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糖尿病の都道府県別ランキング ワーストは徳島、ベストは神奈川
こんばんは。

長谷川さんから、糖尿病ネットワーク2014年6月5日の記事

「糖尿病の都道府県別ランキング ワーストは徳島、ベストは神奈川」

についてコメントいただきました。
ありがとうございます。

人口10万人に対する糖尿病による死亡率を都道府県別にみると、徳島県が17.6人と、全国平均の11.0人を大きく上回り、6年連続で全国ワースト1位でした。

徳島県の糖尿病死亡率は、1993年から去年までの20年間で、ワースト1位を脱したのは2007年の1度だけです。

「2008年人口動態統計月報年計」では、再び徳島県が糖尿病死亡率ワーストワンとなってしまいました。

県によれば「原因は運動不足と食べ過ぎ」だそうで、県民平均の1日の歩数は6200歩と、全国平均より1000歩も少なく、肥満の割合も高いようです。

公共交通機関が少なくて、マイカーを利用する県民が多いことが運動不足に繋がっているようです。

国土交通省四国地方整備局の2000年度の調査によると、主な交通手段に乗用車を挙げる人は、京阪神32.9%に対し徳島県60.3%と倍近くです。

また徳島県は、特産のサツマイモ「鳴門金時」や「阿波和三盆(わさんぼん)糖」など、甘い食べ物が有名です。

料理も濃い味が好まれ、すし飯にもたっぷりと砂糖を使います。

米と芋の消費量が多く、甘い物好きということで、誠に遺憾ながらこれ以上ない『アンチ 糖質制限食』の食生活です。

何とかしなくてはと、2005年に発令された徳島県と医師会の「糖尿病緊急事態宣言」では「毎日30分歩き、腹7分目に」という目標を掲げました。

明快でわかりやすいのですが、これは結局、旧態依然たる『運動療法とカロリー制限の食事療法』であり、当然糖質たっぷり食の推奨です。

<血糖値を上昇させるのは糖質のみ→糖尿病改善・予防にはカロリー制限より糖質制限>

という本質的に大切な知識が欠落していますから、はっきり言って目標達成は困難です。

徳島県が、大英断で、糖尿病食指導に糖質制限の考え方を導入していただけば、全てが解決するのですが・・・

ちなみに、2013年度糖尿病死亡率ワースト2位は香川県(うどん県)の17.4人です。


江部康二
 



☆☆☆
【糖尿病ネットワーク
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2014/021920.php
糖尿病の都道府県別ランキング ワーストは徳島、ベストは神奈川
2014年06月05日

厚生労働省はこのほど、2013年人口動態統計(概数)の結果を発表した。糖尿病や高血圧症が深く関わる心疾患や脳血管疾患で亡くなる人の数は年々増えている。

自然増減数は7年連続のマイナス

出生数は102万9,800人で、前年より7,431人減少した。合計特殊出生率は1.43で、前年より0.02ポイント増加した。35歳以上の出産が増えているが、女性全体の数が減っているため、出生数は過去最少だった。

また、死亡数は126万8,432人で、前年より1万2,073人増加した。出生と死亡数の差である自然増減数はマイナス23万8,632人で、前年より1万9,504人減少し、7年連続のマイナスとなった。

出生数が死亡数を上回った県は、神奈川県、愛知県、滋賀県、沖縄県の4県のみで、43都道府県は出生数が死亡数を下回っている。

死因の順位をみると、悪性新生物(がん)が36万4,721人(28.8%)と最多。死亡者のおよそ3.5人に1人はがんが原因で死亡したことになる。第2位は心疾患で19万6,547人(15.5%)、第3位は肺炎の12万2,880(9.7%)、第4位は脳血管疾患で11万8,286人(9.3%)となっている。

糖尿病死亡率 全国ワーストは徳島県 ベストは神奈川県

年齢別に死因をみると、年齢が高くなるにしたがい割合が増えるのは心疾患と脳血管疾患、肺炎。がんで亡くなる人の割合も、男性では60歳代、女性では50歳代までは高いが、それ以降は年齢が上がるにつれ心疾患や脳血管疾患の割合が男女とも高くなる。

