2014年04月12日 (土)
【14/04/12 消火器内科医
今週号の文春
「糖質制限食でがん、認知症、うつが予防できる2鶏肉、魚、大豆、、、食べて良い物、悪い物」
全体的には糖質制限に賛成なものの、相も変わらず江部先生に比べれば科学的根拠のないスーパー糖質制限への恐怖心をあおるような評価が多かったですね。
その中で気になったのがハーバード大学の研究で牛豚などの赤肉やハム、ソーセージなどの加工肉をたくさん食べる人ほど、がん死のリスクが高いことを報告しているという一節です。昔から四つ足動物を食べると病気になりやすいという説を言うかたが多いので科学的根拠が知りたいものです。
牛乳は佐藤章夫先生のHPに乳がんとの原因であると決めつけてありますが一理はあると思います。もちろん佐藤先生の糖質制限批判などはまったく感情論でしかないと思いますが。】
こんばんは。
消火器内科医さんから、今週号の文春の記事についてコメントをいただきました。
週刊文春 2014年4月17日号
42ページ~45ページの記事
「糖質制限食」でがん・認知症・うつが予防できる!
②鶏肉・魚・大豆・・・食べていいもの、悪いもの
ジャーナリスト 鳥集 徹 氏
がんや認知症など様々な病気のリスクを高める糖尿病。その予防に「糖質制限食」が効果的ということを先週号でお伝えした。では、具体的にどのように実践すればいいのだろうか。最新の研究データをもとに、安全かつ効果的に試すことができるポイントを解説する。
安全性に対する科学的根拠が不十分
赤肉や加工肉の食べ過ぎに注意
下戸より酒飲みの方が続けやすい!?
糖尿病の人は医師のアドバイスを
【その中で気になったのがハーバード大学の研究で牛豚などの赤肉やハム、ソーセージなどの加工肉をたくさん食べる人ほど、がん死のリスクが高いことを報告しているという一節です。】
ハーバード大学の研究者が「Annals of Internal medicine」へ、2010年に論文発表したコホート研究のことと思います。
【低炭水化物食と全死亡率および死因別死亡率:二つのコホート研究
「Annals of Internal medicine
September 7 2010 vol.153 Issue5 p289-298
Low-Carbohydrate Diets and All-Cause and Cause-Specific Mortality:Two Cohort Studies
Teresa T. Fung, Rob M. van Dam, Susan E. Hankinson, Meir Stampfer, Walter C. Willett, and Frank B. Hu」
要旨
「低炭水化物食と死亡率の関連を長期にわたって調べたデータはほとんどない。今回,前向きコホート研究で,Nurses' Health Study(訳注:看護師の健康調査)に参加した85,168人の女性とHealth Professionals' Follow-up Study(訳注:医療従事者追跡研究)に参加した44,548人の男性を最大26年間追跡した。低炭水化物食で、動物性脂肪および蛋白質を重視した食事では,全死亡率,心血管死亡率,がん死亡率が高かった。一方,植物性脂肪および蛋白質を重視した食事では,全死亡率と心血管死亡率が低かった。」】
この論文の、
「糖質制限食(低炭水化物食)で、動物性脂肪および蛋白質を重視した食事では、全死亡率、心血管死亡率、がん死亡率が高かった。」
を根拠にして、糖質制限食は発ガンのリスクが懸念されるというのは根本的な誤解です。
まずこの論文には、30%未満の糖質制限食をしたグループは、登場していません。
この論文は、低炭水化物食といっても、総摂取エネルギーの35.2~42.8%を、炭水化物から摂取しているグループにおける話です。
炭水化物摂取比率60%のグループから順番に10グループに分けて、一番炭水化物摂取比率が少ないグループが35.2~42.8%です。
これだけの摂取量だと、低炭水化物食(糖質制限食)の研究というには相応しくないと思います。
すなわち、30%未満の糖質制限食グループに関する研究は、そもそも行われていないのです。
研究が行われていないのですから、発ガンリスクが増えるという根拠には全くなりません。
