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『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』 1/8から発売中。
こんにちは。

新刊のご案内です。
おかげさまで、早くも第2版となりました。
ありがとうございます。

ブログ読者の皆さんで、
『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
を購入いただいた方、アマゾンなどで書評を書いて貰えると嬉しいです。
よろしくお願い申しあげます。m(_ _)m





『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』
生活習慣病を予防&改善する糖質制限食31のポイント
江部康二著 東洋経済新報社

が2014年8月1日から発売中です。
アマゾンや紀伊國屋や楽天のウェブサイトでも購入できますし、
一般の書店にも置いてあると思います。


『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』

は一般向けのとてもわかりやすい内容の新刊です。

前著
「糖尿病治療のための!糖質制限食パーフェクトガイド」2013年(東洋経済新報社)

は、医師・医療関係者・専門的な知識を得たい人のための本です。

エビデンスレベルの高い研究論文から、従来の糖尿病治療の限界を証明し、
糖質制限食の有効性や安全性を実証しました。

今回の

『炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません』

は、エビデンスだけにこだわるのではなく、
それらをベースに糖質制限食の持つポテンシャル・可能性について、
わかりやすく広く大胆に考察してみました。

例えば冒頭では、日本人の四大死因や五大疾病の元凶は、
糖質の頻回過剰摂取である可能性が高いことを理論的に平易に説明しています。

つまり、日本人の四大死因や五大疾病は、
スーパー糖質制限食で予防できる可能性が高いのです。


読み出したら、一気に読みたくなる内容の本と自負しています。

糖質制限食や人間栄養学や健康に興味がある人、そして従来の医学や栄養学の常識を疑い、自分自身で考えることを目指す人には最適の本と思いますので是非ご一読を!


江部康二



☆☆☆

以下は、巻頭のプロローグから抜粋した文章です。

プロローグ
今こそ、糖質過剰の真の危険を明かします

○日本の四大死因、五大疾病は糖質過剰病、糖質制限で予防できる

 がん、心疾患、、脳血管疾患、肺炎。これらは現代日本の四大死因です。

また、厚生労働省が日本人に多い病気として二〇一一年に五大疾病を発表しています。

以前から多かった、がん、脳卒中、心臓病、糖尿病に、新しく精神疾患を加えた五つの病気を指します。もちろん、脳卒中は脳血管疾患であり、心臓病は心疾患です。

したがって、五大疾病のうち、がん、脳卒中、心臓病は四大死因に共通して挙げられているわけで、この三つは、日本人に多いのみならず、死につながりやすい病気なのだとわかります。

四大死因の残り一つである肺炎は、全体としては四番目ですが、男性では脳血管疾患を抜いて三位です。そして高齢者に多い病気なので、高齢化が進展している日本社会にとって、警戒すべき病気です。

そして、新しく五大疾病に加えられた精神疾患は、直接的な死因としては少ないものの、間接的に生命を脅かします。

特に急速に増えているうつ病の場合、自殺を誘発しやすく、現代の日本では年間の自殺者が急増していることを考え合わせれば、やはり死につながる病だと認識すべきでしょう。

また、糖尿病は心疾患や脳血管疾患を合併しやすいですし、がんになる率が高くなりやすく、アルツハイマー病にもなりやすいことがわかっています。様々な病気を併発しやすい糖尿病は現代の生活習慣病の代表格ともいうべき病気で、死病の根源になる危険性があります。

がん、心疾患、肺炎、脳血管疾患、精神疾患、そして糖尿病。

厚生労働省が四大死因と五大疾病に挙げているこれらの病気の増加は、重大な社会問題となっており、早急な対策が必要ですが、実は、これら全てに対して有効な療法があるのです。
それは、糖質制限食です。

四大死因となる病気の全ては、今の日本で当たり前となっている食生活に問題があり、糖質の過剰摂取こそが元凶だからです。

三度の食事で血糖値の上がりやすい白米飯、白い小麦粉のパンや麺類をたくさん食べ、日に何度も大量の糖質を含んだ清涼飲料水を飲み、砂糖や白い小麦粉で作ったお菓子を何度も間食でつまむ。

