2014年06月21日 (土)
【14/06/19 名古屋・h
能登洋先生の糖質制限中傷記事
江部先生こんばんわ。
「長期の糖質制限で死に至る!?こんな研究結果もあるのだ。」
「糖尿病予防効果には疑問符も。」
こんな見出しで記事を書くことは異常、国立病院の医長としては失格、曲学阿世の徒と言われても仕方がないと思います。
国立国際医療研究センタ-病院、糖尿病内分泌代謝科医長、能登洋先生がTarzan(タ-ザン)と言う雑誌、6月26日(No.651)号、19ペ-ジに書かれた記事です。
「長期の糖質制限で死に至る」の欄では、最低糖質摂取率群(30~40%)と最高摂取率群(60~70%)を比較すると前者の死亡率が1.3倍高い。Lagiou,2007,Nilsson,2012など4つの研究名が記されている。
ス-パ-糖質制限の糖質摂取は12%なので、この研究の範囲外であるが、研究結果と見出しには大きな差があり、読者に著しい誤解を与え、悪意さえ感じられる。
「糖尿病の予防効果には疑問符も。」の欄では、低脂質、地中海式、糖質制限の各ダイエットの体重変化のグラフが示されているのと、「私どもの最近の研究では、糖質制限で糖尿病の発症率は増えてもいないし減ってもいないことが判明した。つまり糖尿病に対して著しく予防効果があるとは言い難いのでは、」と述べておられるのみである。
グラフはそれを示していないし、能登先生の最近の研究結果も示されていないので、やはり不適切な見出しと言わざるをえない。
タ-ザンは筋トレなどを扱う若者向けの雑誌ですが、このような記事を載せることは医者として不適切と思います。
能登見解について、江部先生のご意見をお聞かせいただければ幸いです。
名古屋・h】
名古屋・hさんから
能登洋氏がTarzan(タ-ザン)、6月26日(No.651)号、に書かれた記事についてコメント・質問をいただきました。
能登氏の論述の根拠は、信頼度の低い論文によるものです。
従って、ターザンの記事も全く信頼に値しません。
ニューイングランド・ジャーナルに掲載された信頼度の高い論文の結論は
「低炭水化物食に冠動脈疾患リスクなし。高炭水化物食にリスクあり。」
です。
以下、検証してみます。
1)
能登氏のあげる糖質制限食に否定的な論文ですが、例えば、以下のLagiouの論文は極めて信頼度が低いもので、世界中から批判が相次いで賛成のコメントは皆無という曰くつきのものです。
BMJ 2012;344:e4026 doi: 10.1136/bmj.e4026 (Published 26 June 2012)
Pagona Lagiou et all:
Low carbohydrate-high protein diet and incidence of
cardiovascular diseases in Swedish women:
prospective cohort study
Lagiouの論文に関しては、能登氏の所属する国立国際医療研究センタ-病院の以下のサイトでさえも、信頼性が低い可能性を示しています。
http://www.ncgm-dmic.jp/public/articleInfoDetail.do?articleInfoId=504
自分の所属する病院のサイトで、信頼度が低い可能性があると指摘しているような論文を、糖質制限食を批判する根拠にしていること自体、矛盾でありお気の毒です。
2)
日本糖尿病学会編集の「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013」のエビデンスレベルは、レベル1、2、3、4というランクで評価してあります。
日経メディカルWebサイトの連載:糖尿病治療のエビデンス
2013. 6. 26第2回低炭水化物食を続けると、死亡リスクが増える。○か×か?
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/series/noto/201306/531241.html
という能登氏自身が解説した記事があります。
その中で、能登氏は以下の自分自身の論文に関して、エビデンスレベル3と低レベルであることを認めています。
また、上述のLagiouの論文(極めて信頼度が低い)のデータを、自分の論文の統計データに加えています。
この時点で能登氏の論文の信頼も地に落ちたと言えるでしょう。
Noto H, Goto, et al. Low-carbohydrate diets and all-cause mortality: a systematic review and meta-analysis of observational studies. PLoS One.2013;8(1):e55030.