ちなみに、ADAは130g/日以下、2000kcal/日で26%以下を糖質制限の定義としており、バーンスイタイン医師ら糖質制限食派の医師もこれを認めています。
総摂取カロリーに対して「脂質56%、タンパク質32%、糖質12%」という構成比が高雄病院のスーパー糖質制限食です。
この研究において炭水化物を総摂取エネルギーの60%食べているグループに比べれば、炭水化物35.2~42.8%のグループの方が、たしかに相対的には低糖質食です。
それで低炭水化物食のコホート研究としたのでしょう。
一方、糖質を総摂取エネルギーの12%しか食べていないグループに比べれば、炭水化物35~42%のグループは3倍以上の高糖質食であり、とうてい低糖質食とは言えません。
これまで多くの研究で、高インスリン血症による腫瘍増殖・発ガン促進作用が示されています。
糖質を総摂取エネルギーの12%とする、スーパー糖質制限食なら食事1回分の糖質は10~20gで、追加分泌インスリンは、
せいぜい基礎分泌の約2倍~4倍ていどです。
一方、炭水化物摂取比率35.2~42.8%のグループは、1回の食事の糖質は50g以上であり、食事の度に約10~20倍の大量の追加分泌インスリンが分泌されます。
すなわち、炭水化物摂取比率35.2~42.8%のグループでは、明白な発ガンリスクとなる高インスリン血症が全く改善できていません。
これだけのインスリン分泌量は、糖質60%のグループとさほど変わらないと思います。
スーパー糖質制限食なら、発ガンリスクのインスリン分泌は極少量で済みます。
これらのことは生理学的な事実です。
また国際糖尿病連合(International Diabetes Federation:IDF)の「食後血糖値の管理に関するガイドライン」2011年によれば、食後高血糖そのものも、発ガンのリスクとなります。
糖質を総摂取エネルギーの12%とするスーパー糖質制限食なら、食後高血糖は生じませんが、炭水化物摂取比率35.2~42.8%のグループは、1日3回~5回以上食後高血糖を生じます。
「インスリン分泌が極少量」「食後高血糖がない」という、発ガンリスクを軽減させる利点があるスーパー糖質制限食において、長年続けることでそれを上回る何らかの発ガンリスクが、存在するのかしないのかということは、今後長期にわたり検討していく必要はあるでしょう。
幸い、現在までそのような謎の発ガンリスクは知られていませんが・・・。
結論です。
「スーパー糖質制限食と発ガンのリスクに関するエビデンスはない」のですが、発ガンリスクが明白に確認されているインスリンの分泌が、スーパー糖質制限食なら、極少量に抑えられることは、生理学的事実です。
また、発ガンリスクの一つの食後高血糖も、スーパー糖質制限食なら生じません。
江部康二
今週号の文春
「糖質制限食でがん、認知症、うつが予防できる2鶏肉、魚、大豆、、、食べて良い物、悪い物」
全体的には糖質制限に賛成なものの、相も変わらず江部先生に比べれば科学的根拠のないスーパー糖質制限への恐怖心をあおるような評価が多かったですね。
その中で気になったのがハーバード大学の研究で牛豚などの赤肉やハム、ソーセージなどの加工肉をたくさん食べる人ほど、がん死のリスクが高いことを報告しているという一節です。昔から四つ足動物を食べると病気になりやすいという説を言うかたが多いので科学的根拠が知りたいものです。
牛乳は佐藤章夫先生のHPに乳がんとの原因であると決めつけてありますが一理はあると思います。もちろん佐藤先生の糖質制限批判などはまったく感情論でしかないと思いますが。】
こんばんは。
消火器内科医さんから、今週号の文春の記事についてコメントをいただきました。
週刊文春 2014年4月17日号
42ページ~45ページの記事
「糖質制限食」でがん・認知症・うつが予防できる!
②鶏肉・魚・大豆・・・食べていいもの、悪いもの
ジャーナリスト 鳥集 徹 氏
がんや認知症など様々な病気のリスクを高める糖尿病。その予防に「糖質制限食」が効果的ということを先週号でお伝えした。では、具体的にどのように実践すればいいのだろうか。最新の研究データをもとに、安全かつ効果的に試すことができるポイントを解説する。
安全性に対する科学的根拠が不十分
赤肉や加工肉の食べ過ぎに注意
下戸より酒飲みの方が続けやすい!?
