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東京新聞と中日新聞の朝刊に 「糖質制限食」で血糖安定という記事
おはようございます。

2014年5月13日(火)東京新聞と中日新聞の朝刊に

「糖質制限食」で血糖安定 糖尿病に効果上げる

という記事が掲載されました。

長谷川さんから情報をいただきました。ありがとうございます。

きよすクリニックの伊藤喜亮(よしあき)先生のコメントも載っています。

取材に来られた、林勝記者はニュートラルで冷静な視点でインタビューされて、好感を持ちました。

今回の記事も、糖質制限食の効果や利点をしっかり取り上げていただきました。実際の症例のデータやグラフを見れば、『糖質制限食』VS『従来の糖尿病食』での効果の差は一目瞭然です。

一方で長期的な安全性のことや日本糖尿病学会の見解も載せてあり、ニュートラルな立場での記事であることがわかります。

確かに長期的な安全性に関しては、『糖質制限食』にも『従来の糖尿病食』にも、共に根拠となる論文はありません。

しかしながら、糖質制限食実践により、現在まで知られている動脈硬化のリスク要因(血液検査など)が全て改善します。

そして糖尿病における最大の合併症リスクである「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」を改善させる食事療法は糖質制限食だけであり、従来の糖尿病食では決して改善しません。

これらを考慮すれば、長期的な安全性においても糖質制限食の優位は明白です。

江部康二

☆☆☆

以下東京新聞の記事から一部転載

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/health/CK2014051302000139.html

【健康】

「糖質制限食」で血糖安定 糖尿病に効果上げる

2014年5月13日


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 カロリー制限が主だった糖尿病患者の食事療法が変わりつつある。主食のご飯やパン、麺類などの糖質を大幅に減らし、肉や魚、卵、乳製品などタンパク質と脂質が中心の食事が効果を上げている。食事で上昇する血糖を薬で抑え込まず、最初から血糖を上げない食事に変える。ただし、薬物治療中の患者は糖質制限に詳しい医師の指導を受ける必要がある。 (林勝)

 体重八二キロから五〇キロ台、空腹時の血糖値(ミリグラム/デシリットル)は二〇〇超から八〇、糖尿病の指標となるグリコヘモグロビン値は一〇・〇から五・一。二〇一二年秋から、糖質制限をしている愛知県内の女性(46)の一年間の変化だ。

 女性はパンが好物で、カップ麺や清涼飲料水も多くとるなど、糖質の多い食生活を長年続けてきた。糖尿病の食事療法に力を入れる「きよすクリニック」(愛知県清須市)の伊藤喜亮(よしあき)院長の指導で、糖質摂取量を大幅に減らして改善させた。

 続けられたのは、食事制限に伴うストレスを強く感じなかったからという。食事の全体量は減らさず、糖質だけ減らせばいいので、から揚げなど脂肪の多いものも、さほど気にせず食べた。好きなパンは糖質が少ないふすまパンに変えた。「オリーブ油やバターなどの脂質で、エネルギーを十分補うことがポイント」と伊藤さん。

 国内の患者と予備軍が二千万人超とされる糖尿病。血糖を下げるホルモンが出なかったり、働きにくくなったりして高血糖になり、血管障害から命にかかわる合併症を引き起こす。カロリー制限や運動、薬物治療が主流だが、患者も医療費も増え続けている。

 従来の治療に対し「血糖が上がる食事を前提にしていることが、理にかなっていない」と十五年以上、糖尿病患者に糖質制限食を指導してきた高雄病院(京都市)理事長の江部康二(えべこうじ)医師は訴える。

 日本糖尿病学会の診療ガイドライン(一三年版)は、推奨するエネルギー量のうち糖質を50%以上、60%を超えない範囲と、糖尿病食の栄養バランスを指示。だが、高雄病院は糖質をエネルギー量の約12%に抑える食事療法を実施。患者に両方の食事を試してもらい、血糖値の変化を測ると、糖質制限食の方が安定した値を示した。

