋など)を食べていたと思われます。
4)
サルの主食は果実というのは、大きな誤解です。
例えばゴリラの主食は「棘の多い大きな蔓や大きな草」です。
チンパンジーは雑食ですが肉食もします。
コロブスザルは、30~40頭の群れをなし、木の葉が主食で、樹上に住んでいます。
チンパンジーはこのコロブスサルを獲物として狩りをして獲ります。
現在では、200種の霊長類のうち40種以上が肉食することが知られています。
日本サルは植物食傾向の強い雑食で、主に果実を食べますが、植物の葉、芽、草、花、種子、キノコ、昆虫なども食べます。
このようにいろんなサルの食性を見てくると、「サルの主食は果実」というのはいかにも乱暴な決めつけですね。
5)
穀物(草の種子)が主食だったのは、ネズミ類です。
マウスやラットなどネズミ類は、本来の主食は草の種子(即ち今の穀物)です。
草原が地球上の有力な植生として現れる鮮新世(510万年前)以降、ネズミ科の動物が出現して爆発的に繁栄します。
ネズミ類は510万年間、草原の草の種子(穀物)を食べ続けてきたのです。
人類が穀物を食べ始めたのは、僅か1万年前からに過ぎません。
6)
イヌイットとCPT1およびCPT2・・・?
イヌイットにCPT1およびCPT2の退化があるとは聞いたことがありません。
何かの誤解と思われます。
【主な脂肪酸代謝異常症】
MCAD欠損症
VLCAD欠損症
TFP(LCHAD)欠損症
CPT1欠損症
CPT2欠損症
全身性カルニチン欠乏症
グルタル酸血症2型
脂肪酸代謝異常症の中に、CPT1欠損症とCPT2欠損症があります。
いずれにせよ、脂肪酸代謝異常症そのものが極めてまれな病気です。
イヌイットは、生肉と生魚が主食だった時代は、脂肪酸やケトン体が主たるエネルギー源であり、脂肪酸代謝異常症があったとは考えられません。
(☆)ケトン食
小児のてんかんで極めて難治性の場合があります。
これは、通常のてんかんの薬を飲んでもひきつけの発作が治まらないというものなのですが、その治療として用いられているのがケトン食です。
この食事は、総摂取カロリーの75~80%が脂質という内容で、これによって難治性てんかんの発作が治まるようになるのです。
これは、欧米で1920年代から続いている治療法です。
日本でも、小児科領域でケトン食療法は実施されています。
ケトン食療法は、「糖質制限食」以上の超高脂肪食で脂肪からケトン体への変換を起こし、そのケトン体が、ブドウ糖の代わりのエネルギー源として利用されることにその名前が由来しています。
実際、脳を始めとして身体のほとんどのエネルギー源としてケトン体が利用されます。
江部康二
江部先生こんばんは!
2型糖尿病の40歳アッピと言います。いつもブログの更新を楽しみにしています。
今年も糖質制限ドットコムのトリプルチーズケーキをいただきました。ついハメを外して食べ過ぎてしまったので、血糖値測定をしてみました。
トリプルチーズケーキ
280g 糖質量7.5g
食前 95
2時間後 105
でした。
私は糖質1gで4〜5血糖値が上昇して、2時間値がピークです。このチーズケーキは美味しいだけだなく、血糖値も上がりにくく大満足でした(•ө•)♡ 一気に丸ごと1つ食べれそうです。年末はモリドルノンシュガーチョコレートをいただいてみます。
寒さが厳しくなって来たので、どうぞお体ご自愛下さい。
2型糖尿病の40歳アッピと言います。いつもブログの更新を楽しみにしています。
今年も糖質制限ドットコムのトリプルチーズケーキをいただきました。ついハメを外して食べ過ぎてしまったので、血糖値測定をしてみました。
トリプルチーズケーキ
280g 糖質量7.5g
食前 95
2時間後 105
でした。
私は糖質1gで4〜5血糖値が上昇して、2時間値がピークです。このチーズケーキは美味しいだけだなく、血糖値も上がりにくく大満足でした(•ө•)♡ 一気に丸ごと1つ食べれそうです。年末はモリドルノンシュガーチョコレートをいただいてみます。
寒さが厳しくなって来たので、どうぞお体ご自愛下さい。
2014/12/22(Mon) 17:03 | URL | アッピ | 【編集】
例えばですが、ブドウ糖たっぷりのような甘い飲料水でも、水割りなどにすればカロリーオフのような感じになるものですか。
2014/12/22(Mon) 18:03 | URL | ともなり | 【編集】
はじめまして。
1型糖尿病歴8年、34歳(女)です。
2人目を出産後、10月から糖質制限を始めました。始める前からも、なるべく糖質量を少なく摂るようには心がけていました。
糖質制限を始め、最初の頃は食後高血糖もなく、血糖値が落ちついていたのですが、12月に入った頃より、食後高血糖を頻発し、今までのインスリン量(ポンプ使用中です)の倍近くの量が必要になってきました。
これはインスリンが効きにくい状態になっているということなのでしょうか?また一時的な現象なのでしょうか?
