2014年05月21日 (水)
【14/05/20 あきにゃん
ご相談
はじめまして。いつも貴重な情報をご提供いただき、ありがとうございます。
昨年8月から本格的に糖質制限を始め、昨日の人間ドックでほぼすべての数値が正常となり、その効果を改めて実感しているところです。
さて、ご相談したいのは家内のことですが、彼女も私の影響で今年2月から糖質制限を始めました。開始当時の身長体重は151cm、37kgですので、決して減量が目的ではありません。本人が感じる効果としては、頭がすっきりし、複数の課題が同時にこなせるなど、脳機能の向上が大きいようです。これは傍目から見てもその変化がはっきりわかります。
ところが、昨日の人間ドックでLDLコレステロールの数値がジャンプアップ(156→237)していました。また、HbA1cも5.5から5.7と高くなっていました。コレステロール上昇の考えられる要因としては、糖質制限を開始してから、それまであまり食べなかった肉食が増えたことと、間食のナッツの量が多かった位かと思います。体重も2kg減って35kgしかないので、今後どのような食生活をすればいいか、頭を悩ませているところです。
ご助言をいただけますでしょうか?】
こんばんは
あきにゃんさんから、「糖質制限で人間ドックの結果がほぼすべて正常になった」という嬉しいコメントをいただきました。
一方、奥さんの体重が減りすぎ、LDL-コレステロール値が上昇したとのことです。
あきにゃんさんの方は、好調で良かったです。
奥さんは、151cm、37kgがベースラインですので、BMIが16.2でそもそも痩せすぎのタイプです。
糖質制限食実践で、頭スッキリで良かったです。
体重:37kg → 35kg
LDL-コレステロール:156 → 237mg/dl
HbA1c:5.5 → 5.7%
頭スッキリは、いいのですが、体重が減ったのは「消費エネルギー > 摂取エネルギー」ということですので、脂質をしっかり食べて摂取エネルギーを増やしましょう。
オリーブオイル、エゴマ油などを料理に使ったり、直接サラダにかけたり、アボカドやオリーブを食べたり、肉も魚も脂の乗ったのをしっかり食べましょう。
LDL-コレステロールは、もともと菜食中心(コレステロールが少ない食材)だった人が、スーパー糖質制限食で肉、魚、卵、チーズなどコレステロールの多い食材を食べた時のパターンですね。
菜食中心の場合、食材のコレステロールが少ないので、肝臓がたっぷりコレステロールを作るようになっています。
肝臓がしっかりコレステロールを生産しているところに外部の食材からも今までの倍以上のコレステロールが入ってくるので、しばらくはLDL-コレステロールが上昇します。人によっては、倍以上になることもあります。
1年、2年、3年と経過すると、肝臓が調整するようになるので、元に戻ることがほとんどです。
そんなに長い間待てないなら、しばらくの間ゼチーアを内服すると、とても良く効きます。
ゼチーアは、食材からのコレステロール吸収を抑制する藥なので、よく効くのは当然ですし、スタチン剤に比し副作用が少ないです。
HbA1cは、脂質を今よりしっかり摂取して、体重が37、38kgに戻れば5.5%に戻ると思います。
江部康二
ご相談
はじめまして。いつも貴重な情報をご提供いただき、ありがとうございます。
昨年8月から本格的に糖質制限を始め、昨日の人間ドックでほぼすべての数値が正常となり、その効果を改めて実感しているところです。
さて、ご相談したいのは家内のことですが、彼女も私の影響で今年2月から糖質制限を始めました。開始当時の身長体重は151cm、37kgですので、決して減量が目的ではありません。本人が感じる効果としては、頭がすっきりし、複数の課題が同時にこなせるなど、脳機能の向上が大きいようです。これは傍目から見てもその変化がはっきりわかります。
ところが、昨日の人間ドックでLDLコレステロールの数値がジャンプアップ(156→237)していました。また、HbA1cも5.5から5.7と高くなっていました。コレステロール上昇の考えられる要因としては、糖質制限を開始してから、それまであまり食べなかった肉食が増えたことと、間食のナッツの量が多かった位かと思います。体重も2kg減って35kgしかないので、今後どのような食生活をすればいいか、頭を悩ませているところです。
ご助言をいただけますでしょうか?】
こんばんは
あきにゃんさんから、「糖質制限で人間ドックの結果がほぼすべて正常になった」という嬉しいコメントをいただきました。
一方、奥さんの体重が減りすぎ、LDL-コレステロール値が上昇したとのことです。
あきにゃんさんの方は、好調で良かったです。
奥さんは、151cm、37kgがベースラインですので、BMIが16.2でそもそも痩せすぎのタイプです。
糖質制限食実践で、頭スッキリで良かったです。
体重:37kg → 35kg
