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2013年度の日本人の死因・・・糖質制限食の可能性。
こんにちは。

厚生労働省発表の

平成25年人口動態統計月報年計(概数)の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai13/index.html

を見てみました。


2013年度の日本人の死因の順位をみると

1)悪性新生物(がん)が36万4,721人(28.8%)と最多。
 死亡者のおよそ3.5人に1人はがんが原因で死亡。
2)第2位は心疾患で19万6,547人(15.5%)、
3)第3位は肺炎の12万2,880(9.7%)、
4)第4位は脳血管疾患で11万8,286人(9.3%)。


です。

結局がんと動脈硬化(心疾患と脳血管疾患)が、死因の双璧ですね。

生活習慣病型のがんと動脈硬化は、スーパー糖質制限食で予防できる可能性が高いです。

肺炎も血清アルブミン4.3g/dl以上あれば、予防しやすいのです。

糖質制限食で動物性たんぱく質をしっかり摂取して血清アルブミンを増やせば、肺炎も予防しやすくなります。

死因の順位の5以下です。

5)老衰 6万9684人
6)不慮の事故 3万9435人
7)自殺 2万6038人
8)腎不全 2万5074人
9)慢性閉塞性肺疾患 1万6408人
10)大動脈瘤及び解離 1万6073人
11)糖尿病 1万3783人


糖尿病による死亡は、11位と意外に少ないように思えます。

しかし、がん・心疾患・脳血管疾患には、かなり色濃く糖尿病が関わっています。

肺炎も糖尿病のコントロールが悪いと重症化して命に関わります。

腎不全と大動脈瘤に関しても糖尿病がおおいに関わっています。

こうみると、日本人の死因トップ10の内、6つに糖尿病が大きく関わっているので、単独の糖尿病による死亡が、11位で少ないようにみえても、糖尿病に関しては油断も隙もあったものではないのです。

糖尿人やメタボ人のご同輩の皆さん、スーパー糖質制限食実践で、「血糖コントロール」「インスリン分泌コントロール」「肥満改善」を達成し、酸化ストレスリスクを減らして、動脈硬化・がん・老化・アルツハイマー病・・・を予防して、楽しい快適な人生を送ろうではありませんか。


江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
いつもためになるお話ありがとうございます。
厚労省も国民の健康に責任を持つ立場から、
もう少し踏み込んだ調査をした方が良いと思います。
糖質の摂取量を具体的にし、
砂糖、米、小麦粉、餅、お菓子等の都道府県別消費量と糖尿病の発症比率を出してみる。
糖尿病専門医と合併症の発病率や糖尿病薬の処方料と死亡までの年数。
医療費、保険点数の電子化に伴い、これらのデータは蓄積されているのではないでしょうか?

根底にあるのは、病人が多いほど病院や薬局、製薬会社が儲かるというシステムです。これを、病人が少ないほど医者が儲かる(?)という仕組みに変えなければなりませんね。

江部先生のように予防医学への取り組みをされている医師が高く評価されることが重要だと思います\(^o^)/

うどん県もさることながら、お好み焼き県(広島県)や長崎チャンポン麺、瀬戸内の寿司や卵かけご飯も気になります。
お菓子は多少我慢できても、主食を多く摂ることに慣れていることこそ危険だと思うのですが......

先生はいかがお考えでしょうか?
2014/06/10(Tue) 01:21 | URL | 糖尿人M | 【編集
体のあらゆる脂肪
はじめまして、いつも楽しくブログ読んでます!わたしは美容とダイエット、健康維持のために糖質制限をはじめてすこぶる体調がいいです。
しかし、疑問がひとつあります。

毎日マッサージをするのですが、糖質制限しはじめてカタカタと体重が落ち始めたころから全身の皮下脂肪がすごく柔らかくなって、マッサージしやすくなって、皮下脂肪が減りました、これは糖質制限のおかげなのですか??

糖質制限で脂肪が柔らかくなるのでしょうか??
2014/06/10(Tue) 10:44 | URL | 櫻子 | 【編集
オーソモレキュラー療法とは?
江部先生
先生の著書に出会いプチですが実践しているものです。何度かコメントいただきありがとうございました。
早速ですが、下記のような記事に出会いました。
先生のおっしゃっている「糖質制限食」と同じ内容ですが、タイトルが「オーソモレキュラー療法」とあります。違いがありましたらコメントいただけるとありがたいです。
ーーーーーーーーーーーーーーー
つ、アレルギー……原因不明の病がみるみるよくなる食事
オーソモレキュラー療法

オーソモレキュラー療法では、体内の栄養バランスを整えて病気や、その症状を治すのが基本。
実際には食事療法とサプリメントを併用して治療を行うが、「食事の分野では糖質を制限し、タンパク質を増やすのがメーンです。
実は糖質は内臓脂肪のもとなので著しい治療効果を表します。
『食事制限=カロリー制限』という考え方は誤りです」と、新宿溝口クリニックの溝口徹院長はいい切る。
http://president.jp/articles/-/12742

以上
2014/06/10(Tue) 11:52 | URL | maw | 【編集
Re: タイトルなし
糖尿人M さん

「糖質の摂取量を具体的にし、
砂糖、米、小麦粉、餅、お菓子等の都道府県別消費量と糖尿病の発症比率を出してみる。
糖尿病専門医と合併症の発病率や糖尿病薬の処方料と死亡までの年数。 」


そうですね。厚生労働省是非データ公開して欲しいですね。

わが国において2型糖尿病患者を対象に行われた、
代表的な無作為割り付け試験の一つにあげられるのが
Japan Diabetes Complications Study(JDCS)です。
追跡期間は8年。試験期間は1996年3月~2003年3月。
文字通り、糖尿病合併症の本格的研究です。
少なくとも、中間報告された糖尿病網膜症に関して、
大学病院の糖尿病専門医と眼科医に受診して糖尿病の従来治療をきっちり受けていても、
年間3~4%ずつ、糖尿病網膜症を発症していくということは明白となりました。

今後、糖質の頻回・過剰摂取による疾患や弊害に関して、しっかり議論が必要と思います。
2014/06/10(Tue) 16:47 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 体のあらゆる脂肪
櫻子 さん

糖質制限食で、体脂肪が減少することはよく経験しますが、
脂肪が柔らかくなるかどうかは、わかりません。
2014/06/10(Tue) 16:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: オーソモレキュラー療法とは?
maw さん

拙著のご購入ありがとうございます。

私はスーパー糖質制限食実践で、薬物やサプリなしで、
健康を取り戻し維持することを目指しています。

従って、サプリは、基本的に使用しません。
そこが、オーソモレキュラー療法との大きな違いですね。
2014/06/10(Tue) 16:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
お久しぶりです。
アメリカの食糧事情、ドキュメンタリー映画
糖質取り過ぎの招くもの・・・
『 Fed Up (フェド・アップ) 』
http://podcast.tbsradio.jp/tama954/files/20140610_machi.mp3
2014/06/10(Tue) 17:42 | URL | 甘いミカン | 【編集
Re: お久しぶりです。
甘いミカン さん

お久しぶりです。

このラジオ、面白いですね。
記事にしたいと思います。

2014/06/11(Wed) 14:11 | URL | ドクター江部 | 【編集
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