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『主食を抜けば糖尿病は良くなる! 新版』 『・・・2実践編 新版』 刊行
おはようございます。

『主食を抜けば糖尿病は良くなる! 新版』2014年(東洋経済新報社)


『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版』2014年(東洋経済新報社)


アマゾンで2014年3月14日(金)から販売開始となりました。

『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』2005年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2実践編』2008年(東洋経済新報社)

もそれぞれ、おかげさまでロングセラーとなり、多くの方々にご愛読いただき嬉しい限りです。

2005年から9年、2008年から6年が経過し、記載してあるデータ情報などが、どんどん変化してきました。

また、

米国糖尿病学会の2013年10月の栄養療法に関する声明の発表、

日本腎臓病学会「CKDガイド2012」でGFR60上は、たんぱく質制限なしと明記、

2013年、糖尿病の診断フローチャート、評価基準が変更・・・

など、数字データ以外にも、様々な大きな変化がありました。

今回、最新情報を入るだけ盛り込んで、大幅にリニューアルして、新版が完成しました。

皆様のお役に立てれば、幸いです。


江部康二


以下は、

『主食を抜けば糖尿病は良くなる! 新版』2014年(東洋経済新報社)
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!2 実践編 新版』2014年(東洋経済新報社)

の、「新版刊行にあたって」です。



『主食を抜けば糖尿病は良くなる!新版』

新版刊行にあたって


二〇〇五年一月に『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)を上梓してから九年が経過しました。

本書は日本で初めて「糖質制限食」を理論的に紹介した本であり、二〇一三年に至るまで一九刷りを記録するロングセラーとなり、日本に糖質制限食を広める先駆的な役目を果たしました。

その影響は海外にも波及しており、韓国と台湾でも翻訳書が出版されています。

ここ二~三年、テレビ・新聞・雑誌などのマスコミがこぞって糖質制限食を取り上げ、世間一般の認知度は格段に上がりました。

昨今、「糖質ゼロ」「糖質オフ」をうたい文句とした飲料や食品が当たり前のようにスーパーやコンビニの店頭に並んでいるのを見るにつけ、「糖質」という言葉すらほとんど 知られていなかった九年前とは隔世の感を覚えます。

この変化にとって一つのエポックとなったのは、二〇一二年一月一五日、京都国際会館で開催された第一五回日本病態栄養学会年次学術集会でした。

「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」というディベートセッションが行われ、私は「是」、つまり糖 質制限食を肯定する側の演者として、否定する側の先生方と議論を戦わせました。

このディベートは行われる前から医学関係者の間で大きな関心を集めていて、通常は 三〇〇〇人規模の学会に四〇〇〇人の医師・栄養士が参加するという非常な盛況ぶりでした。

糖質制限食の有効性と安全性を合理的に説明した私の主張は大きな反響を巻き起こし、その後、糖質制限食を公式に認めるべきだとする論調を高めていきます。

このディベートは、糖質制限食が医学界の表舞台に初登場したという意味を持っており、新しくて有効な食事療法としての認知が広まり、糖尿病治療の現場を変えていくための大きな一歩となりました。

以降、私に対する日本全国の医師会・保険医協会や病院からの講演依頼が急増し、北海道から沖縄まで医師・医療関係者向けの糖質制限食講演会を行いました。

医学界にも 爆発的に糖質制限食が広がり始めているのです。

今回、糖質制限食普及の原点である本書を九年ぶりに改訂することとなりました。

糖尿病研究が急速に進展したため、日本の内外における糖尿病治療のスタンスが、かなり大きく、しかも嬉しい方向へと変化しており、それに応じて内容を改める必要が生じたためです。変化の主なものを挙げます。

○米国糖尿病学会が二〇一三年の栄養療法に関する声明で、糖質制限食を治療食の選択肢の一つとして公式に認め、かつ、 「唯一無二の糖尿病食事療法はない」と明言した。

○日本腎臓病学会編『CKD診療ガイド2012』において、糖質制限食は糖尿病性 腎症第三期Aまでは適用が
 可能であるとし、それまでの情報が刷新された。

○二〇一三年、糖尿病の診断フローチャート、評価基準が変更となった。


今回、こうした新しいスタンスに対応する形へと文章を改めました。

このほか、最新 の関連研究なども付け加えています。

また本書では、日本の糖尿病患者数、高雄病院の糖尿病患者数など数字データを二〇一三年現在で最新のものとしました。

そして近年、高雄病院では、スーパー糖質制限食(ページ参照)を推奨していますので、第7章の給食の献立表などもスーパー糖質制限食としました。糖質制限食の実践ノウハウについても最新のものを付け加えてあります。

なお、HbA1c(グリコヘモグロビン値)に関して、二〇一三年四月一日から、NGSP値に統一されていますので、改訂版では、最新の糖尿病の診断フローチャート評価基準のHbA1cを、NGSP値で記載しました。

