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WHO 「1日糖類量約25g以下を推奨」 2014年3月
こんにちは。

WHOが3月5日から公式サイト上で糖類摂取に関するガイドラインのドラフト案を公開しました。

糖類ですから、単糖類と二糖類のことです。

具体的には、ブドウ糖、果糖、蔗糖、砂糖などのことです。

「炭水化物、糖質、糖類」を整理すると下記の如くにまとめることができます。

①栄養表示基準上は、たんぱく質や脂質、灰分(ミネラル分)のいずれにも分類されないものは炭水化物に計算。
②炭水化物=糖質+食物繊維
③糖質=糖類+糖アルコール+三糖類以上+合成甘味料
④糖類=単糖類+二糖類

*三糖類以上=でんぷん、オリゴ糖、デキストリン
*二糖類=砂糖、麦芽糖、乳糖
*単糖類=ブドウ糖、果糖、ガラクトース
*糖アルコール=エリスリトール、キシリトール、マルチトール、ソルビトールなど
*合成甘味料=アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロース、サッカリン、ネオテームなど



従って、今回のWHOの

「1日糖類量をティースプーン6杯(約25g)以下を推奨」

には、当然ながら

『三糖類以上のでんぷん、オリゴ糖、デキストリン』
『糖アルコール』
『合成甘味料』

は含まれていません。

つまり「1日糖質量を25g以下」ではありませんので、誤解のないように。

ともあれ、WHOの2002年のガイドラインでは、

「1日糖類量をティースプーン12杯(約50g)以下を推奨」

だったので、半分に減ったわけでいい傾向と思います。


江部康二



以下
MT Pro 記事からの抜粋です。

☆☆☆
[2014年3月7日]
WHO,疾病予防のための糖類摂取量「1日スプーン6杯程度」を推奨へ

GL案への意見募集を開始

世界保健機関(WHO)が3月5日から公式サイト上で糖類摂取に関するガイドライン(以下GL)のドラフト案を公開,意見募集を開始した。新GLではBMI正常範囲の成人の1日糖類量をティースプーン6杯程度(約25g)を推奨することなどが盛り込まれる見通し。

肥満だけでなく,齲歯予防も重視

同GLの目的としてWHOは「成人や小児の肥満や齲歯につながる糖類の摂取量を制限し,公衆衛生上の問題を減少させる」ことを掲げている。

2002年のGLでは糖類摂取量を1日の総エネルギーの10%未満とすることが推奨されていた。新GLではさらに糖類摂取量を1日の総エネルギーの5%以下とすることで付加的なベネフィットが得られるとの推奨が追加される。これは正常範囲のBMIの成人の場合1日にティースプーン6杯(約25g)程度の砂糖に相当する量。制限の対象となるのはグルコース,フルクトースなどの単糖類,スクロースやテーブルシュガーなどの二糖類で,これらは食品に添加されているだけでなく蜂蜜やシロップ,フルーツジュースや果物にも元来含まれている。

WHOは新しい推奨のエビデンスとして,これまでに行われた2報のシステマチックレビューとメタ解析を紹介。1報は68件のランダム化比較試験(RCT)および観察研究を対象としたもので,食事制限を行っていない成人を対象とした各種試験により糖類摂取量の減少と体重減少,同摂取量の増加と体重増加の有意な関連が確認された他,小児を対象とした前向き研究では加糖飲料の摂取によりその後の肥満リスクが増加するとの結果が示されている(BMJ2012; 345: e7492)。

もう1報は糖類制限による齲歯予防効果との関連を検討したWHOのグループによる55報(小児対象の研究がほとんど)の論文を含むシステマチックレビュー。1日の総カロリー摂取量に占める糖類が10%未満の場合でも中等度の齲歯予防効果が見られたが,5%未満ではより明らかな予防効果が期待でき,一生涯における齲歯のリスクを最小化する目標として妥当との結論が示されている(JDR 2014; 93: 8-18)。

テーブルスプーン1杯のケチャップに「砂糖4g」,ソーダ1缶で「40g」

しかし,この「糖類1日スプーン6杯程度」の目標を達成するのはそう容易なことではないようだ。糖類は目に見えない形で加工食品に広く用いられている。WHOによると,テーブルスプーン1杯分のケチャップには4g(ティースプーン1杯),加糖炭酸飲料1缶には40g(ティースプーン10杯)の砂糖が含まれている。

WHOは無制限な糖類摂取がさまざまな非感染性疾患(NCD)につながる肥満や齲歯などの歯科関連疾患を引き起こすおそれがあると指摘。健康および適正体重の維持には,糖類制限を含むエネルギー摂取のバランスの見直しが重要と述べている。

意見募集は今年3月5日から31日まで。誰でも,利益相反情報を開示した上でコメント可能と記されている。

(坂口 恵)
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
はじめまして。
最近糖質制限を始めてダイエットをしてみようかと思った37歳男です。
私は、自転車競技、トレイルランニングなどのスポーツを趣味とはいえ本気でやっています。
ですので素人の大会等で上位を常に狙って日々練習に励んでいます。
糖質制限に興味を持ったのは、自転車でもランでも体重が軽いほうが有利だからです。
ただ、この糖質制限、効果はいろいろ調べるとかなりのものらしいのですが、筋力の低下やスタミナ不足が心配です。
我々スポーツを日々やっているものでも、糖質制限ってやっていいものなのでしょうか?
2014/03/12(Wed) 13:38 | URL | swimbike | 【編集
Re: タイトルなし
swimbike さん