LDL-コレステロール:156 → 237mg/dl
HbA1c:5.5 → 5.7%
頭スッキリは、いいのですが、体重が減ったのは「消費エネルギー > 摂取エネルギー」ということですので、脂質をしっかり食べて摂取エネルギーを増やしましょう。
オリーブオイル、エゴマ油などを料理に使ったり、直接サラダにかけたり、アボカドやオリーブを食べたり、肉も魚も脂の乗ったのをしっかり食べましょう。
LDL-コレステロールは、もともと菜食中心(コレステロールが少ない食材)だった人が、スーパー糖質制限食で肉、魚、卵、チーズなどコレステロールの多い食材を食べた時のパターンですね。
菜食中心の場合、食材のコレステロールが少ないので、肝臓がたっぷりコレステロールを作るようになっています。
肝臓がしっかりコレステロールを生産しているところに外部の食材からも今までの倍以上のコレステロールが入ってくるので、しばらくはLDL-コレステロールが上昇します。人によっては、倍以上になることもあります。
1年、2年、3年と経過すると、肝臓が調整するようになるので、元に戻ることがほとんどです。
そんなに長い間待てないなら、しばらくの間ゼチーアを内服すると、とても良く効きます。
ゼチーアは、食材からのコレステロール吸収を抑制する藥なので、よく効くのは当然ですし、スタチン剤に比し副作用が少ないです。
HbA1cは、脂質を今よりしっかり摂取して、体重が37、38kgに戻れば5.5%に戻ると思います。
江部康二
いつも江部先生のブログを興味深く読ませていただいております。今回先生のコメントに危険を感じたため一介の医師として申し上げさせていただきます。
HbA1c5.5%、痩せ型、LDL-C値正常の方の食生活変更した症例に対してのアドバイスと拝見しました。血糖コントロール困難症例でもないのに、頭がすっきりするといった理由で、体重減少が予想される炭水化物制限を継続をすすめるのは危険と考えます。BMI16.2→15.4は人体にとって危険な領域に入っている可能性があります。
釈迦に説法かもしれませんが、そもそも炭水化物制限を行うと頑張って食べても太りにくい傾向にあります。人はタンパク質、脂肪ばかり摂取することが難しいため、炭水化物を抜くとどうしても痩せてしまいがちです。またLDL-Cの上昇も2-3年すれば落ち着くとのことですが、その間のリスク上昇が懸念されます。ゼチーアを進められておりますが、ゼチーアはLDL-Cは心血管イベントの発症予防が証明されていない不確かな薬剤で、米国ではガイドライン掲載すらない薬剤です。日本の学会では新薬がお好きですが・・・
通常若い女性の冠動脈疾患リスクは低いですが、月経に異常があれば少し話がかわります。BMI15-16程度では月経に影響は出ていませんか?月経に異常があれば動脈硬化リスクが上昇します。また神経性食思不振症が隠れている可能性も否定できません?
まとめますと炭水化物制限によってLDLコレステロール値の上昇と体重減少が引き起こされている可能性が否定できないならば、中止をお勧めすることが医師としての務めかと考えます。
以下は蛇足とは思いますが、血糖値、インスリンは人間のパラメーターの一つにしかすぎません。健康に生きるためには多くの考察が必要になります。炭水化物制限が合う人もいれば、合わない人もいると思います。今回の症例などは炭水化物制限を行う必然性はなく、むしろ危険な可能性があります。公開されていない多くの情報を踏まえ、私が指摘したことなどは当然熟慮された上でのアドバイスかもしれませんが、HPを見た不特定多数の人に誤解を与える可能性があります。
以上、こんごの先生の持論のますますの進化を祈っております。
HbA1c5.5%、痩せ型、LDL-C値正常の方の食生活変更した症例に対してのアドバイスと拝見しました。血糖コントロール困難症例でもないのに、頭がすっきりするといった理由で、体重減少が予想される炭水化物制限を継続をすすめるのは危険と考えます。BMI16.2→15.4は人体にとって危険な領域に入っている可能性があります。
釈迦に説法かもしれませんが、そもそも炭水化物制限を行うと頑張って食べても太りにくい傾向にあります。人はタンパク質、脂肪ばかり摂取することが難しいため、炭水化物を抜くとどうしても痩せてしまいがちです。またLDL-Cの上昇も2-3年すれば落ち着くとのことですが、その間のリスク上昇が懸念されます。ゼチーアを進められておりますが、ゼチーアはLDL-Cは心血管イベントの発症予防が証明されていない不確かな薬剤で、米国ではガイドライン掲載すらない薬剤です。日本の学会では新薬がお好きですが・・・
通常若い女性の冠動脈疾患リスクは低いですが、月経に異常があれば少し話がかわります。BMI15-16程度では月経に影響は出ていませんか?月経に異常があれば動脈硬化リスクが上昇します。また神経性食思不振症が隠れている可能性も否定できません?
