2014年05月25日 (日)
【14/05/24 にゃー
人工甘味料と言っても、羅漢果やキシリトールなどから作ったものと、コーラに入っているものとでは違うのでしょうか。。。。
糖尿病ではありませんが、肥満対策で結構飲んでいるのでショックでした。】
こんばんは。
にゃー さん から、甘味料について、コメント・質問をいただきました。
にゃーさん、糖アルコールや羅漢果は、いわゆる合成甘味料には含まれないと思いますので、安心して下さい。
さて、糖尿人にもメタボ人にも正常人にも、等しく興味あるのが甘味料ですね。
甘味料に関する質問がよくあるので、復習を兼ねて整理してみます。
甘味料は、まず天然甘味料と人工甘味料の、大きく2つに分けることができます。
次に、人工甘味料は、合成甘味料と糖アルコールに分けることができます。
1 天然甘味料
ショ糖(サトウキビなど)、ステビオサイド(ステビア)、グリチルリチン酸(甘草)、ソーマチン(西アフリカに生育するソーマトコッカスダニエリという赤い果実)、蜂蜜、メープルシロップ、果糖、麦芽糖、などのように、天然の植物や食品中に含まれている甘み成分を取り出し精製、濃縮した甘味料のこと。
2 人工甘味料(広義の意味)
人工的に作られた甘みのある物質のこと。合成甘味料、糖アルコールなどがあります。
a) 合成甘味料
人工甘味料の一種で、人為的に化学合成された甘みのある物質(甘味料)のこと。
砂糖より低カロリー、低価格、などの特徴がある。
狭義の意味の人工甘味料は合成甘味料と同義で使われることがあります。
サッカリン、サッカリンナトリウム、サイクラミン酸ナトリウム(俗称チクロ)、ズルチン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、などがあります。
b) 糖アルコール
キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、ラクチトールなどがあります。キシリトールは野菜や果物などに、ソルビトールはプルーン、ナシ、リンゴなどに、エリスリトールは果実、花の蜜などにそれぞれ含まれています。
マルチトール、ラクチトールもそれぞれ麦芽糖、乳糖を原料としています。
糖アルコールは合成甘味料には分類されません。
糖アルコールの安全性は確立しています。
合成甘味料のなかで、ズルチンとチクロは、戦後間もない日本で、貴重な甘みとして広く使用されたのですが、発ガン性などのため1969年と1970年にそれぞれ使用禁止となっています。
サッカリンも発癌テストが陽性に出て、日本では食品衛生法により1973年に、いったん全面禁止となりました。
ところが1ヶ月後、食品別の使用基準が制定されると、制限付きながらサッカリンはあっさり再認可されました。
米国では、長期間にわたり一度も禁止されることなく、結構大量に使っているようです。
2014年現在、FDA(米国食料医薬品庁)が食品への使用を許可している人工甘味料は、サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、ネオテームの5種です。
これらの人工甘味料は、「フリーフード」と呼ばれ、米国心臓病協会や米国糖尿病協会も肯定的ではあります。
これら5種の合成甘味料は、カロリーはないのでダイエットには良いし、血糖値を上昇させないという意味では、糖尿病にも糖質制限食的にもOKです。
ただし、一日摂取許容量が決められているので、わざわざ大量に摂取する必要はないと思います。
まあゼロカロリー飲料、例えば
「コカコーラゼロ」
アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムカリウム、スクラロース
「ペプシネックス」
アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムカリウム、スクラロース
などを、350mlボトルで、一日に1~2本くらいであれば、一日許容量を超えることはまずありません。
FDAが認める5種の合成甘味料に関しては、特に優劣をつけるデータはなくて、同等と考えて良いと思います。
アスパルテームは、FDA(米国食料医薬品庁)により人工甘味料として1981年に使用が許可されています。
現在、製法特許は味の素が持っており、国内ではアスパルテームを使った食卓用甘味料がPAL SWEETとして販売されています。
アスパルテームは、アスパラギン酸とフェニルアラニンという、2つの天然アミノ酸が結合したものです。
体内に吸収されると、速やかに二つのアミノ酸と、ごく微量のメタノールに分解されます。
欠点は、添加物として比較的不安定であることです。
メタノール(メチルアルコール)は、大量だと失明を起こすなど毒性が強いですが、本来、ひと、動物、植物の体内に天然に存在するもので、人血液中の常成分の一つです。
アセスルファムカリウムは、アスパルテームと違って酸性・高温条件でも変化しにくいので、炭酸飲料のほか、クッキーなどの焼き菓子にも利用できます。
欧米では、近年アスパルテーム・アセスルファムカリウム混合甘味料がダイエットコーラの主流となっているようです。
2005年には、スクラロースを使用したダイエットコーラも登場しました。スクラロースは水に溶けやすく、酸や熱にも安定しています。
糖アルコール には、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、ラクチトールなどがあります。
キシリトールは野菜や果物などに、ソルビトールはプルーン、ナシ、リンゴなどに、エリスリトールは果実、花の蜜などにそれぞれ含まれていますが、商品としては人工的に作っています。
マルチトール、ラクチトールもそれぞれ麦芽糖、乳糖を原料として人工的に合成しています。
糖アルコールは糖類に水素を付加したもので、人工的に作っていますが、いわゆる合成甘味料には分類されません。
糖アルコールの安全性は確立しています。
肝腎の血糖値を上昇させるか否かですが、マルチトールは、砂糖の約半分程度血糖値を上昇させます。
よく、「糖アルコールは血糖値を上昇させない」との記載がみられますが間違いです。
キシリトール、ソルビトール、ラクチトールは、理論的には、血糖値を上げないはずなのですが、ブログ読者のコメントで、キシリトールガムで血糖上昇したとかありましたので、不確実です。
エリスリトール以外の糖アルコールは、難消化性で吸収されにくいのが特徴です。
吸収されにくい分腸内に残っているので、大量に摂取すれば下痢を起こしやすいです。
エリスリトールは、糖アルコールの中で例外的に体内に9割以上吸収されますが、全く代謝されずにそのまま尿中に排泄されます。
ですから厚生労働省お墨付きのゼロカロリーで、かつ全く血糖値を上昇させません。
ほとんどが体内に吸収されるので、糖アルコールの中で最も下痢も起こしにくいですが、大量だと下痢することもあります。
結局、糖アルコールの中で血糖値を全く上昇させないことが確実なのは、唯一エリスリトールだけです。
エリスリトールなら、血糖値を上げませんし、総量規制もありません。
国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)は、JECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設けて、甘味料など添加物のの安全性評価を公表していますが、糖アルコールは、極めて安全性が高いとされていて、妊婦にも大丈夫です。
日常的に手に入って使用しやすい血糖値を上昇させない甘味料は、以下の3つです。
いずれもエリスリトールが主成分です。
サラヤのラカントSは、「主成分エリスリトール+ごく少量の羅漢果エキス」が成分であり、合成甘味料は一切使用してありません。
合成甘味料に懸念をもつ方も、ラカントSならOKですね。
私自身は、
味の素のパルスイートカロリーゼロ
「主成分エリスリトール+ごく少量のアスパルテームとアセスルファムカリウム」
浅田飴のシュガーカットゼロ
「主成分エリスリトール+ごく少量のスクラロース」
くらいは、許容範囲と考えています。
江部康二
人工甘味料と言っても、羅漢果やキシリトールなどから作ったものと、コーラに入っているものとでは違うのでしょうか。。。。
糖尿病ではありませんが、肥満対策で結構飲んでいるのでショックでした。】
こんばんは。
にゃー さん から、甘味料について、コメント・質問をいただきました。
にゃーさん、糖アルコールや羅漢果は、いわゆる合成甘味料には含まれないと思いますので、安心して下さい。
さて、糖尿人にもメタボ人にも正常人にも、等しく興味あるのが甘味料ですね。
甘味料に関する質問がよくあるので、復習を兼ねて整理してみます。
甘味料は、まず天然甘味料と人工甘味料の、大きく2つに分けることができます。
次に、人工甘味料は、合成甘味料と糖アルコールに分けることができます。