一方で、糖尿病が原因の死亡数は1万3,783人と多くないが、実際には糖尿病(高血糖)や高血圧が悪影響をもたらし、心疾患や脳血管疾患が進展するケースが多い。

人口10万人に対する糖尿病による死亡率を都道府県別にみると、徳島県が17.6人と、全国平均の11.0人を大きく上回り、6年連続で全国ワースト1位だったことが明らかになった。

徳島県の糖尿病死亡率は、1993年から去年までの20年間で、ワースト1位を脱したのは2007年の1度だけ。ワースト2位は香川県の17.4人、3位福島県の16.1人だった。

一方、全国ベスト1位は神奈川県の7.1人だった。全国平均を大きく下回り、ワーストの徳島県の半分以下にとどまっている。ベスト2位は滋賀県の7.3人、3位は愛知県の8.2人だった。

徳島県はこれまで、健康とくしま県民会議を設立し、運動不足の解消や野菜の摂取を呼びかけてきたが、「早期発見や治療につながる対策も検討したい」としている。

神奈川県は、早い時期から「糖尿病連携手帳」の普及や、糖尿病の地域医療連携の拡充をはかり、糖尿病予備群と指摘された人に早い時期で食生活指導を行うなど、対策を重ねてきた成果といえる。

日本人の死因の上位を占める生活習慣病の発症に、食事や運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣が深く関わっている。また、糖尿病、高血圧症、脂質異常症は心疾患や脳血管疾患の危険因子となる。

良好な血糖コントロールを維持することで、これらの病気の多くは予防・改善が可能なので、糖尿病療養への取り組みはとりわけ重要となる。血糖値の高い人ではそうでない人に比べ、心疾患の危険性が3~4倍に高まるとの調査結果が報告されている。

平成25年人口動態統計月報年計(概数)の概況(厚生労働省) 】




テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
1型糖尿病発症
江部先生、初めまして。私は47才です。3週間前に1型糖尿病と診断され、今現在、教育入院中です。先生のブログを見つけました。それからは、さかのぼって、ブログ拝見しています。病気になってから、1型糖尿病のことよくわかりました。いろいろ調べてみるととても不安になりますが、血糖値をコントロールしながら、何としても80才まではこのまま生きてやると、心に近いました。また、数値のことなどお伝えしたいと思います。これからずっと拝見させて頂きます。
2014/06/07(Sat) 20:47 | URL | you-ko | 【編集
食べ物と人間感情?
先日ツィキャス(インターネット配信)でこれに関連することを書き込んだら香川県民に
「うどん屋を無くせというのか!」「香川、徳島は糖尿病が多いくらい知っとるわ!」等とかかなりキレられました。
「事実を書いているだけですよ」「健康のために炭水化物は嗜好品程度に考えたほうが。。。」とことわっても、あからさまに嫌悪感丸出しで絡まれました。

徳島、香川県民に糖質制限啓蒙するとしても、なかなか簡単に行きそうにないなといった印象です。

我々が「鯨を食うな!」とよそから言われてカチンとくるのと同じなのかもしれません。
2014/06/08(Sun) 00:07 | URL | tak | 【編集
AGEsについて
おはようございます。私は名古屋人なので中日新聞を取っています。今朝(6月8日)のサンデー版はアンチエイジング医学の特集でした。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授の米井嘉一先生が解説を書いておられます。
目を通してみるとびっくりです。紙面のほとんどが老化の原因物質はAGEs(糖化最終物質)であり、糖質の取りすぎが病気と老化を促すという内容なのです。
老化を防ぐため糖質制限を奨励していて、ちゃんとケトン体がエネルギー源となることが書いてあります。
私は内科医ですが恥ずかしながらAGEsについては初めて目にする言葉でした。江部先生の過去記事には既に言及がありますね。
老化を防ぐならこれからも糖質制限食を続けます。
2014/06/08(Sun) 08:48 | URL | 消火器病内科医 | 【編集
Re: 1型糖尿病発症
you-ko さん

