2014年04月30日 (水)
こんばんは
今日は、脂肪肝のお話です。
脂肪肝(しぼうかん)とは、文字通り肝臓に脂肪が蓄積した状態です。
近年、30代~40代を中心に増加傾向にあります。
脂肪肝は
1)非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD:nonalcoholic fatty liver disease)
a)単純脂肪肝 肥満などによるもの
b)非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-Alcoholic SteatoHepatitis)
2)アルコール性脂肪肝 飲酒によるもの
3)妊娠に伴うもの 急性妊娠性脂肪肝(AFLP)
AFLP:Acute Fatty Liver of Pregnancy
などにわけられます。
NAFLD(nonalcoholic fatty liver disease、非アルコール性脂肪肝疾患)は、アルコールを原因としない脂肪肝です。
NAFLDの8割から9割は炎症や線維化を伴わない「単純性脂肪肝」です。
多くは肥満が関係します。単純脂肪肝の予後は良好です。
非アルコール性の脂肪肝はかつては、放置してもさしたることはないと言われていましたが、近年、上述の「NASH」が認識されるようになり、様相が一変しました。
非アルコール性脂肪性肝炎(Non-alcoholic steatohepatitis)を略してNASHです。
NASHは、肝炎から肝硬変や肝臓癌に進展することもあり、結構こわいのです。NAFLDの1割くらいが、NASHです。
単純性脂肪肝からNASHへ進行することもあります。
肝臓に脂肪が蓄積→脂肪肝→非アルコール性脂肪性肝炎→肝硬変→肝癌
B型ウィルスやC型ウィルスや飲酒以外に、NASHからも肝癌になり得るので、ゆめゆめ油断は禁物なのです。
脂肪肝の根本要因は、脂質ではなく糖質です。
①糖質を摂取すると血糖値が上昇します。
②血糖値が上昇すると追加分泌のインスリンが大量に分泌されます。
③追加分泌インスリンにより、筋肉細胞の糖輸送体が内部から細胞表面に移動します。
④筋肉細胞の糖輸送体(Glut4)により血液中のブドウ糖は細胞内に取り込まれます。
⑤まずエネルギー源として利用し、次いでグリコーゲンとして筋肉中に蓄えます。
⑥筋肉細胞に取り込まれずに、血液中で余ったブドウ糖は全て中性脂肪に変わり、
脂肪細胞や肝臓に蓄えられます。
このように、追加分泌のインスリンが大量・頻回に出ることが、脂肪肝や肥満の根本要因であり、インスリンが肥満ホルモンと言われる所以です。
血糖値を上昇させるのは、3大栄養素「糖質・脂質・タンパク質」のうち、糖質だけです。
脂質・タンパク質は血糖値を上昇させません。
追加分泌インスリンが大量に必要となるのは、糖質摂取時だけです。
タンパク質は、ごく少量の追加分泌インスリンを分泌させます。
脂質は、追加分泌インスリンを分泌させません。
脂肪肝も内臓脂肪肥満もメタボリック・シンドロームも、糖質の頻回・過剰摂取によるインスリンの頻回・過剰分泌が根本要因と思います。
内臓脂肪肥満やメタボになれば、インスリン抵抗性も出現してきて、血糖値を正常に保つために基礎分泌インスリンの量も増加します。
このようにして、インスリン追加分泌も基礎分泌も過剰になり、ますます、脂肪肝や内臓脂肪肥満やメタボリック・シンドロームは進行して悪循環に陥ります。
上述の如く人体の生理・栄養・代謝面から理論的に考えてみると、
<糖質→食後血糖値上昇→追加分泌インスリン大量分泌→中性脂肪合成→脂肪肝・肥満>
ということが明確に理解できます。
つまり、糖質を普通に食べていたら、少々のカロリー制限をしても、脂肪肝が改善することは極めて困難なのです。
一方、糖質制限食実践で、例えば肉・魚・豆腐などを摂取すれば、当然高脂質・高タンパク食となりますが、この間常に脂肪が分解されエネルギー源として使われています。