まとめますと炭水化物制限によってLDLコレステロール値の上昇と体重減少が引き起こされている可能性が否定できないならば、中止をお勧めすることが医師としての務めかと考えます。
以下は蛇足とは思いますが、血糖値、インスリンは人間のパラメーターの一つにしかすぎません。健康に生きるためには多くの考察が必要になります。炭水化物制限が合う人もいれば、合わない人もいると思います。今回の症例などは炭水化物制限を行う必然性はなく、むしろ危険な可能性があります。公開されていない多くの情報を踏まえ、私が指摘したことなどは当然熟慮された上でのアドバイスかもしれませんが、HPを見た不特定多数の人に誤解を与える可能性があります。
以上、こんごの先生の持論のますますの進化を祈っております。
2014/05/22(Thu) 12:28 | URL | ふつうの医師 | 【編集】
はじめまして。
わたしもこの奥様と同じです。
BMI17% 体脂肪率15%
血圧は80/50で低く、コレステロール300、LDL198、HDL110、尿素窒素35でした。
ここ二日足の浮腫が気になります。
健診医からは心臓に問題があるのかもしれないから循環器を受診するように言われました。
2ヶ月前までは玄米菜食に近い食事だったのが、ガラリと肉、卵、チーズやバター、オイルをしっかり取るようになったので、腎機能にも負担がかかっているのかと心配になりました。
もう少し様子をみても良いのでしょうか。
わたしもこの奥様と同じです。
BMI17% 体脂肪率15%
血圧は80/50で低く、コレステロール300、LDL198、HDL110、尿素窒素35でした。
ここ二日足の浮腫が気になります。
健診医からは心臓に問題があるのかもしれないから循環器を受診するように言われました。
2ヶ月前までは玄米菜食に近い食事だったのが、ガラリと肉、卵、チーズやバター、オイルをしっかり取るようになったので、腎機能にも負担がかかっているのかと心配になりました。
もう少し様子をみても良いのでしょうか。
2014/05/22(Thu) 12:30 | URL | もりもり | 【編集】
貴殿がおっしゃいますように、血糖値やインスリンはパラメータの一つにすぎないのかもしれません。
であるならば、BMIも同じパラメータの一つではないでしょうか。
現在の飽食時代の平均値をもって正常内、正常外とすることには疑問を感じます。
件のお方が、痩せすぎて体に不調をきたしている訳ではありませんし、寧ろ良い傾向が見られています。
この状態で、(パラメータに過ぎない)値をもって、糖質制限を中止するということは正常な判断と言えるのでしょうか?
太りさえすればどのような状態でも構わないとおっしゃいますか?
LDLが高値な状態で高血糖・高インシュリンな状態とすることの方が、動脈硬化のリスクを高めることとなりはしませんか?
であるならば、BMIも同じパラメータの一つではないでしょうか。
現在の飽食時代の平均値をもって正常内、正常外とすることには疑問を感じます。
件のお方が、痩せすぎて体に不調をきたしている訳ではありませんし、寧ろ良い傾向が見られています。
この状態で、(パラメータに過ぎない)値をもって、糖質制限を中止するということは正常な判断と言えるのでしょうか?
太りさえすればどのような状態でも構わないとおっしゃいますか?
LDLが高値な状態で高血糖・高インシュリンな状態とすることの方が、動脈硬化のリスクを高めることとなりはしませんか?