ご教示いただければ幸いです。
(また、関係はないかもしれませんが、12月の血液検査でGPTとALPが高値になっていました。ちょうど風邪をひいていたので、主治医には風邪のせいだろうと言われました。)
1型糖尿病歴8年、34歳(女)です。
2人目を出産後、10月から糖質制限を始めました。始める前からも、なるべく糖質量を少なく摂るようには心がけていました。
糖質制限を始め、最初の頃は食後高血糖もなく、血糖値が落ちついていたのですが、12月に入った頃より、食後高血糖を頻発し、今までのインスリン量(ポンプ使用中です)の倍近くの量が必要になってきました。
これはインスリンが効きにくい状態になっているということなのでしょうか?また一時的な現象なのでしょうか?
ご教示いただければ幸いです。
(また、関係はないかもしれませんが、12月の血液検査でGPTとALPが高値になっていました。ちょうど風邪をひいていたので、主治医には風邪のせいだろうと言われました。)
アッピ さん
京都・菓子職人さんのトリプルチーズケーキ(クリスマスケーキ)
私もすでに予約済みです。
トリプルチーズケーキ:280g 糖質量7.5g
食前 95
2時間後 105
30mgくらい上昇してもおかしくないのに、10mgしか上昇なしとは、
素晴らしい結果ですね。
モリドルノンシュガーチョコレートもとっても美味しいですよ。
京都・菓子職人さんのトリプルチーズケーキ(クリスマスケーキ)
私もすでに予約済みです。
トリプルチーズケーキ:280g 糖質量7.5g
食前 95
2時間後 105
30mgくらい上昇してもおかしくないのに、10mgしか上昇なしとは、
素晴らしい結果ですね。
モリドルノンシュガーチョコレートもとっても美味しいですよ。
2014/12/23(Tue) 11:33 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ともなり さん
1回の食事で摂取する糖質量が、最も重要です。
10gのブドウ糖をそのまま、食べても、
100mlの水に溶かして飲んでも、糖質量10gは変わりません。
2014年08月29日 (金)の本ブログ記事
「各糖質制限食のスタンス」
をご参照ください。
1回の食事で摂取する糖質量が、最も重要です。
10gのブドウ糖をそのまま、食べても、
100mlの水に溶かして飲んでも、糖質量10gは変わりません。
2014年08月29日 (金)の本ブログ記事
「各糖質制限食のスタンス」
をご参照ください。
2014/12/23(Tue) 11:38 | URL | ドクター江部 | 【編集】
まりこ さん
風邪をひいての「シック・デイ」が影響しているかもしれませんね。
2型糖尿病よりも1型糖尿病のほうが、「シック・デイ」の影響は大きいと思います。
風邪をひいての「シック・デイ」が影響しているかもしれませんね。
2型糖尿病よりも1型糖尿病のほうが、「シック・デイ」の影響は大きいと思います。
2014/12/23(Tue) 11:49 | URL | ドクター江部 | 【編集】
こんにちは。
先生の本を参考に、機能性低血糖のためスーパー糖質制限をしています。
最近妊娠したのですが、これまで砂糖の代わりにラカンカットを使っています。甘草エキスなどの成分が入ってるようですが、妊娠中も使用して大丈夫でしょうか?
