2008年01月22日 (火)
こんばんは。
今、高雄病院の夜診が終わって帰ってきました。寒くて小雨がぱらついていましたが雪にはまだなっていません。
さて、今回はkohi さんから、 糖質制限食とダイエットに関するコメント・質問を頂きました。
『日付 01/15 19:23 kohi
糖尿病ではありませんが、ダイエットの為にスーパー糖質制限食を実践し、6キロの減量(体脂肪は5%)ができ大変感謝しております。目標はあと体脂肪を3%減です。そこで質問をさせて頂きたいのですが、糖質を限りなく制限している状態では、タンパク質・脂肪は1日に何処くらいまで摂取していいのでしょうか? 最近いくら食べてもなかなか満足できず1食で1500キロカロリーの時もありますが、やはり問題ありでしょうか? それとどうしても糖質が食べたくなり週に1、2度 市販の菓子パンを1回に5、6個食べてしまいますが、これも問題ありでしょうか? 以上宜しくお願い致します。』
kohi さん、スーパー糖質制限食実践で6kgのダイエット成功、おめでとうございます。
現在糖尿病ではないとのことですが、肥満があれば将来糖尿病になりやすいです。
また、2007年の世界ガン研究基金の報告によれば「肥満」が、食道・膵臓・大腸・乳房・子宮体部・腎臓の各ガンで「リスクを確実に上げる」とされています。これを機会に、BMI<体重(kg)/身長(m)2>25未満を目指して下さい。
糖質制限食はダイエットに最適の食事療法です。
糖質を制限すれば
1 肥満ホルモン(インスリン)がほとんどでない。
2 体脂肪が常に燃えている。
3 尿中や呼気中にケトン体がカロリーと共に生理的に排泄される。
この3つの利点で少なくとも同一カロリーを摂取した場合は、糖質制限食の方が糖質たっぷり食に比べたら減量に効果があります。
糖質を摂取してしまえば、ダイエットのための上述の3つの利点が全て無くなってしまいますから太りやすいのです。(2007年 5.17のブログをご参照ください。)
さらに最新の<ハーパー・生化学 平成19年発行 P194>によれば、「糖質制限食を実践すれば、アミノ酸からの糖新生がかなり行われる。糖新生には高いエネルギー(多量のATP)が必要であり脂肪酸の酸化によってそれが埋め合わされているので減量効果がある」そうです。
糖質制限食の4つめの利点ですね。この4つめの利点も糖質を摂取すればなくなります。
それから倹約遺伝子(肥満遺伝子)の関係で、痩せやすい人と痩せにくい人がいることも確かです。つまり肥満遺伝子を持っていて基礎代謝が低い人はそうでない人に比べたら痩せにくいわけです。(2007年 8.13、8.14ブログご参照ください)
最後になりましたが、いかに糖質制限食にダイエット効果があるといいましても、大量に食物摂取すれば限界があります。身長、体重、性別、運動量などによりますが、標準的な摂取カロリーというものがあります。(標準摂取カロリーでインターネットで検索してみてくださいね)
例えば私は身長167cm、体重56.5kg、男性、軽度な活動、ですので、1530~1840キロカロリーくらいが標準です。
私は1日2食ですが、約1800キロカロリー/日摂取しています。それに加えて焼酎のカロリーが平均約350キロカロリー/日です。この程度のカロリーの糖質制限食で約10kg減量したわけですが、さすがに3000キロカロリーも食べたら痩せなかったと思いますよ。 kohiさんもこのあたりのことはご留意くださいね。
甘い物やパンやケーキがどうしても欲しくなったときは、
「糖質制限ドットコム」 http://www.toushitsuseigen.com/
の血糖値を上昇させない、ローカーボふすまパン、おからフィナンシェ、おからほろほろクッキー・・・
などをご賞味いただけば 幸いです。
江部康二
今、高雄病院の夜診が終わって帰ってきました。寒くて小雨がぱらついていましたが雪にはまだなっていません。
さて、今回はkohi さんから、 糖質制限食とダイエットに関するコメント・質問を頂きました。
『日付 01/15 19:23 kohi
糖尿病ではありませんが、ダイエットの為にスーパー糖質制限食を実践し、6キロの減量(体脂肪は5%)ができ大変感謝しております。目標はあと体脂肪を3%減です。そこで質問をさせて頂きたいのですが、糖質を限りなく制限している状態では、タンパク質・脂肪は1日に何処くらいまで摂取していいのでしょうか? 最近いくら食べてもなかなか満足できず1食で1500キロカロリーの時もありますが、やはり問題ありでしょうか? それとどうしても糖質が食べたくなり週に1、2度 市販の菓子パンを1回に5、6個食べてしまいますが、これも問題ありでしょうか? 以上宜しくお願い致します。』
