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日経メディカルアンケート、医師の過半数が「糖質制限」支持
こんにちは

長谷川清久 さんから大変興味深い情報を頂きました。

日経メディカルのアンケートで2263人の医師に聞いたところ、過半数の医師が「糖質制限」を支持ということです。

長谷川さん、ありがとうございます。

良い意味で衝撃的で、びっくりしました。

調査概要
日経メディカル Onlineの医師会員を対象にオンラインアンケートを実施。☆期間は2014年6月16~23日。有効回答数は2263人。
年代の内訳は、20歳代92人(4.0%)、30歳代484人(21.4%)、40歳代744人(32.9%)、50歳代733人(32.4%)、60歳代190人(8.4%)、70歳以上20人(0.9%)。


過半数の医師が「糖質制限」を支持していて、医師の3人に1人は自ら実行していました。

4人に1人が「患者に勧めることがある」との回答でした。

回答した2263人の医師のうち、15.1%の医師が「支持する」と回答。

「どちらかと言えば支持する」と回答した43.2%も合わせると、約6割の医師が「糖質制限ダイエット」を肯定していました。

このことは、私が思っていたよりはるかに早い速度で医学界に糖質制限食が浸透していたということで、とても嬉しいサプライズです。

日経メディカルさん、ありがとうございます。

賛成派の医師でも、温度差があるようで患者さんにも勧める人もいれば、自分は30kgの減量に成功していても、

「学会の指針もあるし何かあると大変なので、患者さんには一切勧めていません。」

というスタンスの人もいます。

勿論、反対派の医師も4割はいました。

反対派の論拠は
1)「長期的な効果や安全性を示すエビデンスが不足している」
2)「おかず食いとなり、蛋白質や脂肪の摂取量が増える」
3)「糖質制限は代償的に肝臓での糖新生を亢進させ、筋肉量を減少させる」
4)「効果は認めるが、長続きしない。実際、高い脱落率が報告されている」
などです。

1)は、カロリー制限食も同様で、エビデンス不足です。
2)は、高蛋白・高脂肪食のリスクがないことを示す論文があります。
3)は、本ブログで筋肉量が減少しない理由を記事にしています。
4)は、カロリー制限食のほうこそ、脱落者が多いと思います。

江部康二


☆☆☆
以下日経メディカル記事から一部抜粋

日経メディカル
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/1000research/201407/537393.html

連載: 医師1000人に聞きました
医師2263人に聞く「糖質制限ダイエットを支持しますか?」
過半数の医師が「糖質制限」を支持
医師の3人に1人は自ら実行

2014/7/9大滝隆行=日経メディカル

図1 体重是正や血糖改善を目的とした「糖質(炭水化物)制限ダイエット」を支持しますか?

 糖質制限(低炭水化物食)ダイエットとは、1日の食事の中で白飯やパン、麺類といった炭水化物の摂取量を減らすというもの。その分、脂肪や蛋白質の摂取量が増えても問題ないとする。

 体重是正や血糖改善を目的とした一般的なダイエットでは、エネルギー消費量(身体活動)に応じて1日の摂取エネルギー量を制限し、体脂肪に変換されやすい脂肪の摂取を控えることが重要と考えられている。その場合の摂取成分は指示エネルギー量の50~60%を炭水化物とし、蛋白質は標準体重1kg当たり1.0~1.2g、脂肪は25%以内に抑えるべきとされている。 

 糖質制限ダイエットを行い「減量に成功した」「HbA1cが正常範囲に戻った」という声が聞かれる一方で、「長期的な効用は認めず、むしろ死亡リスクが有意に増加する」とのエビデンスも最近出ている(関連記事:糖質制限食の長期的効用は認められず)。日本糖尿病学会は今年3月、「2型糖尿病患者の糖質制限食(低炭水化物食)を現時点では薦めない」とする見解を発表した。

 こうした賛否両論ある中、健康管理のプロフェッショナルである医師は糖質制限ダイエットをどう評価しているのだろうか。アンケートで聞いてみた。


図2 「糖質(炭水化物)制限ダイエット」をご自身で実行したり、患者にも勧めていますか?