エビデンスレベル3の研究を根拠に、「長期の糖質制限で死に至る!?こんな研究結果もあるのだ。」などど扇情的な表現を許容するのは、科学者の態度とは言えません。
通常は、エビデンスに基づくという表現をする際は、エビデンスレベル1か2を指します。
能登氏
「今回の解析はさまざまな理由で炭水化物摂取量が低かった人達の観察研究の結果であり、管理された低炭水化物食による介入研究の結果ではないため、確固たる結論を出すことはできない(表2のエビデンス水準の3に相当)。」
能登氏は、医学サイトでは自分で「確固たる結論を出すことはできない」と言いながら、マスコミに登場するときは、まるで確固たる結論のような言い方をして、一般大衆を騙して扇動するような態度をとっているのは、科学者としてフェアとは言えません。
3)
糖質制限食の長期予後の経過ですが、ハーバード大学の研究で、ニューイングランド・ジャーナルに掲載された「82,802人、20年間」という信頼度の高いものがあります。
Halton TL, et al. Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. New England Journal of Medicine 2006;355:1991-2002.
この信頼度の高い論文の結論は、82,802人、20年間の研究において
「低炭水化物食に冠動脈疾患リスクなし。高炭水化物食にリスクあり。」
です。
4)
信頼度の低いLagiouの論文(1)と信頼度の高いHaltonの論文(3)の詳しい解説は、
2012年09月17日 (月)の本ブログ記事
「低炭水化物食に冠動脈疾患リスクなし。高炭水化物食にリスクあり。」
をご参照頂けば幸いです。
5)
能登氏
「私どもの最近の研究では、糖質制限で糖尿病の発症率は増えてもいないし減ってもいない。」
能登氏の研究は知りませんが、厚生労働省が発表した、「国民栄養の状況」「日本における糖尿病患者数の推移」という公的なデータがあり、誰でもネットで見ることができます。
厚生労働省のデータを見ると、実は1997年以降ずっと増え続けいた炭水化物摂取比率が、2008年から2010年にかけて、60.4%から59.4%と、1%減っています。
そして、1997年以降ずっと減少傾向だった脂質摂取比率が、2008年から2010年にかけて、24.9%から25.9%と、1%増えているのです。
そして、これを受けて、20007年から2012年にかけて糖尿病の増加が急減して、糖尿病予備群は220万人も減少しているのです。
まさに、「糖質摂取比率が減って、脂質摂取比率が増えて日本の糖尿病増加が急減して、予備軍にいたっては戦後初めて減少した」のです。
詳しくは、
2014年01月26日 (日)の本ブログ記事
「炭水化物摂取比率が減少して、糖尿病の増加が急減し、 糖尿病予備軍は減少。」
をご参照いただけば幸いです。
結論です。
1)2)3)4)5)より糖質制限食の長期安全性は、信頼度の高い論文で担保されていて、「糖質摂取が減れば糖尿病が減る」という厚生労働省の信頼度の高いデータがあります。
江部康二
能登洋先生の糖質制限中傷記事
江部先生こんばんわ。
「長期の糖質制限で死に至る!?こんな研究結果もあるのだ。」
「糖尿病予防効果には疑問符も。」
こんな見出しで記事を書くことは異常、国立病院の医長としては失格、曲学阿世の徒と言われても仕方がないと思います。
国立国際医療研究センタ-病院、糖尿病内分泌代謝科医長、能登洋先生がTarzan(タ-ザン)と言う雑誌、6月26日(No.651)号、19ペ-ジに書かれた記事です。
「長期の糖質制限で死に至る」の欄では、最低糖質摂取率群(30~40%)と最高摂取率群(60~70%)を比較すると前者の死亡率が1.3倍高い。Lagiou,2007,Nilsson,2012など4つの研究名が記されている。
ス-パ-糖質制限の糖質摂取は12%なので、この研究の範囲外であるが、研究結果と見出しには大きな差があり、読者に著しい誤解を与え、悪意さえ感じられる。
「糖尿病の予防効果には疑問符も。」の欄では、低脂質、地中海式、糖質制限の各ダイエットの体重変化のグラフが示されているのと、「私どもの最近の研究では、糖質制限で糖尿病の発症率は増えてもいないし減ってもいないことが判明した。つまり糖尿病に対して著しく予防効果があるとは言い難いのでは、」と述べておられるのみである。
グラフはそれを示していないし、能登先生の最近の研究結果も示されていないので、やはり不適切な見出しと言わざるをえない。
