日本糖尿病学会の喫緊の義務、情報公開を。隠蔽は許されない。
こんにちは。

日本糖尿病学会には、以下を早急に行うべき義務があると思います。


A)生理学的事実の広報
「炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。炭水化物だけが、血糖値に直接作用する。」(*)

米国糖尿病学会が、2004年から患者教育用テキストブックに記載。
(炭水化物=糖質+食物繊維)


B)米国糖尿病学会見解の広報
米国糖尿病学会は2013年10月「栄養療法に関する声明」を発表。(**)

1)全ての糖尿病患者に適した唯一無二の食事パターンは存在しない。
2)患者ごとに個別に様々な食事パターン
〔地中海食,ベジタリアン食,糖質制限食,低脂質食, DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食〕
が受容可能。



「血糖値に直接作用して、上昇させるのは糖質だけである」

という生理学的事実を糖尿病患者が理解したならば、いったい誰が従来の糖尿病食(高糖質食)を食べようと思うでしょう。

食後高血糖と平均血糖変動幅増大が、糖尿病合併症の最大のリスクであることにはエビデンスがあり、それを生じるのは糖質摂取時だけなのです。

日本糖尿病学会が、このような、重大な生理学的事実を隠蔽して、従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)を唯一無二の食事療法として糖尿病患者に押しつけているのは、私には犯罪行為に思えます。

日本糖尿病学会は上記の生理学的事実を、早急に日本の糖尿病患者に知らせる義務があると思います。


また上記の如く、米国糖尿病学会は、2013年10月からは、糖尿病食事療法の選択肢の一つとして「糖質制限食」を正式に受容しています。

この重要な事実を日本の糖尿病患者は、日本糖尿病学会から知らされていません。

糖尿病患者には知る権利があります。

日本糖尿病学会は早急に日本の糖尿病患者に、米国糖尿病学会の見解を知らせるべきです。



(*)ADA:Life With Diabetes A Series of Teaching Outlines 
by the Michigan Diabetes Research and Training Center 2004

(**)成人糖尿病患者の食事療法に関する声明(Position Statement on Nutrition Therapy)
Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版



江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
糖質制限と肝臓の関係について
江部先生、こんばんは。

糖質制限を始めて一年と数か月のアンドと申します。
本屋で先生の「主食をやめると健康になる」を手にして以降、体調面のみなら
ず精神面でも穏やかな日々を送れるようになりました。
糖質制限に出会えて本当に良かったと思っています。

一年程前からは、脳梗塞を発症し一人で出歩けるまでに回復した母も始める
ようになり、今では親子揃って楽しく糖質制限ライフを送っているのですが、
先日母の血液検査の結果、「γ-GT/γ-GTP」という数値を指摘されて、
主治医から「ウルソデオキシコール酸」という肝臓の薬を処方されました。

一か月後の再検査で改善していなかったらお腹のエコーを撮った方がいいかも
しれないとも言われ、糖質制限を続けてきて初めての事だったので、原因も分
からず不安になり、先生に質問させていただいた次第です。

続けてきた結果肝臓が悪くなっていったという事なんでしょうか?
でも肝臓の機能は回復する方が多いですよね…。

「γ-GT/γ-GTP」は52で「TTT」という数値は7.2となっていて、
これが問題なのかしら?と頭の中はハテナマークで一杯です。

母は心臓の薬も含め毎日5種類の薬を飲んでいて、指摘された肝臓の改善は
食事で何とかならないものかと、処方された薬を飲むのを躊躇しています。
普段通りの糖質制限食で肝臓の薬は決められた回数きちんと飲む、という
のがやはりベストな方法なのでしょうか?

