2014年07月09日 (水)
【14/07/08 精神科医師A
産経ニュース
「糖質制限食」副作用リスクめぐり激論 体重・血糖・血圧では改善
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140708/bdy14070811040003-n1.htm】
こんにちは。
精神科医師Aさんから
「糖質制限食」副作用リスクめぐり激論 体重・血糖・血圧では改善」
という産経ニュースの記事の情報をコメントいただきました。
ありがとうございます。
第57回日本糖尿病学会学術総会(2014年5月)
<Controversy2 低炭水化物食は有益か有害か? >における、
北里大学北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長(推進派)
と
京都府立医大大学院の福井道明准教授(慎重派)
の論争の記事です。
山田悟氏は、去年までのカロリー制限派に気を遣った表現がなくなり、明確な糖質制限食推進派として、わかりやすい説明を展開しておられます。
『山田氏は米国の糖尿病学会が昨年、ガイドラインを改定し、糖質制限を糖尿病治療の第一選択肢としたことを紹介した』
これなんかも、結構過激な表現です。
その通りなのですが、ニュートラルにいうと
『米国糖尿病学会が2013年10月、5年ぶりに栄養療法に関する声明を改定し、患者ごとにさまざまな食事パターン〔地中海食,ベジタリアン食,糖質制限食,低脂質食,DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食〕が受容可能である』
とした、ということです。
つまり糖質制限食だけが、第一選択肢というわけではなくて、さまざまな食事パターンの一つとして受容可能ということですね。
『山田氏は無作為比較試験に触れ、「血糖、体重、血圧、脂質の全てが改善した。動脈硬化症の改善データも得られた」との結果を示し、
「糖尿病のさまざまな合併症予防の点からも意義がある」と語った。』
これは、その通りで、全面的に賛成です。
本ブログでも、過去記事で糖質制限食に肯定的な
無作為比較試験(RCT研究論文)を複数、紹介してきました。
『福井道明准教授は
「一日の食事の中でタンパク質摂取量が増えれば、腎機能障害になるケースがあるほか、骨密度の低下で骨折しやすくなる事例も出ている」と指摘。悪玉のLDLコレステロールが増える側面も挙げ、「動脈硬化からの心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まることもある」
と懸念を示した。』
これらは、全て根拠としてのエビデンスレベルが低いお話しです。
「ケースがある。」「事例も出ている。」・・・症例報告
「懸念を示した。」・・・単なる福井氏の仮説
すなわち、RCT研究論文に基づく糖質制限食批判ではないので、
山田氏の論に比べると信頼度が、数段低いことになります。
福井氏の言う
『糖質摂取の量をめぐる観察研究では、摂取が少ない集団での死亡率が上がるとの報告がある。』
これは、能登論文のことと思います。
日本糖尿病学会編集の
「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013」のエビデンスレベルは、
レベル1、2、3、4というランクで評価してあります。
日経メディカルWebサイトの連載:「糖尿病治療のエビデンス」
という記事の中で、能登氏は以下の自分自身の論文に関して、
エビデンスレベル3と低レベルであることを認めています。
Noto H, Goto, et al. Low-carbohydrate diets and all-cause mortality: a systematic review and meta-analysis of observational studies.
PLoS One.2013;8(1):e55030.