タ-ザンは筋トレなどを扱う若者向けの雑誌ですが、このような記事を載せることは医者として不適切と思います。
能登見解について、江部先生のご意見をお聞かせいただければ幸いです。
名古屋・h】
名古屋・hさんから
能登洋氏がTarzan(タ-ザン)、6月26日(No.651)号、に書かれた記事についてコメント・質問をいただきました。
能登氏の論述の根拠は、信頼度の低い論文によるものです。
従って、ターザンの記事も全く信頼に値しません。
ニューイングランド・ジャーナルに掲載された信頼度の高い論文の結論は
「低炭水化物食に冠動脈疾患リスクなし。高炭水化物食にリスクあり。」
です。
以下、検証してみます。
1)
能登氏のあげる糖質制限食に否定的な論文ですが、例えば、以下のLagiouの論文は極めて信頼度が低いもので、世界中から批判が相次いで賛成のコメントは皆無という曰くつきのものです。
BMJ 2012;344:e4026 doi: 10.1136/bmj.e4026 (Published 26 June 2012)
Pagona Lagiou et all:
Low carbohydrate-high protein diet and incidence of
cardiovascular diseases in Swedish women:
prospective cohort study
Lagiouの論文に関しては、能登氏の所属する国立国際医療研究センタ-病院の以下のサイトでさえも、信頼性が低い可能性を示しています。
http://www.ncgm-dmic.jp/public/articleInfoDetail.do?articleInfoId=504
自分の所属する病院のサイトで、信頼度が低い可能性があると指摘しているような論文を、糖質制限食を批判する根拠にしていること自体、矛盾でありお気の毒です。
2)
日本糖尿病学会編集の「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013」のエビデンスレベルは、レベル1、2、3、4というランクで評価してあります。
日経メディカルWebサイトの連載:糖尿病治療のエビデンス
2013. 6. 26第2回低炭水化物食を続けると、死亡リスクが増える。○か×か?
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/series/noto/201306/531241.html
という能登氏自身が解説した記事があります。
その中で、能登氏は以下の自分自身の論文に関して、エビデンスレベル3と低レベルであることを認めています。
また、上述のLagiouの論文(極めて信頼度が低い)のデータを、自分の論文の統計データに加えています。
この時点で能登氏の論文の信頼も地に落ちたと言えるでしょう。
Noto H, Goto, et al. Low-carbohydrate diets and all-cause mortality: a systematic review and meta-analysis of observational studies. PLoS One.2013;8(1):e55030.
エビデンスレベル3の研究を根拠に、「長期の糖質制限で死に至る!?こんな研究結果もあるのだ。」などど扇情的な表現を許容するのは、科学者の態度とは言えません。
通常は、エビデンスに基づくという表現をする際は、エビデンスレベル1か2を指します。
能登氏
「今回の解析はさまざまな理由で炭水化物摂取量が低かった人達の観察研究の結果であり、管理された低炭水化物食による介入研究の結果ではないため、確固たる結論を出すことはできない(表2のエビデンス水準の3に相当)。」
能登氏は、医学サイトでは自分で「確固たる結論を出すことはできない」と言いながら、マスコミに登場するときは、まるで確固たる結論のような言い方をして、一般大衆を騙して扇動するような態度をとっているのは、科学者としてフェアとは言えません。
3)
糖質制限食の長期予後の経過ですが、ハーバード大学の研究で、ニューイングランド・ジャーナルに掲載された「82,802人、20年間」という信頼度の高いものがあります。
Halton TL, et al. Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. New England Journal of Medicine 2006;355:1991-2002.
