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悪阻(つわり)と食事、糖質制限食。妊婦とリステリア菌。
【14/08/12 España

悪阻

江部先生

こんにちは。
以前も何度か質問をさせて頂いたスペイン在住の者です。

先月、妊娠していることが発覚し、現在10週になります。
6週位から悪阻が始まり、今まで食事の中心だった動物性タンパク質に抵抗を感じるようになってきました。

無理に食べずに食べられる自家製無糖質ゼリーを食べてみたり、一度冷凍させた生ハムを食べたり、ヨーグルトを食べたりとしてみたんですが、一週間で歩くのもやっとというくらい体力が落ち、これはいかんと思って無理やりまたお肉を食べ始めました。

先週までは無理に食べれていたのですが、今週から見るのも嫌になってしまい、代わりにスモークサーモンばかり食べていました。

が、まず値段も高いのと、調べてみると妊娠中は食べてはいけないそうで、壁にぶち当たっています。

糖質制限食の中で、ポーチドエッグにマヨネーズをかけたもの、豆乳ヨーグルトぐらいは食べられますが、それだけでは身体にも頭にも力が入りません。

せっかく糖質制限によって様々なことが改善されたので続けて行きたかったんですが、日々、悪阻が治まるまで糖質制限はお休みしようかという気持ちも強くなって行っています。

因みに素直に食べたいと思う物は全て糖質です。

先生からもし何かアドバイスを頂けたら幸いです。
宜しくお願い致します。】



【14/08/12 ドクター江部

Re: 悪阻

España さん

妊娠中であるので、優先順位の一番は、摂取エネルギーの確保です。
飢餓では、胎児にも母体にもよくありません。

糖質制限は、一時お休みしてもいいので、 食べることができるものを食べて、兎に角摂取エネルギーを確保しましょう。】


【14/08/12 España

ありがとうございます。
そう仰っていただけて、とても気が楽になりました。
また何でも食べられるようになったら再開したいと思います。
ありがとうございました。】



【14/08/14 産婦人科医 宗田

Re悪阻

Españaさん

つわりで大変ですね。まったく食べられないで点滴をしてしのぐ方も何人もいます。
この時期に何を食べたらいいのか、悩む方が多いです。
不思議なのはお米の炊き上がりのにおいは嫌がられて、コメを食べられなくなる方は多いです。
この点では糖質を嫌う様には見えます。

ただたいていは、動物性たんぱく質も取れなくなることも多いので、江部先生のおっしゃるように、まずは食べられるものを食べて飢餓にはならないようにすることです。

もともとBMIが高い方なら、水分と塩分を補給していれば大丈夫です。
経口摂取が難しいなら点滴をします。
この時にはリンゲル液、生理的食塩水などを中心にします。
どこでも可能な輸液です。

食べられるものを食べるようにしますと、冷たいものや酸味があるものが取りやすいようです。
妊娠20週くらいまでトマトばかり食べていた方もいました。

糖質制限は理想的ですが、今は食べられるものが糖質であるならそれでもいいと思います。

もっとも卵が食べられるなら、すぐに治ると思いますよ。
サーモンもかまわないと思います。
いろいろ食べていますとまた糖質制限に落ち着くと思います。】



こんにちは。

悪阻のときの食事について年間分娩数約700例の、産婦人科医、宗田哲男先生からアドバイスをいただきました。
ありがとうございます。

妊娠糖尿病で、糖質制限食を実践されている人がおられます。

チュラルチーズ(加熱殺菌していないもの)
肉や魚のパテ
生ハム
スモークサーモン

などは、妊娠中でなければ、糖質制限OK食品なのですが、上記は生か半生なので、妊娠中は、リステリア菌に感染しやすいので、避けた方がよいのです。

サーモンは火が通ったものは勿論大丈夫です。
他の食品も充分加熱してあれば、全くOKです。

糖質制限食実践中の妊婦さんは、上記食品に、ご注意ください。

リステリア菌による食中毒にかかると、発熱や頭痛を生じ、重症になると脊髄膜炎や敗血症になり、この場合の致死率は20~30%と非常に高いです。

また、流産や早産などの原因になる可能性があります。

健康な人は、少量のリステリア菌に感染しても発症はしないようです。

しかし、妊婦や乳幼児、高齢者を含む免疫機能が低い人は、少量であっても食中毒につながる可能性があるので要注意なのです。


江部康二



☆☆☆


以下は厚生労働省のサイトにある記載です。

これからママになるあなたへ
食べ物について知ってほしいこと

厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/dl/ninpu.pdf

妊娠中に注意が必要な食中毒菌がいます。

妊娠中は、一般の人よりもリステリア菌に感染しやすくなり、赤ちゃんに影響がでることがあります。
リステリア菌は、食品を介して感染する食中毒菌で、塩分にも強く、冷蔵庫でも増殖します。