1 天然甘味料
ショ糖(サトウキビなど)、ステビオサイド(ステビア)、グリチルリチン酸(甘草)、ソーマチン(西アフリカに生育するソーマトコッカスダニエリという赤い果実)、蜂蜜、メープルシロップ、果糖、麦芽糖、などのように、天然の植物や食品中に含まれている甘み成分を取り出し精製、濃縮した甘味料のこと。
2 人工甘味料(広義の意味)
人工的に作られた甘みのある物質のこと。合成甘味料、糖アルコールなどがあります。
a) 合成甘味料
人工甘味料の一種で、人為的に化学合成された甘みのある物質(甘味料)のこと。
砂糖より低カロリー、低価格、などの特徴がある。
狭義の意味の人工甘味料は合成甘味料と同義で使われることがあります。
サッカリン、サッカリンナトリウム、サイクラミン酸ナトリウム(俗称チクロ)、ズルチン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、などがあります。
b) 糖アルコール
キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、ラクチトールなどがあります。キシリトールは野菜や果物などに、ソルビトールはプルーン、ナシ、リンゴなどに、エリスリトールは果実、花の蜜などにそれぞれ含まれています。
マルチトール、ラクチトールもそれぞれ麦芽糖、乳糖を原料としています。
糖アルコールは合成甘味料には分類されません。
糖アルコールの安全性は確立しています。
合成甘味料のなかで、ズルチンとチクロは、戦後間もない日本で、貴重な甘みとして広く使用されたのですが、発ガン性などのため1969年と1970年にそれぞれ使用禁止となっています。
サッカリンも発癌テストが陽性に出て、日本では食品衛生法により1973年に、いったん全面禁止となりました。
ところが1ヶ月後、食品別の使用基準が制定されると、制限付きながらサッカリンはあっさり再認可されました。
米国では、長期間にわたり一度も禁止されることなく、結構大量に使っているようです。
2014年現在、FDA(米国食料医薬品庁)が食品への使用を許可している人工甘味料は、サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、ネオテームの5種です。
これらの人工甘味料は、「フリーフード」と呼ばれ、米国心臓病協会や米国糖尿病協会も肯定的ではあります。
これら5種の合成甘味料は、カロリーはないのでダイエットには良いし、血糖値を上昇させないという意味では、糖尿病にも糖質制限食的にもOKです。
ただし、一日摂取許容量が決められているので、わざわざ大量に摂取する必要はないと思います。
まあゼロカロリー飲料、例えば
「コカコーラゼロ」
アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムカリウム、スクラロース
「ペプシネックス」
アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムカリウム、スクラロース
などを、350mlボトルで、一日に1~2本くらいであれば、一日許容量を超えることはまずありません。
FDAが認める5種の合成甘味料に関しては、特に優劣をつけるデータはなくて、同等と考えて良いと思います。
アスパルテームは、FDA(米国食料医薬品庁)により人工甘味料として1981年に使用が許可されています。
現在、製法特許は味の素が持っており、国内ではアスパルテームを使った食卓用甘味料がPAL SWEETとして販売されています。
アスパルテームは、アスパラギン酸とフェニルアラニンという、2つの天然アミノ酸が結合したものです。
体内に吸収されると、速やかに二つのアミノ酸と、ごく微量のメタノールに分解されます。
欠点は、添加物として比較的不安定であることです。
メタノール(メチルアルコール)は、大量だと失明を起こすなど毒性が強いですが、本来、ひと、動物、植物の体内に天然に存在するもので、人血液中の常成分の一つです。
アセスルファムカリウムは、アスパルテームと違って酸性・高温条件でも変化しにくいので、炭酸飲料のほか、クッキーなどの焼き菓子にも利用できます。
欧米では、近年アスパルテーム・アセスルファムカリウム混合甘味料がダイエットコーラの主流となっているようです。
2005年には、スクラロースを使用したダイエットコーラも登場しました。スクラロースは水に溶けやすく、酸や熱にも安定しています。
糖アルコール には、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、ラクチトールなどがあります。
キシリトールは野菜や果物などに、ソルビトールはプルーン、ナシ、リンゴなどに、エリスリトールは果実、花の蜜などにそれぞれ含まれていますが、商品としては人工的に作っています。
マルチトール、ラクチトールもそれぞれ麦芽糖、乳糖を原料として人工的に合成しています。
糖アルコールは糖類に水素を付加したもので、人工的に作っていますが、いわゆる合成甘味料には分類されません。
糖アルコールの安全性は確立しています。
肝腎の血糖値を上昇させるか否かですが、マルチトールは、砂糖の約半分程度血糖値を上昇させます。
よく、「糖アルコールは血糖値を上昇させない」との記載がみられますが間違いです。
キシリトール、ソルビトール、ラクチトールは、理論的には、血糖値を上げないはずなのですが、ブログ読者のコメントで、キシリトールガムで血糖上昇したとかありましたので、不確実です。
エリスリトール以外の糖アルコールは、難消化性で吸収されにくいのが特徴です。
吸収されにくい分腸内に残っているので、大量に摂取すれば下痢を起こしやすいです。
エリスリトールは、糖アルコールの中で例外的に体内に9割以上吸収されますが、全く代謝されずにそのまま尿中に排泄されます。
ですから厚生労働省お墨付きのゼロカロリーで、かつ全く血糖値を上昇させません。
ほとんどが体内に吸収されるので、糖アルコールの中で最も下痢も起こしにくいですが、大量だと下痢することもあります。
結局、糖アルコールの中で血糖値を全く上昇させないことが確実なのは、唯一エリスリトールだけです。
エリスリトールなら、血糖値を上げませんし、総量規制もありません。
国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)は、JECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設けて、甘味料など添加物のの安全性評価を公表していますが、糖アルコールは、極めて安全性が高いとされていて、妊婦にも大丈夫です。
日常的に手に入って使用しやすい血糖値を上昇させない甘味料は、以下の3つです。
いずれもエリスリトールが主成分です。
サラヤのラカントSは、「主成分エリスリトール+ごく少量の羅漢果エキス」が成分であり、合成甘味料は一切使用してありません。
合成甘味料に懸念をもつ方も、ラカントSならOKですね。
私自身は、
味の素のパルスイートカロリーゼロ
「主成分エリスリトール+ごく少量のアスパルテームとアセスルファムカリウム」
浅田飴のシュガーカットゼロ
「主成分エリスリトール+ごく少量のスクラロース」
くらいは、許容範囲と考えています。
江部康二
はじめて、コメントさせていただきます。
主人が糖尿病になり、16年になります。
年々、数値が悪くなり、薬も増え、体調を崩すことも増えていました。
主治医は、糖質制限は認めてくれず、先生の本を見ながら、頑張っていました。
今は、江部先生と同じ考え、指導をしてくださる病院に出会え、隣の県まで行っています。
おかげさまで、主人はとても体調がよくなり、見違えるほど、元気になりました。
主人が糖尿病になり、16年になります。
年々、数値が悪くなり、薬も増え、体調を崩すことも増えていました。
主治医は、糖質制限は認めてくれず、先生の本を見ながら、頑張っていました。
今は、江部先生と同じ考え、指導をしてくださる病院に出会え、隣の県まで行っています。
おかげさまで、主人はとても体調がよくなり、見違えるほど、元気になりました。
2014/05/25(Sun) 22:51 | URL | けろ | 【編集】
20歳になる男子です。
母が一型糖尿病でして血糖測定器を持っている為、何気に僕の食後30分の値を測定したら、180もありました。
一時間後の値は178 2時間後が120でした。
母は驚いて直ぐに病院で検査する様に言われたのですが、病院には絶対に行きたくありません。
朝の血糖値は88でした。
病院へ行かずになんとか治したいのですが。
色々PCで調べていたら先生のブログをみつけました。
母も先生の事は知っていて、お弁当と夕食は完全糖質制限食です。
制限食ですい臓を休めたら食後直ぐにインスリンも出る様になるのでしょうか?
