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糖質制限食とグルファスト
【14/11/03 フィガロ

グルファストの効用について

江部先生、いつもブログから色々と参考にさせて頂いております。ありがとうございます。 私は38歳男性で、今年の1月に糖尿病の診断を受け、入院・インスリン強化治療を経て、その後ジャヌビアとグルファストで血糖値コントロールしておりました。

入院時はA1C12,2でしたが、3月には7,3になりインスリン治療から薬に切り替わり、5月には6,3まで落ち着きました。 そこから下げ止まりとなったこと、朝の血糖値が高いことを主治医に相談したとろこ、ピオグリタゾンを追加されました。1ヶ月ほど服用するも、朝の血糖値も改善される気配が無いためピオグリタゾンとグルファストの服用を止め、以前から知っていた江部先生が推奨されております、糖質制限に切り替えました。朝の血糖値が、高い時には140~150あったのが、現在は110~125と境界線程度に落ち着きました。また食後血糖もリアルタイムに下がっており、その効果を実感しております。通院が2ヶ月毎のため、どの程度A1Cに反映されるかわかりませんが、6,0が切れるか楽しみにしています。その中で現在服用を止めているグルファストについてご教授頂きたいのです。

①基本糖質制限をしていますが、止む得ず糖質を多く摂取する場合、グルファストを服用しています。服用頻度は週一程度です。膵臓を刺激してインスリンを分泌させるため、かなり膵臓に普段をかけているのでしょうか?極力服用を抑えたほうがよろしいでしょうか?

②先日、あらためてグルファストについて調べておりましたら、インスリン分泌遅延を改善させるとありました。これが本当なら、服用を続けたほうがよろしいのでしょうか?

ご多忙だと思いますが、ご教授頂けると幸いです。よろしくお願い致します。】



こんにちは。

フィガロさんから、糖質制限食とグルファストについてコメント・質問をいただきました。

ピオグリタゾン(アクトス)とグルファストの服用を中止し、糖質制限食に切り替えて、早朝空腹時血糖値が、140~150mg/dlから110~125mg/dlに改善。

糖尿病型から、境界型レベルになったので、合併症予防の観点からはとても良いことです。

食後血糖値はスーパー糖質制限食ならほとんど上昇しないと思います。

次回のHbA1cが6%未満になればいいですね。

「①基本糖質制限をしていますが、止む得ず糖質を多く摂取する場合、グルファストを服用しています。服用頻度は週一程度です。
膵臓を刺激してインスリンを分泌させるため、かなり膵臓に普段をかけているのでしょうか?
極力服用を抑えたほうがよろしいでしょうか?」


グルファストは速効型インスリン分泌促進剤です。

2時間くらい膵臓のβ細胞に働いてインスリン分泌を促します。

ごく短時間なのでβ細胞への負担は少ないです。

これに対してSU剤のアマリールは約12時間、オイグルコンは約24時間β細胞に働くので、作用時間が長い分、膵臓に負担をかけています。

私は、2年前からSU剤は中止し始めて、約1年前からは全く使用していません。

日本全体でもSU剤の使用は、激減しています。

グルファストに関しては、週一回ていどなら、全く問題ありません。

私も旅行中とか外食でやむを得ないときなどにグルファストを処方しています。

1gの糖質が約3mg血糖値を上昇させます。

グルファストの効果には個人差があり、1錠で20~60mgくらい血糖値を下げるとされています。

グルファストは5mgの錠剤と10mgの錠剤があります。

食後血糖値180mg/dl未満を達成するには、薬を飲んで、炊いたご飯一杯150gのところを、100~110gくらいに謙虚に食べるくらいが一般的です

「②先日、あらためてグルファストについて調べておりましたら、インスリン分泌遅延を改善させるとありました。これが本当なら、服用を続けたほうがよろしいのでしょうか? 」