糖尿病の人は医師のアドバイスを
【その中で気になったのがハーバード大学の研究で牛豚などの赤肉やハム、ソーセージなどの加工肉をたくさん食べる人ほど、がん死のリスクが高いことを報告しているという一節です。】
ハーバード大学の研究者が「Annals of Internal medicine」へ、2010年に論文発表したコホート研究のことと思います。
【低炭水化物食と全死亡率および死因別死亡率:二つのコホート研究
「Annals of Internal medicine
September 7 2010 vol.153 Issue5 p289-298
Low-Carbohydrate Diets and All-Cause and Cause-Specific Mortality:Two Cohort Studies
Teresa T. Fung, Rob M. van Dam, Susan E. Hankinson, Meir Stampfer, Walter C. Willett, and Frank B. Hu」
要旨
「低炭水化物食と死亡率の関連を長期にわたって調べたデータはほとんどない。今回,前向きコホート研究で,Nurses' Health Study(訳注:看護師の健康調査)に参加した85,168人の女性とHealth Professionals' Follow-up Study(訳注:医療従事者追跡研究)に参加した44,548人の男性を最大26年間追跡した。低炭水化物食で、動物性脂肪および蛋白質を重視した食事では,全死亡率,心血管死亡率,がん死亡率が高かった。一方,植物性脂肪および蛋白質を重視した食事では,全死亡率と心血管死亡率が低かった。」】
この論文の、
「糖質制限食(低炭水化物食)で、動物性脂肪および蛋白質を重視した食事では、全死亡率、心血管死亡率、がん死亡率が高かった。」
を根拠にして、糖質制限食は発ガンのリスクが懸念されるというのは根本的な誤解です。
まずこの論文には、30%未満の糖質制限食をしたグループは、登場していません。
この論文は、低炭水化物食といっても、総摂取エネルギーの35.2~42.8%を、炭水化物から摂取しているグループにおける話です。
炭水化物摂取比率60%のグループから順番に10グループに分けて、一番炭水化物摂取比率が少ないグループが35.2~42.8%です。
これだけの摂取量だと、低炭水化物食(糖質制限食)の研究というには相応しくないと思います。
すなわち、30%未満の糖質制限食グループに関する研究は、そもそも行われていないのです。
研究が行われていないのですから、発ガンリスクが増えるという根拠には全くなりません。
ちなみに、ADAは130g/日以下、2000kcal/日で26%以下を糖質制限の定義としており、バーンスイタイン医師ら糖質制限食派の医師もこれを認めています。
総摂取カロリーに対して「脂質56%、タンパク質32%、糖質12%」という構成比が高雄病院のスーパー糖質制限食です。
この研究において炭水化物を総摂取エネルギーの60%食べているグループに比べれば、炭水化物35.2~42.8%のグループの方が、たしかに相対的には低糖質食です。
それで低炭水化物食のコホート研究としたのでしょう。
一方、糖質を総摂取エネルギーの12%しか食べていないグループに比べれば、炭水化物35~42%のグループは3倍以上の高糖質食であり、とうてい低糖質食とは言えません。
これまで多くの研究で、高インスリン血症による腫瘍増殖・発ガン促進作用が示されています。
糖質を総摂取エネルギーの12%とする、スーパー糖質制限食なら食事1回分の糖質は10~20gで、追加分泌インスリンは、
せいぜい基礎分泌の約2倍~4倍ていどです。
一方、炭水化物摂取比率35.2~42.8%のグループは、1回の食事の糖質は50g以上であり、食事の度に約10~20倍の大量の追加分泌インスリンが分泌されます。
すなわち、炭水化物摂取比率35.2~42.8%のグループでは、明白な発ガンリスクとなる高インスリン血症が全く改善できていません。
これだけのインスリン分泌量は、糖質60%のグループとさほど変わらないと思います。
スーパー糖質制限食なら、発ガンリスクのインスリン分泌は極少量で済みます。
これらのことは生理学的な事実です。