私自身は、スポーツしたくてもできない状況で、せいぜい、1/1~2週間のテニスくらいです。

それで自分の体験はないのですが、過去トレイルランナーの方やマラソンランナーの方から
コメントを頂いたことが複数回あります。

結論は、長距離走の場合は、糖質制限食実践で、
ほとんどの人において、今まで以上にスタミナがつくということです。
結果としてタイムが良くなります。

夏井睦先生のブログでも、糖質制限食実践で、
長距離走でタイムが良くなったという報告が複数あったと思います。

2014/03/12(Wed) 13:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
な、なんと!
3月17日より、九大病院に併設しているカフェでも、簡単な低糖質メニューがスタートします!
なんと、九大医学部のお膝元ですよ!大変です!(笑)o(^▽^)o

カステリアン、グリーンハウスに続き、3店舗めです!

(ニューオータニ博多 山口雅美氏のフェイスブックより。)
2014/03/12(Wed) 14:28 | URL | 北九州 三島 | 【編集
さっそくの返答ありがとうございます。

今夏井睦先生の本を読んでいます。スタミナは向上するのですね。安心しました。

もう一つ質問させてください。

私が主に取り組んでいる自転車競技というものはヒルクライムという山の坂道の登りのみを1時間前後で走るというものです。
その1時間前後はほぼ全力でペダルを回しています。そうなるとやはり糖質の方が必要になるような気がするのは素人考えでしょうか?また炭水化物をとらないと筋力の低下につながるという話は嘘なのでしょうか?

もう一つといいながら質問だらけですみません。
2014/03/12(Wed) 20:16 | URL | swimbike | 【編集
Re: な、なんと!
北九州 三島 さん

それはそれは、興味深いですね。

知りたいのは、誰が主導して九大病院のカフェに糖質制限メニューを導入したのかということと、
いったい誰がそれを許可したのかということですね。

いやはや、とてもとてもいいことなのですが、不思議といえば不思議です。
2014/03/12(Wed) 20:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
swimbikeさんへ
下記の本がアスリート向けに書かれたローカーボの勧めの本です(英語に嫌悪感がなければですが)。
http://www.amazon.com/The-Art-Science-Carbohydrate-Performance/dp/0983490716
2014/03/13(Thu) 06:52 | URL | まぬーか | 【編集
Re: swimbikeさんへ
まぬーか さん

ありがとうございます。
2014/03/13(Thu) 16:58 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
swimbike さん

「炭水化物をとらないと筋力低下」というのは、誤解です。
ローカーボのボディビルダーもおられます。

糖質制限食で持続力向上は間違いないですが、短距離に関してはまだよくわかりません。
2014/03/13(Thu) 17:24 | URL | ドクター江部 | 【編集
「主食をやめると健康になる」の資料についての質問
バンコク在住の雨宮健と申す引退者です。カンボジア在住の義弟が夏井先生の湿潤療法の認定医で、同時に江部先生の糖質制限ダイエットの賛同者です。私は糖尿人ではありませんが、その弟の薦めで江部先生の著作を拝読し、糖質制限をスタートさせました。初心者のため理解できないのかもしれませんが、下記疑問があります。掲題著作の最後に「食品別糖質一覧表」があり、食べてよい食品などを○△Xで表示してあります。しかし、たとえば片栗粉の場合常用量は3g、糖質が2.4gです。これは調味料的なもので、1人で摂取するのは、半分とすれば1.2gです。一方で例えば無調整豆乳を常用量210g(コップ1杯程)では糖質が6.1gです。ただし、片栗粉はNG(X)食品、豆乳はOK(○)食品となっています。これは単純に100gあたりの糖質量を基準として○Xの評価をした結果だと思われます。実は、妻が料理をするさいに「片栗粉はダメ」とのことで不思議に思ったためですが、この資料を額面通り受け取ると、実際に摂取する糖質の量とは関係なしに、頭から「この食品はダメ」「これはいい」となってしまいそうで、せっかくのご著書の信憑性が薄らいでしまいます。小生の理解違いかもしれませんが、よろしくご検証をお願いいたします。
2014/03/16(Sun) 19:04 | URL | 雨宮 健 | 【編集
Re: 「主食をやめると健康になる」の資料についての質問
雨宮 健 様

ご指摘の通りです。

○×△は、大ざっぱな目安と考えて頂けば幸いです。

スーパー糖質制限食では、1回の食事の糖質摂取量が、10~20g以下を目安としています。

その範囲内で、片栗粉やみりんや胡椒も適宜使用していただいてよろしいと思います。

例えば、枝豆にも天然の蔗糖は含まれていますが、糖質制限食OK食材です。
2014/03/16(Sun) 19:22 | URL | ドクター江部 | 【編集
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