つまり、糖質制限食を食べている最中にも同時に中性脂肪が分解されて脂肪酸やケトン体になり、骨格筋・心筋・内臓でエネルギー源として利用されているのです。
この「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム」が日常的に利用されているのが、人類本来の姿であり、農耕前の700万年間はずっとそうでした。
糖質制限食で脂肪が分解されていた人が、糖質を摂取して血糖値が上昇すると、
「糖質制限食→中性脂肪分解→脂肪酸・ケトン体→骨格筋・心筋・内臓のエネルギー源」
というパターンが
「糖質摂取→血糖値上昇→追加分泌インスリン大量分泌→中性脂肪合成」
というパターンに変化し、脂肪肝・肥満につながるわけです。
私自身、2002年の糖尿病発覚の時点で、メタボリックシンドロームの基準を満たしていました。
<身長167cm 体重66kg 高血圧140~180/90~110 腹囲86cm>
スーパー糖質制限食実践半年で10kg減量して56kg。
血圧は140~180/90~110 → 120~130/70~80。
メタボリックシンドロームの基準が全て正常になりました。
内臓脂肪CT126cm2 → 70cm2 (正常は100未満)
となりました。
腹部エコーでも脂肪肝は改善しました。
私だけでなく多くの脂肪肝の患者さんがスーパー糖質制限食で速やかに改善しています。
ブログ読者の脂肪肝の皆さん、安心して魚も肉も卵も野菜もしっかり食べて、美味しく楽しくスーパー糖質制限食で、脂肪肝改善を目指して下さいね。
なお、急性妊娠性脂肪肝(AFLP)はまれな疾患(6000~7000妊娠に1例ていど)ですが、重篤となることもあり注意が必要です。
AFLPは理論的には糖質制限食で予防できると思います。
江部康二
今日は、脂肪肝のお話です。
脂肪肝(しぼうかん)とは、文字通り肝臓に脂肪が蓄積した状態です。
近年、30代~40代を中心に増加傾向にあります。
脂肪肝は
1)非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD:nonalcoholic fatty liver disease)
a)単純脂肪肝 肥満などによるもの
b)非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-Alcoholic SteatoHepatitis)
2)アルコール性脂肪肝 飲酒によるもの
3)妊娠に伴うもの 急性妊娠性脂肪肝(AFLP)
AFLP:Acute Fatty Liver of Pregnancy
などにわけられます。
NAFLD(nonalcoholic fatty liver disease、非アルコール性脂肪肝疾患)は、アルコールを原因としない脂肪肝です。
NAFLDの8割から9割は炎症や線維化を伴わない「単純性脂肪肝」です。
多くは肥満が関係します。単純脂肪肝の予後は良好です。
非アルコール性の脂肪肝はかつては、放置してもさしたることはないと言われていましたが、近年、上述の「NASH」が認識されるようになり、様相が一変しました。
非アルコール性脂肪性肝炎(Non-alcoholic steatohepatitis)を略してNASHです。
NASHは、肝炎から肝硬変や肝臓癌に進展することもあり、結構こわいのです。NAFLDの1割くらいが、NASHです。
単純性脂肪肝からNASHへ進行することもあります。
肝臓に脂肪が蓄積→脂肪肝→非アルコール性脂肪性肝炎→肝硬変→肝癌
B型ウィルスやC型ウィルスや飲酒以外に、NASHからも肝癌になり得るので、ゆめゆめ油断は禁物なのです。
脂肪肝の根本要因は、脂質ではなく糖質です。
①糖質を摂取すると血糖値が上昇します。
②血糖値が上昇すると追加分泌のインスリンが大量に分泌されます。
③追加分泌インスリンにより、筋肉細胞の糖輸送体が内部から細胞表面に移動します。