 回答した2263人の医師のうち、15.1%の医師が「支持する」と回答。「どちらかと言えば支持する」と回答した43.2%も合わせると、約6割の医師が「糖質制限ダイエット」を肯定していることが分かった(図1)。

 さらに、「糖質制限ダイエットを自身で実行し、患者にも勧めることがある」と答えた医師も14.3%いた(図2)。「自身で実行しているが、患者に勧めることはない」と回答した19.4%を合わせると、医師の3人に1人が糖質制限ダイエットを自ら実行している実態が明らかになった。また、4人に1人が「患者に勧めることがある」と答えた。

 一方、「どちらかと言えば支持しない」「支持しない」と答えた医師にその理由を尋ねたところ、「長期的な効果や安全性を示すエビデンスが不足している」を挙げた人(83.5%)が最も多かった。次いで「おかず食いとなり、蛋白質や脂肪の摂取量が増える」(37.2%)、「糖質制限は代償的に肝臓での糖新生を亢進させ、筋肉量を減少させる」(30.0%)「効果は認めるが、長続きしない。実際、高い脱落率が報告されている」(23.5%)が多く挙がった。


図3 「支持しない」「どちらかと言えば支持しない」理由は?(複数回答、n=944)

●効果を実感している

・2年間、自分自身が継続しているが、すこぶる良好に推移し(最初の3カ月でマイナス20kg、以後は体重の増減なし)、筋肉量は増加し、胃腸症状などはない。(40歳代勤務医、耳鼻咽喉科)

・何しろ昼食後、眠くならないのがいい。空腹を我慢せず、好きな酒も我慢せず、自然に体重が8kg減りました。いいと思いますが…。(40歳代勤務医、心臓血管外科)

・僕は夕食のみ炭水化物を減らすようにして、体重が少し減りました。朝や昼は、おにぎりを4つ食べたり、カレーの大盛りを食べているので、総カロリーとしては、今一つと思いますが。でも、今の食事は全体的に炭水化物が多すぎる印象を持っています。(40歳代勤務医、一般外科)

・自分で試して苦もなく2kg減量できた。潜在的に糖代謝異常がある人には危険かもしれず、患者さんには勧めない。(50歳代勤務医、精神科)

・実際自分はこれで30kgやせました。非常に健康になりました。自分で作るときはいいのですが、外食や売っているお弁当はやたら炭水化物ばかりで、残すのも悪いし困りますが。学会の指針もあるし何かあると大変なので、患者さんには一切勧めていません。(40歳代開業医、循環器内科)

・自分自身で炭水化物ダイエットで10数キロのダイエットに成功しており、血糖値やヘモグロビンA1cも正常値化した経験があるので一応の支持はしている。しかし長期間続けるのはそれなりの覚悟が必要なため、あまり人には勧めていない。(50歳代開業医、耳鼻咽喉科)



http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/1000research/201407/537393_2.html

●度が過ぎなければ妥当な方法である

・リバウンドが問題といわれているが、短期的に目に見えて体重減少効果があることは、患者のモチベーション維持につながる。(30歳代勤務医、循環器内科)

・ダイエットとは摂取総カロリーを制限することなので、甘い物を控えるのは当たり前でしょう。(50歳代開業医、整形外科)

・極端な制限でなければ、理にかなった方法だと思います。(40歳代勤務医、その他の診療科)

・万能ではないが、糖質過多の先進国の肥満に対するダイエットとしては妥当性があると思う。しかし、炭水化物が「人類を滅ぼす」とまでは思わない。(40歳代勤務医、精神科)

・必要量を制限するのでなく、摂りすぎを避けることが重要。ハンバーガー、ポテト、コーラ、ラーメン、ライス、お酒。以上全て炭水化物。(40歳代勤務医、一般外科)

・完全に糖質をやめると低血糖などの副作用があると思われるので、3割程度減らすことから始めると良いと思います。また運動も併用しないと筋肉がやせて、血糖値の低下が悪くなると思われます。(40歳代勤務医、代謝・内分泌内科)

・スーパー糖質制限は勧めません。夕食のみ制限、あるいは、炭水化物の重ね食いを避けることで十分な効果が期待できます。(60歳代開業医、呼吸器内科)

●効果は認めるも実行性や理論に懐疑的

・効果はあると思うが、カロリー制限によるものかもしれない。(50歳代勤務医、神経内科)

・特に基礎疾患のない方において、比較的短期間での体重減少には効果が高いと思います。しかし、体重の維持がとても難しいです。他の食事制限との比較研究でも、調査対象期間中の離脱率が高いです。(30歳代勤務医、総合診療・一般内科)

・自分ではリバウンドを経験しています。(50歳代勤務医、神経内科)

・日本の糖質摂取量は世界的には多くはないし、この10年間でも増えてはいない。運動量低下が重要な要因では?(50歳代開業医、総合診療・一般内科)

・以前自分でも試してみたことがありますが、1日で挫折しました。糖質以外は何をとってもいいといわれても、おかずばかりそんなに食べられません。ストレスで翌日よけいに甘いものが食べたくなりました。向き不向きのある方法だと思います。(40歳代勤務医、総合診療・一般内科)