それとも一生このままなのですか?
母が煩いくらいに糖尿病の怖さを話してきます。
もう二度と炭酸飲料は飲まないし、バカ食いはしないつもりです。
母が一型糖尿病でして血糖測定器を持っている為、何気に僕の食後30分の値を測定したら、180もありました。
一時間後の値は178 2時間後が120でした。
母は驚いて直ぐに病院で検査する様に言われたのですが、病院には絶対に行きたくありません。
朝の血糖値は88でした。
病院へ行かずになんとか治したいのですが。
色々PCで調べていたら先生のブログをみつけました。
母も先生の事は知っていて、お弁当と夕食は完全糖質制限食です。
制限食ですい臓を休めたら食後直ぐにインスリンも出る様になるのでしょうか?
それとも一生このままなのですか?
母が煩いくらいに糖尿病の怖さを話してきます。
もう二度と炭酸飲料は飲まないし、バカ食いはしないつもりです。
2014/05/25(Sun) 23:21 | URL | ゴロー | 【編集】
江部先生、今晩は。
毎日の更新、ご苦労様です。
多くの糖尿人にとって大変ありがたいことです。
先般は小生の質問に丁寧にご回答下さり本当にありがとうございました。おかげさまで、その後僅かながら体重を増やしました(一日中食べまくった結果ですが)。
さて、本日は人工甘味料のお話ですので、一言書かせて下さい。実は、本日、私も人工甘味料について調べていたところでした。
ご承知のことと存じますが、ワシントン大学が行った実験ではスクラロースが血糖値やインスリン分泌に影響していると言う結果が出たという報告があります。
「実験の結果、水を飲んだときよりも、スクラロースを飲んだときのほうが、GCT における血糖値の最高値が上昇しており、さらに、インスリン値も20%高くなっていました。 このことから研究グループは、スクラロースが血中インスリンおよびグルコース反応(ブドウ糖反応)の増加に関与すると考えています。」というものです。
また、「1987年の研究で、人工甘味料(アセスルファムカリウム)をラット(大きなネズミ)に注入すると、インスリン分泌が増えることがわかりました。さらに、ラットからすい臓を取り出して調べたところ、甘味料の注入量に比例して、インスリンが分泌されることが分かったのです。他に、ボストン大学のバーバラ コーキー博士のグループも、動物実験の結果として人工甘味料に反応して、すい臓からインスリンが分泌されることを報告しました」という話があります。
スクラロースもアセスルファムカリウムも、糖質ゼロで血糖値を上げないと言われていたように記憶していますが、これらの話について先生はどのようにお考えでしょうか?
私事ですが、糖質ゼロと考えスクラロースを使用したドレッシングを利用していましたが、今後止めるべきかと思いました。
また、糖アルコールであるエリスリトールと合成甘味料であるスクラロースは別物であり、エリスリトールは間違い無く血糖値に影響ないと解釈しておりますが、それで宜しいでしょうか?
スクラロースやアセスルファムカリウムも血糖値に影響はないと言われていただけに少し気になります。
以上は、個人的な質問というより、先生の本日のお話を本ブログの愛読者の方々(本ブログを必要とされている皆様)と一緒に少し考えてみたいと思い提出させて頂きました。話を不要な領域に広げてしまっていたとしたらお詫び申し上げます。
毎日の更新、ご苦労様です。
多くの糖尿人にとって大変ありがたいことです。
先般は小生の質問に丁寧にご回答下さり本当にありがとうございました。おかげさまで、その後僅かながら体重を増やしました(一日中食べまくった結果ですが)。
さて、本日は人工甘味料のお話ですので、一言書かせて下さい。実は、本日、私も人工甘味料について調べていたところでした。
ご承知のことと存じますが、ワシントン大学が行った実験ではスクラロースが血糖値やインスリン分泌に影響していると言う結果が出たという報告があります。
「実験の結果、水を飲んだときよりも、スクラロースを飲んだときのほうが、GCT における血糖値の最高値が上昇しており、さらに、インスリン値も20%高くなっていました。 このことから研究グループは、スクラロースが血中インスリンおよびグルコース反応(ブドウ糖反応)の増加に関与すると考えています。」というものです。
また、「1987年の研究で、人工甘味料(アセスルファムカリウム)をラット(大きなネズミ)に注入すると、インスリン分泌が増えることがわかりました。さらに、ラットからすい臓を取り出して調べたところ、甘味料の注入量に比例して、インスリンが分泌されることが分かったのです。他に、ボストン大学のバーバラ コーキー博士のグループも、動物実験の結果として人工甘味料に反応して、すい臓からインスリンが分泌されることを報告しました」という話があります。
スクラロースもアセスルファムカリウムも、糖質ゼロで血糖値を上げないと言われていたように記憶していますが、これらの話について先生はどのようにお考えでしょうか?
私事ですが、糖質ゼロと考えスクラロースを使用したドレッシングを利用していましたが、今後止めるべきかと思いました。
また、糖アルコールであるエリスリトールと合成甘味料であるスクラロースは別物であり、エリスリトールは間違い無く血糖値に影響ないと解釈しておりますが、それで宜しいでしょうか?