④筋肉細胞の糖輸送体(Glut4)により血液中のブドウ糖は細胞内に取り込まれます。
⑤まずエネルギー源として利用し、次いでグリコーゲンとして筋肉中に蓄えます。
⑥筋肉細胞に取り込まれずに、血液中で余ったブドウ糖は全て中性脂肪に変わり、
脂肪細胞や肝臓に蓄えられます。
このように、追加分泌のインスリンが大量・頻回に出ることが、脂肪肝や肥満の根本要因であり、インスリンが肥満ホルモンと言われる所以です。
血糖値を上昇させるのは、3大栄養素「糖質・脂質・タンパク質」のうち、糖質だけです。
脂質・タンパク質は血糖値を上昇させません。
追加分泌インスリンが大量に必要となるのは、糖質摂取時だけです。
タンパク質は、ごく少量の追加分泌インスリンを分泌させます。
脂質は、追加分泌インスリンを分泌させません。
脂肪肝も内臓脂肪肥満もメタボリック・シンドロームも、糖質の頻回・過剰摂取によるインスリンの頻回・過剰分泌が根本要因と思います。
内臓脂肪肥満やメタボになれば、インスリン抵抗性も出現してきて、血糖値を正常に保つために基礎分泌インスリンの量も増加します。
このようにして、インスリン追加分泌も基礎分泌も過剰になり、ますます、脂肪肝や内臓脂肪肥満やメタボリック・シンドロームは進行して悪循環に陥ります。
上述の如く人体の生理・栄養・代謝面から理論的に考えてみると、
<糖質→食後血糖値上昇→追加分泌インスリン大量分泌→中性脂肪合成→脂肪肝・肥満>
ということが明確に理解できます。
つまり、糖質を普通に食べていたら、少々のカロリー制限をしても、脂肪肝が改善することは極めて困難なのです。
一方、糖質制限食実践で、例えば肉・魚・豆腐などを摂取すれば、当然高脂質・高タンパク食となりますが、この間常に脂肪が分解されエネルギー源として使われています。
つまり、糖質制限食を食べている最中にも同時に中性脂肪が分解されて脂肪酸やケトン体になり、骨格筋・心筋・内臓でエネルギー源として利用されているのです。
この「脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム」が日常的に利用されているのが、人類本来の姿であり、農耕前の700万年間はずっとそうでした。
糖質制限食で脂肪が分解されていた人が、糖質を摂取して血糖値が上昇すると、
「糖質制限食→中性脂肪分解→脂肪酸・ケトン体→骨格筋・心筋・内臓のエネルギー源」
というパターンが
「糖質摂取→血糖値上昇→追加分泌インスリン大量分泌→中性脂肪合成」
というパターンに変化し、脂肪肝・肥満につながるわけです。
私自身、2002年の糖尿病発覚の時点で、メタボリックシンドロームの基準を満たしていました。
<身長167cm 体重66kg 高血圧140~180/90~110 腹囲86cm>
スーパー糖質制限食実践半年で10kg減量して56kg。
血圧は140~180/90~110 → 120~130/70~80。
メタボリックシンドロームの基準が全て正常になりました。
内臓脂肪CT126cm2 → 70cm2 (正常は100未満)
となりました。
腹部エコーでも脂肪肝は改善しました。
私だけでなく多くの脂肪肝の患者さんがスーパー糖質制限食で速やかに改善しています。
ブログ読者の脂肪肝の皆さん、安心して魚も肉も卵も野菜もしっかり食べて、美味しく楽しくスーパー糖質制限食で、脂肪肝改善を目指して下さいね。
なお、急性妊娠性脂肪肝(AFLP)はまれな疾患(6000~7000妊娠に1例ていど)ですが、重篤となることもあり注意が必要です。
AFLPは理論的には糖質制限食で予防できると思います。
江部康二
3/30日の、東京での糖質制限の活動交流会で、江部先生の「糖尿病パーフェクトガイド」を、全国の図書館に置いてもらう運動をしましょうと提案した件ですが、私の住んでいる板橋区と、勤務先の練馬区で、1館ずつですが、在庫しました。
一人でも多くの人が、「糖尿病パーフェクトガイド」を見て、手にすることが出来るように、みなさんで自治体にリクエストしませんか!