山田氏や私が根拠としている、糖質制限食に肯定的な無作為比較試験(RCT研究論文)は、勿論エビデンスレベル1です。
山田氏の論拠は、エビデンスレベル1の論文であり、福井氏の根拠は、エビデンスレベル3の論文とエビデンスレベル4の症例報告です。
第57回日本糖尿病学会学術総会(2014年5月)
<Controversy2 低炭水化物食は有益か有害か? >における、山田氏(推進派)と福井氏(慎重派)の論争、山田氏の圧勝と言えます。
江部康二
☆☆☆
以下、産経ニュースの一部抜粋
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140708/bdy14070811040003-n1.htm
「糖質制限食」副作用リスクめぐり激論 体重・血糖・血圧では改善
2014.7.8
ダイエットの方法として糖質制限が話題となっていることに注目し、日本糖尿病学会はこの是非をめぐって討論会を開いた。糖質制限は比較的短期間で体重を減らせる特徴がある一方で、欠点もあるようだ。専門家はどのような知見を披露したのか。
激論となった討論会の一端を紹介する。(山本雅人)
◆合併症予防も
5月に開催された糖尿病学会年次学術集会では「低炭水化物食は有益か、有害か?」と題するプログラムがあった。あえて「コントラバーシー」(論争の意)の部に組み込まれた。
炭水化物とは、ご飯やパン、麺類の主成分であり、糖質制限ダイエットは主にこの炭水化物の摂取を控えることを目指すものだ。炭水化物を控えれば、摂取の総カロリー数はあまり気にせず、肉類でも一定量食べていいのが特徴だ。
推進派として、北里大学北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長は糖質制限についての無作為比較試験に触れ、「血糖、体重、血圧、脂質の全てが改善した。動脈硬化症の改善データも得られた」との結果を示し、「糖尿病のさまざまな合併症予防の点からも意義がある」と語った。
山田氏は米国の糖尿病学会が昨年、ガイドラインを改定し、糖質制限を糖尿病治療の第一選択肢としたことを紹介した。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140708/bdy14070811040003-n2.htm
これに対し、京都府立医大大学院の福井道明准教授は慎重派の立場から、「糖質制限をうまくやれば有効だが、やり方には注意が必要だ」と前置きし、「一日の食事の中でタンパク質摂取量が増えれば、腎機能障害になるケースがあるほか、骨密度の低下で骨折しやすくなる事例も出ている」と指摘。悪玉のLDLコレステロールが増える側面も挙げ、「動脈硬化からの心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まることもある」と懸念を示した。
◆死亡率で報告
糖質摂取の量をめぐる観察研究では、摂取が少ない集団での死亡率が上がるとの報告がある。
山田氏が「死亡率が上がった原因が糖質制限にあるかどうかがはっきりしない」と因果関係に疑問を提示。一方、福井氏は、糖質を減らした際、残りのタンパク質と脂質が動物性に偏った場合、死亡率が有意に上がるとのデータを示した。
糖質制限ダイエットは短期間で体重が減りやすいため、肥満やメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)、糖尿病の人も飛びつきやすい面がある。山田氏は「食事量を減らすカロリー制限のダイエット方法で挫折する人がいる中で、糖質制限にチャレンジするのも一考ではないか」と述べた。福井氏は「糖質制限は半年では体重が有意に減るが、1年たつとカロリー制限との有意差がほとんどなくなる。そういう研究データがある」と、リバウンドしやすい落とし穴を指摘した。
■ガイド本など出版界もブーム
糖質制限ダイエットをめぐっては毎月のように新しいガイド本が出版され、
一大ブームとなっている。
『食べながらやせて二度と太らない史上最強のダイエット』(王尉青著、PHPエディターズ・グループ)は糖質制限に取り組んだ人の成功例を紹介。
雑誌『Tarzan』(マガジンハウス)は6月26日号で、
糖質制限について「極端に糖質を減らすのは危険」「動物性タンパク質を取り過ぎずに豆腐や魚類も大切」という記事を掲載した。
産経ニュース
「糖質制限食」副作用リスクめぐり激論 体重・血糖・血圧では改善
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140708/bdy14070811040003-n1.htm】
こんにちは。
精神科医師Aさんから
「糖質制限食」副作用リスクめぐり激論 体重・血糖・血圧では改善」
という産経ニュースの記事の情報をコメントいただきました。
ありがとうございます。
第57回日本糖尿病学会学術総会(2014年5月)
<Controversy2 低炭水化物食は有益か有害か? >における、