こうした食生活で、一日に何度も繰り返し血糖値を上げていると、全身の血管が少しずつ蝕(むしば)まれていき、やがて血管はボロボロになって、ある日突然、病魔に襲われます。

つまり、糖質の過剰な毎日の積み重ねが、がんや心筋梗塞、脳梗塞などの恐ろしい死病を招いているのです。

こうした危険な食生活を変え、四大死因の全てを予防できるのが糖質制限食です。




☆☆☆

以下は出版社の紹介文です。

これまで主に糖尿病、ダイエットへの効果がいわれてきた糖質制限食だが、実践している医療現場では、ほかの様々な生活習慣病に対しても劇的な効果を示すことが発見されている。

これは、血糖値を上げる唯一の栄養素である糖質(炭水化物)を制限することにより、血糖値が安定して血流が良くなり、インスリン分泌が抑えられて代謝が安定するからである。健康人でも炭水化物を食べることにより血糖値上昇(ミニスパイク)を起こし血管を傷つけているが、これを避けることができる効果も大きい。

これまで確認されている適応症状は下記のように多岐にわたり、がんをはじめとする日本人の四大死因・五大疾病に対しても優れた予防・改善効果がある。

肝臓がん、すい臓がん、食道がん、大腸がん、乳がん、子宮体がん、腎臓がん、心筋梗塞、動脈硬化、脳梗塞、脳出血、肺炎、うつ病、眠気、イライラ、短気、倦怠感、機能性低血糖、統合失調症、糖尿病、糖尿病合併症、肥満、逆流性食道炎、偏頭痛、花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー、ぜんそく、尋常性乾癬、アルツハイマー、脳血管性認知症、不妊症、生理不順、生理痛、カゼ、虫歯・歯周病、脂肪肝、肺気腫、腰痛、ひざ痛、頻尿・尿もれ、痔、薄まつ毛、枝毛・薄毛・抜け毛、乾燥肌……

本書では、以上のような、日本人を悩ます様々な疾病・生活習慣病、精神疾患、美容的な悩み……などに対する糖質制限食の劇的効果を初公開。丈夫で長生きするための31の指針を示す。

【主要目次】
プロローグ 今こそ、糖質過剰の真の危険を明かします
第1章 四大死因① がんで死んではいけない
第2章 四大死因② 心筋梗塞、脳卒中、肺炎で死んではいけない
第3章 新しい五大疾病、精神疾患で死んではいけない
第4章 五大疾病の中核、糖尿病で死んではいけない
第5章 糖質過剰は全ての人に危険
第6章 身近に広がる糖質過剰病
第7章 糖質制限で現れるダイエット・美容効果
第8章 糖質過剰の社会を変える
おわりに
付録① 糖質制限食のやり方
付録② 食品の糖質量と○△×リスト
付録③ 食べてよい食品、避けたい食品 タイトル


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
牛乳について
初めまして。現在糖尿病合併症により療養を余儀なくされている40代女性です。先生の著作「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」を拝読しまして、糖質制限食に切り替え、10日余り。
お陰様で、血糖値もだいぶ落ち着いてきました。

こちらにコメントするのはふさわしくないかもしれませんが、「糖尿病がどんどんよくなる~」を読んでいて解らないことがありましたので、質問させてください。

牛乳についての記述です。本では成分無調整牛乳100gあたり糖質は5g。牛乳としてゴクゴク飲んでしまうと、あっという間に200g~300g摂取してしまうので牛乳は控えるようにと、ありましたがこれは牛乳の量で200gということでしょうか、糖質で200gということでしょうか?

