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日本糖質制限医療推進協会主催『一般向け岡山講演会』ご報告
こんにちは。

一般社団法人日本糖質制限医療推進協会主催の『一般向け岡山講演会』

のご報告です。

◆日時: 2014年5月11日(日) 14:00~16:30頃 
◆会場: 岡山市民会館 4階大会議室

◆講演① 『糖質制限のすすめ』 講師:瀬尾 一史 瀬尾クリニック院長

糖尿病は予備軍まで含めると約2100万人の患者がいるといわれています。

糖尿病の成因は食後の高血糖といわれていますが、食後の高血糖を生じない糖質制限食は糖尿病に有効な食事療法であると考えられます。

当クリニックでは平成24年より糖尿病患者に糖質制限食を勧めています。

基本的には夕食のみ主食を抜くプチ糖質制限食から始めています。

治療効果は糖尿病の無治療群では比較的良好で、薬物治療群では、薬の減量ないし中止に至った症例が半数以上認められました。

今回、これらの症例について、さらに家庭や外食での糖質制限食のコツなどについてお話しします。

(講師略歴)
昭和29年、11月17日福山市生まれ。
昭和56年、奈良県立医科大学卒業。
同年4月、広島大学医学部泌尿器科学教室入局。
      国立福山病院、広島大学付属病院、国立呉病院に勤務。
平成4年、学位取得
平成5年11月、福山市今津町に瀬尾クリニックを開業。
平成18年4月より、日本臨床泌尿器科医会 理事に就任。
平成18年2月より、傷、火傷に対して湿潤療法を開始。
平成24年2月より、糖尿病に対して糖質制限食を開始。


◆講演② 糖質制限食の有効性・可能性 ―食のパラダイムシフト―
       ~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
講師:江部康二 (一財)高雄病院理事長/(一社)日本糖質制限医療推進協会理事長

糖質制限食は、米飯・めん類・パンや芋類などの糖質が多い食品を食べないで、肉や魚貝や豆腐や葉野菜などをしっかり摂取する食事療法です。

糖質制限食は、実は人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病をはじめとして様々な生活習慣病が改善します。

今回は、糖尿病を中心に糖質制限食の有効性・安全性を分かりやすく説明します。

また、生活習慣病やがんへの有効性・可能性にも言及します。


当日は天気も良く、90名近い方にご参加いただき、嬉しい限りでした。

本ブログを見て、ご参加いただいた方が多く、ありがたいことでした。

岡山は勿論、広島、鳥取、高松、高知、兵庫などからも参加者があり、大盛況でした。

瀬尾 一史 先生はご自身もスーパー糖質制限食を実践しておられ4kgの減量に成功されました。

アルコールは普通に呑みながら脂肪肝も改善です。

体重:4kg↓
腹囲:5cm↓
空腹感、食後の睡魔の消失
HbA1cの低下:5.7→5.2% ↓        
中性脂肪の低下:190→70mg/dl↓
γ-GTPの低下:300→60IU/L ↓


福山市の瀬尾クリニック(☆)にて、50名の2型糖尿病患者さんを診察しておられます。

ほとんどの糖尿人が良くなっていきますが、途中で来院しなくなったり、又来たりという方が課題とのことです。

瀬尾先生ご自身の食生活(愛妻弁当を含めて)も具体的に写真で示していただきました。

今回の講演会には、12名ていどの医師・歯科医師が参加されました。

講演後の質問も、ほとんどが医師・歯科医師の方からですでに糖質制限食を実践しておられました。

岡山市、津山市、倉敷市在住の方々が8名です。

現在、それぞれの医師にブログ公開OKか否かを確認していますが、

少なくとも岡山県が、糖質制限OK医師の空白地帯でない

ことは確かなので、安心しています。

ブログ公開OKの医師に関しては、確認後紹介したいと思います。


江部康二



(☆)
瀬尾クリニック
【住所】広島県福山市今津町 5-2-2 
【電話】084-934-2233


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
今朝 5/13の 東京新聞
江部先生の顔写真入りで

「糖質制限食」で血糖安定 糖尿病に効果上げる
 という記事が生活面(P22)に比較的大きくのっています。
 きよすクリニックの伊藤喜亮先生のコメントも載っています。

