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糖尿病とお酒
おはようございます。
今日は、xiangdaoさんから糖尿病とお酒に関する興味深いコメントをいただきましたので紹介します。

『空腹時血糖値に関連して
またまたカステーラさんのブログ http://castela.blog104.fc2.com/ で面白い記述がありましたので、御紹介します。
アメリカ糖尿病協会のサイトで、飲酒習慣は2型糖尿病患者の、空腹時血糖値を下げるというものです。

以下は、カステーラさんのブログを転載します。

「109人の2型糖尿病患者を2つのグループに分け、片方のグループには夕食の際に150mlのワインを、もう片方のグループにはノンアルコールのビールを飲んでもらいました。
3ヶ月の実験の結果、ワインのグループは平均の空腹時血糖値が139.6mg/dlから118.0mg/dlにまで下がったのに比べて、ノンアルコールビールのグループは、136.7mg/dlから138.6 mg/dlと、ほとんど変化は見られませんでした。
特に、ヘモグロビンA1cの高い人ほど空腹時血糖値の低下は著しく、元々A1cの低かった人にはそれほど効果はありませんでした。また、食後の血糖値には影響を与えませんでした。
研究者は注意すべき点として、アルコールはあくまで適量であるということ、また、ワインの分として食事から100kcalを差し引くことを挙げています。
私自身、一時は100前後にまで下がった起床時の血糖値も、最近はまた110前後にまで上昇して来ました。夕食時のワイン150ml作戦、とりあえず3ヶ月試してみようと思います。
http://www.diabetes.org/diabetesnewsarticle.jsp?storyId=16684401&filename=20071231/reuters20071231health00000014reutershealthEDIT.xml 」


その後の質問で、この実験はイスラエルで行われた事。 ワインの種類、ノンアルコールビールの糖質量は不明との事。 食後血糖値の変化は無かったとの事。
以上をお聞きしました。

江部先生 、この記事をどのように思われますか?
カステーラさんは、次のようにコメントしておられます。
私達、お酒好きの糖尿人には朗報ではないでしょうか?

「どうやら、肝臓がアルコールの処理に追われて、糖の新生を怠るのがその理由らしいです。しこたま飲んだ後、最後にラーメンやお茶漬けが欲しくなるのは、飲酒による低血糖を補うためという話もあります。
このようにアルコールが一時的な低血糖を起こすことは、医学的には常識のようですが、果たして長期的な血糖コントロールにどう影響を及ぼすかについては、あまりエビデンスはないようです。」

【2008/01/08 10:15】 xiangdao』

xiangdaoさん。いつもコメントありがとうございます。カステーラさんも、いつも貴重な情報をありがとうございます。

日本では糖尿病の人にはアルコールは原則禁止となっていますが、欧米では「適量」を守ればOKとしています。

まあ、美味しく楽しく生きるにはアルコールは必要不可欠なものですからね。

例えば、米国糖尿病協会ではアルコール24g(30ml)/日を食事と共にとるていどなら適量としています。ビール350ml缶を2本、ワイン150ml×2杯、ウイスキー45ml×2杯です。

日本では原則禁止ですが、一定の条件下で許可されることもあります。
その条件は以下の5項目をクリアしていることです。
1良好な血糖コントロールが長期にわたって得られている
2糖尿病の合併症がないか、あっても軽度である
3脂質代謝異常(特に高トリグリセリド血症)がない
4肝・膵疾患がない
5決められた上限量を守る患者である

この5項目、糖質制限食実践している糖尿人なら多くの人は1~4はクリアですね。

xiangdaoさんも私も、5がやや苦しいところですね。米国糖尿病協会の適量は毎日超えていますので・・・ (*_*)

まあ血糖自己測定器がありますから、自己管理のうえで自己責任で個々の適量を飲むということでしょうか。 (^_^)

今回の文献では、夕食の際に150mlのワインを飲んだグループが三ヶ月後平均の空腹時血糖値が139.6mg/dlから118.0mg/dlに下がっています。一方、ノンアルコールビールのグループは不変ですから、明らかに「適量」アルコールは、空腹時血糖値を下げるということになります。確かに酒飲みの糖尿人には朗報ですが「適量」ですね。