この信頼度の高い論文の結論は、82,802人、20年間の研究において
「低炭水化物食に冠動脈疾患リスクなし。高炭水化物食にリスクあり。」
です。
4)
信頼度の低いLagiouの論文(1)と信頼度の高いHaltonの論文(3)の詳しい解説は、
2012年09月17日 (月)の本ブログ記事
「低炭水化物食に冠動脈疾患リスクなし。高炭水化物食にリスクあり。」
をご参照頂けば幸いです。
5)
能登氏
「私どもの最近の研究では、糖質制限で糖尿病の発症率は増えてもいないし減ってもいない。」
能登氏の研究は知りませんが、厚生労働省が発表した、「国民栄養の状況」「日本における糖尿病患者数の推移」という公的なデータがあり、誰でもネットで見ることができます。
厚生労働省のデータを見ると、実は1997年以降ずっと増え続けいた炭水化物摂取比率が、2008年から2010年にかけて、60.4%から59.4%と、1%減っています。
そして、1997年以降ずっと減少傾向だった脂質摂取比率が、2008年から2010年にかけて、24.9%から25.9%と、1%増えているのです。
そして、これを受けて、20007年から2012年にかけて糖尿病の増加が急減して、糖尿病予備群は220万人も減少しているのです。
まさに、「糖質摂取比率が減って、脂質摂取比率が増えて日本の糖尿病増加が急減して、予備軍にいたっては戦後初めて減少した」のです。
詳しくは、
2014年01月26日 (日)の本ブログ記事
「炭水化物摂取比率が減少して、糖尿病の増加が急減し、 糖尿病予備軍は減少。」
をご参照いただけば幸いです。
結論です。
1)2)3)4)5)より糖質制限食の長期安全性は、信頼度の高い論文で担保されていて、「糖質摂取が減れば糖尿病が減る」という厚生労働省の信頼度の高いデータがあります。
江部康二
どうして事実を事実と見えないのでしょうか?
専門家ゆえの性なのでしょうか・・。
長期の糖質制限で死に至る・・う~ん・・誰でも死にますからね。
その長期って一体何年くらいを指すのでしょう。
まさか100年なんておっしゃらないでしょうね(笑)
専門家ゆえの性なのでしょうか・・。
長期の糖質制限で死に至る・・う~ん・・誰でも死にますからね。
その長期って一体何年くらいを指すのでしょう。
まさか100年なんておっしゃらないでしょうね(笑)
2014/06/21(Sat) 15:13 | URL | クワトロ | 【編集】
江部先生こんばんわ
毎日ブログを拝見させていただき、糖質制限の勉強中です。
そしてコメントを投稿される皆様がたいへん詳しく驚くばかりです。
今回の能登洋先生の問題について私なりに考えたことを投稿させてください。
内容は以前自分のブログに投稿したものです。
【糖質制限推進派と反対派の違いはなんでしょう。
天動説、地動説にも例えられる大問題です。
「頭のいい人」「頭の悪い人」で分けることはできません。
なぜなら、一般に「頭のいい人」と思われている人たちは、名門大学を卒業し 医師、弁護士、大学教授、政治家や企業経営者等社会的地位の高い人たち、また、学者や芸術家です。
反対派の中には「頭のいい人」と思われる東大出身の医師も大学教授もいます。
また「日本人たるもの米を食わずして何を食う」というような精神論を持ち出し 反対する人もいます。
それに、自己流で糖質制限を実践し、失敗し、逆恨みしている人さえいます。
私は推進派ですが県立高校を追試で卒業した「頭の悪い人」です。
もちろん推進派には、糖質制限食の草分け的存在である江部康二医師・山田悟医師や夏井睦医師など 「頭のいい人」もたくさんいます。
そしてまた、他人に対し「頭がいい」特に「頭が悪い」等ということは、差別用語であり、好ましい表現 とはいえません。
そこで頭の悪い(自分で言う分には問題なし)私が考えました。
小さな声で言います。
糖質制限推進派は 『頭の自由な人』
糖質制限反対派は 『頭の不自由な人』
糖尿病患者は 『膵臓(β細胞)の不自由な人』
差別用語を使わず解決!これですっきりしました。
なお、アインシュタイン博士は『頭の自由な人』です。
追記
『頭の不自由な人』の正しい意味はネットでお調べください。】
毎日ブログを拝見させていただき、糖質制限の勉強中です。
そしてコメントを投稿される皆様がたいへん詳しく驚くばかりです。
今回の能登洋先生の問題について私なりに考えたことを投稿させてください。
内容は以前自分のブログに投稿したものです。