2014/05/22(Thu) 15:06 | URL | 一読者 | 【編集】
もりもり さん
eGFR60ml/分以上ある場合、
日本腎臓病学会のガイドラインでは、たんぱく質制限の必要なしです。
浮腫があるなら、健診医の仰有るように、循環器で調べてみましょう。
あと塩分の取りすぎに注意ですね。
BMIまずは18を目指して、しっかりエネルギーを摂取しましょう。
eGFR60ml/分以上ある場合、
日本腎臓病学会のガイドラインでは、たんぱく質制限の必要なしです。
浮腫があるなら、健診医の仰有るように、循環器で調べてみましょう。
あと塩分の取りすぎに注意ですね。
BMIまずは18を目指して、しっかりエネルギーを摂取しましょう。
2014/05/22(Thu) 19:24 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部様、大変ご多忙のところ、家内の検査データに関して、非常に丁寧にお答えいただきまして、感謝感激です。
また、皆様にもご心配、ご意見をお寄せいただき、大変有難く思っております。
結論としましては、家内の糖質制限は続けたいと思っております。これは家内の希望でもあります。おそらく薬の服用はしないと思います。
検査結果が出た後、大櫛先生の日本脂質学会での発表や、江部様のブログのコレステロールに関する過去の記事を拝見し、家内の現在のコレステロールの状態が、直ちに動脈硬化や循環器系疾患に結びつかないと判断したからです。
実際に、3年前と昨年、脈波の検査をし、いずれも実年齢(62歳)より若い、という評価でした。
LDLコレステロールは当時から薬を勧められる程の数値でしたから、家内の場合、LDLの値と動脈硬化には関連がみられないと思います。
只、体重減少は「ふつうの医師」さんがご心配いただいている通り、深刻な問題だと認識しておりますので、エネルギー不足にならないよう、38kgを目指して頑張りたいと思います。
ふつうの医師さん、ご心配ありがとうございます。家内の年齢など詳細が不明だったため、余計なご心配をかけてしまって、申し訳ありませんでした。前述の通り、62歳ですので、月経異常云々は問題ありません。家内も、決して興味本位で糖質制限をしているわけではありません。数年前から気象病のような症状があり、夏は北海道、冬は沖縄で生活しています。できるだけ極端な気象条件を避けるためです。ただ、年老いてからも同様な生活を続けることは難しいので、何とか体質改善できないかのと願いを込めて、糖質制限に取り組んでいるのです。
恐らく根本的な問題は痩せすぎていることだと思います。しかし、これは糖質制限を始めたからではなく、10年以上前から続いている傾向です。
その間、何人ものお医者さんに相談しましたが、
家内の症状を改善して下さる方に、出会うことはありませんでした。残念ながら、現在の我が国の医療システムでは、家内のようにはっきり「これ」と分からない症状に対して、解決策を見つけることは難しいと感じています。
予備軍を含めた糖尿病患者が国民の2割を占め、2人に1人がガンになるという現状は、この国で予防医学が全く機能していないことを証明しています。お金にならないからやる人がいないのなら、予防医学でお金になる仕組みをつくるしかないのかな、と思います。私は専門家ではありませんが、糖質制限という予防医学の希望の光を見出した今、微力ながら、残りの人生をその推進のために費やして行きたいと思っています。
また、皆様にもご心配、ご意見をお寄せいただき、大変有難く思っております。
結論としましては、家内の糖質制限は続けたいと思っております。これは家内の希望でもあります。おそらく薬の服用はしないと思います。
検査結果が出た後、大櫛先生の日本脂質学会での発表や、江部様のブログのコレステロールに関する過去の記事を拝見し、家内の現在のコレステロールの状態が、直ちに動脈硬化や循環器系疾患に結びつかないと判断したからです。
実際に、3年前と昨年、脈波の検査をし、いずれも実年齢(62歳)より若い、という評価でした。