旧版の時点ではHbA1cがJDS値で、二〇一三年の新基準とは異なっていましたが、新版では、JDS値をNGS P値に換算して統一してありますのでご注意ください。

本書は、糖質制限食を世に広める起爆剤としての歴史的な意義を持つだけでなく、この食事療法のエッセンスが純粋な形で凝縮しており、入門書として現在でも最も適したものです。

新しい知見を加えた改訂版が、旧版以上に皆様のお役に立つことを著者として心より願っております。


二〇一四年二月

高雄病院理事長 江部康二



[主要目次]
カラー口絵 糖質制限食と従来の糖尿病食
新版刊行にあたって
プロローグ 糖尿病治療食はカロリー制限から糖質制限へ
第1章 糖尿病治療は糖質制限で変わる
第2章 糖質制限食で糖尿病は劇的に改善する
第3章 糖質制限食が効く理由
第4章 糖質制限食で食べて良いもの、悪いもの
第5章 糖尿病2050万人の時代
第6章 これからの食生活を見直すために
第7章 糖質制限食 1週間の朝昼夕メニュー(献立)
付録1 食品の糖質量リスト  
付録2 食べてよい食品、避けたい食品 
糖質制限食・関係機関のご案内



『主食を抜けば糖尿病は良くなる! 2 実践編 新版』

新版刊行にあたって


このたび、『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』が新版刊行の運びとなり、よい機会ですので、続編である『主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編』も改訂し、『主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編 新版』として刊行することにいたしました。

日本における糖尿病に対する認識が急速に変わりつつあり、糖質制限食への関心と期待が非常に高まっている今、旧版の表現を一部改め、さらに新しい知見を加えたほうが、よりご理解をいただきやすいだろうと考えたためです。

二〇〇八年二月に本書旧版の初版を刊行して以降も、糖質制限食を希望されて高雄病 院を受診される糖尿病患者さんは増え続けています。

二〇一三年の時点で、糖質制限食のため入院された患者さんは累計八〇〇人以上、外来患者さんは二〇〇〇人以上となりました。

二〇〇七年二月から始めたブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」も、アクセス数が約一万件という人気ブログとなっています。

こうした事実からも、糖質制限食への関心が高まっていることを感じざるをえません。

本書の改訂は、そうした多くの方々のご期待に応えるものです。

なお、二〇一三年四月一日から、 HbA1c(グリコヘモグロビン値)がNGSP値(国際基準)に統一されましたので、
新版ではNGSP値で統一しました。

また、統計数字などは二〇一三年現在の最新のものとしました。

糖質制限食の実践ノウハウなどについても最新のものを付け加えてあります。

本書が旧版以上に糖質制限食実践のお役に立つことを願っております。

二〇一四年二月

高雄病院理事長 江部康二



[主要目次]
とじ込み付録1「食品の糖質量リスト」
とじ込み付録2「食べてよい食品、避けたい食品」  
新版刊行にあたって
プロローグ 糖質制限食が理解される時代へ
第1章 糖質制限食の概要
第2章 これからの糖尿病治療に有益な知識
第3章 糖質制限食の実践
第4章 糖質制限食を実践する工夫
第5章 糖質制限食への誤解を解く
第6章 現代に必要な糖質制限
特別付録 最強のスーパー糖質制限食--1週間献立
糖質制限食・関係機関のご案内