一人でも多くの人が、「糖尿病パーフェクトガイド」を見て、手にすることが出来るように、みなさんで自治体にリクエストしませんか!
すみません
書名のフルネームです
「糖尿病治療のための! 糖質制限食パーフェクトガイド 」
http://www.amazon.co.jp/%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85%E6%B2%BB%E7%99%82%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE-%E7%B3%96%E8%B3%AA%E5%88%B6%E9%99%90%E9%A3%9F%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89-%E6%B1%9F%E9%83%A8-%E5%BA%B7%E4%BA%8C/dp/4492045058
ちなみに、私も糖質制限で。脂肪肝ではなくなり、中性脂肪・コレステロールも改善されました。
書名のフルネームです
「糖尿病治療のための! 糖質制限食パーフェクトガイド 」
http://www.amazon.co.jp/%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85%E6%B2%BB%E7%99%82%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE-%E7%B3%96%E8%B3%AA%E5%88%B6%E9%99%90%E9%A3%9F%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89-%E6%B1%9F%E9%83%A8-%E5%BA%B7%E4%BA%8C/dp/4492045058
ちなみに、私も糖質制限で。脂肪肝ではなくなり、中性脂肪・コレステロールも改善されました。
図書を収録させる方法については、全国ほぼ全ての図書館でリクエストを受け付けていますし、リクエストを受け付けていない図書館では本の寄付を原則受け付けていますので、いっその事本を寄付してしまう方法も有効です。
ビブリオバトルという本を紹介する討論バトルも最近始まっていますので、そこで紹介しても面白いかもしれないですね。
ビブリオバトルという本を紹介する討論バトルも最近始まっていますので、そこで紹介しても面白いかもしれないですね。
2014/05/01(Thu) 10:09 | URL | ええっと | 【編集】
初めまして。本文とは関係なくて恐縮なのですが、
食品別糖質量ハンドブックについての要望です。
食品の大まかな成分がわかって大変重宝しています。
また、透析患者ですので蛋白・塩分のデータも乗っているのは大変助かります。
しかしいくつか改善して欲しい点があります。
・弁当のデータ
米抜きの成分データも記載してほしいです。
弁当の米はまず食べないのでその際のデータが知りたいです。
あと、出来ればおかず毎のデータも載っていると助かります。
・ステーキなどおかず単品のデータ
付け合わせ抜きのデータも記載してほしいです。
芋など糖質制限不可食品を残したらどうなるかのデータも欲しいです。
・加工食品
パッケージの裏面に成分が載っている類の食材は必要ないと思います。
以上、もし改訂版がでることがあるのなら御検討いただけると幸いに存じます。
食品別糖質量ハンドブックについての要望です。
食品の大まかな成分がわかって大変重宝しています。
また、透析患者ですので蛋白・塩分のデータも乗っているのは大変助かります。
しかしいくつか改善して欲しい点があります。
・弁当のデータ
米抜きの成分データも記載してほしいです。
弁当の米はまず食べないのでその際のデータが知りたいです。
あと、出来ればおかず毎のデータも載っていると助かります。
・ステーキなどおかず単品のデータ
付け合わせ抜きのデータも記載してほしいです。
芋など糖質制限不可食品を残したらどうなるかのデータも欲しいです。
・加工食品
パッケージの裏面に成分が載っている類の食材は必要ないと思います。
以上、もし改訂版がでることがあるのなら御検討いただけると幸いに存じます。
2014/05/01(Thu) 13:04 | URL | へっぽこ | 【編集】
過日は植物性での糖質制限についてのアドバイスをありがとうございました!