2014/11/01(Sat) 20:02 | URL | アンド | 【編集
愚直に邁進します
私は病院に勤めています。

 糖尿病の定期検診を受けてますが、
毎回「上手にコントロール出来てますね」の一言だけ。
もちろん私が「糖質セイゲニスト」であることは周知の事実。

 3年前、主治医お二人に江部先生のご著書をお渡ししました時、
・ 「勉強させてもらいます」とか
・ 「病院でも検討しています」とか、、、、、
単なるリップサービスでした。

 もし主治医からお尋ねがあればいつでも/いくらでも自分の体験談をお伝えしたいのですが、全くその素振りもなし!
相変わらず、糖尿病センターの看板には門脇理事長のお墨付き(認定証)が睨みを効かせています。

  パラダイムにどっぷり浸かり、自分たちの漱ぎのために、
・ どれほどの犠牲者を増産すれば気が済むのでしょうか。
・ いつまで知らんぷりを続けるつもりでしょうか。


  及ばずといえども、不肖ライフワーク光野は
・これからも、
・愚直に
・啓蒙活動に邁進いたします。

  それがライフワークですから!
2014/11/01(Sat) 20:24 | URL | ライフワーク光野 | 【編集
Re: 糖質制限と肝臓の関係について
アンド さん

γ-GTPとγ-GTは同じと思います。
数値52というのは、軽度の上昇ですが、100を超えてなければ、さして心配のないレベルです。

糖質制限食でγ-GTPが上昇することはありませんので
また別の要因と思います。

「ウルソデオキシコール酸」は昔からある副作用のほとんどない薬です。
内服されてもいいと思います。
また、肝臓や腹部のエコー検査はしておいたほうが良いと思います。
2014/11/01(Sat) 22:10 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 愚直に邁進します
ライフワーク光野 さん

応援ありがとうございます。
私も、しっかり糖質制限食普及活動を続けて行きます。
2014/11/01(Sat) 22:12 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生、こんばんは。

朝食を食べないと糖尿病になるリスクが上がるという説があるのですが、本当でしょうか?
私は朝食を食べないほうなので、心配です。
2014/11/01(Sat) 22:47 | URL | はにぞー | 【編集
日本糖尿病協会のFacebookからコピーします。

日本糖尿病協会も少しは前進しているのでしょうか?
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【糖尿病】

どっちで太る?  カロリーか炭水化物か

肥満の本当の原因はカロリーの取り過ぎなのか、炭水化物に偏った食事か?
その最終的な答えが厳密な対照試験によって近く得られるでしょう。

競合する2つの仮説
肥満の原因に関する2つの仮説が、著者らが創設した栄養科学イニシアチブ(NuSI)の支援によって
数年以内に検証されます。実験は科学的に厳密な条件下で行われ、以下のいずれの仮説が正しいかがはっきり
わかるようになっています。

*カロリー説
 これまで太る理由は、摂取カロリーと消費カロリーのアンバランス、つまり「食べ過ぎ」で説明されてきました。
 脂肪であれ炭水化物やたんぱく質であれ、摂りすぎれば体脂肪は増えます。痩せるには食べる量を減らすか消費
 するカロリーを増やすしかありません。

*ホルモン説(炭水化物説)
 もう一つの仮説は脂肪細胞の複雑な生理メカニズムに注目します。炭水化物を摂取すると血糖値が上昇し、その
 刺激でインスリンというホルモンが放出されます。脂肪細胞はインスリンに反応し、脂肪の蓄えが使われにくく
 なるだけでなく、さらに増えてしまいます。そのため炭水化物を食べてインスリン濃度が上昇した状態が
 長時間続くと体重が増加します。

肥満の原因を厳密に検証
 肥満の原因について2説あります。1つは摂取カロリーと消費カロリーのアンバランス。もう1つは消化され
 やすい炭水化物に偏った食事です。現在主流の学説は前者ですが、科学的に厳密に検証されたことはこれまでに
 ありません。

 筆者らはこの問題に決着をつける実験を近く始めます。被験者に試験施設に滞在してもらい、摂取カロリーと
 消費カロリーを完全にバランスさせた上で、食事の組成を変えた時の身体の変化を調べます。