LDLコレステロールは当時から薬を勧められる程の数値でしたから、家内の場合、LDLの値と動脈硬化には関連がみられないと思います。
只、体重減少は「ふつうの医師」さんがご心配いただいている通り、深刻な問題だと認識しておりますので、エネルギー不足にならないよう、38kgを目指して頑張りたいと思います。
ふつうの医師さん、ご心配ありがとうございます。家内の年齢など詳細が不明だったため、余計なご心配をかけてしまって、申し訳ありませんでした。前述の通り、62歳ですので、月経異常云々は問題ありません。家内も、決して興味本位で糖質制限をしているわけではありません。数年前から気象病のような症状があり、夏は北海道、冬は沖縄で生活しています。できるだけ極端な気象条件を避けるためです。ただ、年老いてからも同様な生活を続けることは難しいので、何とか体質改善できないかのと願いを込めて、糖質制限に取り組んでいるのです。
恐らく根本的な問題は痩せすぎていることだと思います。しかし、これは糖質制限を始めたからではなく、10年以上前から続いている傾向です。
その間、何人ものお医者さんに相談しましたが、
家内の症状を改善して下さる方に、出会うことはありませんでした。残念ながら、現在の我が国の医療システムでは、家内のようにはっきり「これ」と分からない症状に対して、解決策を見つけることは難しいと感じています。
予備軍を含めた糖尿病患者が国民の2割を占め、2人に1人がガンになるという現状は、この国で予防医学が全く機能していないことを証明しています。お金にならないからやる人がいないのなら、予防医学でお金になる仕組みをつくるしかないのかな、と思います。私は専門家ではありませんが、糖質制限という予防医学の希望の光を見出した今、微力ながら、残りの人生をその推進のために費やして行きたいと思っています。
2014/05/22(Thu) 20:55 | URL | あきにゃん | 【編集】
江部せんせい、ありがとうございます。
腎機能については尿素窒素だけの上昇なら心配なさそうで安心しましたが、やはり浮腫については受診した方がよいのですね。
塩分はもう少し控えます。チーズが好きなので、ついつい食べすぎてしまいますが、塩分が多いので、今より少なめにした方がよいのかもしれませんね。
たんぱく質はもちろん、オイルやラード、バター、ナッツ類も結構食べているんですが、体重がなかなか増えないので少し苦労しています。
そのうち増えてくるのかなぁと呑気に構えていますが。
果物なども少し加えてみても良さそうですね。
ご指導、ありがとうございました。
腎機能については尿素窒素だけの上昇なら心配なさそうで安心しましたが、やはり浮腫については受診した方がよいのですね。
塩分はもう少し控えます。チーズが好きなので、ついつい食べすぎてしまいますが、塩分が多いので、今より少なめにした方がよいのかもしれませんね。
たんぱく質はもちろん、オイルやラード、バター、ナッツ類も結構食べているんですが、体重がなかなか増えないので少し苦労しています。
そのうち増えてくるのかなぁと呑気に構えていますが。
果物なども少し加えてみても良さそうですね。
ご指導、ありがとうございました。
2014/05/23(Fri) 04:29 | URL | もりもり | 【編集】
体重が増えないことを悩まれておられますが、普段どのような日常生活をお過ごしでしょうか?
理想の体重増加=体脂肪又は水分量の増加でないとすれば、
それは筋肉量を増やすことになるのではないでしょうか?
そのためには、日常生活における生活強度を高めたり、
もしくは運動・トレーニングを行わなければならないのではないでしょうか?
自分もスーパー糖質制限を継続してまだ9か月の未熟者ですが、
すべてを食事だけでコントロールする・できるという考えは、少し危ないと思います。
理想の体重増加=体脂肪又は水分量の増加でないとすれば、
それは筋肉量を増やすことになるのではないでしょうか?
そのためには、日常生活における生活強度を高めたり、
もしくは運動・トレーニングを行わなければならないのではないでしょうか?