実は、私は子供のころに肉アレルギーのほかに自家中毒症とも診断されていました。
自家中毒症をネットで調べたところ、ケトン体やブドウ糖の利用がうまくできないで起こるとのこと。
こういう症状があったということは、今でもケトン体の利用について問題が生じやすい体質→糖質制限には向かない体質なのでしょうか。。。
今、追い込み仕事にかかっていてなかなか江部先生の本でしっかり糖質制限について勉強する時間が取れないので、基本的なことがまだよくわかっていません。したがいまして、的外れな質問でしたら申し訳ありません。
実は、私は子供のころに肉アレルギーのほかに自家中毒症とも診断されていました。
自家中毒症をネットで調べたところ、ケトン体やブドウ糖の利用がうまくできないで起こるとのこと。
こういう症状があったということは、今でもケトン体の利用について問題が生じやすい体質→糖質制限には向かない体質なのでしょうか。。。
今、追い込み仕事にかかっていてなかなか江部先生の本でしっかり糖質制限について勉強する時間が取れないので、基本的なことがまだよくわかっていません。したがいまして、的外れな質問でしたら申し訳ありません。
糖質過多から発症する脂肪肝コワいですね><
2014/05/01(Thu) 15:22 | URL | らこ | 【編集】
長谷川 さん
「糖尿病パーフェクトガイド」を、全国の図書館に置いてもらう運動
そうなったらいいですね。
ありがとうございます。
「糖尿病パーフェクトガイド」を、全国の図書館に置いてもらう運動
そうなったらいいですね。
ありがとうございます。
2014/05/01(Thu) 19:08 | URL | ドクター江部 | 【編集】
へっぽこ さん
拙著のご購入、ありがとうございます。
可能かどうかわかりませんが
出版社にメールしておきます。
拙著のご購入、ありがとうございます。
可能かどうかわかりませんが
出版社にメールしておきます。
2014/05/01(Thu) 19:11 | URL | ドクター江部 | 【編集】
timeout さん
自家中毒(周期性嘔吐)は大人にはまれです。
また、しっかり摂取エネルギーを確保していれば、スーパー糖質制限食で、嘔吐とか
経験はありません。
脂質・タンパク質は充分摂取して、摂取エネルギーを確保していれあば、
スーパー糖質制限食実践で好ましくない症状は
ほとんど生じないと思います。
自家中毒(周期性嘔吐)は大人にはまれです。
また、しっかり摂取エネルギーを確保していれば、スーパー糖質制限食で、嘔吐とか
経験はありません。
脂質・タンパク質は充分摂取して、摂取エネルギーを確保していれあば、
スーパー糖質制限食実践で好ましくない症状は
ほとんど生じないと思います。
2014/05/01(Thu) 19:21 | URL | ドクター江部 | 【編集】
すみません、ケトン体という言葉に反応して既往症について思わず質問させていただきました。
脂質とタンパク質の十分な摂取のほかに、摂取エネルギー量の確保も大事なんですね。
今後も先生のブログや本でいろいろ勉強させていただきます。いつも貴重な情報発信をありがとうございます。
脂質とタンパク質の十分な摂取のほかに、摂取エネルギー量の確保も大事なんですね。
今後も先生のブログや本でいろいろ勉強させていただきます。いつも貴重な情報発信をありがとうございます。
初めまして。いつも興味深く拝見させていただいております。
糖質制限で体脂肪が減ることに関しまして、糖質の供給がなくなると糖新生が起こることは理解しております。その過程で、食べた脂質が先にエネルギー元として使われることはないのでしょうか?
栄養士をしておりますが、勉強不足だと思いますが、すっきりしない部分があります。
体脂肪が減るメカニズムは理解できるのですが、摂取する脂質の割合が増えた場合に太らないことを、詳しく説明したいと考えています。
よろしくお願いいたします。
糖質制限で体脂肪が減ることに関しまして、糖質の供給がなくなると糖新生が起こることは理解しております。その過程で、食べた脂質が先にエネルギー元として使われることはないのでしょうか?
