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α-グルコシダーゼとα-アミラーゼと糖質
こんばんは

デンプンのような多糖類は、α-アミラーゼという消化酵素の作用を得て、二糖類(麦芽糖や蔗糖)、やオリゴ糖に分解されます。

この二糖類やオリゴ糖は、マルターゼ、スクラーゼ、グルコアミラーゼなどの酵素により単糖(ブドウ糖、果糖、ガラクトースなど)に分解されて小腸から体内に吸収されます。マルターゼ、スクラーゼ、グルコアミラーゼなどの酵素を総称して、α-グルコシダーゼと呼びます。

この、α-グルコシダーゼの働きを阻害することにより、腸管からの糖質の分解・吸収を遅延させて、食後高血糖を抑制するお薬が、『α-グルコシダーゼ阻害剤』(グルコバイ、ベイスン、セイブルなど)です。

グルコバイ(アカルボース)はα-グルコシダーゼだけではなく、α-アミラーゼに対する阻害作用も、もっています。ベイスン(ボグリボース)やセイブル(ミグリトール)は、α-グルコシダーゼの活性を阻害しますが、α-アミラーゼには影響を与えません。従って、グルコバイのほうが少し効果が強いですが、副作用もややでやすいです。

作用機序から考えて、膵臓のβ細胞には全く影響を与えないので、SU剤のように疲れた膵臓を鞭打つといった欠点はありません。ベースに糖質制限食を実践している糖尿人が、たまに主食を食べるときに食直前30秒に内服して、食後高血糖を防ぐという意味ではそれなりに重宝なお薬です。

もっとも、血糖の上昇を30~60mgくらい抑制してくれるかどうかの薬効ですし、効果には個人差も大きいので、過信は禁物です。

α-グルコシダーゼを食直前に内服すれば、少量の糖質には対応できるというレベルです。


☆☆☆
栄養表示基準では栄養成分表示を行う場合、基本表示は

<エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム>

の5成分表示とされています。

「炭水化物、糖質、糖類」を整理すると下記の如くにまとめることができます。

①栄養表示基準上は、たんぱく質や脂質、灰分(ミネラル分)のいずれにも分類されないものは炭水化物に計算。
②炭水化物=糖質+食物繊維
③糖質=糖類+糖アルコール+三糖類以上+合成甘味料
④糖類=単糖類+二糖類

*三糖類以上=オリゴ糖、デキストリン、でんぷん、
 デキストリンは一般にオリゴ糖と呼ばれるものより糖の数が多いです。
 でんぷんはさらに、糖の数が多いです。
*二糖類=砂糖、麦芽糖、乳糖
*単糖類=ブドウ糖、果糖、ガラクトース
*糖アルコール=エリスリトール、キシリトール、マルチトール、ソルビトールなど
*合成甘味料=アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロース、サッカリン、ネオテームなど

「炭水化物、糖質、糖類」に関しては
アサヒ飲料のホームページ
http://www.asahiinryo.co.jp/customer/dictionary/ing_carbohydrates.html
にわかりやすく図解してあるので、参考にしていただけば良いと思います。
アサヒ飲料さん、ありがとうございます。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
Re: 質問が小分けになった理由
糖質制限食 さん

私自身も、コメント欄への回答では、何回も拒絶されて、
やむを得ず、記事の下の方に、コメントの回答を記載したことがあります。

何が禁止なのか、私には全く判らないままなのですが、
糖質制限食さん、何か解読できたのでしょうか?
2014/04/14(Mon) 17:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: キーワード設定
糖質制限食 さん

禁止語は、確かに書けませんね。(´_`?)

解除、努力してみます。
2014/04/14(Mon) 18:55 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 質問の続きです。
糖質制限食 さん

 「HFCS(異性果糖)に含まれる、ブドウ糖、果糖は、グリコシド結合していないため(単糖状態で含有)、
 HFCSについては、グルコシダーゼ阻害薬の効果は全くない」


私もそのように思います。
2014/04/14(Mon) 19:15 | URL | ドクター江部 | 【編集
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