牛乳のことであれば後の記述で、料理に使う牛乳は200gくらいなので問題ないと書いてあることと矛盾しますし、糖質の量であれば100g中5gの糖質を200g摂取するには実に4000gもの牛乳を飲むことになります。おおむね1Lパック4本分です。通常1日に推奨される量は200ml。約210gです。この程度であるならば、糖質10gでそう問題になる量ではないのではないでしょうか。

こんなこんな事を質問しますのも、私、牛乳が大好きで、太ると言われて1日200mlで我慢していたものの、欠かさず飲んでおりました。糖質制限でもなんとか牛乳だけは・・・と思っていたのですが、NGとのこと。なんとかわずかでも・・・と思い質問させていただきました。

そんなに飲みたければ自己責任で飲めばいいじゃないかといわれそうですが、突然の合併症発症でおびえているところで、先生がダメというものを口にしてしまうことに恐れもあります。

先生のお手を煩わせてしまうことになり、大変申し訳ありませんが、お手すきの時など、ご回答くだされば助かります。長々と失礼いたしました。
2014/08/17(Sun) 17:00 | URL | たま | 【編集
Re: 牛乳について
たま さん

1回の料理の材料に牛乳を、100から200mml使用しても、OKというのは、
それを、2~4人で食べるという風な意味です。

一人で飲むなら、100mlくらいが無難です。
しかし、牛乳は一人で、一回に200~300mlとか、500mlとか飲む人もいるので、そのことに要注意です。

スーパー糖質制限食は、個人の1回の食事の糖質量を10g~20g以下を目指します。
その範囲で牛乳も料理に使っていただけばよろしいです。

間食なら、1回の間食は5g以下の糖質を目指します。
牛乳100mlを間食ならOKということです。

2014/08/17(Sun) 17:37 | URL | ドクター江部 | 【編集
初めてコメントさせてもらいます。少し気になることがあり、質問させていただきます。

尿中ケトン体に関することなのですが、スーパー糖質制限における、栄養摂取の比率の脂質53%は摂らないと、ケトン体が出にくいということはありますか? たんぱく質の比率が高いと出にくいことがあるのでしょうか?

それから、70〜80%といった高度な脂質の摂取の場合、常に尿中ケトン体が検出されるとありましたが、そのケトン体は、体脂肪が燃焼されて生じているのでしょうか? それとも、食事から摂取した脂質が消費されても、尿中ケトン体は生産されるのでしょうか? よろしくお願いします。
2014/08/17(Sun) 17:39 | URL | ライナス | 【編集
Re: タイトルなし
ライナスさん

個人差が結構あります。

ただ、スーパー糖質制限食で脂質56%くらいなら、少なくとも当初3ヶ月は尿中ケトン体陽性と
なることが多いです。

スーパー糖質制限食で減量効果があるということは、
体脂肪が燃えている証拠です。
一方、食事からの脂質も血中ケトン体産生に関与しています。
特に中鎖脂肪酸はケトン体を産生しやすい食事からの脂質です。

ココナッツオイルのその一つですね。
2014/08/17(Sun) 20:05 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生、コメントが埋もれてしまったようなので再度コメントします。
Reコメありがとうございます。大変お忙し中どなたにも丁寧に回答してくださり、頭が下がります。
先月の検査結果が出ました。中性脂肪、HDL LDLともにあまり思わしくない結果でした。
糖尿病と診断された1年前からの変化は
HbA1c 10.5%→5.6%
血糖値 300→110(食後3時間)
γGT142→42
GOT 30→16
GPT 48→19
中性脂肪 629→398
HDL 37→36(いつもこのくらい)
LDL 113 → 186(3月は145)