●弊害が少なくない、科学的根拠も乏しい

・炭水化物制限ダイエットにより胆石症を発症した症例を経験しました。体重減少は軽度であったのでリスクとベネフィットのバランスが悪いと思います。(40歳代勤務医、消化器外科)

・炭水化物摂取量を減らすことは支持するが、極端な制限は筋肉蛋白分解など明らかな弊害をもたらす。(50歳代勤務医、代謝・内分泌内科)

・いくつかのがんのリスクを上げる気がする。血糖ばかりにとらわれているのが残念。長期的な安全性を評価してほしいが、かなり時間がかかるので無理でしょう。(40歳代勤務医、総合診療・一般内科)

・筋肉減少や、腸内細菌への悪影響が懸念されるので、あまり賛成できません。(40歳代勤務医、精神科)

・実践している人を見ると、 イライラしている人が多いような印象を受ける。(40歳代勤務医、心臓血管外科)

・やはり患者主体でさせると過度の制限によりサルコペニアを招くことが危惧される。(20歳代勤務医、循環器内科)

・糖質制限食を行った臨床試験のメタ解析では半年後には有意な体重低下が見られるが、1年後には有意差がなくなると報告されている。(40歳代勤務医、循環器内科)

・糖質制限をすると食後の腹もちが悪くなり、そのため間食をして、かえって脂質と塩分を摂取して糖尿病を増悪させる症例を認めます。また、糖質制限をするのなら、果物の摂取制限に限っては有効と考えます。(60歳代勤務医、総合診療・一般内科)

・あくまで一時的な効果。血糖は良くなっても脂質異常症が悪化するのでは。(40歳代勤務医、総合診療・一般内科)

・特にSGLT2阻害薬が発売されたため、糖質制限を行っている患者に対し注意が必要。(50歳代開業医、総合診療・一般内科)

・血圧のみを診ている方で、患者様の希望で他院で糖質制限なさっていますが、HbA1cは思うほど下がらず、高脂血症が悪化しています。虚血性心疾患もある方で、非常に残念な思いで見守っています。(50歳代勤務医、総合診療・一般内科)

調査概要
日経メディカル Onlineの医師会員を対象にオンラインアンケートを実施。期間は2014年6月16~23日。有効回答数は2263人。年代の内訳は、20歳代92人(4.0%)、30歳代484人(21.4%)、40歳代744人(32.9%)、50歳代733人(32.4%)、60歳代190人(8.4%)、70歳以上20人(0.9%)。
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
いつも先生のブログには大変お世話になっています。父がペットボトル症候群から糖尿病と診断され二年。診断当時に先生の著書を父に読ませて、父はしっかりスーパー糖質制限かつ1日一食生活で薬も減り、血糖値も正常です。
糖質を制限してからは糖質への欲もなくなったそうです。しかし、かかりつけの内科ではカロリーを取りすぎると血糖値が上がると言われたそうで(笑)かかりつけは糖尿病学科認定医なんですが、まだまだです。。。
神戸市で糖質制限に理解のあるドクターをご存知ないでしょうか?
2014/07/10(Thu) 17:20 | URL | 親が糖尿病。 | 【編集
論より証拠
「糖質制限」思ったより、広がっているようです!
私も、意外なアンケートの結果でした。

 うれしいです。

*************************

「糖質オフ茶話会」の告知です。

糖質オフ茶話会I N 池 袋 開催のお知らせ 

気軽に、「糖質オフ」のことなど語り合いましょう!
どなたでも参加できます

お知り合いの方を誘われてもOKです。
今回は、ゲストの方はいません
 
参加申込みは

「各地に糖質制限食の会を!」 長谷川まで

kiyohisa0108@withe.ne.jp

               記

糖質オフ茶話会 IN 池 袋

2014 7.19(土) Pm3時から5時

ルノアール マイスペース&ビジネスブース
池袋西武横店 の4号室 定員8から16人

東京都豊島区南池袋1-16-20 ぬかりやビル2階

http://standard.navitime.biz/renoir/Spot.act?dnvSpt=S0107.2002

会費 1000円を予定 (部屋代・飲み物代)

終わった後は、いつものとおり二次会。

 二次会だけの参加もOKです。
2014/07/10(Thu) 19:29 | URL | 長谷川清久 | 【編集
73歳の亭主も絶賛しています
パソコンが使えない主人のために、江部先生のブログは更新のたび、印刷して渡しております。ご本も3冊購入、あとは図書館で。20年間、阪大微研で基礎医学専攻の医者でした。糖尿病学会は退会して抗加齢学会に入会、一日一食を実行して1年半経ちます。髪の毛が増え、黒い毛も増えました。先に、糖質制限食をしていたので、スムーズに一食に変えることができたそうです。基礎専攻するには、現行の保健医療制度、即ち検査と投薬なしでは儲からない医療に携わりたくない、というのが原点でした。今は、老人医療に携わっていますが、知人たちには糖質制限を推奨しております。私も、友人に江部先生のブログを紹介し、ご主人の症状改善に加えて、彼女自身が減量できたと喜んでいます。
2014/07/11(Fri) 10:07 | URL | かやねずみ | 【編集
スタチン飲むべきか
すみません、どうかお考えをおねがい致します。
ス-パ-を1年半続けている1型の49歳位女性です。