また国際糖尿病連合(International Diabetes Federation:IDF)の「食後血糖値の管理に関するガイドライン」2011年によれば、食後高血糖そのものも、発ガンのリスクとなります。
糖質を総摂取エネルギーの12%とするスーパー糖質制限食なら、食後高血糖は生じませんが、炭水化物摂取比率35.2~42.8%のグループは、1日3回~5回以上食後高血糖を生じます。
「インスリン分泌が極少量」「食後高血糖がない」という、発ガンリスクを軽減させる利点があるスーパー糖質制限食において、長年続けることでそれを上回る何らかの発ガンリスクが、存在するのかしないのかということは、今後長期にわたり検討していく必要はあるでしょう。
幸い、現在までそのような謎の発ガンリスクは知られていませんが・・・。
結論です。
「スーパー糖質制限食と発ガンのリスクに関するエビデンスはない」のですが、発ガンリスクが明白に確認されているインスリンの分泌が、スーパー糖質制限食なら、極少量に抑えられることは、生理学的事実です。
また、発ガンリスクの一つの食後高血糖も、スーパー糖質制限食なら生じません。
江部康二
江部先生、私のコメントをさっそく取り上げていただきましてありがとうございます。
自身で糖質制限ダイエットを始めて1年半になります。3食とも米、麺を食べないスーパー糖質制限に近い食事を行っています。
ここで問題になるのが何を食べるかです。特にタンパク質です。経済的に言っても一番が動物性では鶏肉、植物性が大豆製品(豆腐、納豆)ですが、次に豚肉、時に牛肉(もちろん黒毛和牛ではなく大半がオージービーフ)も進んで食べるようになりました。魚ももともと好きなので食べたいのですが鮮魚の値段は和牛並みになるのでツナ缶を一番多く食べています。また、ふすまパンをかなり食べているのでハムも食べています。
ここで豚、牛、ハムをよくない食品とされるとかなり困ってしまいます。
以前はハムのような加工食品はどんな添加物が入っているのかわからない癌の元と考えていたのですが、糖質の害を知るにつけ、自然食品志向や玄米菜食主義も疑いのまなざしで見るようになりました。かと言って食品添加物が癌の元であることが否定されたわけではありませんが。
話は変わりますが、以前英国に留学していたことがありました。英国には今でも階級があります。中流以上と労働者階級です。両階級には明らかな寿命の差があります。英国はイタリアやフランスに比べると農産物は明らかに劣っています。それでも上流階級の方の寿命は日本人以上に長命です。私としては「上流階級は良いものを食べているから長生き」と感じました。それはタンパク質の摂取量ではないかと睨んでいます。英国の場合では鮭、鱒、ヒラメ、タラも食べますが牛肉が主体のような気がします。よって、牛肉悪者説は疑わしいと思っています。
自身で糖質制限ダイエットを始めて1年半になります。3食とも米、麺を食べないスーパー糖質制限に近い食事を行っています。
ここで問題になるのが何を食べるかです。特にタンパク質です。経済的に言っても一番が動物性では鶏肉、植物性が大豆製品(豆腐、納豆)ですが、次に豚肉、時に牛肉(もちろん黒毛和牛ではなく大半がオージービーフ)も進んで食べるようになりました。魚ももともと好きなので食べたいのですが鮮魚の値段は和牛並みになるのでツナ缶を一番多く食べています。また、ふすまパンをかなり食べているのでハムも食べています。
ここで豚、牛、ハムをよくない食品とされるとかなり困ってしまいます。
以前はハムのような加工食品はどんな添加物が入っているのかわからない癌の元と考えていたのですが、糖質の害を知るにつけ、自然食品志向や玄米菜食主義も疑いのまなざしで見るようになりました。かと言って食品添加物が癌の元であることが否定されたわけではありませんが。
話は変わりますが、以前英国に留学していたことがありました。英国には今でも階級があります。中流以上と労働者階級です。両階級には明らかな寿命の差があります。英国はイタリアやフランスに比べると農産物は明らかに劣っています。それでも上流階級の方の寿命は日本人以上に長命です。私としては「上流階級は良いものを食べているから長生き」と感じました。それはタンパク質の摂取量ではないかと睨んでいます。英国の場合では鮭、鱒、ヒラメ、タラも食べますが牛肉が主体のような気がします。よって、牛肉悪者説は疑わしいと思っています。
