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厚生労働省・日本人の食事摂取基準(2015 年版、案)
こんにちは。

厚生労働省・日本人の食事摂取基準(2015 年版、案)
概略
www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000040332.html

上記に関して、精神科医師Aさんと、モリモトさんから情報をいただきました。ありがとうございます。

日本人の食事摂取基準(2015 年版、案)
資料2(PDF:3,078KB)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000040331.pdf

このURLからアクセスできます。

厚生労働省・日本人の食事摂取基準(2015 年版、案)の資料1、2、3をまとめたワーキンググループの座長が佐々木敏先生で、東京大学大学院教授です。

佐々木敏先生は、日本を代表する人間栄養学の泰斗であり、豊富な知識に基づく正確でニュートラルな発言が特徴です。

糖質制限食に対しても、根拠のない批判はされず、世界標準の公平な意見を述べておられます。

私の尊敬する医師のお一人です。

資料2の、P105、P113、P121に、それぞれ

「栄養素摂取と高血圧との関連」
「栄養素摂取と脂質異常症との関連」
「栄養素摂取と高血糖との関連」

の図が掲載してあります。

「肥満を介する経路と介さない経路があることに注意したい」

という文言が各図に書いてあり、よく見ると、糖質のもつリスクが明瞭になります。

ブログ読者の皆さん、是非
日本人の食事摂取基準(2015 年版、案)
資料2(PDF:3,078KB)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000040331.pdf
を覗いてみてください。

1)
P105
図1 栄養素摂取と高血圧との関連(特に重要なもの)
食塩が、太い線で直接高血圧に結びついています。(++)
そして炭水化物とアルコールは、普通の線で、直接高血圧に結びついています。(+)
次いで、炭水化物・脂質・たんぱく質はエネルギー過剰による肥満を介して間接的に高血圧に関連しています。

2)
P113
脂質異常症
図1 栄養素摂取と脂質異常症との関連(特に重要なもの)
飽和脂肪酸は太い線で、直接高LDLコレステロール血症に結びついています。(++)
食事性コレステロールは、普通の線で直接高LDLコレステロール血症に結びついています。(+)
炭水化物の中で糖は、普通の線で、直接、低HDLコレステロール血症と高トリグリセリド血症に結びついています。
脂質・炭水化物・アルコール・たんぱく質は、エネルギー過剰による肥満を介して
間接的に脂質異常症に関与しています。

3)
P121
図2 栄養素摂取と高血糖との関連(特に重要なもの)
炭水化物は、太い線で直接高血糖に結びついています。(++)
炭水化物・脂質・たんぱく質はエネルギー過剰による内臓脂肪肥満(インスリン抵抗性)
を介して、間接的に高血糖に影響を与えます。

すなわち、米国糖尿病学会の見解と同様に、 「血糖に直接変わるのは糖質だけ」というのが明確に判る図です。

脂質とたんぱく質は、直接血糖には変わらないが、 エネルギー摂取過剰と内臓脂肪肥満を介して、インスリン作用不足に影響を与えるということですね。

1)「栄養素摂取と高血圧との関連」
2)「栄養素摂取と脂質異常症との関連」
3)「栄養素摂取と高血糖との関連」

の3つの図をまとめてみると、炭水化物は、直接的に

『高血圧、低HDLコレステロール血症と高トリグリセリド血症、高血糖』

に影響を与えているわけで、私や夏井先生でなくても、「そんなもの要らない」となりますね。

糖質セイゲニストにとって、日本人の食事摂取基準(2015 年版、案)という追い風が吹いたようです。


江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
江部先生、ありがとうございます。
2014/03/18(Tue) 16:18 | URL | モリモト | 【編集
Dr米田の講演会
このままでは危ない!心臓病と科学的ダイエット
www.nhk-cul.co.jp/programs/program_934796.html