あと、ラカントの飴もよく食べますが大丈夫ですか。
教えて下さい。
先生の本を参考に、機能性低血糖のためスーパー糖質制限をしています。
最近妊娠したのですが、これまで砂糖の代わりにラカンカットを使っています。甘草エキスなどの成分が入ってるようですが、妊娠中も使用して大丈夫でしょうか?
あと、ラカントの飴もよく食べますが大丈夫ですか。
教えて下さい。
2014/12/23(Tue) 15:32 | URL | きむら | 【編集】
2014/12/23(Tue) 15:37 | URL | 精神科医師A | 【編集】
精神科医師Aさん
情報をありがとうございます。
中日新聞の林勝氏の記事で、山田悟医師のコメントもありますね。
情報をありがとうございます。
中日新聞の林勝氏の記事で、山田悟医師のコメントもありますね。
2014/12/23(Tue) 15:54 | URL | ドクター江部 | 【編集】
初めまして。
先生の著書を購入し糖質制限を始めて1ヶ月経ちました。次回の検査が楽しみです。
11月の健康診断で糖尿病予備軍の少尉から大尉に2階級昇進しました。空腹時去年110から今年122です。
タイ人妻に聞きましたら、タイでは糖尿病患者には糖質制限は普通だと聞きました。聞いただけなので詳しい情報必要あれば調べます。
先日シンガポール航空を利用しました。事前予約ですが、糖質制限食があり、予約しました。
カーボフリーという名称です。パンは食べないのに、なぜかカーボフリーのマーガリンがついてましたよ。
日本の糖尿病学会は頭が固いですね。
輸血が危険なのは分かっていて、輸液だけで十分なのに、輸血学会がそれを認めないのと同じですね。
先生の著書を購入し糖質制限を始めて1ヶ月経ちました。次回の検査が楽しみです。
11月の健康診断で糖尿病予備軍の少尉から大尉に2階級昇進しました。空腹時去年110から今年122です。
タイ人妻に聞きましたら、タイでは糖尿病患者には糖質制限は普通だと聞きました。聞いただけなので詳しい情報必要あれば調べます。
先日シンガポール航空を利用しました。事前予約ですが、糖質制限食があり、予約しました。
カーボフリーという名称です。パンは食べないのに、なぜかカーボフリーのマーガリンがついてましたよ。
日本の糖尿病学会は頭が固いですね。
輸血が危険なのは分かっていて、輸液だけで十分なのに、輸血学会がそれを認めないのと同じですね。
きむら さん
拙著のご購入、ありがとうございます。
ラカンカットは、エリスリトールが主成分で、羅漢果エキス末、甘草エキス末も含まれ、
ゼロカロリーなので大丈夫と思います。
ラカントカロリーゼロ飴も問題ないと思います。
拙著のご購入、ありがとうございます。
ラカンカットは、エリスリトールが主成分で、羅漢果エキス末、甘草エキス末も含まれ、
ゼロカロリーなので大丈夫と思います。
ラカントカロリーゼロ飴も問題ないと思います。
2014/12/23(Tue) 16:07 | URL | ドクター江部 | 【編集】
小松進 さん
拙著のご購入、ありがとうございます。
タイの糖尿病食事情、わかりましたらご教示いただけば幸いです。
最近は
待機的外科手術は必ず、自己血輸血の可能性を考慮ですね。
止むをえず同種血輸血を行う場合も、基準がかなり厳しくなってきているようです。
拙著のご購入、ありがとうございます。
タイの糖尿病食事情、わかりましたらご教示いただけば幸いです。
最近は
待機的外科手術は必ず、自己血輸血の可能性を考慮ですね。
止むをえず同種血輸血を行う場合も、基準がかなり厳しくなってきているようです。
2014/12/23(Tue) 16:16 | URL | ドクター江部 | 【編集】
返信ありがとうございます。
妊娠中に食品添加物や甘味料を摂取しても大丈夫なんでしょうか?