北里大学北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長(推進派)
と
京都府立医大大学院の福井道明准教授(慎重派)
の論争の記事です。
山田悟氏は、去年までのカロリー制限派に気を遣った表現がなくなり、明確な糖質制限食推進派として、わかりやすい説明を展開しておられます。
『山田氏は米国の糖尿病学会が昨年、ガイドラインを改定し、糖質制限を糖尿病治療の第一選択肢としたことを紹介した』
これなんかも、結構過激な表現です。
その通りなのですが、ニュートラルにいうと
『米国糖尿病学会が2013年10月、5年ぶりに栄養療法に関する声明を改定し、患者ごとにさまざまな食事パターン〔地中海食,ベジタリアン食,糖質制限食,低脂質食,DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食〕が受容可能である』
とした、ということです。
つまり糖質制限食だけが、第一選択肢というわけではなくて、さまざまな食事パターンの一つとして受容可能ということですね。
『山田氏は無作為比較試験に触れ、「血糖、体重、血圧、脂質の全てが改善した。動脈硬化症の改善データも得られた」との結果を示し、
「糖尿病のさまざまな合併症予防の点からも意義がある」と語った。』
これは、その通りで、全面的に賛成です。
本ブログでも、過去記事で糖質制限食に肯定的な
無作為比較試験(RCT研究論文)を複数、紹介してきました。
『福井道明准教授は
「一日の食事の中でタンパク質摂取量が増えれば、腎機能障害になるケースがあるほか、骨密度の低下で骨折しやすくなる事例も出ている」と指摘。悪玉のLDLコレステロールが増える側面も挙げ、「動脈硬化からの心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まることもある」
と懸念を示した。』
これらは、全て根拠としてのエビデンスレベルが低いお話しです。
「ケースがある。」「事例も出ている。」・・・症例報告
「懸念を示した。」・・・単なる福井氏の仮説
すなわち、RCT研究論文に基づく糖質制限食批判ではないので、
山田氏の論に比べると信頼度が、数段低いことになります。
福井氏の言う
『糖質摂取の量をめぐる観察研究では、摂取が少ない集団での死亡率が上がるとの報告がある。』
これは、能登論文のことと思います。
日本糖尿病学会編集の
「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013」のエビデンスレベルは、
レベル1、2、3、4というランクで評価してあります。
日経メディカルWebサイトの連載:「糖尿病治療のエビデンス」
という記事の中で、能登氏は以下の自分自身の論文に関して、
エビデンスレベル3と低レベルであることを認めています。
Noto H, Goto, et al. Low-carbohydrate diets and all-cause mortality: a systematic review and meta-analysis of observational studies.
PLoS One.2013;8(1):e55030.
山田氏や私が根拠としている、糖質制限食に肯定的な無作為比較試験(RCT研究論文)は、勿論エビデンスレベル1です。
山田氏の論拠は、エビデンスレベル1の論文であり、福井氏の根拠は、エビデンスレベル3の論文とエビデンスレベル4の症例報告です。
第57回日本糖尿病学会学術総会(2014年5月)
<Controversy2 低炭水化物食は有益か有害か? >における、山田氏(推進派)と福井氏(慎重派)の論争、山田氏の圧勝と言えます。
江部康二
☆☆☆
以下、産経ニュースの一部抜粋
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140708/bdy14070811040003-n1.htm
「糖質制限食」副作用リスクめぐり激論 体重・血糖・血圧では改善
2014.7.8
ダイエットの方法として糖質制限が話題となっていることに注目し、日本糖尿病学会はこの是非をめぐって討論会を開いた。糖質制限は比較的短期間で体重を減らせる特徴がある一方で、欠点もあるようだ。専門家はどのような知見を披露したのか。
激論となった討論会の一端を紹介する。(山本雅人)
◆合併症予防も
5月に開催された糖尿病学会年次学術集会では「低炭水化物食は有益か、有害か?」と題するプログラムがあった。あえて「コントラバーシー」(論争の意)の部に組み込まれた。
炭水化物とは、ご飯やパン、麺類の主成分であり、糖質制限ダイエットは主にこの炭水化物の摂取を控えることを目指すものだ。炭水化物を控えれば、摂取の総カロリー数はあまり気にせず、肉類でも一定量食べていいのが特徴だ。
