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食材と追加分泌のインスリンとの関係について
【14/12/19 kei

境界型で糖尿病予防のため糖質制限をしています。

野菜の糖質でインスリンが追加分泌されることは分かりました。

例えば、野菜を摂らず、味付けもシンプルな糖質がほぼ0に違い食事ではどうでしょうか?このような食事では追加のインスリンは出ないと思いますが、続けるとインスリンが出にくくなってしまいますか?

私自身、野菜はほとんど食べていないのですが、糖質が0に近い食事は良くないでしょうか?】


こんばんは。

keiさんから、食材と追加分泌のインスリンとの関係についてコメント・質問をいただきました。

1)糖質摂取は大量のインスリンを追加分泌させます。
2)タンパク質摂取は少量のインスリンを追加分泌させます。
3)脂質摂取はインスリンを分泌させません。

アミノ酸の中で、ロイシン、アルギニン、リジンはインスリンを分泌させます。

そして、例えば牛肉のタンパク質の成分には、ロイシン、アルギニン、リジンが含まれています。

正常人が牛サーロインステーキを200g食べても、血糖値に直接影響を与えるのはグリコーゲン分だけなので、3mgも上昇しません。

それなのにインスリンだけが分泌されたら、低血糖になってしまいます。

低血糖にならないのは、同時にインスリン拮抗ホルモンのグルカゴン(血糖上昇作用あり)も分泌されて、効果が相殺されるからです。

つまり、ロイシン、アルギニン、リジンが含まれているタンパク質を食べると、追加分泌のインスリンが少量ながら分泌されるということですね。

スーパー糖質制限食でも少量の追加分泌インスリンはでますし、野菜もなしの糖質ゼロ食でも、タンパク質分の追加分泌インスリンはでるということです。

また、基礎分泌インスリンは、スーパー糖質制限食でも糖質ゼロ食でも、24時間常に出続けていますので膵臓のβ細胞はずっと働き続けているわけです。



なお、野菜や果物が一切ない食事は、ビタミンCが不足する恐れがあるのでお奨めではないですね。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
はじめまして、すがるような気持ちで書き込みさせていただいます。33歳、身長170、体重55キロ、男性です。先月、テレビの特集を見て嫌な予感がして糖尿病の検査をしたところ、境界型と診断されました。境界型なのできっと治るという前向きな気持ちと、いつか糖尿病や合併症になるという恐怖が入り混じり毎日まともに眠れない日々が続いていました。父も糖尿病です。

今日、私はこちらのブログを読んで自分はIGT(耐糖能異常)だと知りました。しかもブドウ糖負荷試験の結果が

空腹時 70mg/dl
30分後 136mg/dl
1時間後 181mg/dl
2時間後 153mg/dl

となりました。検査は数日間食欲がなく殆ど食べていない状態でやったので多少イレギュラーな数値が出ているかもとは言われましたが、こちらのブログで1時間後の血糖値が180以上はまずいというエントリを読ませていただき、今も体の震えがとまらない状態です。

私は校内暴力を受け中学生から引きこもりになり運動も全くせず、日々炭水化物を大量に食べ続けてきました。ジュースも何より大好き。塩も大好き、早食い。仕事も続かず同じような生活を繰り返し20年、自分はずっと痩せているので何も心配ないと思っていました。でも現実は違いました。もうどうにもならないのでしょうか。感情丸出しの私事で申し訳ないです。今にも発狂してしまいそうです。恐怖で押しつぶされそうです。
2014/12/20(Sat) 23:58 | URL | 松太郎 | 【編集
境界型糖尿病
松太郎さん
ここに辿り着けただけで、もう大丈夫です。
江部先生に成り代わりまして、
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%BB%E9%A3%9F%E3%82%92%E3%82%84%E3%82%81%E3%82%8B%E3%81%A8%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B-%E3%83%BC-%E7%B3%96%E8%B3%AA%E5%88%B6%E9%99%90%E9%A3%9F%E3%81%A7%E4%BD%93%E8%B3%AA%E3%81%8C%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8B-%E6%B1%9F%E9%83%A8-%E5%BA%B7%E4%BA%8C/dp/4478017425
この本を直ちに買って、この本の通りしてください。
境界型糖尿病は糖質制限をすれば100%2型糖尿病に進行しません。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3014.html
2014/12/21(Sun) 11:16 | URL | おかだ | 【編集
Re: タイトルなし
松太郎 さん