1型糖尿病でも、スーパー糖質制限食で、超即効型インスリンの量が、1/3以下になります。
インスリンの量が少なくてすむのは、人体にはとてもいいことなのです。
2014/06/08(Sun) 12:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
スーパー糖質制限食
江部先生、さっそくお返事頂きましてありがとうございます。そうですね!「スーパー糖質制限食」私も実践します!
1型糖尿病とお話しましたが、私の場合、インスリンの分泌が、C-ペプチド1.00、蓄尿C-ペプチド29.30です。現在、1日3回食事直前にインスリン超速攻型を4単位打っています。平均食事前の血糖値が100~110です。スーパー糖質制限食でさらに、優良の数値を目指します。元気が出ました。ありがとうございます!
2014/06/08(Sun) 14:32 | URL | you-ko | 【編集
6月8日サンデ-版
東京新聞にも折り込まれています。

糖質の取り過ぎが病気と老化をうながす
「ブドウ糖は脳の唯一のエネルギ-源」というのは誤解

カラフルにわかりやすいイラストで
これはかなり使えますね!
2014/06/08(Sun) 15:41 | URL | 信明 | 【編集
全くその通りだと思います
私は徳島県人なので、そのところは痛感しております。
私はセイゲニストに目覚めたのですが、なかなか・・。
で、先生、近々私が個人で勝手に糖質制限の集まりをまだまだ素案ながら考えております。
初めてのことなので、いろいろデータや食事のことや私の実体験1年半のデータを元に、仲間内とその仲間の友人たちと集まって軽い食事会などを行いたいと考えてます。
もし、回数を重ねることができ規模も大きくなってきて、余裕ができたら先生にも講演していただきたいですね。
まぁ、私のような素人の個人レベルではなかなか先生をお呼びすることはできませんが・・・(笑)
真に健康を求めるものとして、ありのままの私の体に基づく事実を伝えたいと思います。
まだ、できてませんけどね・・。
2014/06/08(Sun) 16:57 | URL | クワトロ | 【編集
Re: AGEsについて
消火器病内科医 さん

中日新聞さんは、なかなかいい記事を掲載しますね。

体内で高血糖により産生されるAGEs(糖化最終物質)は、
動脈硬化や老化の原因の可能性があることは間違いないと思います。

一方食材に含まれているAGEs(糖化最終物質)は、体内に吸収された後、どの程度
動脈硬化や老化のリスクになるのかは、まだ研究段階だと思います。
2014/06/08(Sun) 17:45 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 6月8日サンデ-版
信明 さん

情報をありがとうございます。
2014/06/08(Sun) 18:37 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 全くその通りだと思います
クワトロさん

スポンサー企業とかなくて
患者会とか、糖質セイゲニストの会主催の講演会なら
手弁当で出かけますよ。
日本糖質制限医療推進協会にお問い合わせ下さい。

それから徳島には
徳島大学医学部野球部OBの板東浩先生がおられます。

糖質セイゲニストで、マスターズ陸上常連のアスリートで、ピアノの達人です。
板東先生はきたじま田岡病院で、月曜日午前、外来診療をしておられます。
勿論糖質制限食の指導もしておられます。

医療法人 きたじま倚山会 きたじま田岡病院
〒771-0204 徳島県板野郡北島町鯛浜字川久保30番地1
電話: 088-698-1234(代) FAX: 088-698-9988
2014/06/08(Sun) 18:48 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございます
なんともうれしいコメントありがとうございます。
江部先生はとてもフットワークが軽いのですね。
了解しました。
きちんと決まって私の方でお話ができるところまでまとまったら、1度推進協会の方へ問い合わせさせていただきます。
本当に、ありがとうございます。
2014/06/08(Sun) 22:12 | URL | クワトロ | 【編集
糖質制限を推進する医療機関
2014年10月に 1 日あたりの糖質量100g程度の糖質制限を開始して、
同居している 89 歳の祖母が以下の 4 点を改善しました。

1. 低減: インスリン注射回数
1日あたり 4 -> 3 回

2. 低減: 低血糖症状の発生頻度
(インスリン注射量の低減により)
朝食前: 6 -> 4
昼食前: 6 -> 4 ※ 食事内容によって低血糖症状が頻発していました。
夕食前: 2 -> 0
就寝前: 4 -> 4

3. 改善: 脂質コントロール (コレステロール値)

4. 改善: 食の楽しみ
カロリー制限では食べられなかった以下を楽しめるようになりました。
- 揚げもの
- デザート: ナッツ類・生クリームたっぷりのロールケーキ・糖質オフ甘味料で作ったチョコレート・ゼリー・プリン・チーズケーキ
- 飲酒: 蒸留酒・糖質オフ醸造酒