推進派として、北里大学北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長は糖質制限についての無作為比較試験に触れ、「血糖、体重、血圧、脂質の全てが改善した。動脈硬化症の改善データも得られた」との結果を示し、「糖尿病のさまざまな合併症予防の点からも意義がある」と語った。
山田氏は米国の糖尿病学会が昨年、ガイドラインを改定し、糖質制限を糖尿病治療の第一選択肢としたことを紹介した。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140708/bdy14070811040003-n2.htm
これに対し、京都府立医大大学院の福井道明准教授は慎重派の立場から、「糖質制限をうまくやれば有効だが、やり方には注意が必要だ」と前置きし、「一日の食事の中でタンパク質摂取量が増えれば、腎機能障害になるケースがあるほか、骨密度の低下で骨折しやすくなる事例も出ている」と指摘。悪玉のLDLコレステロールが増える側面も挙げ、「動脈硬化からの心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まることもある」と懸念を示した。
◆死亡率で報告
糖質摂取の量をめぐる観察研究では、摂取が少ない集団での死亡率が上がるとの報告がある。
山田氏が「死亡率が上がった原因が糖質制限にあるかどうかがはっきりしない」と因果関係に疑問を提示。一方、福井氏は、糖質を減らした際、残りのタンパク質と脂質が動物性に偏った場合、死亡率が有意に上がるとのデータを示した。
糖質制限ダイエットは短期間で体重が減りやすいため、肥満やメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)、糖尿病の人も飛びつきやすい面がある。山田氏は「食事量を減らすカロリー制限のダイエット方法で挫折する人がいる中で、糖質制限にチャレンジするのも一考ではないか」と述べた。福井氏は「糖質制限は半年では体重が有意に減るが、1年たつとカロリー制限との有意差がほとんどなくなる。そういう研究データがある」と、リバウンドしやすい落とし穴を指摘した。
■ガイド本など出版界もブーム
糖質制限ダイエットをめぐっては毎月のように新しいガイド本が出版され、
一大ブームとなっている。
『食べながらやせて二度と太らない史上最強のダイエット』(王尉青著、PHPエディターズ・グループ)は糖質制限に取り組んだ人の成功例を紹介。
雑誌『Tarzan』(マガジンハウス)は6月26日号で、
糖質制限について「極端に糖質を減らすのは危険」「動物性タンパク質を取り過ぎずに豆腐や魚類も大切」という記事を掲載した。
はじめまして、こんにちは
今年3月にプレドニン糖尿病と診断されインスリンを日に3回打ってます。
インスリン止められるでしょうか? 糖尿病の家系ではありません、
ステロイド剤の副作用でA1cが14.4 血糖値は374で入院しました。
今はA1c6.7 血糖値は安定しています。
今年3月にプレドニン糖尿病と診断されインスリンを日に3回打ってます。
インスリン止められるでしょうか? 糖尿病の家系ではありません、
ステロイド剤の副作用でA1cが14.4 血糖値は374で入院しました。
今はA1c6.7 血糖値は安定しています。
2014/07/09(Wed) 15:00 | URL | saya | 【編集】
2014/07/09(Wed) 15:02 | URL | bonita | 【編集】
連載: 医師1000人に聞きました医師2263人に聞く「糖質制限ダイエットを支持しますか?」
過半数の医師が「糖質制限」を支持
医師の3人に1人は自ら実行 2014/7/9
体重是正や血糖改善を目的とした「糖質(炭水化物)制限ダイエット」を支持しますか?
糖質制限(低炭水化物食)ダイエットとは、1日の食事の中で白飯やパン、麺類といった炭水化物の摂取量を減らすというもの。その分、脂肪や蛋白質の摂取量が増えても問題ないとする。
体重是正や血糖改善を目的とした一般的なダイエットでは、エネルギー消費量(身体活動)に応じて1日の摂取エネルギー量を制限し、体脂肪に変換されやすい脂肪の摂取を控えることが重要と考えられている。その場合の摂取成分は指示エネルギー量の50~60%を炭水化物とし、蛋白質は標準体重1kg当たり1.0~1.2g、脂肪は25%以内に抑えるべきとされている。
糖質制限ダイエットを行い「減量に成功した」「HbA1cが正常範囲に戻った」という声が聞かれる一方で、「長期的な効用は認めず、むしろ死亡リスクが有意に増加する」とのエビデンスも最近出ている(関連記事:糖質制限食の長期的効用は認められず)。日本糖尿病学会は今年3月、「2型糖尿病患者の糖質制限食(低炭水化物食)を現時点では薦めない」とする見解を発表した。
こうした賛否両論ある中、健康管理のプロフェッショナルである医師は糖質制限ダイエットをどう評価しているのだろうか。アンケートで聞いてみた。
「糖質(炭水化物)制限ダイエット」をご自身で実行したり、患者にも勧めていますか?