糖質制限はうまくできてるとおもうのですが、毎日食べているふすまパンに、トレハロース、アセスルファムK、エリスリトール、シトラスファイバー、増粘多糖類、難消化性デキストリンと表示があります。
この中で気をつけたほうがいいものがあれば教えて下さい。
妊娠中に食品添加物や甘味料を摂取しても大丈夫なんでしょうか?
糖質制限はうまくできてるとおもうのですが、毎日食べているふすまパンに、トレハロース、アセスルファムK、エリスリトール、シトラスファイバー、増粘多糖類、難消化性デキストリンと表示があります。
この中で気をつけたほうがいいものがあれば教えて下さい。
2014/12/23(Tue) 16:48 | URL | きむら | 【編集】
きむら さん
食品の安全基準 日本と海外
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/703385.pdf
をご参照ください。
日本の食品ですから、日本の安全基準はクリアしていると思います。
アセスルファムKは、一日の総量規制がありますが、
日常的な食生活でそれを超えることはまずないと思います。
http://www.ffcr.or.jp/zaidan/FFCRHOME.nsf/pages/JECFA-ADI-D07
公益財団法人 日本食品化学研究振興財団
JECFA安全性評価-指定添加物
も、ご参照ください。
食品の安全基準 日本と海外
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/703385.pdf
をご参照ください。
日本の食品ですから、日本の安全基準はクリアしていると思います。
アセスルファムKは、一日の総量規制がありますが、
日常的な食生活でそれを超えることはまずないと思います。
http://www.ffcr.or.jp/zaidan/FFCRHOME.nsf/pages/JECFA-ADI-D07
公益財団法人 日本食品化学研究振興財団
JECFA安全性評価-指定添加物
も、ご参照ください。
2014/12/23(Tue) 17:09 | URL | ドクター江部 | 【編集】
妊娠がわかった途端いろいろ心配になってしまいました。ありがとうございます。
ネットで調べたら、ラカンカットに入っている甘草は良くないとか色々意見があったので気にしましたが、先生が大丈夫と言ってくれるなら安心です。私の糖質制限食には欠かせないものなので…!
ありがとうございました。
ネットで調べたら、ラカンカットに入っている甘草は良くないとか色々意見があったので気にしましたが、先生が大丈夫と言ってくれるなら安心です。私の糖質制限食には欠かせないものなので…!
ありがとうございました。
2014/12/23(Tue) 17:18 | URL | きむら | 【編集】
私の息子は難治性ミオクロニーてんかんで治療としてのケトン食を実践して1年7ヵ月になります。
数種の薬を服用してもてんかん波は止まらず、途方にくれていたところ、転院した病院の先生から提案されました。
厳しい食事制限にはじめはうろたえましたが、ケトン食実施のための入院中2日目くらいで明らかな改善が見られました。どんな薬を飲んでも止まらなかった発作波がゼロになったのです。その時はケトン食のなかで一番厳しい4:1という比率の食事でした。(1食あたりタンパク質4.8脂質34炭水化物2.4)。
退院してから子どもは体調を崩したので(食事がほぼ油だったため胃腸障害をおこした)、結局は3:1のケトン食で落ち着きました。それを一年ほど行い、今では発作はほぼ無くなりました(前回の脳波検査ではてんかん波はゼロになりましたが、脳波検査でゼロになったのはまだ前回の1回だけなので「ほぼ」と書きました)。
