2008年01月08日 (火)
こんばんは。さっき高雄病院の夜の外来を終えて帰宅しました。
実は今日、1月8日は私の誕生日です。
有名人的には、エルビス・プレスリーや小泉純一郎元首相が1月8日生まれです。
ボーカリストの端くれとしては、かのプレスリーと一緒の誕生日って一寸嬉しい気がしますね。(^ー^)
さて今回は、ぴぐさんからコメント・質問いただきました。
『主食摂取後血糖値測定の結果
江部先生、遅ればせながらあけましておめでとうございます。
先日から、夫の血糖値のことを取り上げていただいた、 ぴぐです。
今年も、こちらのブログを通していろいろとお世話になると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
早速、個人的なことで申し訳ないのですが、 本日、主食摂取後の血糖値測定を、 夫婦二人、家でやってみました。
前日、夜遅くまで、 焼酎と焼き鳥とチーズをダラダラと食べていたせいか、 今朝の早朝空腹時血糖値は二人とも高くなってしまいました^^;
私なんて普段よりも30近く高くなっていたので、 この時点で嫌な予感はしたのですが、 とりあえず、白米お茶碗1杯ずつ食べ、 食後1時間、2時間、測ってみました。
結果ですが、
夫:食前血糖値 119 →食後1時間 220 →食後2時間 162
私:食前血糖値 107 →食後1時間 196 →食後2時間 145
覚悟はしていましたが、 いざ数字を見ると、恐ろしくなりました。 夫はIFGもIGTもあるということですよね。
それよりも、私です。 私は普段、食前血糖値は低いし、食後もそんなに上がらないので、 糖尿病は関係ないかなぁなんて思っているところがあって、 正直、白米食べてもそんなに上がらないだろうと思っていたのですが、 びっくりしました。
食後2時間の数値で言えば、 私も立派なIGTですよね・・・(*o*)
改めて、OGTTや食後血糖値の検査の重要さを、 身にしみて感じました。
二人とも、糖質制限食を継続する意欲が倍増しましたので、 やってみて良かったと思っています。 空腹時血糖値だけではなく、 食後血糖値の測定、絶対にするべきですよね。
それで、一つ質問があるのですが、 今、実はちょっと風邪気味で、 本来なら病院へ行けばいいんでしょうけど、 市販の総合感冒薬を飲んで様子を見ているところです。
それで、あまり重要なことではないかもしれませんが、 糖質制限をしている状態での(糖尿病関連以外の)飲み薬などは、 特に問題のあるものとかはないのでしょうか?
市販で売られている、お湯に溶かして飲む甘い風邪薬などは、 明らかにダメだろうなぁと思うのですが、 胃薬とか風邪薬とか普通に飲んでいいのかなぁと、 少し疑問に思ったので質問をさせていただきました。 どうでもいいことでしたら流してくださって構いませんので。
江部先生、本当にいつもありがとうございます。
新しい本の出版、楽しみにしています!
【2008/01/05 15:34】 ぴぐ』
ぴぐさん。コメント・質問ありがとうございます。
「結果ですが、
夫:食前血糖値 119 →食後1時間 220 →食後2時間 162
私:食前血糖値 107 →食後1時間 196 →食後2時間 145 」
確かに糖質制限食でも前夜、9時・10時以降まで食べていると、タンパク質が数時間で約50%、脂質が十数時間で約10%血糖値に変わりますので、翌朝の空腹時血糖値に若干の影響がでます。
ご指摘のごとく、ご主人はIFG+IGTで、ぴぐさんはIGTですね。
しかも、食後1時間値がお二人とも180mg/dlを超えてますので、将来糖尿病になりやすいレベルですよ。 (*_*)
でも、今からしっかり 糖質制限食を実践していけば、糖尿病発症は確実に防げますので
早い段階でみつかって良かったと思います。 (^_^)
仰有るとおり、空腹時血糖値だけではかなりの確率でIGTや糖尿病は見過ごされますので、早期発見には主食摂取後1時間、2時間血糖値の測定が簡便でお奨めです。
「 糖質制限をしている状態での(糖尿病関連以外の)飲み薬などは、 特に問題のあるものとかはないのでしょうか?」
錠剤や粉薬の内服薬の中に乳糖やデンプンが賦形剤として入ってますが、糖質の量として少量なので気にしなくても良いでしょう。ドリンクの風邪薬には結構、ブドウ糖や砂糖が入っていたりするので注意が必要です。
あと、漢方薬の小建中湯や大建中湯には膠飴(餅米を蒸して麦芽で糖化させた飴)がそこそこ含まれているので、結構糖質含有量が多いので要注意です。
江部康二
**
≪IFG≫
空腹時血糖値が110mg/dl~125mg/dlの間の人。
109mg/dl以下は正常、126mg/dl以上は糖尿病
≪IGT≫
OGTT2時間値が140mg/dl~199mg/dlの間の人。
139mg/dl以下は正常、200mg/dl以上は糖尿病。
実は今日、1月8日は私の誕生日です。
有名人的には、エルビス・プレスリーや小泉純一郎元首相が1月8日生まれです。
ボーカリストの端くれとしては、かのプレスリーと一緒の誕生日って一寸嬉しい気がしますね。(^ー^)
さて今回は、ぴぐさんからコメント・質問いただきました。
『主食摂取後血糖値測定の結果
江部先生、遅ればせながらあけましておめでとうございます。