回答した2263人の医師のうち、15.1%の医師が「支持する」と回答。「どちらかと言えば支持する」と回答した43.2%も合わせると、約6割の医師が「糖質制限ダイエット」を肯定していることが分かった。
さらに、「糖質制限ダイエットを自身で実行し、患者にも勧めることがある」と答えた医師も14.3%いた。「自身で実行しているが、患者に勧めることはない」と回答した19.4%を合わせると、医師の3人に1人が糖質制限ダイエットを自ら実行している実態が明らかになった。また、4人に1人が「患者に勧めることがある」と答えた。
一方、「どちらかと言えば支持しない」「支持しない」と答えた医師にその理由を尋ねたところ、「長期的な効果や安全性を示すエビデンスが不足している」を挙げた人(83.5%)が最も多かった。次いで「おかず食いとなり、蛋白質や脂肪の摂取量が増える」(37.2%)、「糖質制限は代償的に肝臓での糖新生を亢進させ、筋肉量を減少させる」(30.0%)「効果は認めるが、長続きしない。実際、高い脱落率が報告されている」(23.5%)が多く挙がった。
「支持しない」「どちらかと言えば支持しない」理由は?
●効果を実感している
・2年間、自分自身が継続しているが、すこぶる良好に推移し(最初の3カ月でマイナス20kg、以後は体重の増減なし)、筋肉量は増加し、胃腸症状などはない。(40歳代勤務医、耳鼻咽喉科)
・何しろ昼食後、眠くならないのがいい。空腹を我慢せず、好きな酒も我慢せず、自然に体重が8kg減りました。いいと思いますが…。(40歳代勤務医、心臓血管外科)
・僕は夕食のみ炭水化物を減らすようにして、体重が少し減りました。朝や昼は、おにぎりを4つ食べたり、カレーの大盛りを食べているので、総カロリーとしては、今一つと思いますが。でも、今の食事は全体的に炭水化物が多すぎる印象を持っています。(40歳代勤務医、一般外科)
・自分で試して苦もなく2kg減量できた。潜在的に糖代謝異常がある人には危険かもしれず、患者さんには勧めない。(50歳代勤務医、精神科)
・実際自分はこれで30kgやせました。非常に健康になりました。自分で作るときはいいのですが、外食や売っているお弁当はやたら炭水化物ばかりで、残すのも悪いし困りますが。学会の指針もあるし何かあると大変なので、患者さんには一切勧めていません。(40歳代開業医、循環器内科)
・自分自身で炭水化物ダイエットで10数キロのダイエットに成功しており、血糖値やヘモグロビンA1cも正常値化した経験があるので一応の支持はしている。しかし長期間続けるのはそれなりの覚悟が必要なため、あまり人には勧めていない。(50歳代開業医、耳鼻咽喉科)
過半数の医師が「糖質制限」を支持
医師の3人に1人は自ら実行 2014/7/9
体重是正や血糖改善を目的とした「糖質(炭水化物)制限ダイエット」を支持しますか?