【糖質制限推進派と反対派の違いはなんでしょう。
天動説、地動説にも例えられる大問題です。
「頭のいい人」「頭の悪い人」で分けることはできません。
なぜなら、一般に「頭のいい人」と思われている人たちは、名門大学を卒業し 医師、弁護士、大学教授、政治家や企業経営者等社会的地位の高い人たち、また、学者や芸術家です。
反対派の中には「頭のいい人」と思われる東大出身の医師も大学教授もいます。
また「日本人たるもの米を食わずして何を食う」というような精神論を持ち出し 反対する人もいます。
それに、自己流で糖質制限を実践し、失敗し、逆恨みしている人さえいます。
私は推進派ですが県立高校を追試で卒業した「頭の悪い人」です。
もちろん推進派には、糖質制限食の草分け的存在である江部康二医師・山田悟医師や夏井睦医師など 「頭のいい人」もたくさんいます。
そしてまた、他人に対し「頭がいい」特に「頭が悪い」等ということは、差別用語であり、好ましい表現 とはいえません。
そこで頭の悪い(自分で言う分には問題なし)私が考えました。
小さな声で言います。
糖質制限推進派は 『頭の自由な人』
糖質制限反対派は 『頭の不自由な人』
糖尿病患者は 『膵臓(β細胞)の不自由な人』
差別用語を使わず解決!これですっきりしました。
なお、アインシュタイン博士は『頭の自由な人』です。
追記
『頭の不自由な人』の正しい意味はネットでお調べください。】
2014/06/21(Sat) 18:52 | URL | nazono | 【編集】
江部先生こんばんわ。
能登論述への明快な反論ありがとうございました。
タ-ザンの読者にも読んでもらいたいものです。
名古屋・h
能登論述への明快な反論ありがとうございました。
タ-ザンの読者にも読んでもらいたいものです。
名古屋・h
先生の詳細なご意見 同感です
一つ一つに丁寧にご説明頂き 納得できました
これからも劇症型Ⅰ型糖尿人の自分としては『糖質制限』を続けていける「エビデンス」が また得られたと思っております
自分の担当医は否定的ですが・・・これを見せたらどうおもうのでしょうか?
先生の精力的活動に感謝いたします
一つ一つに丁寧にご説明頂き 納得できました
これからも劇症型Ⅰ型糖尿人の自分としては『糖質制限』を続けていける「エビデンス」が また得られたと思っております
自分の担当医は否定的ですが・・・これを見せたらどうおもうのでしょうか?
先生の精力的活動に感謝いたします
大柳珠美 管理栄養士さんを囲んでの栄養学の勉強会の報告 2014.6.21(土)
32名の方が参加されました。盛況でした。
遠くは、富山・塩尻から来られた方がいらっしゃいました。
近い方は、池袋居住の方で、徒歩数分でした。
はじめに、もとつむりさんから、今回の「糖質オフIN 池袋 栄養学勉強会」の企画の経緯についてお話いただき、私が進行をいたしました。
大柳さんのお話の前に、○○さんにご自分の闘病歴について10分くらい話していただきました。
○○さんは、インスリン注射を10年打ち続け、両方の腎臓とも、ご両親から移植をうけ、飛蚊症にもなられた方です。
2年前から糖質制限をはじめ、現在はインスリンなど一切なしで、血糖値も正常域をキープしています。素晴らしいことです。
大柳さんの話は、70分位で、質問の時間を30分位とりました。
皆さん熱心に聴いていました。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
感想が私に寄せられています。
「栄養学はひと通りわかっているから行かないでいいか…と迷っておりましたが、数々の事柄を確認でき、心底行って良かったナ!!と思っております」
今回、都合で参加できないとのメールを3人の方から頂いています。
年内にもう一度、大柳さんを招いて、「勉強会」をやりたいと思います。
二次会は、大柳さんを含め15名で、会場近くのワインバーで盛り上がりました・・
三次会は、3人で、10時過ぎまでやりました。少し飲みすぎ・・
「各地に糖質オフの会を!」
32名の方が参加されました。盛況でした。
遠くは、富山・塩尻から来られた方がいらっしゃいました。
近い方は、池袋居住の方で、徒歩数分でした。
はじめに、もとつむりさんから、今回の「糖質オフIN 池袋 栄養学勉強会」の企画の経緯についてお話いただき、私が進行をいたしました。
大柳さんのお話の前に、○○さんにご自分の闘病歴について10分くらい話していただきました。