参考:日経サイエンス 2013.12月号 どっちで太る? G.トーベス(栄養科学イニシアチブ)P46
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2014/11/02(Sun) 01:58 | URL | すみれ | 【編集
Re: タイトルなし
はにぞー さん

それは、論理的にはありえません。
人類が朝食を食べ始めたのは、ごく最近の200年くらいです。

2014年10月27日 (月)の本ブログ記事
「人類の食事回数。2014年10月考察。」
2013年10月26日 (土)の本ブログ記事
「朝食抜きは糖尿病になりやすい? → 朝食抜きでOKです。」
をご参照ください。


2014/11/02(Sun) 07:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
すみれ さん

日本糖尿病協会にも、比較的ニュートラルな考えをもつ医師もおられるようで
とても良いことと思います。

2013年10月31日 (木)の本ブログ記事
「覆るか、肥満の定説 原因はカロリー? 炭水化物?」

もご参照いただけば幸いです。
2014/11/02(Sun) 07:59 | URL | ドクター江部 | 【編集
東京女子医大
 ADAは毎年6月頃に年次学術総会を開催しており、日本から数多くの医学研究者が出席している

 東京女子医大でもおおむね毎年、教室員が出席しているようで、同大のDiabetes News にその報告が掲載されている

http://twmu-diabetes.jp/network/diabetes-news-no142.php

 ところがこの広報には、2008年よりADAが低炭水化物食を承認し始め、2013年秋には栄養素比率を特定せず、患者個別に設定するとしたことは全く紹介されていない

 全く、アメリカへ何を勉強しに行っているのだろう
2014/11/02(Sun) 20:07 | URL | 精神科医師A | 【編集
糖質制限と肝臓の関係について
江部先生、お忙しい中お返事ありがとうございました。

母には薬の事を話し、糖質制限と処方薬で経過を見ていく
事に決めました。エコー検査もしてもらおうと思います。
数値に関してや薬についてなど不安だった気持ちも落ち着
きました。本当にありがとうございました!

2014/11/02(Sun) 20:25 | URL | アンド | 【編集
医者にとって糖尿病患者は美味しい?
膵臓がんで膵全摘した父と、洋光台にある糖尿病専門クリニック主催の糖尿病講座に行ったことがありました。僅か数年前の事ですが、しっかり糖尿 病学会の教えに添った恐ろしい内容でした。当時の私は、医師、栄養士が熱く語る、食事を単位数で計算 するカロリー制限食を、なるほどなるほどと頷きながら一所懸命 聞き入っておりました。
私の今までの主治医も私が糖質制限しているから糖尿の薬は要らないと話した後も、ただの風邪でかかっても、糖尿の方は何の(怒)医療行為もしていないのに、漫然と 特定疾患療養管理料2250円を毎回計上していたのです。糖質制限の医療管理料だったら、私はこの倍払ったっていいと思いま すが‼︎
糖尿病と認定、ココでまず管理料がプラスされ、更に投薬しクリ ニックに通わせる、こうして、また1人また1人と、美味しいお客が出来上がるシステムを、糖質病学会ががっちり後押ししている としか思えないです。こんな既得権益が蔓延している中の江部先生のご苦労、想像するに余りあります。
糖尿病学会が1日も早く誤りを認め、先生の専門のご本が医学部の 正式な教科書になる日を、そして旧態依然の医療による犠牲者がなくなることを心から祈っております。
2014/11/02(Sun) 22:49 | URL | パセリ | 【編集
Re: 東京女子医大
精神科医師A さん

若手の医師が、「2013年10月にADAが選択肢の一つとして公的に糖質制限食を受容」とか
紹介しようとしても、お偉方の意向を慮って結局、隠蔽するのでしょうね。
2014/11/03(Mon) 14:08 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 医者にとって糖尿病患者は美味しい?
パセリさん

徐々にですが確実に、自分の頭で考えて「糖質制限食」を容認する医師が増えていると思います。
2014/11/03(Mon) 14:11 | URL | ドクター江部 | 【編集
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