LDLコレステロ-ルが200付近と、ここ1年近くずっと高いまま下がらず、主治医も私がスタチンを拒むため処方してきませんでしたが、ここ2ヶ月は250になり、本日の受診で動脈硬化を避けるべくスタチンをすすめられました。

来月返事すると、今回は見合せてきました。
江部先生・田頭先生の記事を読みこれまで極力飲みたくなかったのですが、これくらいの数値・期間から考えるとやむなくでも飲んだほうがよいでしょうか?

自己責任で判断しますので、どうか江部先生のご意見を伺わせてくださいますか。

前の医師のときほんの2ヶ月飲んですぐさま基準値へと下がり、あまりの効果の強さが恐ろしいと感じました。やめたらまたすぐ高く戻ったのですが・・

主治医は他に下げる薬はない、弱くて効かない(?)、スタチンを飲まず食事で改善となると油・卵・乳製品を全く一切とらないぐらいにしないと・・又、副作用はほとんど無いから動脈硬化を遠ざけるメリットの方を選ぶべき、と。

私はBMI24なため、動物性脂肪やサラダ油、卵、チ-ズナッツなど過多にならぬよう日頃から気をつけており、材料も偏りない食事内容です。
たんぱく質源は卵(時々2個)・青魚・大豆・鶏むねが主、豚が時々です。今後卵抜きは、とても気持ち的に辛くて仕方ないです。

HbA1c6.8%、HDLは1年ずっと90前後
ラピド2・3・4、トレシ-バ8です。
2014/07/11(Fri) 17:02 | URL | saku | 【編集
追記
中性脂肪は1年間ずっと55~65です。
主治医は糖質制限反対。

ゼチ-アを頼めばよろしいでしょうか。頑なにスタチンと言っていて期待できない雰囲気ですが、聞いてみるべきですね!
2014/07/11(Fri) 17:25 | URL | saku | 【編集
Re: タイトルなし
親が糖尿病。 さん

日本糖質制限医療推進協会
http://toushitsuseigen.or.jp/index.html

の提携医療機関の項をご参照ください。

「かかりつけの内科ではカロリーを取りすぎると血糖値が上がると言われた」

これは医師として、大変恥ずかしい発言です。
無知も困るのですが、間違った見解を平気で患者さんに言うとは、これは罪となりますね。
2014/07/11(Fri) 18:58 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 73歳の亭主も絶賛しています
かやねずみ さん

ブログ印刷、ご苦労様です。
拙著のご購入もありがとうございます。

髪の毛が増え、黒い毛も増えました。

これは、すごいですね。

糖質制限食の普及活動もありがとうございます。
ご主人によろしくお伝え下さい。
2014/07/11(Fri) 19:02 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 追記
saku さん

1型で、

HbA1c6.8%、HDLは1年ずっと90前後
ラピド2・3・4、トレシ-バ8です。
中性脂肪は1年間ずっと55~65です。


とても、いいです。
糖質制限が上手にできているので、インスリンの量がとても少なくてすんでいるのだと思います。

糖質制限食を実践している場合、ゼチーアが劇的に効きます。
スタチンに比べたら、ゼチーアのほうが圧倒的に副作用は少ないです。
ゼチーアがいいと思います。
2014/07/11(Fri) 19:14 | URL | ドクター江部 | 【編集
ゼチ-ア処方してもらいました
おかげさまでありがとうございました。

血糖値ばかりに気を取られ
LDL200~250で気付けば1年も!呑気に過ごしてしまいまして、間に合うかヒヤヒヤですが、早速飲み始めました。
2014/07/15(Tue) 08:48 | URL | saku | 【編集
Re: ゼチ-ア処方してもらいました
saku さん

スーパー糖質制限食実践中なら、
HDLコレステロールは高めで、中性脂肪は低めです。

この場合、やや良くない小粒子LDLコレステロールと真の悪玉の酸化コレステロールは、ほとんどないので
心配ないと思います。

普通のLDLコレステロールは、肝臓から細胞膜の原料であるコレステロールを末梢組織に運ぶという
重要な役割をはたしているので、絶対に必要なものなのです。
2014/07/15(Tue) 13:08 | URL | ドクター江部 | 【編集
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