kohi さん、スーパー糖質制限食実践で6kgのダイエット成功、おめでとうございます。
現在糖尿病ではないとのことですが、肥満があれば将来糖尿病になりやすいです。
また、2007年の世界ガン研究基金の報告によれば「肥満」が、食道・膵臓・大腸・乳房・子宮体部・腎臓の各ガンで「リスクを確実に上げる」とされています。これを機会に、BMI<体重(kg)/身長(m)2>25未満を目指して下さい。
糖質制限食はダイエットに最適の食事療法です。
糖質を制限すれば
1 肥満ホルモン(インスリン)がほとんどでない。
2 体脂肪が常に燃えている。
3 尿中や呼気中にケトン体がカロリーと共に生理的に排泄される。
この3つの利点で少なくとも同一カロリーを摂取した場合は、糖質制限食の方が糖質たっぷり食に比べたら減量に効果があります。
糖質を摂取してしまえば、ダイエットのための上述の3つの利点が全て無くなってしまいますから太りやすいのです。(2007年 5.17のブログをご参照ください。)
さらに最新の<ハーパー・生化学 平成19年発行 P194>によれば、「糖質制限食を実践すれば、アミノ酸からの糖新生がかなり行われる。糖新生には高いエネルギー(多量のATP)が必要であり脂肪酸の酸化によってそれが埋め合わされているので減量効果がある」そうです。
糖質制限食の4つめの利点ですね。この4つめの利点も糖質を摂取すればなくなります。
それから倹約遺伝子(肥満遺伝子)の関係で、痩せやすい人と痩せにくい人がいることも確かです。つまり肥満遺伝子を持っていて基礎代謝が低い人はそうでない人に比べたら痩せにくいわけです。(2007年 8.13、8.14ブログご参照ください)
最後になりましたが、いかに糖質制限食にダイエット効果があるといいましても、大量に食物摂取すれば限界があります。身長、体重、性別、運動量などによりますが、標準的な摂取カロリーというものがあります。(標準摂取カロリーでインターネットで検索してみてくださいね)
例えば私は身長167cm、体重56.5kg、男性、軽度な活動、ですので、1530~1840キロカロリーくらいが標準です。
私は1日2食ですが、約1800キロカロリー/日摂取しています。それに加えて焼酎のカロリーが平均約350キロカロリー/日です。この程度のカロリーの糖質制限食で約10kg減量したわけですが、さすがに3000キロカロリーも食べたら痩せなかったと思いますよ。 kohiさんもこのあたりのことはご留意くださいね。
甘い物やパンやケーキがどうしても欲しくなったときは、
「糖質制限ドットコム」 http://www.toushitsuseigen.com/
の血糖値を上昇させない、ローカーボふすまパン、おからフィナンシェ、おからほろほろクッキー・・・
などをご賞味いただけば 幸いです。
江部康二
いくら糖質制限とはいえ食べ過ぎたらダイエットにならない・・・
わたしの場合、糖質制限の第一の目的は血糖値改善なのでとりあえずターゲットは糖質をできるだけ抑えて、、、としています。
副次的にダイエットにつながればもちろん万々歳なんですが、元々食べるのが好きなので一度に全部抑えるってのができないんですよね (-_-;)
ダイエットのことも考えて食べ過ぎないように、とかって考えてるとそれがストレスになっちゃいそうです。
血糖値がOKレベルになったら一日のカロリーとかもう少しちゃんと考えます。。。
それか、もう少しやせたら血糖値も改善されるとかでやっぱり同時に食べ過ぎないほうがいいのでしょうか。。。
わたしの場合、糖質制限の第一の目的は血糖値改善なのでとりあえずターゲットは糖質をできるだけ抑えて、、、としています。
副次的にダイエットにつながればもちろん万々歳なんですが、元々食べるのが好きなので一度に全部抑えるってのができないんですよね (-_-;)
ダイエットのことも考えて食べ過ぎないように、とかって考えてるとそれがストレスになっちゃいそうです。
血糖値がOKレベルになったら一日のカロリーとかもう少しちゃんと考えます。。。
それか、もう少しやせたら血糖値も改善されるとかでやっぱり同時に食べ過ぎないほうがいいのでしょうか。。。
2008/01/24(Thu) 23:55 | URL | ミント | 【編集】
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