息子がケトン食を始めてから数ヶ月間私も糖質をほとんど取らずに(ほぼゼロ)生活していました。もちろん体重はみるみる落ち、不思議なことに肩凝りやだるさが無くなり、イライラすることもほとんどなくなったのを覚えています。
不思議な感覚でした。体の中からスッキリするような爽快感がありました。
半年ほどで体重は五キロほど落ち、何より肌の調子がすこぶる良くなったのです。
その後、息子のてんかんも落ち着き、私も仕事を始めてその職場でお菓子を食べるようになって体調も体重も元の通りになってしまいました。
それから一年ほどたった今、またケトン食を始めています。肩凝りや首凝り、イライラがひどくなってしまったからです。
スイーツ中毒から抜け出すためと、体調を整えるためです。もう数日経ちましたがやっぱり肌には速効性があります。ハリが違ってきます。そして体は軽くなります。
最近は江部先生もプロデュースされていますが、味の良い低糖食品が色々出ていますのでそこまで大変な思いをしなくてもケトン食を実践できます。ケトン体をチェックするために息子用のケトスティックスを使っています。
ケトン食のこと、もっと色々な人に知ってほしいと思います。てんかんの治療としてのケトン食さえも続けられないと思いこんでACTHというホルモン療法を選ぶひともいるようです。ホルモン治療は抵抗力が落ちるため、隔離されて行わなければならないほど色々な副作用があります。
ケトン食が広く知られれば息子と同じように難治性てんかんに苦しむ子ども達の未来を良い方に変えられるかもしれません。
江部先生の糖質制限ドットコムや低糖工房などを上手に利用して美味しいケトン食を作ることは可能ですから。
私自身が体験した、ケトン食は辛いものではなく、むしろ体が研ぎ澄まされていくような爽快なものでした。息子にとっては難治性てんかんを封じ込める素晴らしい治療です。息子は今でも続けていますが、私自身がケトン体の出方を見ながら食事量を調節しているので、満足できる食事内容になっているようです。
江部先生のブログを見たひとがもっと色々知りたいと思ってくださるように応援しています。
数種の薬を服用してもてんかん波は止まらず、途方にくれていたところ、転院した病院の先生から提案されました。
厳しい食事制限にはじめはうろたえましたが、ケトン食実施のための入院中2日目くらいで明らかな改善が見られました。どんな薬を飲んでも止まらなかった発作波がゼロになったのです。その時はケトン食のなかで一番厳しい4:1という比率の食事でした。(1食あたりタンパク質4.8脂質34炭水化物2.4)。
退院してから子どもは体調を崩したので(食事がほぼ油だったため胃腸障害をおこした)、結局は3:1のケトン食で落ち着きました。それを一年ほど行い、今では発作はほぼ無くなりました(前回の脳波検査ではてんかん波はゼロになりましたが、脳波検査でゼロになったのはまだ前回の1回だけなので「ほぼ」と書きました)。
息子がケトン食を始めてから数ヶ月間私も糖質をほとんど取らずに(ほぼゼロ)生活していました。もちろん体重はみるみる落ち、不思議なことに肩凝りやだるさが無くなり、イライラすることもほとんどなくなったのを覚えています。
不思議な感覚でした。体の中からスッキリするような爽快感がありました。
半年ほどで体重は五キロほど落ち、何より肌の調子がすこぶる良くなったのです。
その後、息子のてんかんも落ち着き、私も仕事を始めてその職場でお菓子を食べるようになって体調も体重も元の通りになってしまいました。