自分もスーパー糖質制限を継続してまだ9か月の未熟者ですが、
すべてを食事だけでコントロールする・できるという考えは、少し危ないと思います。
2014/05/23(Fri) 11:30 | URL | 一読者 | 【編集】
ご意見ありがとうございます。
運動に関してですが、15年以上前から毎日1時間のウォーキング+スロージョギングを夫婦で続けています。家内は朝、私が起床する前に20分程のストレッチをしているようです。
ですので、基本的には健康なのですが、梅雨時や暑い夏、冷え込む冬には体調がすぐれないことがよくあります。痩せすぎていて体力にゆとりがないことで、環境の変化に適応できないのだと理解しています。
筋肉ももちろん増やしたいですが、糖質に替わるエネルギー源としての脂質も増やさなくてはならないと思います。あの手この手を尽くしていますが、自分の体ほど簡単にコントロールはできません。様子を見ながら、危険水域に入らないよう見守っていきたいと思います。
運動に関してですが、15年以上前から毎日1時間のウォーキング+スロージョギングを夫婦で続けています。家内は朝、私が起床する前に20分程のストレッチをしているようです。
ですので、基本的には健康なのですが、梅雨時や暑い夏、冷え込む冬には体調がすぐれないことがよくあります。痩せすぎていて体力にゆとりがないことで、環境の変化に適応できないのだと理解しています。
筋肉ももちろん増やしたいですが、糖質に替わるエネルギー源としての脂質も増やさなくてはならないと思います。あの手この手を尽くしていますが、自分の体ほど簡単にコントロールはできません。様子を見ながら、危険水域に入らないよう見守っていきたいと思います。
2014/05/23(Fri) 18:26 | URL | あきにゃん | 【編集】
こんばんは。FUSAと申します。いつもためになるお話をありがとうございます。
先生の糖質制限による糖尿病予防の本やブログを拝見し、一年前から低糖質食を実施しています。以前は皮膚の疾患(足の裏の皮がむける。)汗が甘ったるいにおいがする、視力が急激に低下する、手足の指先が冷たい、など、さまざまな不快感がありました。 これはひょっとして糖尿病が原因かもしれない、、と思っていたところに、先生の著書と出会い、それ以来、低糖質の生活を送っています。 なんとなく怖くていかなかった人間ドックに、久しぶりにいったところ、全体的には数値はよかったのですが、(体脂肪23.5、BMI[19.4),脂質代謝の値が飛びぬけており、要治療との指示がでました。(総コルステロール264、HDL104,LDL155 中性脂肪56)。
また、血糖は94、HbA1cha5.8です。 お酒は焼酎を毎日いただいています。 食事は朝から、から揚げ、チーズ、卵などをいただきますが、体調、快調です。炭水化物を多くとると胸焼けを起こすようになってきているので、ごはん中心の生活に戻るのは違和感がありますが、このままの生活で良いのでしょうか? 食事はゆるめの低糖食で、どうしても食べたくなるとついラーメンを食べたり、うどんを食べたりもしています。炭水化物中心の一昨年と比べると一日で口にする糖質の量は3分の1程度かなあ。と思っているのですが。 もしよろしければアドバイスいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
先生の糖質制限による糖尿病予防の本やブログを拝見し、一年前から低糖質食を実施しています。以前は皮膚の疾患(足の裏の皮がむける。)汗が甘ったるいにおいがする、視力が急激に低下する、手足の指先が冷たい、など、さまざまな不快感がありました。 これはひょっとして糖尿病が原因かもしれない、、と思っていたところに、先生の著書と出会い、それ以来、低糖質の生活を送っています。 なんとなく怖くていかなかった人間ドックに、久しぶりにいったところ、全体的には数値はよかったのですが、(体脂肪23.5、BMI[19.4),脂質代謝の値が飛びぬけており、要治療との指示がでました。(総コルステロール264、HDL104,LDL155 中性脂肪56)。
また、血糖は94、HbA1cha5.8です。 お酒は焼酎を毎日いただいています。 食事は朝から、から揚げ、チーズ、卵などをいただきますが、体調、快調です。炭水化物を多くとると胸焼けを起こすようになってきているので、ごはん中心の生活に戻るのは違和感がありますが、このままの生活で良いのでしょうか? 食事はゆるめの低糖食で、どうしても食べたくなるとついラーメンを食べたり、うどんを食べたりもしています。炭水化物中心の一昨年と比べると一日で口にする糖質の量は3分の1程度かなあ。と思っているのですが。 もしよろしければアドバイスいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
2015/03/08(Sun) 21:33 | URL | ヒダカ | 【編集】
ヒダカ さん
(総コルステロール264、HDL104,LDL155 中性脂肪56)
HDLが多くて、中性脂肪が低めなので
LDLもよいLDLです。
心配ないです。
コレステロールを末梢組織に運んで細胞膜の原料を提供している良い「LDLコレステロール」です。
HDLが低値で中性脂肪が多いときは、小粒子LDLや酸化LDLという悪いLDLコレステロールが増えるので
良くないのです。
(総コルステロール264、HDL104,LDL155 中性脂肪56)
HDLが多くて、中性脂肪が低めなので
LDLもよいLDLです。
心配ないです。
コレステロールを末梢組織に運んで細胞膜の原料を提供している良い「LDLコレステロール」です。
HDLが低値で中性脂肪が多いときは、小粒子LDLや酸化LDLという悪いLDLコレステロールが増えるので
良くないのです。
2015/03/09(Mon) 18:12 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生
8か月目に入ったスーパー糖質制限を実施している2型糖尿病患者です。
8月に受けた血液検査の結果を、楽しみに待っていたのですが、結果に愕然としました。
開始時 HbA1c 6.6 → 6.5
中性脂肪 77 → 33
HDL 103 → 126
LDL 89 → 234
糖質制限前は、酵素玄米と野菜、魚中心の食事でした。今年2月から正反対の献立になったわけです。
先月の血液検査の結果を楽しみにしておりましたが、予想外のLDL数値に愕然としました。
現在、処方されている薬は
リピディル53.3mg 1日1錠
プロブコール250㎎ 2日に1錠
ピオグリタゾン 15 ㎎ 1日1錠
担当医は、プロブコールを2錠に増やそうかという提案をされてます。
血圧は、自宅測定では115ー60 程度
起床時血糖値が高め( 日によっては130超) の為、
ピオグリタゾンが処方されています。
今回のLDL上昇への対応はどのようにしたら良いでしょうか?