 これまで二千人以上を指導し、食の好みで糖質を断てなかった二割を除く患者らが、高血糖状態を改善させ、薬を減らせるなど効果があった。ただ、食が細い人はエネルギー不足や、筋力低下などになりやすい。これを防ぐため、適度に脂質を取る必要があると、江部さんは指摘する。
     ◇
 糖質制限食は血糖を上昇させないため、血糖を抑える薬物治療と併せると、低血糖発作を起こしやすいので危険だ。このため、糖質制限に詳しい医師に相談することが必要。江部さんが代表を務める日本糖質制限医療推進協会が、ホームページで全国の提携医療機関を紹介している。肝硬変や脂質代謝異常など、特定の病気の患者は適さない。腎臓機能が低下している人も、医師の判断による。

◆学会は慎重姿勢
 日本糖尿病学会は昨年、糖質制限食への関心の高まりを受けて提言を発表。長期臨床データの不足を理由に「現時点では勧められない」としながら、患者の嗜好(しこう)性や病態に応じて、炭水化物(主に糖質)の摂取比率が全エネルギーの50%を下回ることもありうると可能性を容認した。

 江部さんも長期安全性が確保されていないことを認める。ただ「糖質制限食は合併症リスクを高める食後高血糖と、血糖の大きな変動を引き起こさない唯一の食事療法」と強調。「選択肢の一つとして、患者に説明されるべきだ」と訴える。
 欧米の糖尿病学会では、二〇〇〇年代後半から糖質制限食を肯定する動きが広がっている。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
林勝記者は
林勝記者は湿潤療法の記事も書いていたと記憶しています!
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/health/CK2013121002000145.html
2014/05/13(Tue) 12:48 | URL | もうあかん | 【編集
Re: 林勝記者は
もうあかん さん

情報をありがとうございます。

糖質制限食に湿潤療法の記事・・・林勝記者、いい仕事されてますね。
2014/05/13(Tue) 13:15 | URL | ドクター江部 | 【編集
切り抜きます。
こんにちは。
私は糖質制限をやっておりますが、「糖質を控えている」というのは、「ツチノコを見たよ」並みにヘンなこと言ってる扱いなので、人に言うのにも人を選んでいました。
知人が糖尿病だとわかり、「糖質を控えたら」と知らせてあげても、それは「ツチノコを見に行こう」と同じくらいマユツバに思われていたのです。
でも、大新聞が書いてくれたら100人力。新聞を切り抜きコピーを取り、保存版と普及版を作ります。
「糖質制限、新聞にも載っているでしょう」と、見せたらすごく勧めやすくなります。うれしいです。私が言ってんじゃない。大新聞が認めた江部大先生がおっしゃっているんだと、大きい顔ができます。よかった。
2014/05/13(Tue) 17:12 | URL | 戸田 | 【編集
コウノメソッド
江部先生、ありがとうございます。
林勝記者ですが、ついでに名古屋フォレストクリニックの河野先生(コウノメソッド)も取り上げてくれると嬉しいのですが…
http://dr-kono.blogzine.jp/ninchi/
2014/05/13(Tue) 18:14 | URL | もうあかん | 【編集
ありがとうございます
江部先生、もうあかんさん、ブログでのご紹介と湿潤治療の記事のコメントをして下さり、感謝申し上げます。湿潤療法の記事では、自分の太ももで実験をしましたが、半年以上たった今も、軟膏・ガーゼ治療部位は傷跡が目立っております。
2014/05/13(Tue) 19:57 | URL | 林勝です | 【編集
血糖値 精密検査
初めて投稿致します。
江部先生ご執筆『酒飲みダイエット』の愛読者です。
先日、人間ドックで空腹時血糖値125mg/dl、HbA1c(JDS)4.8%、r-GTP 27U/l、ALP 372U/lと判定され、要精密検査と診断されてしまいました。54歳女性です。
診て頂くなら、江部先生にと考えております。先生の京都駅前診療所で、精密検査は可能でしょうか。予約を取るのは困難なのでしょうか。
2014/05/13(Tue) 20:15 | URL | チビコ | 【編集
Re: 切り抜きます。
戸田 さん