グルファストは食直前に内服して、β細胞に働きかけ、主としてインスリン追加分泌第1相の分泌を促します。

追加分泌第1相は、β細胞にプールされているインスリンです。

その後、追加分泌第2相にもあるていど作用します。

改善といっても、β細胞そのものが正常に復活するという意味ではないですので、糖質摂取時だけのほうが好ましいです。

2型糖尿病患者の非糖尿病の近親者を調べたら、追加分泌の第1相が低下・欠如している人が時々いるようです。

つまり、先天的に膵臓のベータ細胞の機能がよろしくない一群の人達がいて、当然糖尿病になりやすいというパターンが一つ存在するわけです。

正常の人は、血糖値が上昇し始めたら即インスリンが追加分泌されます。

これは第1相反応と呼ばれ、もともとプールされていたインスリンが5~10分間分泌されて、糖質摂取時の急激な食後高血糖を防いでいます。

その後、膵臓のベータ細胞は、第2相反応と呼ばれるやや少なめの、持続するインスリン分泌を行います。

これは、食事における糖質の残りをカバーしています。

即ち、糖質を摂取している間は、第2相のインスリン分泌が持続します。


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
送る月を間違えたので再度投稿します。こんにちは 漫画で読んで糖質制限を始めた者です。一か月目で体重が5kg減り、病院での検査でも血糖値と中性脂肪が激減していました!糖分を取っていないので血糖値減少は解かるけど、毎日ステーキを食べウィスキーを飲み、夜食にチーズとアーモンドを食べていたのになぜ中性脂肪が減るんでしょう? すっごく嬉しいです♡これからも続けます!
2014/11/04(Tue) 21:25 | URL | はむいち | 【編集
ありがとうございました
グルファストでご質問させて頂いたフィガロです。丁寧かつ分かり易い内容で御回答頂きまして、心より御礼申し上げます。先日、某ファーストフード店で久しぶりに食事をした際に、グルファストを服用したしたとはいえ、少し糖質を取りすぎたと思い、食後一時間の血糖測定をしたところ、43と低血糖を起こしていました。今までも、低血糖気味になったことはありましたが、ここまでの低血糖は初めてだったので、グルファストを服用するのに少し恐怖心が生まれたのと、そこまでインスリンを分泌させる薬が、膵臓に問題無いか不安に感じ質問させて頂きました。また、糖質制限食にしたことにより、多少なりとも膵臓が休まり、インスリンの分泌量が増えた?と良い方向もあるのではと期待もしました。いづれにしても、糖質制限食を継続し、グルファストも上手く活用してみます。数字が改善しましたら、ご報告させて頂きます。本当にありがとうございました。
2014/11/04(Tue) 23:36 | URL | フィガロ | 【編集
Re: タイトルなし
はむいち さん

糖質制限食で、血糖値・中性脂肪が速やかに改善します。
HDLコレステロールも徐々に増えていきます。

人類本来の食事なので全身の血流・代謝が改善します。
2014/11/05(Wed) 09:11 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ありがとうございました
フィガロ さん

低血糖になったのなら、
グルファストは5mgの錠剤で充分ですね。

あるいは、グルコバイ、ベイスン、セイブルなどのαGI薬を食直前に内服という選択肢もあると思います。
αGI薬なら低血糖にはならないと思います。
2014/11/05(Wed) 09:13 | URL | ドクター江部 | 【編集
いつもありがとうございます、
おかげさまで、抵糖質生活を始めて、だいぶ改善されています。

近頃、食前にグルファストを飲むよう病院の先生から処方されました。
飲むと、30~60Mg血糖はおちるのですが、鼻血が出ます。
1週間に一度の服用にするようにしたのですが、飲むたびに鼻血がでるのは、あまり体にあっていないのかと考えています。

グルコバイやベイスン、セイブルの方が刺激が少ないのでしょうか、、もしも、ご存知のことがございましたら、教えて下さい。

また、鼻血が出るのは、動脈硬化が進み、血管が弱っている可能性かなと、個人的には考えておりますが、先生がご存知のことがございますでしょうか?
2018/12/20(Thu) 05:45 | URL | めらんこりん | 【編集
Re: タイトルなし
めらんこりん さん

グルファストを飲むたびに鼻血がでるのなら、副作用と考えるのが自然です。
動脈硬化ではないと思います。

グルコバイやベイスン、セイブルを試すのが良いと思います。
2018/12/20(Thu) 13:00 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございます!!!
いつも、本当に、ご返答頂き、心より感謝です。
ありがとうございます。
2018/12/27(Thu) 11:36 | URL | めらんこりん | 【編集
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