おかだ先生もコメントしておられますように、
境界型でしたら、まったく心配はいりません。

空腹時 70mg/dl
30分後 136mg/dl
1時間後 181mg/dl
2時間後 153mg/dl


このデータでしたら、確かに境界型ですが、軽症なので
山田悟先生のいう「緩やかな糖質制限食」でも、充分糖尿病発症を予防できると思います。
もちろん、つらくなければ、「スーパー糖質制限食」でもよろしいです。

2014年08月29日 (金)の本ブログ記事
「各糖質制限食のスタンス」

2014/07/20の本ブログ記事
「糖質制限食英文論文、新潟労災、前川智先生。境界型が正常型に。」

もご参照ください。
2014/12/21(Sun) 12:09 | URL | ドクター江部 | 【編集
お答えありがとうございます。糖質制限食は素人がやると危険という話も聞いたのと、病院で指導された食事が意外と多かったので(境界型と言われる前はドカ食いやコーラなど酷い状態だったのですが、トータルの量自体はそこまで差が無いとも感じました、今までは日によって食べる量も全然違いましたが・・・)本当に大丈夫なのか不安な面もあって、ガリガリなので筋肉をつければいいのだろうかと思いトレーニングを始めたところなのですが、糖質制限と筋トレの両立ができるのかよく分からなかったので、これを機会にしっかり勉強してみようと思います。

単刀直入に「仮に数値が全て正常になったとしても、一般的な食事に戻すとすぐ元に戻る、膵臓の機能は死んでいる細胞以外の弱っている細胞を休ませたとしても100%の能力には絶対に戻らない、一生かけて予防していく」という認識で合ってますでしょうか。覚悟を決めます。

おかだ先生、江部先生の力強いお言葉本当に励みになりました。IGTの大血管障害のリスクの高さは糖尿病と同じくらいとか、耐糖能異常の時点で膵臓の機能は80%低下している、などの話を聞いて、大丈夫と力づけていただいた今でも動悸がしているような有様で、本当は実際に一度見てもらいたいところなのですが、それもできない距離なので、まずは勉強がんばります!またなにかあったときは質問させていただくかもしれませんが、そのときはお許しください。
2014/12/21(Sun) 14:27 | URL | 松太郎 | 【編集
Re: タイトルなし
松太郎 さん

糖質制限食は何もそう大層なことではなく、
狩猟・採集時代700万年間のご先祖の本来の食生活に、戻るというイメージで如何でしょう。

人類は700万年かけて、狩猟・採集生活(糖質制限食)をしながら突然変異を繰り返して、糖質制限食に適合した身体を形成したと考えられます。

最近の約1万年間の農耕時代の食生活(穀物に50~60%依存)こそが、「変」なものなのです。

私は、2002年からずっとスーパー糖質制限食を続けていますが、
美味しく楽しくでまったくつらくはありません。
カロリー制限食のひもじさやつらさは、糖質制限食にはありません。
2014/12/21(Sun) 17:52 | URL | ドクター江部 | 【編集
ご回答ありがとうございます!タンパク質でもインスリンは分泌されるのですね。ビタミンCが不足にならないようビタミンCが含まれる野菜も適量摂るようにします。
ところで、脂質は肥満ホルモンであるインスリンを分泌させないとのことですが、そうすると、同じカロリーを摂った場合、タンパク質のみの場合と脂質のみの場合を比較したとき、脂質のみほうが太りにくいということでしょうか?脂質のほうが太るイメージでしたが。糖質制限とは関係ないのですが、素朴に疑問を持ったので質問させていただきました。お時間がありますときにお答えいただけると幸いです。
2014/12/21(Sun) 20:39 | URL | kei | 【編集
Re: タイトルなし
kei さん

イギリスで、肥満の12人に別の時期に以下の食事を数日間与えて研究。

同一カロリー(1000kcal)で
カロリーの90%が炭水化物の食事
カロリーの90%がタンパク質の食事
カロリーの90%が脂質の食事

結果は高炭水化物食では体重変化なし
高脂肪食では一番体重が減少(1日に460gの減少)
高タンパク食は中間でした。(1日に260gの減少)

2014/12/22(Mon) 18:21 | URL | ドクター江部 | 【編集
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