いろいろと苦労しておられたのですね。
新聞の好意的な記事がおおいに役立つなら嬉しいですね。
林勝記者に感謝です。
2014/05/13(Tue) 21:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: コウノメソッド
もうあかん さん

コウノメソッド、私も遅ればせながら、本を購入して読んでいます。
大変素晴らしいと思います。
2014/05/13(Tue) 21:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ありがとうございます
林勝 さん

記事、ありがとうございます。
「消毒・既存軟膏・ガーゼ」が如何に、創傷治癒を邪魔していたか明白ですね。

コウノメソッドも記事にする価値おおいにありですので、
是非取材していただけば嬉しいです。
2014/05/13(Tue) 21:56 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 血糖値 精密検査
チビコ さん

空腹時血糖値が境界型ということくらいですが
HbA1c5.2%(NGSP)ですので、あまり心配ないと思います。
精密検査といっても、インスリンの測定や空腹時血糖値の再検査などです。
江部診療所のほうに電話して、相談してみてください。
2014/05/13(Tue) 22:07 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございます!
江部先生、初めてコメントします。
いつも拝読させていただいております。
私は先月11日より糖質制限を始めました。
というのも、約二年間放置していた糖尿病にようやく立ち向かう決心がついたからです。
私の父ももう30年以上糖尿病で、歩いたりご飯の量を減らしてみたり、色々しているようですが、なかなか改善しない様を見てきました。
運動嫌いで甘い物好きな私にとって、糖尿病は取りあえずシカトしとこう…という存在でしたが、さすがに合併症を意識しだし、このままではいけない!という気持ちになりました。
糖尿病と向き合うに当たり、糖尿病患者さんのブログなんかをさ迷って、江部先生のこのブログにたどり着きました。
私には天の掲示のごとく、「これだ!」と感じました。
この糖質制限をやってみよう。これならできるかもしれない。
さっそく江部先生の御著書数冊を入手し、ますます確信しました。
糖質制限食は、最初こそご飯を食べない分他の物を食べなくちゃ、とばかりについ食べ過ぎたりしてしまいましたが、二週間くらいたってからそんなに量を食べなくても大丈夫になりました。
ケーキやお菓子が大好きだったので、白ご飯を抜くことよりつらいですが、小さなチョコレートを時々つまんだりしちゃいます。マズいでしょうか?
前置きが長くなりましたが、ひと月経って今日、検査に行きました。
するとどうでしょう!
食後二時間半の血糖値が168から115に、HbA1cが11.5から9.1に下がっていました。体重も2キロ強減りました。
担当の先生もこの調子で続けましょうと言ってくれ、薬を出されずに済みました。
糖質制限食の効果を目の当たりにし、江部先生には本当に感謝しかありません。
さらに続けていって高血圧や脂肪肝や体重も改善したいと思います。
ありがとうございます!
2014/05/13(Tue) 22:18 | URL | グラハム | 【編集
林さん、

良い記事でしたね。主要な論点が記されていたと思います。

  ・具体的な改善例
   (従来式との成果の違いを、数値とグラフで表現)
  ・続けられた理由
  ・実績(2千人×8割)
  ・実施上の注意点

今後も、その調子でお願いします。

次回、もし紙面に余裕がありましたら、次の論点も加えてみると、
さらに厚みが増すかも??

 (1) アマゾンの「糖尿病」分野では、すでに糖質制限が主流であること
 http://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/books/2133632051/

 (2) 糖質制限にも「野菜・大豆多め派」と「肉・卵・チーズ多め派」があり、     各々長短があって、自己判断や好みで選べるし、両者を混合しても
    良いこと
      http://www.amazon.co.jp/dp/4522431724/
      http://www.amazon.co.jp/dp/4062728451/

 (3) 血糖値とインスリン追加分泌を増やさない糖質制限が、
    糖尿や肥満に効くのは、もはや当然として、次は、この
    糖質制限が「老化防止」「癌防止」に効くかどうかが、
    たいへん重要であること

私からは、とりあえず以上です。

せっかくですので、他の皆さんも、林さんに「書いてほしいこと」をリクエストしてみませんか?
2014/05/13(Tue) 23:10 | URL | はなもと | 【編集
精密検査
江部先生、ご多忙中にもかかわらず、迅速なご返信を頂き、誠に感謝申し上げます。
御診療所へご連絡させて頂きます。
今後とも、益々のご活躍を!