先日から、夫の血糖値のことを取り上げていただいた、 ぴぐです。
今年も、こちらのブログを通していろいろとお世話になると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
早速、個人的なことで申し訳ないのですが、 本日、主食摂取後の血糖値測定を、 夫婦二人、家でやってみました。
前日、夜遅くまで、 焼酎と焼き鳥とチーズをダラダラと食べていたせいか、 今朝の早朝空腹時血糖値は二人とも高くなってしまいました^^;
私なんて普段よりも30近く高くなっていたので、 この時点で嫌な予感はしたのですが、 とりあえず、白米お茶碗1杯ずつ食べ、 食後1時間、2時間、測ってみました。
結果ですが、
夫:食前血糖値 119 →食後1時間 220 →食後2時間 162
私:食前血糖値 107 →食後1時間 196 →食後2時間 145
覚悟はしていましたが、 いざ数字を見ると、恐ろしくなりました。 夫はIFGもIGTもあるということですよね。
それよりも、私です。 私は普段、食前血糖値は低いし、食後もそんなに上がらないので、 糖尿病は関係ないかなぁなんて思っているところがあって、 正直、白米食べてもそんなに上がらないだろうと思っていたのですが、 びっくりしました。
食後2時間の数値で言えば、 私も立派なIGTですよね・・・(*o*)
改めて、OGTTや食後血糖値の検査の重要さを、 身にしみて感じました。
二人とも、糖質制限食を継続する意欲が倍増しましたので、 やってみて良かったと思っています。 空腹時血糖値だけではなく、 食後血糖値の測定、絶対にするべきですよね。
それで、一つ質問があるのですが、 今、実はちょっと風邪気味で、 本来なら病院へ行けばいいんでしょうけど、 市販の総合感冒薬を飲んで様子を見ているところです。
それで、あまり重要なことではないかもしれませんが、 糖質制限をしている状態での(糖尿病関連以外の)飲み薬などは、 特に問題のあるものとかはないのでしょうか?
市販で売られている、お湯に溶かして飲む甘い風邪薬などは、 明らかにダメだろうなぁと思うのですが、 胃薬とか風邪薬とか普通に飲んでいいのかなぁと、 少し疑問に思ったので質問をさせていただきました。 どうでもいいことでしたら流してくださって構いませんので。
江部先生、本当にいつもありがとうございます。
新しい本の出版、楽しみにしています!
【2008/01/05 15:34】 ぴぐ』
ぴぐさん。コメント・質問ありがとうございます。
「結果ですが、
夫:食前血糖値 119 →食後1時間 220 →食後2時間 162
私:食前血糖値 107 →食後1時間 196 →食後2時間 145 」
確かに糖質制限食でも前夜、9時・10時以降まで食べていると、タンパク質が数時間で約50%、脂質が十数時間で約10%血糖値に変わりますので、翌朝の空腹時血糖値に若干の影響がでます。
ご指摘のごとく、ご主人はIFG+IGTで、ぴぐさんはIGTですね。
しかも、食後1時間値がお二人とも180mg/dlを超えてますので、将来糖尿病になりやすいレベルですよ。 (*_*)
でも、今からしっかり 糖質制限食を実践していけば、糖尿病発症は確実に防げますので
早い段階でみつかって良かったと思います。 (^_^)
仰有るとおり、空腹時血糖値だけではかなりの確率でIGTや糖尿病は見過ごされますので、早期発見には主食摂取後1時間、2時間血糖値の測定が簡便でお奨めです。
「 糖質制限をしている状態での(糖尿病関連以外の)飲み薬などは、 特に問題のあるものとかはないのでしょうか?」
錠剤や粉薬の内服薬の中に乳糖やデンプンが賦形剤として入ってますが、糖質の量として少量なので気にしなくても良いでしょう。ドリンクの風邪薬には結構、ブドウ糖や砂糖が入っていたりするので注意が必要です。
あと、漢方薬の小建中湯や大建中湯には膠飴(餅米を蒸して麦芽で糖化させた飴)がそこそこ含まれているので、結構糖質含有量が多いので要注意です。
江部康二
**
≪IFG≫
空腹時血糖値が110mg/dl~125mg/dlの間の人。
109mg/dl以下は正常、126mg/dl以上は糖尿病
≪IGT≫
OGTT2時間値が140mg/dl~199mg/dlの間の人。
139mg/dl以下は正常、200mg/dl以上は糖尿病。
匿名希望の さとみ さん
追加分泌インスリンの分泌が多いタイプと思われます。
摂取した糖質の量に対して、インスリンが多めに分泌されるので、食後のほうが血糖が下がることがあります。
このタイプは時々おられます。
このタイプは機能性低血糖になりやすいので注意が必要です。
追加分泌インスリンの分泌が多いタイプと思われます。
摂取した糖質の量に対して、インスリンが多めに分泌されるので、食後のほうが血糖が下がることがあります。
このタイプは時々おられます。
このタイプは機能性低血糖になりやすいので注意が必要です。
2014/03/25(Tue) 16:47 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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