「欧米の糖尿病学会では、糖質制限食を肯定する動きが広がっている」という記事もあります。

                      草々
2014/05/13(Tue) 06:56 | URL | わんわんこと長谷川 | 【編集
Re: 今朝 5/13の 東京新聞
長谷川 さん

ありがとうございます。
取材に来られた、林勝記者は、ニュートラルで冷静な人柄で
良い記事になったと思います。
ブログ記事にしたいと思います。
2014/05/13(Tue) 08:25 | URL | ドクター江部 | 【編集
岡山講演、聞きに行きました。
とてもわかりやすくて、勉強になりました。
帰りのエレベーターの中で、
一般参加の方々が「自分たちは実践してるから
糖質制限が良いってことが実際よくわかる」と
熱く語っていました。健康な人も含めて
もっと普通の一般の人たちにも
広く糖質制限をわかってもらえる講演活動を、
先生には今後もたくさん続けていただけたら
と思いました。
良いお話をありがとうございました。
2014/05/13(Tue) 11:34 | URL | みかん | 【編集
Re: タイトルなし
みかん さん

岡山講演会へのご参加、ありがとうございます。
一般参加の方々が熱く語ってくれていたとは嬉しい限りです。
東京、大阪だけでなく、いろんな地域でも講演活動を広げていこうと思います。
2014/05/13(Tue) 13:18 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございました
島根県松江市のみどりです。
20年ぶりに先生に拝顔できました。
今回は私自身が既に実践している糖質制限食を(糖尿病ではありませんが)
今ボランティアで関わっている老人会でお伝えしようと勉強しに来ました。
わかりやすい資料を提供いただきうれしいです。
血糖値の乱高下は将来の心筋梗塞にもつながるとのお話は説得力があり、参考にさせていただきます。本当にありがとうございました。
ただ、遠方だと帰宅が遅くなりますので、
できれば開始時間を30分早めに設定してくださればありがたかったのですが。
2014/05/14(Wed) 10:51 | URL | みどり | 【編集
機能性低血糖症と断食
はじめまして。
東京都在住の40代の女性です。
数年前に先生の書籍と出会い、糖尿病ではありませんが、愛読させていただいてます。

さて、わたしは三年間程前から自宅で断食をしています。何故かというと、肥満解消と酷い便秘を解消したい為です。期間は様々ですが、1日から2週間位の日程で行い、黒砂糖またはメープルシロップとレモン、カイエンヌペッパーまたは一味唐辛子、時々柑橘類と豆乳を摂取しての断食です。
ほぼベジタリアンの生活を長らくしていて、子どもの頃から炭水化物を多量摂取(好物)しています。
断食自体はさほど問題ないのですが、回復食で苦心しています。体重も3キロから10キロ位は落とせています。今年に入り断食を頻繁に行うようになり、その度に黒砂糖とレモンの摂取量が増大、1日の摂取量が黒砂糖は500g〜1kg、レモンは20個位、柑橘類も5個位となりました。こむら返り、ふるえ、冷や汗、動悸が時折おこるようになり、そのうちに極度の精神不安定になりました。これはあまりにも辛く、それまで経験のないもので、家族を傷つけたり、自殺のおそれを感じ、ネットで調べはじめたところ、この機能性低血糖症に辿りつきました。東京でクリニックをさがしたところ、新宿のクリニックは血液検査をして一ヶ月後にその結果をみてはじめて医師が診療し、治療はサプリメントで行う、という何とも不可解な話でした。もう一軒はこちらのブログで先生もご紹介されているクリニックで、まずは内科を受診して下さいとの回答でした。
自身で、今危機感を感じており(何かしてしまいそうで)
今何とかしないと、という状況です。なので、この症例をさがしあててから、まる1日糖質をほぼ完全カット、鳥ササミとレタス、ブロッコリー、マヨネーズをとりました。今日は以前の様に穏やかです。また、ここのところ、食事をとった途端にムクムクと全身が浮腫みはじめる、という状況でしたがそれもほとんど感じません。
先生のブログを改めて読み返しましたが、医療機関へいってもいろいろな意味で診断が難しいようですし、自身でスーパー糖質制限をはじめた方がよいのでは?と考え、是非先生のご意見を伺いたく書き込みをしました。
父が糖尿病で亡くなったそうです。
型はわかりませんが、かなり痩せていて、甘いものを非常に沢山食べていました。
私自身は、一ヶ月に浮腫みの相談に近隣の糖尿病専門クリニックを受診しましたが、その時は糖尿病ではない、浮腫みについてはわからない、とのことでした。

長くなりましたが、どうぞよろしくお願い致します。
本当に困っています。
2014/05/16(Fri) 11:54 | URL | 三木 | 【編集
Re: 機能性低血糖症と断食
三木 さん

現在、薬物とかの内服がないなら、
スーパー糖質制限食を実践されて問題は、まずないと思います。

それで体調が良ければ続けて、もし合わないと思えばやめればいいと思います。
2014/05/16(Fri) 18:56 | URL | ドクター江部 | 【編集
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