よろしくお願い申し上げます。
8か月目に入ったスーパー糖質制限を実施している2型糖尿病患者です。
8月に受けた血液検査の結果を、楽しみに待っていたのですが、結果に愕然としました。
開始時 HbA1c 6.6 → 6.5
中性脂肪 77 → 33
HDL 103 → 126
LDL 89 → 234
糖質制限前は、酵素玄米と野菜、魚中心の食事でした。今年2月から正反対の献立になったわけです。
先月の血液検査の結果を楽しみにしておりましたが、予想外のLDL数値に愕然としました。
現在、処方されている薬は
リピディル53.3mg 1日1錠
プロブコール250㎎ 2日に1錠
ピオグリタゾン 15 ㎎ 1日1錠
担当医は、プロブコールを2錠に増やそうかという提案をされてます。
血圧は、自宅測定では115ー60 程度
起床時血糖値が高め( 日によっては130超) の為、
ピオグリタゾンが処方されています。
今回のLDL上昇への対応はどのようにしたら良いでしょうか?
よろしくお願い申し上げます。
シーラオキ さん
菜食と魚中心の食事だった人が、糖質制限食に切り替えると、
LDL-Cが一旦かなりの高値となります。
このようなとき気になれば、ゼチーアが劇的に効きます。
2014年05月21日 (水)の本ブログ記事
「糖質制限食で体重眼減りすぎ、LDL-コレステロール値が上昇。」
をご参照いただけば、幸いです。
菜食と魚中心の食事だった人が、糖質制限食に切り替えると、
LDL-Cが一旦かなりの高値となります。
このようなとき気になれば、ゼチーアが劇的に効きます。
2014年05月21日 (水)の本ブログ記事
「糖質制限食で体重眼減りすぎ、LDL-コレステロール値が上昇。」
をご参照いただけば、幸いです。
2015/09/17(Thu) 18:27 | URL | ドクター江部 | 【編集】
こんばんは、春には質問にお答えいただき有難うございました。 さて今月61歳になりますが、2014年9月より糖質制限食を始め、一年数ヶ月後の現在、週2日はスーパー、他はスタンダード~プチ(時々はめをはずし暴食しますが)といった食生活です。 健康に大きな問題はありません。ところが今年10月に受けた健康診断の多くの項目の内、ただ一つLDLコレステロールのみが204で、脂質異常症、要治療と判定されました。HDLコレステロール、トリグリセライドは正常でした。2014 5月21日の先生の御説明では、菜食中心の人が
糖質制限した場合のパターンとのことですが、私の糖質制限以前は、食事に少しは気配りしておりましたが、時々暴食するなどし、菜食や何らかの健康食を取ったことはありません。 今回の質問は、糖質制限前の食事が、菜食の人のようにコレステロールが少なくない場合も、LDLコレステロールの値は高くなるのでしょうか。また、1~3年で肝臓の調整によって元に戻るのでしょうか。ご多忙のところ、宜しくお願い致します。
糖質制限した場合のパターンとのことですが、私の糖質制限以前は、食事に少しは気配りしておりましたが、時々暴食するなどし、菜食や何らかの健康食を取ったことはありません。 今回の質問は、糖質制限前の食事が、菜食の人のようにコレステロールが少なくない場合も、LDLコレステロールの値は高くなるのでしょうか。また、1~3年で肝臓の調整によって元に戻るのでしょうか。ご多忙のところ、宜しくお願い致します。
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