スクラロースやアセスルファムカリウムも血糖値に影響はないと言われていただけに少し気になります。
以上は、個人的な質問というより、先生の本日のお話を本ブログの愛読者の方々(本ブログを必要とされている皆様)と一緒に少し考えてみたいと思い提出させて頂きました。話を不要な領域に広げてしまっていたとしたらお詫び申し上げます。
2014/05/25(Sun) 23:39 | URL | おくりびと | 【編集】
糖尿病患者、年間8%が受診中断 失明・突然死の恐れも2014年5月25日
糖尿病患者で受診を中断してしまう人は年間8%で、約22万人にのぼるとの推計を厚生労働省研究班がまとめた。治療を勝手にやめると、自覚しないうちに病気が進んで失明や足の切断、突然死につながりかねない。研究班はかかりつけ医に向け、中断を防ぐ手引書をつくった。
大阪市で開かれた日本糖尿病学会で24日発表した。全国11地域の医師会の協力を得て2009~10年、生活習慣が原因とされる2型糖尿病患者約2200人(40~64歳)を調査。予定された受診日から2カ月の間に来院しなかった人を受診の中断として集計すると8・2%が該当した。厚労省の患者調査(11年)の受診者数にあてはめると約22万人になった。
中断の理由は「仕事で忙しい」や「体調がよい」、「経済的に負担」が多かった。手引書は、多忙な患者への受診時間の配慮や知識の啓発、価格の安い後発医薬品の使用の検討などを勧めた。電話や郵便物、メールなどで受診を促すのも「有効な手段」とした。
* * * * * * * * * *
>中断の理由は「仕事で忙しい」や「体調がよい」、「経済的に負担」が多かった。
「糖質制限食」なら、仕事が忙しくても出来るし、経済的負担も、オージービーフなどをメインにすればかかりません。
あの面倒な、「食品成分表」を見て食事を作るのでは、面倒だし、「血糖値を上げる糖質オフが、出来ませんね」
「合併症の悲劇」を食い止めるために、一人でも多くの人に「糖質制限食」を広めたいですね。
糖尿病患者で受診を中断してしまう人は年間8%で、約22万人にのぼるとの推計を厚生労働省研究班がまとめた。治療を勝手にやめると、自覚しないうちに病気が進んで失明や足の切断、突然死につながりかねない。研究班はかかりつけ医に向け、中断を防ぐ手引書をつくった。
大阪市で開かれた日本糖尿病学会で24日発表した。全国11地域の医師会の協力を得て2009~10年、生活習慣が原因とされる2型糖尿病患者約2200人(40~64歳)を調査。予定された受診日から2カ月の間に来院しなかった人を受診の中断として集計すると8・2%が該当した。厚労省の患者調査(11年)の受診者数にあてはめると約22万人になった。
中断の理由は「仕事で忙しい」や「体調がよい」、「経済的に負担」が多かった。手引書は、多忙な患者への受診時間の配慮や知識の啓発、価格の安い後発医薬品の使用の検討などを勧めた。電話や郵便物、メールなどで受診を促すのも「有効な手段」とした。
* * * * * * * * * *
>中断の理由は「仕事で忙しい」や「体調がよい」、「経済的に負担」が多かった。
「糖質制限食」なら、仕事が忙しくても出来るし、経済的負担も、オージービーフなどをメインにすればかかりません。
あの面倒な、「食品成分表」を見て食事を作るのでは、面倒だし、「血糖値を上げる糖質オフが、出来ませんね」
「合併症の悲劇」を食い止めるために、一人でも多くの人に「糖質制限食」を広めたいですね。
2014/05/26(Mon) 04:46 | URL | 各地に糖質制限食の会を! わんわんこと長谷川清久 | 【編集】
先生いつもお忙しい中コメントへの返信ありがとうございます。
私は、OGTTの結果が血糖値が、前86、30分154、60分250、120分148、インスリンが、前2.17、30分21.7、60分40.8、120分36.4で、境界型糖尿病と診断された37歳女です。
先生のブログで1時間値が180を超えていて、インスリン分泌指数も0.4以下だと将来糖尿病になりやすいと知ってとてもショックでした。父が35歳で糖尿病になっていたのですが、若いころは合併症などのことも知らず、甘いものが大好きなため、毎日のように食べていました。またダイエットのしすぎで、生理がとまり、医師から太りなさいと言われ、170㎝43キロから50キロになるまで、毎日お菓子を大量に食べた時期がありました。後悔しても遅いのですが、もう糖尿病になってしまっている気分です。血糖値もご飯100グラムにごぼうの煮物、野菜をとっただけで1時間値170まで、血糖値が上がってしまいます。
それで、医師に相談したところベイスンを予防に飲むこともできるといわれ、飲むことにしました。
糖質を気にしつつ血糖値を測定していますが、糖質が少なめの時は、1時間値のほうが低く、糖質をとりすぎると1時間値が200近くまでなることがあります。(パスタを130グラムたべてしまったときなどです。)それから3カ月、HbA1c5.2でした。
医師からは大変よい結果ですよ。糖質制限しなくてもいいですよといわれました。
でも、母からベイスンのんでいるのに5.2なのは高いんじゃないの、と言われ、飲んでいなければもっと高いんじゃないの、と言われました。
私のお世話になっている先生はOGTT(ベイスン)を出してくれた医師ではなく紹介状で近くの病院へ紹介された外科出身の医師です。
紹介状を書いてくれた先生は糖尿病専門の先生だったのですが、今の先生は私は専門じゃないので、と最初に言われました。
もう、最初の先生に質問できないので不安で江部先生にぜひ聞いていただきたくメールしました。長くなってすみません。
ベイスンのんでいて5.2というのは高いのでしょうか?また、今の医師は薬を飲んでいれば糖尿病にならないし、糖質制限もしなくて大丈夫だと言っていますが、江部先生はどうお考えでしょうか?またベイスンをのんでいなければ200を超えることもあることから、私はもう糖尿病になりかけているのでしょうか?とても不安です。
私は、OGTTの結果が血糖値が、前86、30分154、60分250、120分148、インスリンが、前2.17、30分21.7、60分40.8、120分36.4で、境界型糖尿病と診断された37歳女です。
先生のブログで1時間値が180を超えていて、インスリン分泌指数も0.4以下だと将来糖尿病になりやすいと知ってとてもショックでした。父が35歳で糖尿病になっていたのですが、若いころは合併症などのことも知らず、甘いものが大好きなため、毎日のように食べていました。またダイエットのしすぎで、生理がとまり、医師から太りなさいと言われ、170㎝43キロから50キロになるまで、毎日お菓子を大量に食べた時期がありました。後悔しても遅いのですが、もう糖尿病になってしまっている気分です。血糖値もご飯100グラムにごぼうの煮物、野菜をとっただけで1時間値170まで、血糖値が上がってしまいます。
それで、医師に相談したところベイスンを予防に飲むこともできるといわれ、飲むことにしました。
糖質を気にしつつ血糖値を測定していますが、糖質が少なめの時は、1時間値のほうが低く、糖質をとりすぎると1時間値が200近くまでなることがあります。(パスタを130グラムたべてしまったときなどです。)それから3カ月、HbA1c5.2でした。