糖質制限を開始してから10か月ですが、血糖値、HbA1cは正常値に落ち着くようになったものの、中性脂肪は相変わらず高く、L/H比は今回5.2という結果がでました。
先生のブログを通して、コレステロールに関してはあまり心配していなかったのですが、担当医師からはクレストール錠を処方されました。副作用もある薬のようなのでちょっと心配しています。
確かに母も全くの健康体ですが、昔からコレステロール、中性脂肪のみ高めなので、家族性の可能性もあります。
また、私自身30代初期に白血病の治療で卵巣が機能しなくなったため、ホルモンの関係でずっと中性脂肪、コレステロール値が基準よりも高めでした。
糖質制限に疑いを持つ妹(薬局勤務)からは、LDLが今まで以上に高くなったのは糖質制限食の弊害だと言われてしまいました。
私自身は糖質制限のお蔭で糖尿病の危機的状況から救われましたし、体調もお肌の調子も大変良く、今後も、たぶん一生、糖質制限を続けるつもりでいますが、中性脂肪の件と合わせ、コレステロールの件に関しても何かアドバイスがあったらお願いいたします。
2014/08/17(Sun) 21:57 | URL | peco | 【編集
コレステロールの件、妹さんの件
pecoさん、こんにちは。

コレステロールの件、江部先生からお返事が頂けると良いですね。

それまでの間は、次のセクションの過去ログをお読みになると、良いと思います。
  http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-category-11.html

他方、妹さんの件。これも大事ですね。人間は社会的動物ですので「家族からの理解」はけっこう大事です。

糖質制限を妹さんが疑っておられるなら、その疑いを晴らし、ひいては味方になっていただきたいものですね。

さしあたり次の本を妹さんにご紹介されては、いかがでしょうか?
  http://www.amazon.co.jp/dp/4492045058/
  『糖質制限食パーフェクトガイド』江部康二
2014/08/18(Mon) 12:32 | URL | さとし | 【編集
Re: タイトルなし
peco さん

糖尿病と診断された1年前からの変化
HbA1c 10.5%→5.6%
血糖値 300→110(食後3時間)
γGT142→42
GOT 30→16
GPT 48→19
中性脂肪 629→398
HDL 37→36(いつもこのくらい)
LDL 113 → 186(3月は145)


HbA1cと血糖値、素晴らしい改善ですね。
糖質制限食実践で、このデータなら、
もう糖尿病合併症のリスクはないと思いますのでとても良かったです。

米国ガイドライン(心臓病学会 2013年11月)
LDLコレステロール値
正常 189以下
*低下治療目標値は廃止。


なので、186は、心疾患の多い米国でさえも正常です。
またいつもいっておりますように、徐々に年単位で数値は元の113に戻っていくと思います。

中性脂肪も398mg/dlなら、心配ないと思います。
大櫛陽一先生によれば、欧米のガイドラインでは、
心筋梗塞の既往歴が無ければ999mg/dlまでは治療の必要なしです。
2014/08/18(Mon) 17:33 | URL | ドクター江部 | 【編集
フルーツの糖質
こんばんは。3年くらい前から糖質制限しています!
最近ヨナナスという、フルーツを氷らせてジェラートみたいにするマシーンが流行ってまして、私も毎日のようにフルーツデザートを食べてます。アイスを食べて摂取する糖分よりいいと思うのですが、フルーツの糖分も砂糖などと同じでしょうか?
2014/08/18(Mon) 21:45 | URL | もも | 【編集
Re: フルーツの糖質
ももさん、

> フルーツの糖分も砂糖などと同じでしょうか?

その答えは、江部先生の本に、書いてありますよ。
http://www.amazon.co.jp/dp/4569679269#reader_4569679269

まずは、質問する「前」に、本くらいは読んどきましょうよ。
2014/08/19(Tue) 06:36 | URL | さとし | 【編集
Re:フルーツの糖質
ももさん。横から失礼します。

ヨナナス、夏はおいしそうですね。でも、ドリンク状ですので飲みすぎないようにしませんとね。

果物は、血糖値をほとんど上げない果糖が含まれているので、少しは安心ですが、ショ糖なども多いので私はスプーンに乗る位の量を味わうようにしています。

フルーツの糖分などについて知りたいときは、ブログ内の検索をすれば貴重な情報が見つかります。そのとき、ブログにある検索機能よりも、例えばGoogleなどで「江部康二 果物」で検索する方が的確な情報が見つかると思います。このことは江部先生も前にどこかで書かれていましたが。

参考になれば幸いです。
2014/08/19(Tue) 09:26 | URL | SHUKAN | 【編集
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