2014/04/12(Sat) 19:31 | URL | 消火器病内科医 | 【編集】
糖質制限でガンが悪くなるのだそうです。
以下のような研究をどう評価すればいいのか、お教えください。
渡辺信幸先生の書き込みに対する、「通りすがり」さんのコメントです。↓
ttp://blog.goo.ne.jp/news-t/e/886e4bba2af90bbc4bda6ab12d6caae1
糖質を制限すると癌が悪性化するという論文が、超一流の科学雑誌Cellに載りました。
以下のような研究をどう評価すればいいのか、お教えください。
渡辺信幸先生の書き込みに対する、「通りすがり」さんのコメントです。↓
ttp://blog.goo.ne.jp/news-t/e/886e4bba2af90bbc4bda6ab12d6caae1
糖質を制限すると癌が悪性化するという論文が、超一流の科学雑誌Cellに載りました。
2014/04/13(Sun) 02:11 | URL | YDK | 【編集】
江部先生
いつも勉強させて頂いており感謝申し上げます。
ところで赤身の肉・加工肉ですが、がんや循環器疾患のリスクを高めることを示唆する文献はたくさんあります。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=red+meat+cancer
糖質を制限するとき、代わりのカロリー源として脂質とタンパク質が自然に増えますが、良い物も良くないものもあるはずです。いろんな文献を見ていますと、中でも赤身の肉と加工肉は、飽和脂肪酸など好ましくないものが含まれており、摂り過ぎないほうが良いのではないか。可能な限り肉よりは魚にしたほうが、不飽和脂肪酸もたくさん撮れるし健康には良い、ということだと考えています。どうぞお考えをお聞かせ下さい。
いつも勉強させて頂いており感謝申し上げます。
ところで赤身の肉・加工肉ですが、がんや循環器疾患のリスクを高めることを示唆する文献はたくさんあります。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=red+meat+cancer
糖質を制限するとき、代わりのカロリー源として脂質とタンパク質が自然に増えますが、良い物も良くないものもあるはずです。いろんな文献を見ていますと、中でも赤身の肉と加工肉は、飽和脂肪酸など好ましくないものが含まれており、摂り過ぎないほうが良いのではないか。可能な限り肉よりは魚にしたほうが、不飽和脂肪酸もたくさん撮れるし健康には良い、ということだと考えています。どうぞお考えをお聞かせ下さい。
2014/04/13(Sun) 09:23 | URL | appleflower | 【編集】
YDK さん
ニュースではなくて、
Cell原著のほうを、ちらっと見てみました。
「PKCζ( プロテインキナーゼCζ)が欠損しているガン細胞は
ブドウ糖がない条件でもグルタミンをエネルギー源として利用できる」
というお話のようです。
「糖質制限でガンが悪くなる」というようなことは書いてないように思いますが・・・。
もう少し検討してみます。
ニュースではなくて、
Cell原著のほうを、ちらっと見てみました。
「PKCζ( プロテインキナーゼCζ)が欠損しているガン細胞は
ブドウ糖がない条件でもグルタミンをエネルギー源として利用できる」
というお話のようです。
「糖質制限でガンが悪くなる」というようなことは書いてないように思いますが・・・。
もう少し検討してみます。
2014/04/13(Sun) 12:34 | URL | ドクター江部 | 【編集】
はじめまして。ダイエット目的で糖質制限を始めて3か月の者(女性)です。現在9キロ痩せまして、身長161cm 体重50キロです。9キロも痩せたわりには見た目痩せた感じがないのです。
運動を一切してなく活動量も少ない生活です。筋トレをしないとやはり体が引き締まらないのでしょうか?
周りに小食でとても痩せている人がいて、その人も運動を全くしてないのでやっぱり食べなければ痩せるのだと思っていました。運動嫌いなので糖質制限だけで痩せてお腹もひっこめたいです。
運動を一切してなく活動量も少ない生活です。筋トレをしないとやはり体が引き締まらないのでしょうか?