栄養士をしておりますが、勉強不足だと思いますが、すっきりしない部分があります。
体脂肪が減るメカニズムは理解できるのですが、摂取する脂質の割合が増えた場合に太らないことを、詳しく説明したいと考えています。
よろしくお願いいたします。
のん さん
脂の乗ったサーロインステーキを食べている最中も、体脂肪は燃えています。
しかし、摂取エネルギーが消費エネルギーを上まわれば、結局最後は体脂肪として蓄えられ太ります。
2012年02月29日 (水)の本ブログ記事
「脂質の消化・吸収・代謝と血糖」
2014年04月14日 (月)の本ブログ記事
「糖質制限食による体重減少効果。2014年4月。」
をご参照いただけば幸いです。
脂の乗ったサーロインステーキを食べている最中も、体脂肪は燃えています。
しかし、摂取エネルギーが消費エネルギーを上まわれば、結局最後は体脂肪として蓄えられ太ります。
2012年02月29日 (水)の本ブログ記事
「脂質の消化・吸収・代謝と血糖」
2014年04月14日 (月)の本ブログ記事
「糖質制限食による体重減少効果。2014年4月。」
をご参照いただけば幸いです。
2014/08/05(Tue) 20:21 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生
糖質制限食を実践している者です。が、標記のようになってしまいました。どのような原因が考えられますか?少し自分では糖質はかなりスーパー糖質制限レベルまで控えているものの、脂質とたんぱく質の総摂取カロリーが足りないという自覚はありました。それが原因でしょうか?また脂質よりもたんぱく質の総カロリーが少ないのですが、そのバランスも何か原因でしょうか?大変恐縮ですが、ご回答いただければと思います。
糖質制限食を実践している者です。が、標記のようになってしまいました。どのような原因が考えられますか?少し自分では糖質はかなりスーパー糖質制限レベルまで控えているものの、脂質とたんぱく質の総摂取カロリーが足りないという自覚はありました。それが原因でしょうか?また脂質よりもたんぱく質の総カロリーが少ないのですが、そのバランスも何か原因でしょうか?大変恐縮ですが、ご回答いただければと思います。
2015/09/01(Tue) 18:56 | URL | ゆーすけ | 【編集】
ゆーすけ さん
仰る通り、
摂取エネルギー不足の可能性が高いです。
体重がかなり減っているなら、意識して、脂質・タンパク質を充分量摂取しましょう。
仰る通り、
摂取エネルギー不足の可能性が高いです。
体重がかなり減っているなら、意識して、脂質・タンパク質を充分量摂取しましょう。
2015/09/01(Tue) 20:37 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生
再びゆーすけです。ご多忙の中早急のご回答ありがとうございました。やはり、という感じですっとしました。
ただ体重は減っていません。BMIは21程度で平均体重を維持しています。糖質制限は、先生の御著書にも書かれている通り、やはり血糖の急激な上昇がないので下降時(特に仕事中の昼食後)のあの眠気もなく、とても日々快適に過ごせるので実践していました。
ASTとALTは、もしかしたらアルコールも原因の一つかもしれません。ちょっとお祝い事が重なりまして飲酒量が増えていました。。。ともかく、アルコールを一週間抜いて来週再検査をいたします。また何かありましたら、ご迷惑でなければ、ご相談をさせていただければと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。
再びゆーすけです。ご多忙の中早急のご回答ありがとうございました。やはり、という感じですっとしました。
ただ体重は減っていません。BMIは21程度で平均体重を維持しています。糖質制限は、先生の御著書にも書かれている通り、やはり血糖の急激な上昇がないので下降時(特に仕事中の昼食後)のあの眠気もなく、とても日々快適に過ごせるので実践していました。
ASTとALTは、もしかしたらアルコールも原因の一つかもしれません。ちょっとお祝い事が重なりまして飲酒量が増えていました。。。ともかく、アルコールを一週間抜いて来週再検査をいたします。また何かありましたら、ご迷惑でなければ、ご相談をさせていただければと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。