医師からは大変よい結果ですよ。糖質制限しなくてもいいですよといわれました。
でも、母からベイスンのんでいるのに5.2なのは高いんじゃないの、と言われ、飲んでいなければもっと高いんじゃないの、と言われました。
私のお世話になっている先生はOGTT(ベイスン)を出してくれた医師ではなく紹介状で近くの病院へ紹介された外科出身の医師です。
紹介状を書いてくれた先生は糖尿病専門の先生だったのですが、今の先生は私は専門じゃないので、と最初に言われました。
もう、最初の先生に質問できないので不安で江部先生にぜひ聞いていただきたくメールしました。長くなってすみません。
ベイスンのんでいて5.2というのは高いのでしょうか?また、今の医師は薬を飲んでいれば糖尿病にならないし、糖質制限もしなくて大丈夫だと言っていますが、江部先生はどうお考えでしょうか?またベイスンをのんでいなければ200を超えることもあることから、私はもう糖尿病になりかけているのでしょうか?とても不安です。
2014/05/26(Mon) 07:34 | URL | カウチ | 【編集】
糖尿病患者のHbA1c値、2~3月は高く9~10月は低くなる 2014/5/24
和歌山県立医大の石橋達也氏
糖尿病患者の月別のHbA1c値を調べたところ、2~3月に高くなる一方、9~10月には低くなり、その季節変動幅はBMIが高いほど小さくなる傾向があることが明らかになった。これは、HbA1cを過去に通算30回以上測定していた糖尿病患者のデータを解析した結果で、和歌山県立医大の石橋達也氏らが日本糖尿病学会(5月22~24日、大阪開催)で発表した。
今回の検討対象は、2003~2013年に同大学病院に通院していた糖尿病患者1936人。患者の年齢は64.1±12.2歳、男性が1059人、女性が877人で、1型が108人、2型が1828人。HbA1c値(NGSP)は7.48±1.05%、BMIは24.0±4.4kg/m2(身長と体重データが得られた1380人の値)だった。
電子カルテシステムを用いて検査データを抽出し、HbA1c値を月別に算出した結果、2月が7.71%、3月が7.72%と2~3月に最も高くなる一方、9月が7.43%、10月が7.42%と9~10月に低くなる傾向が認められた。
平均HbA1c値別に季節変動幅(2~3月の平均値と9~10月の平均値の差)を見ると、HbA1c値が5%以上6%未満の患者は0.09、6%以上7%未満は0.18、7%以上8%未満は0.29、8%以上9%未満は0.40、9%以上10%未満は0.39、10%以上は0.43だった。HbA1cが高いほど季節変動幅が大きくなり、8%以上では0.4前後でほぼ一定になることが分かった。
そこで、月ごとの平均HbA1c値と10月のHbA1c値の差を基に各月の変動定数を求め、以下のHbA1c値の予測式を作成した。
予測されるHbA1c変動幅A=(9月か10月のHbA1c値-5)÷8
予測HbA1c値(8.0%以下)=9月か10月のHbA1c値+変動幅A×変動定数
予測HbA1c値(8.0%超)=0.4
また、季節変動幅を決める因子として、性別、年齢、病型の違いは特に影響しないことが分かった。ただし、BMIは高くなるほど実際の変動幅が小さくなる傾向が認められた。
以上から石橋氏は、「今回考案した予測式を用いると9月、10月のHbA1c値から季節変動の大きさが予測でき、もし想定を超える変動があった場合は、他の原因を考慮するなど日常診療において活用できるのではないか」と述べた。さらに、「今後は、気候の変化や生活習慣、治療内容など季節変動幅を決める因子について、解析を進める予定」と話している。
和歌山県立医大の石橋達也氏
糖尿病患者の月別のHbA1c値を調べたところ、2~3月に高くなる一方、9~10月には低くなり、その季節変動幅はBMIが高いほど小さくなる傾向があることが明らかになった。これは、HbA1cを過去に通算30回以上測定していた糖尿病患者のデータを解析した結果で、和歌山県立医大の石橋達也氏らが日本糖尿病学会(5月22~24日、大阪開催)で発表した。
今回の検討対象は、2003~2013年に同大学病院に通院していた糖尿病患者1936人。患者の年齢は64.1±12.2歳、男性が1059人、女性が877人で、1型が108人、2型が1828人。HbA1c値(NGSP)は7.48±1.05%、BMIは24.0±4.4kg/m2(身長と体重データが得られた1380人の値)だった。
電子カルテシステムを用いて検査データを抽出し、HbA1c値を月別に算出した結果、2月が7.71%、3月が7.72%と2~3月に最も高くなる一方、9月が7.43%、10月が7.42%と9~10月に低くなる傾向が認められた。
平均HbA1c値別に季節変動幅(2~3月の平均値と9~10月の平均値の差)を見ると、HbA1c値が5%以上6%未満の患者は0.09、6%以上7%未満は0.18、7%以上8%未満は0.29、8%以上9%未満は0.40、9%以上10%未満は0.39、10%以上は0.43だった。HbA1cが高いほど季節変動幅が大きくなり、8%以上では0.4前後でほぼ一定になることが分かった。
そこで、月ごとの平均HbA1c値と10月のHbA1c値の差を基に各月の変動定数を求め、以下のHbA1c値の予測式を作成した。
予測されるHbA1c変動幅A=(9月か10月のHbA1c値-5)÷8
予測HbA1c値(8.0%以下)=9月か10月のHbA1c値+変動幅A×変動定数
予測HbA1c値(8.0%超)=0.4
また、季節変動幅を決める因子として、性別、年齢、病型の違いは特に影響しないことが分かった。ただし、BMIは高くなるほど実際の変動幅が小さくなる傾向が認められた。
以上から石橋氏は、「今回考案した予測式を用いると9月、10月のHbA1c値から季節変動の大きさが予測でき、もし想定を超える変動があった場合は、他の原因を考慮するなど日常診療において活用できるのではないか」と述べた。さらに、「今後は、気候の変化や生活習慣、治療内容など季節変動幅を決める因子について、解析を進める予定」と話している。
2014/05/26(Mon) 08:00 | URL | 各地に糖質制限食の会を!長谷川清久 | 【編集】
今年も参加してみました. 目的はもちろん日本糖尿病学会の糖質制限食へのスタンスは変わりつあるのか,そうでないのかを探るためです.
以下,その感想です.
[1日目]
1日目は,ランチョンセミナー(LS-6)とDebate(Controversy-2)で糖質制限食がテーマでした.LS-6では,3日目のシンポジウム23でも講演を行うDuke大学のW. S. Yancy Jr.博士が,糖質制限の優位性をわかりやすく紹介しました.なお,驚いたのはこのセミナーで出されたランチです. 糖質量は合計25gとやや多めではあるものの,小麦ふすまを使ったブランパンを使っているので,かなりのボリュームのサンドウィッチが4個もあり,これに鶏のから揚げやサラダなどもついていて,もしこれが通常の小麦のパンで糖質を25g以下に抑えようとしたら,とても考えられないくらいのボリュームでした.糖尿病学会のランチョンセミナーで出されたもので満腹になったのは初めてです.