糖質制限(低炭水化物食)ダイエットとは、1日の食事の中で白飯やパン、麺類といった炭水化物の摂取量を減らすというもの。その分、脂肪や蛋白質の摂取量が増えても問題ないとする。
体重是正や血糖改善を目的とした一般的なダイエットでは、エネルギー消費量(身体活動)に応じて1日の摂取エネルギー量を制限し、体脂肪に変換されやすい脂肪の摂取を控えることが重要と考えられている。その場合の摂取成分は指示エネルギー量の50~60%を炭水化物とし、蛋白質は標準体重1kg当たり1.0~1.2g、脂肪は25%以内に抑えるべきとされている。
糖質制限ダイエットを行い「減量に成功した」「HbA1cが正常範囲に戻った」という声が聞かれる一方で、「長期的な効用は認めず、むしろ死亡リスクが有意に増加する」とのエビデンスも最近出ている(関連記事:糖質制限食の長期的効用は認められず)。日本糖尿病学会は今年3月、「2型糖尿病患者の糖質制限食(低炭水化物食)を現時点では薦めない」とする見解を発表した。
こうした賛否両論ある中、健康管理のプロフェッショナルである医師は糖質制限ダイエットをどう評価しているのだろうか。アンケートで聞いてみた。
「糖質(炭水化物)制限ダイエット」をご自身で実行したり、患者にも勧めていますか?
回答した2263人の医師のうち、15.1%の医師が「支持する」と回答。「どちらかと言えば支持する」と回答した43.2%も合わせると、約6割の医師が「糖質制限ダイエット」を肯定していることが分かった。
さらに、「糖質制限ダイエットを自身で実行し、患者にも勧めることがある」と答えた医師も14.3%いた。「自身で実行しているが、患者に勧めることはない」と回答した19.4%を合わせると、医師の3人に1人が糖質制限ダイエットを自ら実行している実態が明らかになった。また、4人に1人が「患者に勧めることがある」と答えた。
一方、「どちらかと言えば支持しない」「支持しない」と答えた医師にその理由を尋ねたところ、「長期的な効果や安全性を示すエビデンスが不足している」を挙げた人(83.5%)が最も多かった。次いで「おかず食いとなり、蛋白質や脂肪の摂取量が増える」(37.2%)、「糖質制限は代償的に肝臓での糖新生を亢進させ、筋肉量を減少させる」(30.0%)「効果は認めるが、長続きしない。実際、高い脱落率が報告されている」(23.5%)が多く挙がった。
「支持しない」「どちらかと言えば支持しない」理由は?
●効果を実感している
・2年間、自分自身が継続しているが、すこぶる良好に推移し(最初の3カ月でマイナス20kg、以後は体重の増減なし)、筋肉量は増加し、胃腸症状などはない。(40歳代勤務医、耳鼻咽喉科)
・何しろ昼食後、眠くならないのがいい。空腹を我慢せず、好きな酒も我慢せず、自然に体重が8kg減りました。いいと思いますが…。(40歳代勤務医、心臓血管外科)
・僕は夕食のみ炭水化物を減らすようにして、体重が少し減りました。朝や昼は、おにぎりを4つ食べたり、カレーの大盛りを食べているので、総カロリーとしては、今一つと思いますが。でも、今の食事は全体的に炭水化物が多すぎる印象を持っています。(40歳代勤務医、一般外科)
・自分で試して苦もなく2kg減量できた。潜在的に糖代謝異常がある人には危険かもしれず、患者さんには勧めない。(50歳代勤務医、精神科)
・実際自分はこれで30kgやせました。非常に健康になりました。自分で作るときはいいのですが、外食や売っているお弁当はやたら炭水化物ばかりで、残すのも悪いし困りますが。学会の指針もあるし何かあると大変なので、患者さんには一切勧めていません。(40歳代開業医、循環器内科)
・自分自身で炭水化物ダイエットで10数キロのダイエットに成功しており、血糖値やヘモグロビンA1cも正常値化した経験があるので一応の支持はしている。しかし長期間続けるのはそれなりの覚悟が必要なため、あまり人には勧めていない。(50歳代開業医、耳鼻咽喉科)
2014/07/09(Wed) 20:37 | URL | わんわんこと長谷川清久 | 【編集】
saya さん
プレドニン内服によるステロイド糖尿病なら
原疾患がよくなり、ステロイド剤が休薬なら、
スーパー糖質制限食でインスリンフリーも夢ではないと思います。
血中Cペプチド、一日尿中Cペプチドを測定して
