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朝日カルチャーセンター立川教室講座のご報告
朝日カルチャーセンター立川教室講座

糖質制限食の有効性・可能性  
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
2014年8月23日(土)15:00~17:00


満員御礼で無事終了しました。

ブログ読者の皆さんには、たくさん参加いただきありがとうございました。m(_ _)m

今回は、遊び心で、以下の質問をご参加の皆さんに聞いてみました。

日本人は昔から米を食べて来た。      ○か ×か?
日本人は農耕民族で欧米人は狩猟民族。  ○か ×か?


いずれの質問も、日本糖尿病学会の重鎮諸氏が、マスコミや学会でよく述べておられる文言です。

一般の人は、コロッと騙されて、○と思ってしまうようです。

挙手してもらい確認したところ、朝日カルチャーセンター立川教室講座の聴衆の皆さんは、何と全員が、×と答えられました。

皆さん、良く勉強しておられますね。(^^)

勿論、いずれも×が正解です。

日本人も、旧石器時代や縄文時代は、狩猟・採取が生業で米など存在しませんので、狩猟・採集時代のほうがはるかに長いのです。

そして、世界史的には、人類は700万年間の狩猟・採集時代を経て、約1万年前から農耕時代となったのです。

日本史的には、旧石器時代と縄文時代の数万年間の狩猟・採集時代を経て、約3000年前の弥生時代から農耕時代となったのです。

活発な質疑応答もあって、大変有意義な講座でした。

そのなかで、男性が

「糖質制限食にしてからボーっとする。特に運動後にボーっとするが何故でしょう?」

と質問されました。

もしやと思って、摂取カロリーを聞いてみると、「1000キロカロリーです」と答えられてびっくりしました。

これでは糖質制限というより、極端なカロリー制限ですね。(=_=;) 

年のため座席から立っていただいて身長を確認したら、なんと180cmを超える長身の方でした。

必ず、厚生労働省のいう標準必要エネルギー、2000kcal/日以上は食べるようにお願いしました。

ブログのコメントや質問でも時にあるのですが、「糖質制限食実践中に生じる好ましくない症状」の過半数が、摂取エネルギー不足によって起こるものです。

例えば、全身倦怠感、筋力低下、気力低下、高尿酸血症などです。

糖質制限食ですから、脂質とタンパク質は充分量摂取して、カロリー不足にならないように注意が必要です。


江部康二




☆☆☆


新刊のご案内です。
おかげさまで、早くも第2版となりました。



『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社
2014年8月1日(金)から発売中


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
BMIが、長生きグループから外れてしまいます。
江部康二 先生。

初歩的な疑問ですが。
BMIは25~27位が最も長生きとのエビデンスがありとのこと。
仮に中央の25とすると、私の体重=68Kです。

ところがです。
ご飯やめんを控え目にしますと63K位で安定し、
68Kよりも5Kも低く、BMI=23です。
これでは最も長生きのグループに入りません。

体重を増やす場合も、いわゆる「炭水化物ぶとり」はNG。
脂質・タンパクを多く摂り肉体を使うことで、
筋肉を増やすことで体重を増やせと。

しかしです。
言うは易し行うは難し、です。
現状のBMI=23での安定は、長生きグループから外れておりますが、
つまり、長生きに問題なしでしょうか。

一言で結構ですので、コメントいただけましたら幸いです。

余談ですが、大櫛陽一先生の近著、
「血圧145で薬は飲むな」
が、発売まもなく欠品状態(アマゾンですが)。
私は個人売買で、やっと入手できました。
価格は2割のプレミアム付きでしたが。

どうしたことなのでしょうか。
出版社は小学館。
珍しい現象です。
以上。
2014/08/24(Sun) 13:42 | URL | まろたん | 【編集
立川講座 ありがとうございました
ご飯を食べなくするなんて、これだけず~っと日本人の習慣できたものを、そりゃすぐには受け入れられないだろう・・・当初そう言っていた主人(非糖尿)、長年どうやっても取れなかったお腹周りの贅肉がスッキリし、スタンダ-ドも日常化、先生のいちばん近くで共に参加させていただきました♪

昨日は1型のかたが私以外にも参加されていました。ス-パ-をしながらも常に平坦とはなかなか行きませんが、少ないインスリン量で生きてゆけるねと、再度励みになり、先生に心より感謝しております。

毎回の受診、糖質制限していると話せないと、やはり不便ですね。
私はLDL値が200後半になってしまいゼチ-ア服用始めました。先日の受診で主治医が、微小LDLは殆どゼロでした!これだけLDLが高い人だと必ず微小も高いものなんですがね・・と、なんだかとても驚いており、

江部先生は常々 HDL高く・中性脂肪低いと、微小LDLは低いはずです・・と仰っているのにな、、知らないのだなあと(・・;) 糖質制限に詳しい都内お医者さんは、と伺った次第です。(山田先生、牧田先生は存知あげていますが)


昨日は非糖尿の受講者のかたがたも明らかに多かったようで、
糖質制限 かなり広まってきていますね!
2014/08/24(Sun) 14:09 | URL | ユッキ | 【編集
Re: BMIが、長生きグループから外れてしまいます。
まろたん さん