○○さんは、インスリン注射を10年打ち続け、両方の腎臓とも、ご両親から移植をうけ、飛蚊症にもなられた方です。
2年前から糖質制限をはじめ、現在はインスリンなど一切なしで、血糖値も正常域をキープしています。素晴らしいことです。
大柳さんの話は、70分位で、質問の時間を30分位とりました。
皆さん熱心に聴いていました。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
感想が私に寄せられています。
「栄養学はひと通りわかっているから行かないでいいか…と迷っておりましたが、数々の事柄を確認でき、心底行って良かったナ!!と思っております」
今回、都合で参加できないとのメールを3人の方から頂いています。
年内にもう一度、大柳さんを招いて、「勉強会」をやりたいと思います。
二次会は、大柳さんを含め15名で、会場近くのワインバーで盛り上がりました・・
三次会は、3人で、10時過ぎまでやりました。少し飲みすぎ・・
「各地に糖質オフの会を!」
2014/06/22(Sun) 10:09 | URL | わんわんこと長谷川清久 | 【編集】
きのうの、「糖質オフ!IN池袋の会」でも、話題になったのですが、一体、能登氏や、東大を出てハーバード大学に行き「糖質制限は危険」といっている人たちは、患者の事を堂考えているのでしょう!
きちんとした根拠もなしに、「心筋梗塞」の危険があるだのなんだの・・・
彼らが、患者の合併症を真剣に防ごうとしているとは思えません。
「命」をまもるという原点」=感性が、おかしくなっているのでしょうね・・・。
私は、「糖質オフ」をたんぽぽのように広めるために、微力を尽くします。
きちんとした根拠もなしに、「心筋梗塞」の危険があるだのなんだの・・・
彼らが、患者の合併症を真剣に防ごうとしているとは思えません。
「命」をまもるという原点」=感性が、おかしくなっているのでしょうね・・・。
私は、「糖質オフ」をたんぽぽのように広めるために、微力を尽くします。
2014/06/22(Sun) 15:27 | URL | わんわんこと長谷川清久 | 【編集】
件の能登氏がネットで連載してます記事です。
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/series/noto/201312/533997.html
※日経メディカルの会員登録(無償)をすれば閲覧できます。
ここで氏は結論として、「×」(不詳)だそうです。
氏の結論の正誤に関わらず、同様のエビデンスで糖質制限によるものはないものでしょうか?
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/series/noto/201312/533997.html
※日経メディカルの会員登録(無償)をすれば閲覧できます。
ここで氏は結論として、「×」(不詳)だそうです。
氏の結論の正誤に関わらず、同様のエビデンスで糖質制限によるものはないものでしょうか?
2014/06/23(Mon) 15:36 | URL | 福助 | 【編集】
件の能登氏のネット連載記事ですが、他に、
『炭水化物制限の方が総カロリー制限より減量効果が大きい。○か×か?』
→「×」。
①2008年、イスラエルから発表された「炭水化物制限食」「脂質制限食」「地中海式食」の3群による減量効果の比較試験の結果について、
・炭水化物制限食を1年以上継続できた人が約80%しかいなかった。
・3群の中で炭水化物制限食群の総カロリーが最も低かった(論文発表後に指摘されたため別報にて開示)。※1
・その後発表された続報では、6年後には3群共ほぼベースラインの体重に戻っていた。※2
②06年に発表されたメタアナリシスでは、脂質制限食と比較して炭水化物制限食は開始後6カ月までは有意な体重減少をもたらすが、継続率は50~70%で、1年後には有意差は消失することが報告された。※3
③総カロリーは同じだが、炭水化物、蛋白質、脂質の構成比率が異なる食事による減量効果の比較試験が09年に米国から発表されたが、その結果は高炭水化物摂取群と炭水化物制限群では2年後の減量効果に有意差を認めなかった。※4
④他の研究でも、総カロリー制限の方が、炭水化物や脂質を制限するよりも減量において重要であることは示されている。※5
とのことです。
何かまた都合の良いことだけを取り上げているようなきな臭さ。。。
無理やり自ら望む結論へと導いているように感じるのは私だけでしょうか?