アルコールそのものは、1gが約7キロカロリーの燃焼エネルギーをもっていますが、摂取時の利用効率は約70%です。

エネルギーとしては<アルコール→糖質→脂質→タンパク質>の順で利用されます。

またアルコールは、糖質や脂質と違って摂取しても体重増加作用がありませんし、血糖値も上昇させませんし、ビタミンやミネラルにも乏しいので、empty calory と言われています。

米国糖尿病協会にも禁酒の指針があるそうです。糖尿病患者でアルコール依存症の前歴がある人と妊婦は禁酒です。膵炎、中性脂肪の高い高脂血症、神経障害のある人達もイエローorレッドカードです。 (糖尿病ソリューション 河合勝幸氏)

なおアルコールを飲むと、カステーラさんの仰有るように肝の「糖新生」ができにくくなるので、空腹時に飲んだりすればインスリン注射やスルフォニル尿素剤を内服している人は低血糖を起しやすく注意が必要です。

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
江部先生
早速のコメント有難うございます。
確かに、「適量」ですね。・・・反省
ところで、ページのかなりの部分が白紙になっていますが、私だけでしょうか?
2008/01/09(Wed) 09:38 | URL | xiangdao | 【編集
常識の壁
アルコールにしても、カロリー神話にしても、日本では常識の壁が厚いですね。
それに、なぞの壁も存在しています。
私の相方、昨日病院で血糖値測定器のチップの処方箋を出してくれないかと交渉したところ、インスリン注射とセットでないと出せないと言われ、仕方なく、インスリン注射もセットで処方箋をもらいました。その血糖値測定器は病院指定のものでなければならないと言われ、家にあった測定器のチップだけの処方箋ではなく、測定器から、針など丸ごとを買うことになりました。
さらに、打ち方の講習があったようなのですが、ひどいことになりました。
どんな弁当でもいいので弁当買ってきてください、と言われ、仕方なくのり弁を買い病院へ持参。食前の血糖値を計ったそうです。食後の血糖値は見なくていいのかと、看護婦さんに尋ねたところ、必要ありませんとのこと。仕方なく、インスリンを打ち弁当を食べ、家に帰ってきたようなのですが、家で血糖値を計ると、食後2Hで283!!ここ2ヶ月糖質制限食で、早朝空腹時血糖値こそ、1度だけ260をマークしたことはあったものの、基本的に朝から下がる一方、夕食前には120,130ぐらいだったのです。283と言う数値で本人は意識が遠のきそうになった、と同時に、怒り心頭で「なにしてけつかるんじゃー!!」と
怒りモードです。
 江部先生、今の病院ってこんなものなんでしょうか。もちろん、今後もインスリン注射はしないと本人は決めているようです。
 インスリンがこわい薬だからと言って少なめに打ったといっても280越え、しかも食後の血糖値測定しないとコントロールしようがないと思うんですが、、、。
 
2008/01/09(Wed) 10:47 | URL | でぃあべーちゃ | 【編集
xiangdaoさん

私のも真っ白でした。
多分テンプレートのお色直しの真っ最中だったのではないでせうか?ヽ( ´ー)ノ
2008/01/09(Wed) 12:13 | URL | ラオ子 | 【編集
ラオ子さん

有難うございます。
私も、今開いたら模様替えになっていて、白紙が消えていました。
2008/01/09(Wed) 15:16 | URL | xiangdao | 【編集
 お酒を飲むと中性脂肪が増えると読んだことがあります。この増えた中性脂肪は肥満につながらないのでしょうか。
 ところで1月9日付の読売新聞朝刊で先生の糖質制限食が紹介されていました。
 この方法が世の中に広まって欲しいと思います。
2008/01/09(Wed) 17:04 | URL | 街のクマ | 【編集
っということは、空腹時血糖値が下がらず困ってる人はアルコールを摂取することで多少は改善の見込みがあるということでしょうかね?
わたしはお酒があまり飲めませんが、そういうことなら時々は飲もうかなとか思っちゃいます。
2008/01/11(Fri) 01:10 | URL | ミント | 【編集
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