午後のDebateは昨年と全く同じ顔ぶれ(=北里大学の山田先生 vs. 京都府立大の福井先生)で,その内容も前年同様でしたが,山田先生は,昨年より刺激的な表現で(ex. 『糖質制限には百利あって一害なし.糖質制限に反対するのは百害あって一利なし』など)糖質制限を強く推奨しました.これに対して,福井先生も『糖質制限のメリットは認める.ただその実行には数々の注意が必要』という立場に転じていました.したがって,これは厳密にはもはやDebateではなく,両演者とも糖質制限の有効性自体は自明のこととして,ただそれをどこまで認めるかという差だけであって,山田先生は妊婦,重症腎症,小児を除き,[20~40g/1食 × 3 + 間食で10g= 合計 70~130g/日]までの糖質制限食を推奨するのに対して,福井先生は,より制限を強くすべきという意見です.
しかしながら相変わらずなのは,昨年同様,座長が中立ではなかったことです. 冒頭の座長挨拶でT先生が『昨年2013年には,糖尿病の食事療法に大きな出来事が3つあった』と発言されたので,すわ2013年のADA position statement,すなわち糖尿病の食事療法に関しては『there is not a “one-size-fits-all”』に言及するのか,と身を乗り出したら,その『2013年の3つの大きな出来事』とは(1)3月の『糖尿病学会の食事療法に関する提言』,(2)7月の『診断ガイドラン改訂』,(3)11月の『食品交換表の改訂』だそうで,唖然としました. ADAの声明は完全に無視です.これら3つの出来事は,旧来の学会の立場を大きく変えるつもりはないという表明に過ぎず,どこをどう見れば『大きな』出来事なのかと思いました.
また,山田先生が,『同じ学術論文であっても,観察研究の結果報告はエビデンスレベルが低い.しかも相関関係の存在は因果関係を証明したことにはならない』と強調したにもかかわらず,もう一人の座長のI先生が,その観察研究の結果を持ち出して,糖質制限=危険論を振りかざしたことにも首をひねりました. この方は無作為比較試験と観察研究とのエビデンスレベルの違いを全く理解できないようです.最後にT座長が『今回も低炭水化物食についてコンセンサスは得られなかった』と結語しておられましたが,いったい何を聞いていたんでしょうか.
[2日目]
糖質制限とは直接関連しませんが,午後のCGMの進歩に関するシンポジウム17(『CGMは糖尿病治療に何をもたらしたか?』)が興味深いものでした. たしかに日本でもCGMはようやく普及が始まりましたが,それは『CGMを使ったら,こんな知見が得られた』という『驚くべき発見』のレベルであるのに対して,欧米ではその段階はとっくに通り越して更に先を行っており,リアルタイムで血糖値を監視しつつ,インスリンポンプにより,なんと0.025単位でインスリン注入量をコンピュータ制御して,低血糖を起こさず(低血糖の発生を予測して,インスリンポンプを自動Suspendする),ほぼ全自動で血糖値を一定に保つ,つまり人工膵臓に近いものまで実用化が迫っているのですね. 日本で現在使われているCGMは,このような最先端のモデルよりはるかに遅れた,米国では1990年代に発売された骨董品に近い旧モデルという現状は,何も学会の責任だけではないでしょうが,それにしても世界と日本の糖尿病医学水準のあまりの差に暗澹となりました.唯一の救いは,今日本の多くの医療機関では,CGMを使って糖尿病患者個々人の血糖値プロファイルを正確に把握し,患者のパターンに応じた治療を行おうと模索していることです. つまり,CGMが更に普及すれば,食後高血糖の危険性,すなわち高糖質食の危険性が広く認識されていくでしょう.
[3日目]
3日目は,午前中はシンポジウム23『糖尿病の食事療法の課題と展望』を,また午後は食事療法についての一般口演(Ⅲ-22-1~18)を聴講しました.シンポジウムの一番手は,1日目のランチョンセミナーでも講演した,Duke大学のW. S. Yancy Jr.博士で,ADAのNutrition Guidelineを解説し,特にLow Carbo食の優位性に多くの時間を割きました.2番手は厚労省の『日本人の食事摂取基準2015年』案をとりまとめた東大/佐々木先生で, そこで強調されたのは『推定所要カロリーを調査や計算から求めようとしても,基礎代謝はともかく,活動量についての誤差が大きく役に立たない. よってその人に適した1日の摂取カロリーとは,その人の体重・BMIが増えも減りもしない,維持できる量だと定義した』『三大栄養素という言葉は,今回の摂取基準から(そして今後も)決して使わない.』『従来の食事摂取基準は健常者を対象とし,各医学会の診療ガイドラインは治療の必要な人を対象としていたが,両者の間にはギャップがあった. そこで今回から食事摂取基準の対象を拡大して,医療ガイドラインとシームレスになるようにもっていく』など,非常に歯切れの良い解説でした.3番手は帝塚山学院大学の津田先生が,『妊婦の低栄養状態は生まれた子供の将来の糖尿病リスクを増大させる』という,考えさせられる内容でした.これらに比べて4番手は,例の杏林大学/石田先生ですが,相変わらずの『伝統的和食』礼賛をベースにした,食品交換表改訂内容の(退屈な)説明でした.
午後の一般口演では,最初の6件がすべて糖質制限に関連するものであり,そのうち5件が糖質制限食は有効であると結論づけたものでした.日本の多くの医療機関で広く糖質制限が認識されてきていることが実感できました. 残りの1件だけは,『過剰な高炭水化物食を行っていた人が,糖尿病標準食にしたら症状が改善した』という報告でしたが,これもまた,『糖質を減らせば症状は改善する』ことを証明したものです.
以上3日間を通じて,もはや学会においても,糖質制限食の効果や実行を真っ向から否定できる人はいなくなったと感じました.
以下,その感想です.
[1日目]
1日目は,ランチョンセミナー(LS-6)とDebate(Controversy-2)で糖質制限食がテーマでした.LS-6では,3日目のシンポジウム23でも講演を行うDuke大学のW. S. Yancy Jr.博士が,糖質制限の優位性をわかりやすく紹介しました.なお,驚いたのはこのセミナーで出されたランチです. 糖質量は合計25gとやや多めではあるものの,小麦ふすまを使ったブランパンを使っているので,かなりのボリュームのサンドウィッチが4個もあり,これに鶏のから揚げやサラダなどもついていて,もしこれが通常の小麦のパンで糖質を25g以下に抑えようとしたら,とても考えられないくらいのボリュームでした.糖尿病学会のランチョンセミナーで出されたもので満腹になったのは初めてです.
午後のDebateは昨年と全く同じ顔ぶれ(=北里大学の山田先生 vs. 京都府立大の福井先生)で,その内容も前年同様でしたが,山田先生は,昨年より刺激的な表現で(ex. 『糖質制限には百利あって一害なし.糖質制限に反対するのは百害あって一利なし』など)糖質制限を強く推奨しました.これに対して,福井先生も『糖質制限のメリットは認める.ただその実行には数々の注意が必要』という立場に転じていました.したがって,これは厳密にはもはやDebateではなく,両演者とも糖質制限の有効性自体は自明のこととして,ただそれをどこまで認めるかという差だけであって,山田先生は妊婦,重症腎症,小児を除き,[20~40g/1食 × 3 + 間食で10g= 合計 70~130g/日]までの糖質制限食を推奨するのに対して,福井先生は,より制限を強くすべきという意見です.