それから一年ほどたった今、またケトン食を始めています。肩凝りや首凝り、イライラがひどくなってしまったからです。
スイーツ中毒から抜け出すためと、体調を整えるためです。もう数日経ちましたがやっぱり肌には速効性があります。ハリが違ってきます。そして体は軽くなります。
最近は江部先生もプロデュースされていますが、味の良い低糖食品が色々出ていますのでそこまで大変な思いをしなくてもケトン食を実践できます。ケトン体をチェックするために息子用のケトスティックスを使っています。
ケトン食のこと、もっと色々な人に知ってほしいと思います。てんかんの治療としてのケトン食さえも続けられないと思いこんでACTHというホルモン療法を選ぶひともいるようです。ホルモン治療は抵抗力が落ちるため、隔離されて行わなければならないほど色々な副作用があります。
ケトン食が広く知られれば息子と同じように難治性てんかんに苦しむ子ども達の未来を良い方に変えられるかもしれません。
江部先生の糖質制限ドットコムや低糖工房などを上手に利用して美味しいケトン食を作ることは可能ですから。
私自身が体験した、ケトン食は辛いものではなく、むしろ体が研ぎ澄まされていくような爽快なものでした。息子にとっては難治性てんかんを封じ込める素晴らしい治療です。息子は今でも続けていますが、私自身がケトン体の出方を見ながら食事量を調節しているので、満足できる食事内容になっているようです。
江部先生のブログを見たひとがもっと色々知りたいと思ってくださるように応援しています。
ちきちき さん
応援ありがとうございます。
「難治性ミオクロニーてんかんが、ケトン食改善」
良かったです。
2013年03月11日 (月)の本ブログ記事
「映画 メリルストリープ 誤診 ・・・ケトン食で、難治性てんかんが治癒」
にとりあげた映画
邦題 メリルストリープ 誤診
原題 first do no harm(何よりも害を成すなかれ)
は感動的でした。
1997年、リリースの映画ですが、ご指摘通り
その頃に比べたら、2015年現在、随分とケトン食を実践しやすい環境が整ってきていますね。
応援ありがとうございます。
「難治性ミオクロニーてんかんが、ケトン食改善」
良かったです。
2013年03月11日 (月)の本ブログ記事
「映画 メリルストリープ 誤診 ・・・ケトン食で、難治性てんかんが治癒」
にとりあげた映画
邦題 メリルストリープ 誤診
原題 first do no harm(何よりも害を成すなかれ)
は感動的でした。
1997年、リリースの映画ですが、ご指摘通り
その頃に比べたら、2015年現在、随分とケトン食を実践しやすい環境が整ってきていますね。
2015/01/01(Thu) 15:59 | URL | ドクター江部 | 【編集】
下記のような論文がありました。
http://first.lifesciencedb.jp/archives/10421
これではGLUT1経由での糖質摂取が骨芽細胞の形成に影響するとのことです。つまり、成長期の子供にはある程度の糖質摂取が、少なくとも成長促進には有用であると言えそうです。
ケトン食による副作用のひとつの成長阻害もこれに影響するのではないかと思われますが、いかがでしょうか?
http://first.lifesciencedb.jp/archives/10421
これではGLUT1経由での糖質摂取が骨芽細胞の形成に影響するとのことです。つまり、成長期の子供にはある程度の糖質摂取が、少なくとも成長促進には有用であると言えそうです。
ケトン食による副作用のひとつの成長阻害もこれに影響するのではないかと思われますが、いかがでしょうか?