妊娠中に避けた方が良い食べ物があります。
(リステリア食中毒の主な原因食品例)
チュラルチーズ
(加熱殺菌していないもの)
肉や魚のパテ
生ハム
スモークサーモン

冷蔵庫を過信せず、食べる前に十分加熱しましょう。
(リステリア菌は冷蔵庫内でもゆっくりと増殖しますが、他の食中毒菌と同様に加熱することで予防できます。)
冷蔵庫の食品は、期限内に使い切るよう心がけましょう。

体調管理のため、食中毒予防を心がけましょう。

家庭でできる食中毒予防の6つのポイント
http://www1.mhlw.go.jp/houdou/0903/h0331-1.html


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
むちょ あにも
Espanaさま
悪阻、あの寝ても覚めても吐き気が襲う日々。辛いですよね。
私も3~4ヶ月吐きまくり、最悪期は水を飲もうとしても戻してました。3週間で5kgも体重が減り、点滴を打ってもらいに産婦人科にも何度か通い 、エチケット袋持参で通勤、仕事もフラフラになりながら何とか暫くは続けました。お陰さまで無事娘も産まれてきましたし。


ぜひ、ふんばって下さいね。日本から応援してます。

元妊婦 joyjoy
2014/08/18(Mon) 20:09 | URL | joyjoy | 【編集
感謝
今日Blogを開かせて頂いたら、コメントを取り上げてくださっていてびっくりしました。
先生に返答を頂いてから、コメント欄をチェックしていなかったのですが、宗田先生からもコメントを頂いていたんですね。お礼が遅くなり大変失礼致しました。本当にありがとうございます。
そして他にも励ましのコメントを下さった方、ありがとうございました。心強いです。

その後、一日食べたいものを食べようと、お昼ご飯にトマトのパスタ、おやつに全粒粉のトーストにトマトをのせた物を食べました。
久しぶりに、食事をして幸せを感じたのと同時に、以前常に感じていた食後の「もっと食べたい」感と何だか落ち込むような感じを味わいました。
糖質制限を始めるまで、長年情緒不安定に悩んでいたので、またその状態に戻るのがどうしても嫌で困ったなぁと思っていたら、その翌日から悪阻が軽くなったようで、食べれるものが少し増えました。

なので今また糖質制限に戻してみています。
魚介のスープと挽肉と茄子のグラタンが比較的美味しく食べられます。

つわりは食べられるものが日々変わるので、残りの6ヶ月もどうしてもダメな時は食べたいものを食べるというスタンスでやって行きたいと思います。

江部先生を始め、コメントを下さった皆様、本当にありがとうございました。
2014/08/19(Tue) 04:16 | URL | España | 【編集
Re: 感謝
España さん

食べることができて、良かったですね。

つわりは食べられるものが日々変わるので、
残りの6ヶ月もどうしてもダメな時は食べたいものを食べるというスタンスでやって行きたいと思います。


それでよいと思います。
2014/08/19(Tue) 08:50 | URL | ドクター江部 | 【編集
人の不思議
つわりの原因は解明されてないそうですが、本当に不思議で辛い現象です。本当に辛い吐き気は、抗がん剤の治療ってこんな感じかな、と思ってしまうほどです。
妊娠経験2回ありますが、どちらも、肉はまったく受け付けなくなり、果物、トマトのような野菜、木の実、芋、全粒粉のパンしか食べられなくなりました。糖質制限はできませんでした。
つわりを緩和する食物として推奨されてるのも上記のものらしいです。
生命の神秘、体の変化を体験してから、もしかして、本来は上記のものを食べるのが体に良いのでは?自然なことなのでは?と感じたほどです。
2015/04/02(Thu) 20:58 | URL | まゆ | 【編集
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