※1 Moller K, Krogh-Madsen R. Weight loss with a low-carbohydrate, Mediterranean, or low-fat diet. N Engl J Med. 2008;359:2170; author reply 1-2.
※2 Schwarzfuchs D, Golan R, Shai I. Four-year follow-up after two-year dietary interventions. N Engl J Med. 2012;367:1373-4.
※3 Nordmann AJ, Nordmann A, Briel M, et al. Effects of low-carbohydrate vs low-fat diets on weight loss and cardiovascular risk factors: a meta-analysis of randomized controlled trials. Arch Intern Med. 2006;166:285-93.
※4 Sacks FM, Bray GA, Carey VJ, et al. Comparison of weight-loss diets with different compositions of fat, protein, and carbohydrates. N Engl J Med. 2009;360:859-73.
※5 Foster GD, Wyatt HR, Hill JO, et al. Weight and metabolic outcomes after 2 years on a low-carbohydrate versus low-fat diet: a randomized trial. Ann Intern Med. 2010;153:147-57.
『炭水化物制限の方が総カロリー制限より減量効果が大きい。○か×か?』
→「×」。
①2008年、イスラエルから発表された「炭水化物制限食」「脂質制限食」「地中海式食」の3群による減量効果の比較試験の結果について、
・炭水化物制限食を1年以上継続できた人が約80%しかいなかった。
・3群の中で炭水化物制限食群の総カロリーが最も低かった(論文発表後に指摘されたため別報にて開示)。※1
・その後発表された続報では、6年後には3群共ほぼベースラインの体重に戻っていた。※2
②06年に発表されたメタアナリシスでは、脂質制限食と比較して炭水化物制限食は開始後6カ月までは有意な体重減少をもたらすが、継続率は50~70%で、1年後には有意差は消失することが報告された。※3
③総カロリーは同じだが、炭水化物、蛋白質、脂質の構成比率が異なる食事による減量効果の比較試験が09年に米国から発表されたが、その結果は高炭水化物摂取群と炭水化物制限群では2年後の減量効果に有意差を認めなかった。※4
④他の研究でも、総カロリー制限の方が、炭水化物や脂質を制限するよりも減量において重要であることは示されている。※5
とのことです。
何かまた都合の良いことだけを取り上げているようなきな臭さ。。。
無理やり自ら望む結論へと導いているように感じるのは私だけでしょうか?
※1 Moller K, Krogh-Madsen R. Weight loss with a low-carbohydrate, Mediterranean, or low-fat diet. N Engl J Med. 2008;359:2170; author reply 1-2.
※2 Schwarzfuchs D, Golan R, Shai I. Four-year follow-up after two-year dietary interventions. N Engl J Med. 2012;367:1373-4.
※3 Nordmann AJ, Nordmann A, Briel M, et al. Effects of low-carbohydrate vs low-fat diets on weight loss and cardiovascular risk factors: a meta-analysis of randomized controlled trials. Arch Intern Med. 2006;166:285-93.
※4 Sacks FM, Bray GA, Carey VJ, et al. Comparison of weight-loss diets with different compositions of fat, protein, and carbohydrates. N Engl J Med. 2009;360:859-73.
※5 Foster GD, Wyatt HR, Hill JO, et al. Weight and metabolic outcomes after 2 years on a low-carbohydrate versus low-fat diet: a randomized trial. Ann Intern Med. 2010;153:147-57.
2014/06/23(Mon) 16:07 | URL | 福助 | 【編集】
福助 さん
長期の研究はまだないですね。
長期の研究はまだないですね。
2014/06/23(Mon) 17:18 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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