しかしながら相変わらずなのは,昨年同様,座長が中立ではなかったことです. 冒頭の座長挨拶でT先生が『昨年2013年には,糖尿病の食事療法に大きな出来事が3つあった』と発言されたので,すわ2013年のADA position statement,すなわち糖尿病の食事療法に関しては『there is not a “one-size-fits-all”』に言及するのか,と身を乗り出したら,その『2013年の3つの大きな出来事』とは(1)3月の『糖尿病学会の食事療法に関する提言』,(2)7月の『診断ガイドラン改訂』,(3)11月の『食品交換表の改訂』だそうで,唖然としました. ADAの声明は完全に無視です.これら3つの出来事は,旧来の学会の立場を大きく変えるつもりはないという表明に過ぎず,どこをどう見れば『大きな』出来事なのかと思いました.
また,山田先生が,『同じ学術論文であっても,観察研究の結果報告はエビデンスレベルが低い.しかも相関関係の存在は因果関係を証明したことにはならない』と強調したにもかかわらず,もう一人の座長のI先生が,その観察研究の結果を持ち出して,糖質制限=危険論を振りかざしたことにも首をひねりました. この方は無作為比較試験と観察研究とのエビデンスレベルの違いを全く理解できないようです.最後にT座長が『今回も低炭水化物食についてコンセンサスは得られなかった』と結語しておられましたが,いったい何を聞いていたんでしょうか.
[2日目]
糖質制限とは直接関連しませんが,午後のCGMの進歩に関するシンポジウム17(『CGMは糖尿病治療に何をもたらしたか?』)が興味深いものでした. たしかに日本でもCGMはようやく普及が始まりましたが,それは『CGMを使ったら,こんな知見が得られた』という『驚くべき発見』のレベルであるのに対して,欧米ではその段階はとっくに通り越して更に先を行っており,リアルタイムで血糖値を監視しつつ,インスリンポンプにより,なんと0.025単位でインスリン注入量をコンピュータ制御して,低血糖を起こさず(低血糖の発生を予測して,インスリンポンプを自動Suspendする),ほぼ全自動で血糖値を一定に保つ,つまり人工膵臓に近いものまで実用化が迫っているのですね. 日本で現在使われているCGMは,このような最先端のモデルよりはるかに遅れた,米国では1990年代に発売された骨董品に近い旧モデルという現状は,何も学会の責任だけではないでしょうが,それにしても世界と日本の糖尿病医学水準のあまりの差に暗澹となりました.唯一の救いは,今日本の多くの医療機関では,CGMを使って糖尿病患者個々人の血糖値プロファイルを正確に把握し,患者のパターンに応じた治療を行おうと模索していることです. つまり,CGMが更に普及すれば,食後高血糖の危険性,すなわち高糖質食の危険性が広く認識されていくでしょう.
[3日目]
3日目は,午前中はシンポジウム23『糖尿病の食事療法の課題と展望』を,また午後は食事療法についての一般口演(Ⅲ-22-1~18)を聴講しました.シンポジウムの一番手は,1日目のランチョンセミナーでも講演した,Duke大学のW. S. Yancy Jr.博士で,ADAのNutrition Guidelineを解説し,特にLow Carbo食の優位性に多くの時間を割きました.2番手は厚労省の『日本人の食事摂取基準2015年』案をとりまとめた東大/佐々木先生で, そこで強調されたのは『推定所要カロリーを調査や計算から求めようとしても,基礎代謝はともかく,活動量についての誤差が大きく役に立たない. よってその人に適した1日の摂取カロリーとは,その人の体重・BMIが増えも減りもしない,維持できる量だと定義した』『三大栄養素という言葉は,今回の摂取基準から(そして今後も)決して使わない.』『従来の食事摂取基準は健常者を対象とし,各医学会の診療ガイドラインは治療の必要な人を対象としていたが,両者の間にはギャップがあった. そこで今回から食事摂取基準の対象を拡大して,医療ガイドラインとシームレスになるようにもっていく』など,非常に歯切れの良い解説でした.3番手は帝塚山学院大学の津田先生が,『妊婦の低栄養状態は生まれた子供の将来の糖尿病リスクを増大させる』という,考えさせられる内容でした.これらに比べて4番手は,例の杏林大学/石田先生ですが,相変わらずの『伝統的和食』礼賛をベースにした,食品交換表改訂内容の(退屈な)説明でした.
午後の一般口演では,最初の6件がすべて糖質制限に関連するものであり,そのうち5件が糖質制限食は有効であると結論づけたものでした.日本の多くの医療機関で広く糖質制限が認識されてきていることが実感できました. 残りの1件だけは,『過剰な高炭水化物食を行っていた人が,糖尿病標準食にしたら症状が改善した』という報告でしたが,これもまた,『糖質を減らせば症状は改善する』ことを証明したものです.
以上3日間を通じて,もはや学会においても,糖質制限食の効果や実行を真っ向から否定できる人はいなくなったと感じました.