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
おはようございます
関係機関が記載されてるのは選択するのにとても参考になると思います。
書店に向かってみたいと思います。
さて、先生。
糖質摂取量を面倒なのですが、計算してみました。
朝:15g
昼:10g
夜:15g
程度の量になってました。
食べる量はかなり多いのですが、糖質という見方でみると、これくらいの量になってました。
まずまずでしょうか?
また、間食では素煎り大豆などを食べたり、サプリのウエハースを摂取したりしてます。
その糖質が4gくらいです。
それに、一口チョコ・・これは糖質が3gくらいなので、どうしても欲しいときに一つだけ口に運んだりしてます・・・アリ、ですか?
糖質制限で1年経過しますが、今年は花粉は大丈夫か?と思ったのですが、発症しました。
まぁ、その他の体調はいいので、これからも続けたいと思います。
よろしくお願いします。
2014/03/13(Thu) 09:28 | URL | クワトロ | 【編集
1型糖尿病です
江部先生、こんにちは。はじめまして。先生の著書やレシピ本、こちらのブログにお世話になっております。いつもありがとうございます。
私は劇症1型糖尿病で二年前、ケトアシドーシスを起こして意識不明になり、呼吸停止寸前で病院に運ばれました。救命病棟に2週間、一般病棟に2ヶ月の入院をしました。急性腎不全により1ヶ月間の透析を受け、手足に神経症による痺れが出ていました。
入院時は糖尿病について知識がまったくなかったので治らない病気と医師に告げられた時はショックでした。幸いに腎臓機能が回復して食事は普通に食べてよいことになりました。「1型には食事療法はない」ということでしたので一般的な病院食を参考にするようにと指導されました。
入院中は高熱のために食欲がなく、手のひらにのる程度しか食べられず、体重は数週間で56キロから40キロに落ちていました。けれども食事で血糖値は200を超えることが多くありました。
1型はインスリン機能壊滅ですが発症したばかりは残存機能があるようでしたので、なんとかその期間を延ばす方法がないかとネットを調べました。そして江部先生のブログにたどり着きました。
友人が2型糖尿病で高雄病院に指導入院をしたことがあり、十年来糖質制限実践者です。同じ糖尿病なのでタイプは違いますが有効な方法だとすすめられたこともあり、退院してからすぐに糖質制限を始めて現在に至ります。
私は身長170センチ、体重53~56キロ、43才です。直近のHba1c6.5。二年間でHba1c6.7を超えたことは一度もありません。
1日のインスリン注射はランタス計6単位、ヒューマログ計10単位弱を数回に分けて打ちます。
病院の先生には数値良好でほめられています。私の担当医は結果がまだ出ていないから分からないと、糖質制限には中立的な考えだそうです。けれども私が和菓子を食べて高血糖を出したら「食べなきゃいいのに」と低GI食を教えてくれました。暗に糖質制限OKしている?ような、患者に任せてくれる良い先生に恵まれました。
1型は少量の糖質で血糖値が跳ね上がったり、軽い運動をするとインスリンが効きすぎて低血糖になったり、計算外がよく起きます。二年程の経験からですが安定した血糖値を得られ、なおかつ体重比から割り出す場合のインスリン注射量の半量で一日分が足りる、糖質制限は糖尿病にとって現時点で最良の食事療法だと思います。神経症の痺れも消え、数値的にも見た目的にも死ぬ寸前だったとは思えない回復具合です。糖をうまく取り込めない身体だから糖尿病という病名であるようなのに、糖質を食事の中心に据える食事は不自然に思え、糖質制限は理にかなっていると感じます。社会的に糖尿病と糖質制限に対する理解が進むことを祈っております。江部先生のますますのご活躍を、心より応援しております。
2014/03/13(Thu) 15:59 | URL | ピーナッツ | 【編集
Re: おはようございます
クワトロ さん

この糖質量なら、スーパー糖質制限食OKと思います。

花粉症が発症しましたか。
治る人、半分に減る人いろいろですが、個人差があるようです。
2014/03/13(Thu) 17:11 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 1型糖尿病です
ピーナッツ さん

拙著のご購入ありがとうございます。
コントロール良好、良かったですね。

ご存知かもしれませんが、
1型ですので「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」金芳堂; 第3版 (2009/12)
が参考になります。
2014/03/13(Thu) 17:31 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございました
ご丁寧にご回答ありがとうございました。
どんどん広めて続けたいと思います。
2014/03/13(Thu) 21:57 | URL | クワトロ | 【編集
糖について
いつも大変勉強させていただいております。

お忙しいところ恐縮です。糖について調べたところ疑問点がありまして、ご教授いただければ幸いです。

・白米にはデンプンとして大部分が含まれていると思いますが、ブドウ糖としてはどのくらい含まれているのでしょうか?α-GIなどの効果を考える上で悩んでおります。

・一般的な野菜(緑黄色野菜以外)に含まれる糖も吸収されにくいという認識でよいのでしょうか。

以上、何卒よろしくお願い致します。
先生の新刊2冊、早速注文致しました。しっかりと学び、本質的な治療法として少しでも普及できますよう尽力致します。
2014/03/14(Fri) 07:49 | URL | さとう | 【編集
1型のかたがたの
投稿が最近また増えていますね。

1型診断から丸1年、おかげさまで糖質制限もだいぶ慣れました。
江部先生ブログで学び、バ-ンスタイン先生の本を読み、皆さまの投稿・先生のご回答を参考にさせていただくことで、

そのたび”実践あるのみ”と前向きな気持ちになっております。

いつもありがとうございます。
2014/03/14(Fri) 16:54 | URL | ユッキ | 【編集
Re: 糖について
さとう さん

拙著のご購入ありがとうございます。

米国糖尿病学会によれば、糖質は2時間以内に100%吸収されます。

多糖類が吸収されるときは、単糖類に分解されて消化管から吸収されます。
人類が吸収できる単糖類は「ブドウ糖、果糖、ガラクトース」です。

白米のデンプンが100gなら、分解されたブドウ糖も100gと思います。
野菜の糖質も分解されて「ブドウ糖や果糖」となり吸収されます。
野菜には食物繊維があるので、ブドウ糖単体よりは、ややゆっくりの吸収となると思いますが
そんなには変わらないと思います。
2014/03/14(Fri) 17:52 | URL | ドクター江部 | 【編集
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