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「糖尿病治療ガイド2014-2015」の変化にビックリ
こんにちは。

糖尿病治療ガイド
日本糖尿病学会 (編さん)

は、2年に1回、刊行されています。

それで

「糖尿病治療ガイド2012-2013」 → 「糖尿病治療ガイド2014-2015」

において、かなり大きな変化があって、個人的にはびっくりしました。

4 食事療法
の項目において長年の間
1)適正なエネルギー摂取量の指示
ということで
通常
男性では1400~1800kcal
女性では1200~1600kcal
の範囲にあると記載していたのが、

「糖尿病治療ガイド2014-2015」(2014年5月発行)
において
4 食事療法(39ページ)
の項目で
1)適正なエネルギー摂取量の指示

通常
男性では1400~2000kcal
女性では1200~1800kcal
の範囲にあると変更されていました。

『糖尿病治療ガイド』は1999年に初版が作製されて以来、ほぼ2年おきに改訂され、足掛け16年間にわたって発行されています。

この間、一貫して「男性では1400~1800kcal、女性では1200~1600kcal」と記載されてきたのです。

今回どさくさに紛れてといっては失礼なのですが、いきなり男女とも、200kcalずつ増えていました。

糖尿病学会、いったい如何なる心境の変化なのでしょうね?

「カロリー制限食には、長期的有効性・安全性に関してエビデンスはない」という私達の批判に対して、200kcal増やして、矛先をかわしたのでしょうか?

増やしたことに関して何の説明もないのは困ったものですが、とりあえず、良い方向への変化ではあります。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
こんにちわ~。お久しぶりです~。

200calですかぁ……正直、何にも響いてこなくて。勉強不足で申し訳ないです(泣)
何より、今日届いたドットコム・チョコレートが美味しい!
これで(エリスリ除くとしても)1枚丸々が0,5グラム……恐ろしい数字です。
ははは(笑)
コンチング作業と言う物も初めて知りましたよ。それで、でしょうかね。滑らかですね。高級チョコレートにも負けてないです。
早くもクリスマスプレゼントを頂いた気分でした。ありがとうございます。
ダーク・チョコは午前中、コーヒーと一緒に頂いて目を覚ましました。ミルク・チョコは大掃除の後に味わって、頑張った自分を癒しています。
甘いものは、これで充分。
大事に、頂きますね~。

PS
先日、ちょっと禁を破ってパンを2つ食べました。すると、喉になんか残るような……額がズゥーンと来るような……胃の辺りが膨張するような……どれも小さな事ですが、まるで風邪ウィルスに捕まった時のような変化がありました。
糖質制限する前、自分はこういった、ゆる~い不調の中に居たのだなーと思います。







2014/11/28(Fri) 15:21 | URL | やさぐれ1人反省会 | 【編集
こんばんは。
江部先生のblogを毎日チェックしてから 寝るのが習慣になってしまってます。
毎日のblog更新に 頭が下がります。感謝の言葉につきません。

先日 当病院のドクターとたまたま 糖質制限について討論する機会があり 頑張って 食い下がってみました(TT)

案の定…以下のコメントの数々…

・脳の必須エネルギーは糖質だ!
・コレステロール?…興味無い
・そんなに糖が気になるなら新薬SGLT2阻害薬で ドンドン尿から捨てればいい
・痩せてる人は 早死にするよ→(私が痩せているので このコメントに繋がったかな )
・タンパク質からは カロリーを確保しにくいから 良くない→(良質の脂肪でカロリーを補えばいいと思いますが と ワタシ)→無視

・ワタシ「騙されたと思って1度 糖質制限を体験して欲しいです。それから結論を出してもいいのでは?」→40歳ぐらいのドクター「僕 今 健康面で困ってないから いい」

40歳ぐらいの医師なら ある程度 新しい治療方法に関心をもたないのかな?!と思った私が浅はかでした。
2014/11/29(Sat) 00:49 | URL | wako | 【編集
Re: タイトルなし
やさぐれ1人反省会  さん

私も甘いものは別になくてもいいタイプなのですが、
チョコレートだけは、小さい頃から好きでした。

今回、糖質セイゲニストも安心して食べることができるチョコが発売で
感涙にむせんでおります。(^^)
2014/11/29(Sat) 13:26 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
wako さん

40才と若くても、自分の頭で考える医師と、既成概念に凝り固まった医師と
2タイプいるのでしょうね。

今回の主治医は、残念な人でした。

2014/11/29(Sat) 13:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
肝臓学会にて
11/27の肝臓学会東部会に出ていました。NASHの新展開というシンポで、東北大学の諸沢DRが「非アルコール性脂肪性肝炎患者における低糖質食事療法介入と免疫能解析」という演題で発表されました。
NASH患者11症例に、糖質40%、蛋白20-25%、脂質35-40%、1600カロリーで指導。
3か月後の検査で、体重、体脂肪量の減少。肝機能の改善、肝線維化マーカーの改善、IRIの減少などが得られ、同時に末梢血分画で異常であった免疫パラメーターも正常者に近づいたとの発表でした。
某教授からは素晴らしい臨床結果とのコメントが。
全体にも好意的な反応で、今後、カロリー制限と糖質制限のコントロールstudyをやってほしいなどの意見が出ていました。
皆の印象でも、NASHの患者さんは糖質摂取が多い印象はあるようです。
糖尿・代謝学の一部では、異所性脂肪化(肝や筋肉)がメタボ~2型DMの源流であるという研究の流れが出来ているようです。
2014/11/29(Sat) 17:04 | URL | 中年サムライ | 【編集
Re: 肝臓学会にて
中年サムライ さん

興味深い情報をありがとうございます。
私も、NASHそのものが、糖質摂取過剰病と考えています。
東北大学の諸沢DR、すばらしいです。
2014/11/30(Sun) 08:32 | URL | ドクター江部 | 【編集
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