2014/05/26(Mon) 10:56 | URL | しらねのぞるば | 【編集】
けろ さん
体調良好、よかったです。
体調良好、よかったです。
2014/05/26(Mon) 15:33 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ゴロー さん
空腹時血糖値、
食後血糖値、
に関しては、
正常型ですので、インスリンも分泌されています。
ただ食後1時間値が178mg/dlなので油断は禁物です。
食後1時間血糖値180mg/dl以上は将来糖尿病になりやすいのです。
緩くてもいいので糖質制限食を続けていけば、将来糖尿病になることを防ぐことができると思います。
空腹時血糖値、
食後血糖値、
に関しては、
正常型ですので、インスリンも分泌されています。
ただ食後1時間値が178mg/dlなので油断は禁物です。
食後1時間血糖値180mg/dl以上は将来糖尿病になりやすいのです。
緩くてもいいので糖質制限食を続けていけば、将来糖尿病になることを防ぐことができると思います。
2014/05/26(Mon) 15:43 | URL | ドクター江部 | 【編集】
長谷川 さん
情報をありがとうございます。
情報をありがとうございます。
2014/05/26(Mon) 16:02 | URL | ドクター江部 | 【編集】
カウチ さん
HbA1c:5.2%は、正常値で、OKです。
今後
スーパー糖質制限食なら、ベイスンも必要ないです。
パスタなどを食べたいときなどにだけ、食直前にベイスンでいいと思います。
HbA1c:5.2%は、正常値で、OKです。
今後
スーパー糖質制限食なら、ベイスンも必要ないです。
パスタなどを食べたいときなどにだけ、食直前にベイスンでいいと思います。
2014/05/26(Mon) 16:07 | URL | ドクター江部 | 【編集】
長谷川 さん
情報をありがとうございます。
情報をありがとうございます。
2014/05/26(Mon) 16:11 | URL | ドクター江部 | 【編集】
おくりびと さん
エリスリトールは、血糖値を上昇させませんし、カロリーもゼロです。
ワシントン大学の研究は、
スクラロースが直接、インスリン分泌を促したり、
血糖値を上げたという話ではありません。
ブドウ糖負荷試験をしたときに、血糖値とインスリン値が、
水の時より高くなったということで、その評価は今後の検討ということです。
ボストン大学のバーバラ コーキー博士の研究も、
本ブログで検討しています。
「人工甘味料が直接、人の膵臓のβ細胞に作用して、大量のインスリン追加分泌を出させる」というのは、
全く事実無根の誤解です。
2013年08月29日 (木)の本ブログ記事
「人工甘味料が、大量のインスリン分泌を促す?真相は?」
をご参照ください。
エリスリトールは、血糖値を上昇させませんし、カロリーもゼロです。
ワシントン大学の研究は、
スクラロースが直接、インスリン分泌を促したり、
血糖値を上げたという話ではありません。
ブドウ糖負荷試験をしたときに、血糖値とインスリン値が、
水の時より高くなったということで、その評価は今後の検討ということです。
ボストン大学のバーバラ コーキー博士の研究も、
本ブログで検討しています。
「人工甘味料が直接、人の膵臓のβ細胞に作用して、大量のインスリン追加分泌を出させる」というのは、
全く事実無根の誤解です。
2013年08月29日 (木)の本ブログ記事
「人工甘味料が、大量のインスリン分泌を促す?真相は?」
をご参照ください。
2014/05/26(Mon) 16:48 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生。
ご多忙の中、また多くのコメントへの返信とともに小生の勉強不足にの質問に対し、ご丁寧な返答を下さりありがとうございます。
悩める糖尿人に対する先生の暖かいご対応に心から敬服いたします。
お手間を取らせて恐縮でした。
ご多忙の中、また多くのコメントへの返信とともに小生の勉強不足にの質問に対し、ご丁寧な返答を下さりありがとうございます。
悩める糖尿人に対する先生の暖かいご対応に心から敬服いたします。
お手間を取らせて恐縮でした。
2014/05/26(Mon) 16:53 | URL | おくりびと | 【編集】
江部様、先日は家内の検診の結果について、ご丁寧にアドバイスいただきまして、大変ありがとうございました。
さて、今回は別のご相談があってご連絡をさせていただきました。先日のコメントでも少し触れさせていただきましたが、この度、糖質制限を始めとした予防医学の推進等を目的とした事業を開始させていただくことになりました。
そこでその事業にご協力いただける、糖質制限に詳しい管理栄養士さんを探しております。
該当する方の絶対数が少ないと思われますので、どちらに問い合わせればよいかわかりません。情報をいただくことは出来ますでしょうか?
糖質制限の普及加速に向けて、一生懸命努力してまいりますので、ご助言の程よろしくお願いいたします。
さて、今回は別のご相談があってご連絡をさせていただきました。先日のコメントでも少し触れさせていただきましたが、この度、糖質制限を始めとした予防医学の推進等を目的とした事業を開始させていただくことになりました。
そこでその事業にご協力いただける、糖質制限に詳しい管理栄養士さんを探しております。
該当する方の絶対数が少ないと思われますので、どちらに問い合わせればよいかわかりません。情報をいただくことは出来ますでしょうか?
糖質制限の普及加速に向けて、一生懸命努力してまいりますので、ご助言の程よろしくお願いいたします。
2014/05/26(Mon) 17:07 | URL | あきにゃん | 【編集】
江部先生こんにちは、24日カフェ・ハルディンでパンの実演をさせて貰ったパン講師です。
糖質制限で、8カ月で体重5kg減りました。頭痛も収まり逆流性胃腸炎も治りました。
今回お集まりの方々のお話を聞かせて頂いて胸が熱くなりました。
江部先生が、お一人お一人の質問に丁寧に包むようにお答えされてるお姿には、感動いたしました。
これからパン講師として、糖質制限を強いられている方に美味しく・楽しく・満足の出来るメニューの開発に力を注ぎたいと思いました。
パンの工程で糖の分解をいつも考えております。甘味料の使用の仕方を考えさせられました。ありがとうございました。
糖質制限で、8カ月で体重5kg減りました。頭痛も収まり逆流性胃腸炎も治りました。
今回お集まりの方々のお話を聞かせて頂いて胸が熱くなりました。
江部先生が、お一人お一人の質問に丁寧に包むようにお答えされてるお姿には、感動いたしました。
これからパン講師として、糖質制限を強いられている方に美味しく・楽しく・満足の出来るメニューの開発に力を注ぎたいと思いました。
パンの工程で糖の分解をいつも考えております。甘味料の使用の仕方を考えさせられました。ありがとうございました。
返信ありがとうございました。
安心いたしました。
先生の著書読んで、出来る範囲でがんばってみます。
安心いたしました。
先生の著書読んで、出来る範囲でがんばってみます。
2014/05/26(Mon) 22:54 | URL | カウチ | 【編集】
パン講師 iku さん
24日カフェ・ハルディンでパンの実演・試食会
お疲れ様でした。
遠方からの熱心な参加者で盛り上がりましたね。
24日カフェ・ハルディンでパンの実演・試食会
お疲れ様でした。
遠方からの熱心な参加者で盛り上がりましたね。
2014/05/27(Tue) 13:40 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生 こんにちは。
いつも楽しみに拝見しています。
タガトーストいう希少糖についてお尋ねします。
この糖は、どんなふうに血糖値を上げるのでしょうか?
全部?それとも半分くらい?
教えていただけると助かります。
どうぞよろしくお願いします。
いつも楽しみに拝見しています。
タガトーストいう希少糖についてお尋ねします。
この糖は、どんなふうに血糖値を上げるのでしょうか?
全部?それとも半分くらい?
教えていただけると助かります。
どうぞよろしくお願いします。
2014/06/18(Wed) 13:28 | URL | にこにこ | 【編集】
にこにこさん
タガトース全く知りませんでした。
ネットで調べたところ
砂糖と同じような風味で、92 % の甘味を持つが、38 % のカロリーだそうです。
単純には、砂糖の38%くらいは血糖をあげる可能性があります。
タガトース全く知りませんでした。
ネットで調べたところ
砂糖と同じような風味で、92 % の甘味を持つが、38 % のカロリーだそうです。
単純には、砂糖の38%くらいは血糖をあげる可能性があります。
2014/06/18(Wed) 21:21 | URL | ドクター江部 | 【編集】
パン講師さんは京都在住でいらっしゃいますか?
大豆粉で作る糖質の低いパン。
色々レシピを試していますが、どうしても
嫌な風味が取りきれません。
小麦粉で作るようなパンが作れれば
一番いいのですが・・・
もし、京都でパン教室をしていらっしゃるので
あれば、ご案内頂ければと思います。
大豆粉で作る糖質の低いパン。
色々レシピを試していますが、どうしても
嫌な風味が取りきれません。
小麦粉で作るようなパンが作れれば
一番いいのですが・・・
もし、京都でパン教室をしていらっしゃるので
あれば、ご案内頂ければと思います。
2014/06/18(Wed) 22:10 | URL | bonita | 【編集】
| ホーム |