2015/09/15(Tue) 08:30 | URL | 大虎猫 | 【編集】
大虎猫 さん
ケトン食でも、糖新生により、ブドウ糖は産生されますので一定の血糖値は保たれますので
そもそも血糖不足にはなりません。
必須脂肪酸、必須アミノ酸はありますが、必須糖質はありません。
しかし糖新生は脳や骨芽細胞のためではないと考えられます。
赤血球はミトコンドリアがないので、ブドウ糖しかエネルギー源にできませんので、
肝臓や腎臓の糖新生は、もっぱら赤血球のためと考えられます。
脳、赤血球、網膜・・・骨芽細胞の糖輸送体はGLUT1です。
まず、ケトン食実践中でも骨芽細胞は、糖新生で産生された血中のブドウ糖を利用できます。
そして骨芽細胞は脳や網膜と同様にミトコンドリアが豊富です。
従って脳と同様にケトン体をいくらでも利用できると思います。
脳はケトン体だけをエネルギー源として、ブドウ糖なしでも生きていくことが可能です。
ケトン食実践中でも、
骨芽細胞は、ケトン体および糖新生によるブドウ糖とをエネルギー源として充分生きていけると思います。
わかりやすい例として、鶏の卵から雛が孵るプロセスを考えてみましょう。
鶏卵の中くらいの大きさ1個(58g)の成分において、糖質は0.1gです。
鶏卵の中で雛が成長し、骨も成長しますが、糖質はほぼ不必要と考えられます。
糖質0.1gの鶏卵から、普通に骨格を持った雛が誕生するわけです。
ケトン食の成長障害は、摂取エネルギー不足など、別の要因と思われます。
ケトン食でも、糖新生により、ブドウ糖は産生されますので一定の血糖値は保たれますので
そもそも血糖不足にはなりません。
必須脂肪酸、必須アミノ酸はありますが、必須糖質はありません。
しかし糖新生は脳や骨芽細胞のためではないと考えられます。
赤血球はミトコンドリアがないので、ブドウ糖しかエネルギー源にできませんので、
肝臓や腎臓の糖新生は、もっぱら赤血球のためと考えられます。
脳、赤血球、網膜・・・骨芽細胞の糖輸送体はGLUT1です。
まず、ケトン食実践中でも骨芽細胞は、糖新生で産生された血中のブドウ糖を利用できます。
そして骨芽細胞は脳や網膜と同様にミトコンドリアが豊富です。
従って脳と同様にケトン体をいくらでも利用できると思います。
脳はケトン体だけをエネルギー源として、ブドウ糖なしでも生きていくことが可能です。
ケトン食実践中でも、
骨芽細胞は、ケトン体および糖新生によるブドウ糖とをエネルギー源として充分生きていけると思います。
わかりやすい例として、鶏の卵から雛が孵るプロセスを考えてみましょう。
鶏卵の中くらいの大きさ1個(58g)の成分において、糖質は0.1gです。
鶏卵の中で雛が成長し、骨も成長しますが、糖質はほぼ不必要と考えられます。
糖質0.1gの鶏卵から、普通に骨格を持った雛が誕生するわけです。
ケトン食の成長障害は、摂取エネルギー不足など、別の要因と思われます。
2015/09/15(Tue) 15:45 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ケトン食の有用性については、FoodStyle掲載の滋賀県立小児保健医療センター 熊田Drの解説をご覧ください。熊田Drの引用文献は2010年以後のが多いが、島津Drのはやたら2010年以前のが多いですね。
http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0723-06:00-2
島津論文の原文の引用文献はこの通りです
http://www.cell.com/cell/references/S0092-8674(15)00579-6
http://www.wound-treatment.jp/new_2015-07.htm#0723-06:00-2
島津論文の原文の引用文献はこの通りです
http://www.cell.com/cell/references/S0092-8674(15)00579-6
2015/09/16(Wed) 22:12 | URL | 精神科医師A | 【編集】
精神科医師A さん
有用な情報をありがとうございます。
有用な情報をありがとうございます。
2015/09/17(Thu) 08:24 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ちくてつ さん
糖尿人にフットケア大切ですね。
ともあれ、足病変も含めて、糖尿病合併症を防ぐには
スーパー糖質制限食で血糖コントロール良好を保つことが最も重要です。
糖尿人にフットケア大切ですね。
ともあれ、足病変も含めて、糖尿病合併症を防ぐには
スーパー糖質制限食で血糖コントロール良好を保つことが最も重要です。
2015/09/17(Thu) 08:26 | URL | ドクター江部 | 【編集】
いろいろなアドバイスありがとうございました。
ご指摘のヒントで調べてみたら、次のような情報がありました。
http://www.f-gtc.or.jp/ketogenic-diet.html
とりわけ、低インスリンとケトン体産生に関するテーマが興味深いと思いました。
ご指摘のヒントで調べてみたら、次のような情報がありました。
http://www.f-gtc.or.jp/ketogenic-diet.html
とりわけ、低インスリンとケトン体産生に関するテーマが興味深いと思いました。
2015/09/17(Thu) 10:37 | URL | 大虎猫 | 【編集】
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