BMI:23
で問題ないと思います。

2013年01月05日 (土)の本ブログ記事
「BMIと総死亡率と糖質制限食」

2014/05/17の本ブログ記事
「糖質制限食と体重増加」

をご参照いただけば幸いです。
2014/08/24(Sun) 17:41 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 立川講座 ありがとうございました
ユッキ さん

立川講演会、ご参加、ありがとうございます。

サプリなしの、医師で、東京在住の方を、提携医療機関にしようと思います。

社団法人 日本糖質制限医療推進協会のサイトに
近々載せようと思います。
2014/08/24(Sun) 17:45 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生。立川教室お疲れ様です
50人以上集まって、盛況だったとのこと。

糖質オフ東京のメンバーも、数人参加しました。

おちゃずけさんの糖質制限漫画本出版記念パーティー 兼 糖質オフ会

楽しく盛り上がりました。

 おちゃずけさんと、12人の方の参加でした。

2人の方が、立川の江部先生の講演会の後、来てくださいました。

 オフ会としては、初めて参加された方がお二人。

久しぶりの方もいらっしゃいました。

参加者の皆さんで記念の寄せ書き(色紙)を作りました。

 漫画が多くの人に広がることと、「おちゃずけ糖質制限漫画」の第2弾・第3弾

が出るといいですねということを祈念しました。

 江部先生からも、おちゃずけさんに激励のメッセージを頂きました。

皆さん、それぞれの近況・糖質制限のことを語り合いました。

 約2時間、楽しいひと時でした。

2次会には、4人が参加し、池袋で11時まで歓談しました。


「広げよう糖質オフの輪を!」・・色紙に書いた中心の言葉です。

9月のオフ会は、9/28に江部先生の東京講演があるので、いつにするか考え中で

す。涼しくなるといいですね・・

                     では、また   長谷川
2014/08/24(Sun) 21:55 | URL | わんわんこと長谷川清久 | 【編集
微小LDLを測ってくれてる医者は見所あり
ユッキさん

> 受診で主治医が、微小LDLは殆どゼロでした!
> これだけLDLが高い人だと必ず微小も高いものなんですがね・・
> と、なんだかとても驚いており

ほほう、微小LDL、つまり Small Dense LDL、つまり「酸化されやすい真の悪玉リポ蛋白」のことですね。一般には「小粒子LDL」と表現する人が多いかな。

そこまで計測している医者は、けっこう珍しいですよ。保険にも未収載のはず。

なので、このお医者さんは、見込みがあります。向上心・向学心があるはずです。このお医者さんに
  「ええ、これも糖質制限のおかげです」
と伝えて、私たちの味方になってもらえたら、最高ですね。
2014/08/25(Mon) 10:43 | URL | さとし | 【編集
小粒子LDL
さとし様
教えてくださり 大変ありがとうございます。
不勉強でお恥ずかしいです。

今回特に予告もなく検査、報告がありました。

主治医からはまず最初に主食も必要と言われており
自己測定回数もっと減らすべきなのではとか(血糖値変動が結構あるデ-タを見ながら、なぜそのアドバイス?食事前測定せず投与単位どう決めればよいのか・・)
毎回体重落とす話だけ(そのための相談は応じない)

ですので Hb.A1cチェックとインスリンを受け取りに行くだけ と割り切って通院していましたが・・検査してくれたこと、感謝しないといけませんね。
糖質制限していることも、近いうち話してみます。

やはり伏せていても 話が進まず困ることもあり
以前 内因性インスリンがいよいよゼロになったか知っておきたいので、その検査をお願いしたのですが、
まだあるに決まってますよ、ゼロでしたらこんな単位数よりもっともっとはるかに打たなければならないですよ・・と。
2014/08/25(Mon) 16:07 | URL | ユッキ | 【編集
Re: 小粒子LDL
ユッキ さん


1型糖尿病でも、血糖コントロール良好を保っていると、
内因性インスリンが、結構長期にわたり、保たれるケースがあります。
勿論とても好ましいことです。

1型ですから、血糖自己測定も4回/日まで保険で可能です。
きっちり4回測定して、血糖日内変動を把握するのがよいと思います。

自分自身の内因性インスリンがどのくらい分泌されているかは、
インスリン注射を打っている場合は
血清Cペプチド検査を行えばわかります。

世田谷区三軒茶屋の内科 
医療法人社団 爽樹会「樹のはなクリニック」
http://kinohana-clinic.com/
TEL:03-5433-3388
院長 奈良岡 美惠子 先生


に、もしお近くであれば、
まず電話で相談してみてください。
奈良岡先生は
糖質制限食にも詳しく、
糖質制限医療推進協会の賛助会員になっていただいている女性医師です。
2014/08/26(Tue) 09:33 | URL | ドクター江部 | 【編集
血清cペプチド検査
江部先生
どうもありがとうございます!
2014/08/26(Tue) 12:28 | URL | ユッキ | 【編集
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