PS:調理で甘みが必要なときには、ラカントSにスイッチ致します!
友人から聞いたのですが、Isomaltと言う甘味料は、血糖値上昇に関しては如何でしょうか。
2014/05/13(Tue) 23:41 | URL | チビコ | 【編集
尿に油が・・
こちらの記事での質問失礼いたします。

ス-パ-糖質制限を1年半続けている1型50歳女性患者です。
常に尿の状態チェックをしておりますが、こういうことは今まで無かったので大変不安になっております。

4日前くらいから尿の表面に油が浮きます。
(朝のことも晩のことも有り。毎回浮くのではないです。)

Hb.A1cは6.8%
毎月受診・検査していますが、尿その他項目の異常は出ていません。

担当医に相談すべきですが、糖質制限に無理解・またこの質問でいろいろ検索したのですが、参考になる回答がみつからず
江部先生にお伺いする次第です。

何か悪いサインなのでしょうか。

ここ最近疲れも特に無し、食生活も極端に変えておらず、水分も十分とっております。
2014/05/14(Wed) 00:15 | URL | モコ | 【編集
Re: 精密検査
チビコ さん

Isomaltと言う甘味料は
エネルギー値が2キロカロリー/ g
ありますので多くは使えません。

ラカントSは、エネルギーゼロですのでしっかり使用してOKです。。
2014/05/14(Wed) 11:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 尿に油が・・
モコ さん

4日前くらいから尿の表面に油が浮きます。
(朝のことも晩のことも有り。毎回浮くのではないです。)


糖質制限食とは、直接関係がない症状と思います。
気になれば、泌尿器科でご相談ください。
2014/05/14(Wed) 12:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
林勝です
戸田さま 記事をご活用下さり、ありがとうございます。大変励みになります。

もうあかんさま コウノメソッド、早速勉強します。

はなもとさま ご指摘、感謝申し上げます。アマゾンの糖尿病関連本リストと日本糖尿病学会学術集会(今月下旬、大阪)の演目をネットで見比べてみると実に面白いですよ。

江部先生 糖質制限に批判的な糖尿病専門医は大勢いらっしゃると思われますが、記事に対するクレームや反論が今のところまったく寄せられておりません。湿潤治療の記事のときもそうでしたが、「糖質は必要だ」と本当に患者さんのためを思うなら、ご意見を寄せてほしいと願っております。でなければ、プロの専門医とは言えないのではないでしょうか。
2014/05/14(Wed) 13:53 | URL | 林勝 | 【編集
その「ギャップ」の「面白さ」こそ → ぜひ記事ネタに
林さん、こんにちは。

はなもとです。

> アマゾンの糖尿病関連本リストと日本糖尿病学会
> 学術集会(今月下旬、大阪)の演目をネットで見比べてみると
> 実に面白いですよ。

そうですね!

い大日本糖尿病学会のお歴々が、いまやガラパゴスなマイナー君に成り下がっていることが、よーーーく分かります。

自分で調べて自分で考えるタイプの人間(昔の中国でいう読書人階級)は、そんな大日本ガラパゴス学会を、最初から無視して、どんどん先へ進んでいく。

こういう「ギャップ」の「面白さ」こそが、たいへん良い記事ネタになるかもしれない、と愚考する次第であります。(^^)。

同時に、読書人階級ではない人たちは、唯々諾々と、そんなガラパゴス学会の指針に従ってるわけですから、上記の「ギャップ」は「面白い」だけでなく、「悲惨」な一面も持っています。

こうした二重性もまた、貴紙の読者に何らかの対策行動を「考えさせる」という意味で、良い記事ネタになるのでは、と愚考する次第です。

今後もがんばってください。私は、東京新聞・中日新聞を、応援します。
2014/05/14(Wed) 23:06 | URL | はなもと | 【編集
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