周りに小食でとても痩せている人がいて、その人も運動を全くしてないのでやっぱり食べなければ痩せるのだと思っていました。運動嫌いなので糖質制限だけで痩せてお腹もひっこめたいです。
2014/04/13(Sun) 15:58 | URL | ミルクティー | 【編集】
モモピー さん
高雄病院のスーパー糖質制限食でも、早朝空腹時血糖値が、130mg/dl未満にならない糖尿人が
まれにおられます。
特に、既に内因性インスリンが、かなり低値の場合は、そういう糖尿人の確率が少し増えます。
この場合私は、
少量の、持続型インスリンの一日一回投与を選択肢の一つとして、患者さんと相談します。
一日一回の少量のランタスかトレシーバとスーパー糖質制限食で、血糖コントロールできれば
生活の質も保たれるので、それでよいと私は思います。
バーンスタイン医師は1型で内因性インスリンがゼロなので、絶対にインスリン注射が必要ですが、
少量のインスリン注射で
79才でお元気です。
高雄病院のスーパー糖質制限食でも、早朝空腹時血糖値が、130mg/dl未満にならない糖尿人が
まれにおられます。
特に、既に内因性インスリンが、かなり低値の場合は、そういう糖尿人の確率が少し増えます。
この場合私は、
少量の、持続型インスリンの一日一回投与を選択肢の一つとして、患者さんと相談します。
一日一回の少量のランタスかトレシーバとスーパー糖質制限食で、血糖コントロールできれば
生活の質も保たれるので、それでよいと私は思います。
バーンスタイン医師は1型で内因性インスリンがゼロなので、絶対にインスリン注射が必要ですが、
少量のインスリン注射で
79才でお元気です。
2014/04/13(Sun) 18:01 | URL | ドクター江部 | 【編集】
appleflower さん
いろんな文献がありますが、
ほとんどが糖質を50~60%摂取している集団のものなので、
スーパー糖質制限食実践者にはあてはまらないと思います。
個人的には
魚と肉と、大ざっぱに<1:1>くらいかなと思っています。
勿論、魚が多くてもいいです。
いろんな文献がありますが、
ほとんどが糖質を50~60%摂取している集団のものなので、
スーパー糖質制限食実践者にはあてはまらないと思います。
個人的には
魚と肉と、大ざっぱに<1:1>くらいかなと思っています。
勿論、魚が多くてもいいです。
2014/04/13(Sun) 18:28 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ミルクティー さん
「161cm。50kg。」なら
BMIは19.3で、すでに標準でやややせ型です。
これ以上痩せる必要はないです。
糖質制限食で痩せられたなら、9kg減少のほとんどは脂肪です。
脂肪が減っているのなら、体型も大丈夫と思いますよ。
「161cm。50kg。」なら
BMIは19.3で、すでに標準でやややせ型です。
これ以上痩せる必要はないです。
糖質制限食で痩せられたなら、9kg減少のほとんどは脂肪です。
脂肪が減っているのなら、体型も大丈夫と思いますよ。
2014/04/13(Sun) 18:44 | URL | ドクター江部 | 【編集】
kanbe さん
スーパー糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
日本糖尿病学会推奨の厳しいカロリー制限は無用ですが、
厚生労働省のいう標準必要エネルギーが
目安となります。
2013年07月12日 (金)の本ブログ記事
「2013年7月・糖質制限食による体重減少効果」
をご参照いただけば幸いです。
スーパー糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
日本糖尿病学会推奨の厳しいカロリー制限は無用ですが、
厚生労働省のいう標準必要エネルギーが
目安となります。
2013年07月12日 (金)の本ブログ記事
「2013年7月・糖質制限食による体重減少効果」
をご参照いただけば幸いです。
2014/04/13(Sun) 18:47 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、教えていただきありがとうございます!
>糖質制限食で痩せられたなら、9kg減少のほとんどは脂肪です。
そうなんですね。よかったです。
なのに、お腹の出具合が痩せる前と変わらないのは何故でしょう?
顔も体もサイズが変わってないのです・・。
BMI的にはやややせ形であっても見た目はやせ形ではないです。
脂肪ではなく筋肉と水分だけ落ちていたならショックですが脂肪が落ちたとのことなので、なんでだろう?と思ってます。
>糖質制限食で痩せられたなら、9kg減少のほとんどは脂肪です。
そうなんですね。よかったです。
なのに、お腹の出具合が痩せる前と変わらないのは何故でしょう?
顔も体もサイズが変わってないのです・・。
BMI的にはやややせ形であっても見た目はやせ形ではないです。
脂肪ではなく筋肉と水分だけ落ちていたならショックですが脂肪が落ちたとのことなので、なんでだろう?と思ってます。
2014/04/14(Mon) 15:04 | URL | ミルクティー | 【編集】
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