内因性インスリンがどのくらい残存しているかを調べて見ましょう。
プレドニン内服によるステロイド糖尿病なら
原疾患がよくなり、ステロイド剤が休薬なら、
スーパー糖質制限食でインスリンフリーも夢ではないと思います。
血中Cペプチド、一日尿中Cペプチドを測定して
内因性インスリンがどのくらい残存しているかを調べて見ましょう。
2014/07/09(Wed) 22:34 | URL | ドクター江部 | 【編集】
長谷川 さん
これはすごいことですね。
肯定派の医師の方が多くなっているとは、
私にとってもいい意味で衝撃でした。
記事にしたいと思います。
これはすごいことですね。
肯定派の医師の方が多くなっているとは、
私にとってもいい意味で衝撃でした。
記事にしたいと思います。
2014/07/09(Wed) 22:38 | URL | ドクター江部 | 【編集】
早速 やってみます、頑張ります
2014/07/10(Thu) 16:46 | URL | saya | 【編集】
先生いつも情報を有難うございます。
久しぶりに検査に行ってきました。
A1Cは増え(NGSP)5.5ですが(多分運動前に食べるフルーツやお菓子がいけないのかと・・)、空腹時血糖104、インスリン7.6、尿中アルブミン(ACR)8.3、その他正常値、嬉しいことにずーっと(+-)だった尿潜血が(-)になりました!。
HOMA-βも正常値になったのですが、やはり糖質をいきなり食べれば血糖値は上がってしまいます・・・第2弾のインスリンは出るけど、第1弾が少ないのでしょうか?
話は変わりますが、検査に通っている病院の先生が、昔は糖質制限をやっている事にあまりよしとしていなかったのですが、今回は”今の食生活を続けましょう。でも、糖質は1日合計100gほどはとりなさい”に変わりました。
そしてこの先生、私の知り合いも糖尿病で通っていたのですが、その人にも”糖質をカットするように”とアドバイスしたそうです!
糖質制限が糖尿に良いと浸透してきていますね!
久しぶりに検査に行ってきました。
A1Cは増え(NGSP)5.5ですが(多分運動前に食べるフルーツやお菓子がいけないのかと・・)、空腹時血糖104、インスリン7.6、尿中アルブミン(ACR)8.3、その他正常値、嬉しいことにずーっと(+-)だった尿潜血が(-)になりました!。
HOMA-βも正常値になったのですが、やはり糖質をいきなり食べれば血糖値は上がってしまいます・・・第2弾のインスリンは出るけど、第1弾が少ないのでしょうか?
話は変わりますが、検査に通っている病院の先生が、昔は糖質制限をやっている事にあまりよしとしていなかったのですが、今回は”今の食生活を続けましょう。でも、糖質は1日合計100gほどはとりなさい”に変わりました。
そしてこの先生、私の知り合いも糖尿病で通っていたのですが、その人にも”糖質をカットするように”とアドバイスしたそうです!
糖質制限が糖尿に良いと浸透してきていますね!
2014/07/12(Sat) 09:31 | URL | けい | 【編集】
けい さん
糖尿病腎症第3期→糖尿病腎症第2期→第1期
糖質制限食一年間でで2011年には第1期に回復で、現在まで維持しておられるのですね。
素晴らしいです。
HbA1cが5.5%なら、基準値内ですので、問題ないと思います。
HOMA-βはOGTTの2時間のインスリン分泌とよく相関するので、第2相はOKでうね。
2型糖尿人は、通常、第1相反応が低下或いはなくなっていることが多いようです。
主治医の変化も嬉しいです。
糖尿病腎症第3期→糖尿病腎症第2期→第1期
糖質制限食一年間でで2011年には第1期に回復で、現在まで維持しておられるのですね。
素晴らしいです。
HbA1cが5.5%なら、基準値内ですので、問題ないと思います。
HOMA-βはOGTTの2時間のインスリン分泌とよく相関するので、第2相はOKでうね。
2型糖尿人は、通常、第1相反応が低下或いはなくなっていることが多いようです。
主治医の変化も嬉しいです。
2014/07/12(Sat) 17:44 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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