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2014年の世界の糖尿病人口、日本は依然ワースト10を維持。
こんばんは

11月14日は世界糖尿病デーです。

1921年、カナダのトロント大学で、フレデリック バンティングとチャールズ ベストが、インスリンの抽出に成功しました。

1922年からインスリンは臨床に使用されるようになり、1型糖尿病でインスリン分泌が枯渇した場合でも生命を保つことが可能となりました。

11月14日は、バンティングの誕生日にあたりますので、それにちなんで「世界糖尿病デー」と決められたようです。

世界各国の糖尿病人口ですが、人口が多いこともあり、中国が1位でインドが2位です。
日本は、10位です。

IDF(国際糖尿病連合)は

「砂糖やトランス脂肪酸を多く含む飲料や食品ではなく,魚やナッツ,全粒粉のパンや野菜,果物などの健康的な朝食の積極的な摂取の他,健康的な食事と運動の励行というお金のかからない方法で2型糖尿病の70%は防げる」

といった呼びかけを行っているそうですが、穀物を普通に摂取していては、糖尿病発症を70%防ぐことは困難と思います。

確かに、精製された穀物に比べれれば未精製の穀物のGIは少し低いので、血糖値の上昇はやや緩やかになるので、それなりに有効とは思います。

しかし、所詮は糖質の塊ですから、未精製の穀物でもなかなか糖尿病は防げません。現実に私自身も「玄米魚菜食」を18年間実践したあと糖尿病が発覚しました。

糖尿病発症を防ぐには、緩くてもいいので糖質制限食を実践することです。

120g/日、すなわち1回の食事の糖質摂取量が40gくらいまでなら、かなりの確率で糖尿病発症を防げると思います。

例えば、新潟労災病院の前川智先生のご研究では、120g/日の糖質制限食1年間で、境界型糖尿病の69.4%が正常型に改善しています。

2014年07月01日 (火)の本ブログ記事

「糖質制限食に関する英文論文、PubMed掲載。新潟労災、前川智先生。」

をご参照ください。

このように、将来の糖尿病発症予防には、120g/日の緩やかな糖質制限食が、一つの目安となると思います。


江部康二


以下、

MT Pro のサイト
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1411/1411039.html

から一部、抜粋

[2014年11月14日]

2014年の世界の糖尿病人口,日本は依然ワースト10を維持
IDFがDiabetes Atlas第6版をアップデート

国際糖尿病連合(IDF)は世界糖尿病デーの本日(11月14日),Diabetes Atlas 第6版改訂を発表。2014年の世界各国の糖尿病患者人口などの推計を示した。日本の成人糖尿病患者数は721万2,000人で,昨年同様ワースト10を維持。昨年5位に入っていたロシアは今年ワースト10を離脱,一方でトルコが新たにランクインした。

患者医療費の上位ランク国には治療薬販売企業の拠点国が多い?!

今年の世界糖尿病デーのスローガンは「良いスタートを切ろう(off to the right start)」。砂糖やトランス脂肪酸を多く含む飲料(ちなみに,今ブームのスムージーも“unhealthy breakfast”に分類されている)や食品ではなく,魚やナッツ,全粒粉のパンや野菜,果物などの健康的な朝食(関連記事)の積極的な摂取の他,健康的な食事と運動の励行というお金のかからない方法で2型糖尿病の70%は防げるといった呼びかけを行っている。


IDFによる今年の成人糖尿病患者(20~79歳)数の世界ワーストのランキングは以下の通り。

    患者数(100万人)

中国     96.288 
インド    66.847
米国     25.779
ブラジル   11.628
インドネシア 9.116
メキシコ   9.019
エジプト   7.593
ドイツ    7.279
トルコ    7.227
日本     7.212


日本が属する西太平洋地域からは1位の中国,5位のインドネシア,そして10位の日本がランクインした。西太平洋地域全体の2014年の糖尿病患者数は1億3,800万人,罹患率は12人に1人で,糖尿病関連死の件数は182万1,000件と世界の各地域中ワーストを記録。同地域で適切な対策が講じられなかった場合,2035年の患者数は2億200万人にまで増えるとの予測が示された。

世界で最も疾病負担が高いにもかかわらず同地域の糖尿病治療費は世界全体のわずか16%(約1,010億米ドル)にすぎないと述べられている。

なお,世界各国で糖尿病患者1人当たりの平均年間医療費が最も高かったのは米国(約1万902ドル),次いでスイス(約1万592USドル),オーストラリア(約7,931USドル),モナコ(約7,712USドル),デンマーク(約7,505USドル)など。あくまで推測だが,糖尿病治療薬を主要製品に位置付ける企業が籍を置く国が上位に多いようだ。日本は西太平洋地域内ではオーストラリアに次いで患者1人当たりの医療費が高かった(4,908USドル)。

(坂口 恵)
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
いつもブログを面白く読んでいます。
私は、元々肥満で、最低血圧が高い高血圧で、何とかしなければならないと思っていたところ、今年の11月の最初に糖質制限を知り、江部先生の本を中心に糖質制限の本を読み漁り、糖質制限を始めた30代男性です。最初はプチでしたが、今はスーパー糖質制限です。現在までに
①体重が90kg→84kg
②血圧が下がる。
③鼻炎が例年よりましになる。
④疲れにくくなる。
⑤風邪をひきにくくなる。
⑥数カ月おきに虫歯で歯医者に行ってたのが、歯の歯石がましになる(ただし虫歯にならなくなるかはまだ不明)。
⑦毎年冬には、なぜか頭にたくさんフケができていたのが、今年はそれが無い。

などの体重減少以外の効果があり、江部先生には大変感謝しています。なにより、やっていて大変気持ちがよいので、糖質制限は当分続ける予定です。
2014/12/10(Wed) 04:39 | URL | 冬雄 | 【編集
Re: タイトルなし
冬雄 さん

拙著のご購入、ありがとうございます。
スーパー糖質制限食で、様々な症状が改善しておられますね。
良かったです。

スーパー糖質制限食、まさに人類の健康食です。
2014/12/10(Wed) 14:17 | URL | ドクター江部 | 【編集
インド
インドが2位とは意外な気がしました。たしか、主食は豆類だし、アーユルヴェーダの食事はスパイスをきかせたものでカンジダ菌などを減らす作用もある医食同源なイメージだったので。糖質制限中の私は、糖分を使わずおいしい料理を作るためにアーユルヴェーダのレシピはよく参考にしてるのです。
人口が多いからこういう結果、にしても、不思議に思いました。
2015/01/02(Fri) 11:38 | URL | るる | 【編集
Re: インド
るる さん

やはり貧しい人が多いことも原因の一つと思います。
インド料理で、安価なものは、ナンやライスなどの炭水化物になるのでしょうか。
豆も大豆以外の豆は糖質が多いです。

バングラデシュでも、糖尿病がすごい勢いで増えています。
2015/01/02(Fri) 11:57 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございます
早速のお返事ありがとうございます。お正月からお仕事されているとは頭が下がります。
インドは意外に炭水化物の量が多いのですね。また、もともと貧しい国だったから、飢餓遺伝子?が多くて糖尿病になりやすいのもあるのかもと素人考えです。
もしかして、インドはアトピーも増えてるのでは?と思いついたんですが、そういうデータはありませんでした。

今年もブログ読ませていただきます。お体に気をつけて、良い一年でありますように。
2015/01/02(Fri) 12:24 | URL | るる | 【編集
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