今月、要支援 1 で介護保険認定されましたので、
介護老人保健施設へショートスティを依頼したところ、
「一切の主食を排除した、糖質制限食には対応できない」と
受け入れていただけませんでした。

主治医は糖質制限食を容認してくれていて、自宅での
食事内容に基づいた食事依頼書を書いてくれましたが、
老人ホーム側は、医師(医療機関)が自ら調べた
必要栄養素量(糖質・たんぱく質)が必要、とのことでした。

主治医自身は積極的に調べるほど、糖質制限を推進しているわけではありませんので、
静岡県西部、あるいは愛知県東部地方で
糖質制限を推進する医療機関、医師や老人施設を探したいと思いますが、
江部先生が代表を務められている日本糖質制限医療推進協会の
提携医療機関リストで当該地域は見当たりません。

(ちなみに、糖尿病ワーストの徳島は提携医療機関リストで該当なし、
東京 2 件に対し、ベストの神奈川は 3 件ですね。)

日本糖質制限医療推進協会の他に、
糖質制限を推進するネットワークはありますでしょうか?

「主治医が糖質制限に懐疑的」というブログ読者の方は多いと思いますが、
特に地方在住者が連携できる施設を探す術はありますでしょうか?

お忙しいところ、申し訳ございません。
よろしくお願いいたします。
2015/07/29(Wed) 22:53 | URL | たっちぃ | 【編集
Re: 糖質制限を推進する医療機関
たっちぃ さん

介護施設のショートステイなどで、糖質制限食対応をしてくれるところは
ないと思います。

また、糖質制限食の場合、給食の原価が高くなるのも、対応しにくい理由の一つです。

今の主治医が糖質制限食を容認してくれているのは、とてもいいですね。
100g/日の糖質摂取量という緩やかな糖質制限食で、インスリンの単位が減らせて
低血糖も減っているのなら、それでよいと思います。

糖質制限賛成派の医師ということなら
浜松の藤井先生或いは、岡崎の高木先生とご相談頂けば幸いです。

藤井則弘先生
〒433-8113 浜松市中区小豆餅一丁目17番7号
東漢堂内科クリニック
電話:053-430-1188

高木外科内科医院
院長 高木輝秀
〒444-0008
愛知県岡崎市洞町字東前田27-2 
TEL:0564-66-0008 FAX:0564-66-0037
HP:http://takagi-gekanaika.com
2015/07/30(Thu) 07:07 | URL | ドクター江部 | 【編集
浜松と岡崎の医師ご紹介ありがとうございます!
江部先生、

早速のご回答、どうもありがとうございます!

江部先生のネットワークでも、介護施設での糖質制限は
今のところ実現できそうにないのですね。

理由が「糖質制限は偏った食事のため
(有効性は検証できていない)」という偏見でなく、
給食原価、ということでしたら、
利用料は高くなっても構わないので、
祖母が存命中にサポートしていただける
施設が現れることを願うばかりです。

浜松の藤井則弘先生(東漢堂内科クリニック)のご紹介も
ありがとうございます!

祖母の各食事に必要な栄養価確認について、
受診して相談してみようと思います。

江部先生は神様です。
本当にどうもありがとうございます。
2015/07/30(Thu) 07:40 | URL | たっちぃ | 【編集
ご報告: 東漢堂内科クリニック受診 (浜松市)
江部先生へ

紹介いただいた、東漢堂クリニックを受診してきました。
「89歳の祖母に以下のような効果があるため、
1. 低減: インスリン注射回数
2. 低減: 低血糖症状の発生頻度
(インスリン注射量の低減により)

糖質制限を続けていきたい」ことを伝えたところ、
藤井先生の見解は

「糖質制限食は低血糖症状の発生頻度を高める。
自分で以下 2 点を対応できないのであれば、

1. 注射管理 (適切な時間に適切な種類の注射を間違えずに打つ)
2. 低血糖症状からの回復処置

そもそもインスリン注射という選択をすべきではない。
(高血糖状態が続くのは致し方ない)」

というご意見で、たとえば、ローソンのブランパンなど、
糖質制限食の具体例についても把握しておられないようでした。

以上、報告させていただきます。
2015/08/10(Mon) 17:54 | URL | たっちぃ | 【編集
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