糖質制限食のチョイスが、肉、魚などで食費も高く困っていましたが、油は血糖値を上げない・・・とい?うことは、コレステロールも撤廃された今なら、玉子も何個食べても問題ないのでゆで玉子とマヨネーズの「玉子サラダ」は、糖質をほとんど含んでいない糖質制限食と考えていいでしょうか?これなら作り置きで空腹時にも活躍しそうです。
2016/10/12(Wed) 20:38 | URL | つくし君 | 【編集】
つくし君
卵サラダ、糖質制限OK食品です。
私もよく食べています。
卵サラダ、糖質制限OK食品です。
私もよく食べています。
2016/10/13(Thu) 08:35 | URL | ドクター江部 | 【編集】
主人が血圧が高めで、
降圧剤ではありませんが、
毎日薬を飲んでいます。
数年前に血圧が高いので検査したら
B型肝炎が判明しました。
すでに完治していますが、
お医者様から脂肪肝だと言われました。
ダイエットと脂肪肝の改善のために、
2年前からゆるく糖質制限をしています。
カロリー制限はしていません。
体重が減ると血圧は下がるのですが、
2kgぐらい落ちると体が辛くなるようです。
疲れがとれず、体がだるい日が続くとのこと。
夜の炭水化物を解禁にして
体重が戻ると血圧も元に戻りますが、
体は楽になるそうです。
なぜ体がだるくなってしまうのでしょうか?
降圧剤ではありませんが、
毎日薬を飲んでいます。
数年前に血圧が高いので検査したら
B型肝炎が判明しました。
すでに完治していますが、
お医者様から脂肪肝だと言われました。
ダイエットと脂肪肝の改善のために、
2年前からゆるく糖質制限をしています。
カロリー制限はしていません。
体重が減ると血圧は下がるのですが、
2kgぐらい落ちると体が辛くなるようです。
疲れがとれず、体がだるい日が続くとのこと。
夜の炭水化物を解禁にして
体重が戻ると血圧も元に戻りますが、
体は楽になるそうです。
なぜ体がだるくなってしまうのでしょうか?
2017/06/03(Sat) 14:49 | URL | まるん | 【編集】
まるん さん
糖質制限食で、体がだるくなることはありません。
体重が減って体がだるいのなら、、結果として『カロリー不足』となっていて、しんどくなっている可能性が高いです。
正しい糖質制限は、糖質が減った分、脂肪とタンパク質を増やして、厚生労働省のいう
『推定エネルギー必要量』を、摂取するようにします。
糖質制限食で、体がだるくなることはありません。
体重が減って体がだるいのなら、、結果として『カロリー不足』となっていて、しんどくなっている可能性が高いです。
正しい糖質制限は、糖質が減った分、脂肪とタンパク質を増やして、厚生労働省のいう
『推定エネルギー必要量』を、摂取するようにします。
2017/06/03(Sat) 15:33 | URL | ドクター江部 | 【編集】
何時も有難う御座います。糖質制限を始める前からアルコールは飲まないのに、なぜかγGTPだけ高めでウルソを処方されています。日に300ミリですが基準値より下がることは殆ど無く、平均40位は上昇です。ASTはアップすることは時々ありましたが、ALTは基準値の範囲内で推移して来ました。ところが昨年からALTが上がり始め最高33と基準値を10もオーバーしてしまいました。その時ASTは31γGTPは65でした。この数値を見られた循環器の医師が脂肪肝があるので運動をするように言われました。糖質制限をして56キロの体重が現在50キロです。身長は165センチありBMIは18位で痩せすぎだと自分でも思いますが、七十歳になってからは食べる量も減って太れなくなってしまいました。エコーを受けたわけでもないのに、脂肪肝てこの数値で間違い無いのでしょうか?ショックでますます食欲が落ちました。痩せて飢餓状態の人間は、肝臓が脂肪を貯めようとして脂肪肝になるということもあるのらしいですよね。どういう食事や運動をしたらいいのかとても迷っています。どうかアドバイスをいただきたくお願いします。
2020/09/21(Mon) 16:39 | URL | よよ | 【編集】
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