糖質制限食ダイエットを 心臓病の治療にも活かす
www.nhk-cul.co.jp/programs/program_933961.html
2014/03/18(Tue) 22:33 | URL | 精神科医師A | 【編集
江部先生 解説ありがとうございます
134ぺージもあるので、漫然と読んでいたら、読み落としてしまうところでした。 
 また、前に進みましたね。
スウェーデンに比べると、だいぶ遅いですけど・・・
2014/03/19(Wed) 03:52 | URL | わんわんこと長谷川 | 【編集
感謝
江部先生、いつもたくさんの迷える糖尿人達へ救いの手を差しのべてくださってありりとうございます。

コメント欄に寄せられるたくさんの質問は、藁をもすがりたい切実な思いが詰まっており、不安にかられ、あれもこれもと長文のものが多いですね。
私も、3ヶ月前に同じような事をしてしまいました。
ケータイから見てると過去記事が表示されなかったのですが、パソコンビューにしたら、月別カテゴリー別にたくさんの記事が表示され、何日もかけて読み返しました。

これから質問なさる皆さんも、ぜひ過去記事と読者からのコメント欄を良くご覧になると、ほぼ知りたい情報が書いてあると思います。

ここに先生が回答してくださってる内容は本来なら病院に行きお金を払ってお話しいただけるものなのだと、改めて貴重な時間をさきボランティアでやっていただけてる事に感謝いたします。

先生には健康で長生きしていただいて、糖質制限のエビデンスをますます証明してください。
2014/03/19(Wed) 08:47 | URL | 海ブドウ | 【編集
難解かも
先生の解説がなければアホには難解でした。
2014/03/19(Wed) 11:13 | URL | 落ちこぼれ | 【編集
Re: Dr米田の講演会
精神科医師A さん

興味深い情報をありがとうございます。
心臓外科の専門医である米田先生が、糖質制限食推奨とは、嬉しいですね。
2014/03/19(Wed) 11:23 | URL | ドクター江部 | 【編集
1日の糖質摂取量について
江部先生こんばんは、
先日は、詳しいご回答を頂き本当に有難うございました。

糖質制限で検索していたら次のようなものが出てきました。如何なものでしょう。
スーパー糖質制限食の説明もなく、ただ以下の様に回答されています。
糖質制限ダイエットの糖質の摂取量1日20g以下で本当に大丈夫なのでしょうか
20g以下は1食当たりの摂取量で、1日当たりは30~60gと、先生のパーフェクトガイドには有りました。
女性向けの、ダイエット関連の記事のようです、もし急に始めたら大変なことになるのではと心配です。
ちなみに、私の1日の糖質摂取量は15~20gですが、1年半かけて少しずつ減らしたものです。
回答されている先生は、腎臓内科医だそうです。


今回のテーマは、糖質制限ダイエット|女性・OLに役立つ情報・口コミ ...
http://city.living.jp/sendai/beauty/ikedoku/100995
2013/09/25 - City Living 仙台 ・ よくあるご ... 今回は、巷で話題の「糖質制限ダイエット」について、松本先生に教えてもらいました。

糖質制限ダイエットとは
糖質制限ダイエットとは、高雄病院の江部康二先生が考案した方法で、1日の糖質量を20g以下に抑えることを目指します。太古の時代には人間が糖質を摂取できる機会が少なかったために、貴重な糖をため込むシステムが備えられました(インスリン分泌)。現代の炭水化物(糖質)過剰の食事においてはそのシステムのために糖尿病、肥満が発症しているというジレンマ。パスタ1人前で糖質約60g、コンビニや外食が多い現代人にとっては炭水化物やデザートとの別れほど悲しいものはないかもしれません。ダイエット法の詳細は江部先生の著作およびHPに譲ります。
2014/03/19(Wed) 22:05 | URL | オスティナート | 【編集
Re: 1日の糖質摂取量について
オスティナート さん

情報をありがとうございます。

ご指摘通り、「1食あたりの糖質量が20g以下で、1日当たりは30~60g以下」となります。

1日あたり、20g以下は、かなり厳しい制限で、さすがにつらいと思います。
1日20g以下というのは、アトキンスダイエットの導入期間(最初の14日間)の厳しさです。
アトキンスダイエットでも、その後は少しずつ緩めて、目標体重になれば
体重が維持できる程度の平均40~60g/日の糖質摂取量となります。
2014/03/20(Thu) 08:09 | URL | ドクター江部 | 【編集
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