2014年02月19日 (水)
こんばんは
内分泌医の きよすクリニック 伊藤喜亮先生から、甲状腺機能低下症などについて、メールをいただきました。
伊藤先生は湿潤療法も糖質制限食も達人ですので、とても幅広い診療範囲ですね。
伊藤喜亮先生談
「甲状腺機能を評価するために重要なホルモンである、TSH、フリーT4、フリーT3のうち、下垂体から分泌されるTSHと甲状腺ホルモンであるフリーT3は変動が大きく、甲状腺ホルモンであるフリーT4は半減期が長く変動が少ないため、TSHやフリーT3が異常値を呈した場合には一度で判断せず、再検査を行ってから判断することが多いです。
(問診およびTSHとフリーT4が基準値内で、
フリーT3が低値の場合はほぼ low T3 syndromeと診断できますが)
甲状腺機能低下症の治療にT3製剤ではなくT4製剤を用いるのも半減期が長いためですね。
当院で採用している検査センターにおけるフリーT4の基準値は、0.8-1.9ng/dLですが、甲状腺機能亢進症の症状が出るのは、およそ2.5-3ng/dLより高値の場合のことが多く、多少高い程度では無症状です。
また、甲状腺機能低下症の症状が出るのは、およそ0.5-0.6ng/dLを下回った場合のことが多いです。
甲状腺機能低下症をT4製剤で治療する場合は、フリーT4が基準値内を目指しますが、同時にTSHが基準値内(先に述べたように変動が多いため、1回の採血では判断しない)を目標とします。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)にメルカゾールなどで治療する場合も、フリーT4の正常化およびTSHが基準値内であることを目標とします。
メルカゾールが効き過ぎるとフリーT4が低値となり、ネガティブフィードバックによりTSHが上昇し甲状腺を刺激してしまうので、TSHが上昇しない程度に甲状腺ホルモンを抑える必要があります。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)は、眼球突出・発汗・頻脈・落ち着きがないなどの症状があるため採血をしなくてもかなり見つけられますが、採血では、総コレステロールおよびLDL定値、ALP高値などが認められます。
甲状腺機能低下症の症状は他の疾患でも認められる症状と重なるので、自覚症状だけでは診断できませんが、自覚症状に加え、GOT・LDH・CK(CPK)・総コレステロールおよびLDLが高値であれば、かなりの確率で診断できます。」
江部康二の質問
『「甲状腺機能低下症は、かなり進行していないと、脱毛・筋力低下・生理不順・全身倦怠・痩せすぎ・冷え・無気力・・・などの症状は出ない」という私の個人的経験は一般的にも言えることなのでしょうか?』
伊藤先生
『おっしゃるとおりです。
先のメールに記載したように、
===========================
*甲状腺機能低下症の症状が出るのは、およそ0.5-0.6ng/dLを下回った場合のことが多いです。
*甲状腺機能低下症の症状は他の疾患でも認められる症状と重なるので、自覚症状だけでは診断できませんが、
自覚症状に加え、GOT・LDH・CK(CPK)・総コレステロールおよびLDLが高値であれば、かなりの確率で診断できます。
===========================
検査データとしては、GOT・LDH・CK(CPK)・総コレステロールおよびLDLが高値になるくらいだと思います。
高コレステロールの場合、GPTでなくGOTが高い、CK、LDHが高いなども認められれば甲状腺ホルモンをチェックする必要があります。(もちろん、心筋梗塞も念頭に置きますが)。
フリーT4がやや低値または、潜在性甲状腺機能低下症(フリーT4が正常下限でTSHが上昇している)程度では、症状はまずありません。
あと、海藻類は低糖質、低カロリーのものが多く、ミネラルも豊富なので、ダイエットや美容のために多く摂取している場合があります。
日本は島国なので、海藻類の摂取量(つまりヨード摂取量)は大陸に住むの欧米人とくらべて格段に多く、日本人の通常の海藻類の摂取量を大きく上回って摂取すると甲状腺に影響を与えることがあります。
「甲状腺機能に影響することがあるので、海藻類は日本人が平均的に食べる程度の量にとどめましょう」と説明しています。』
江部康二の質問
『バーンスタイン医師といいケイト医師といい、米国では「低T3症候群」の知識がないのでしょうか?不思議です。』
伊藤先生
『内分泌医でなければあまり知らないと思いますよ。』
どうやら「Low T3 syndrome(低T3症候群)」は、医師の間でもあまり知られていない概念のようです。ですから、バーンスタイン医師やケイト医師のような誤解を生じたわけですね。
結論として、3ヶ月や半年程度の食事療法やダイエットで、甲状腺機能低下症を発症することはありえません。
そして原発性甲状腺機能低下症の症状や徴候は、基本的には軽微で潜行性です。
すなわち「脱毛・筋力低下・生理不順・全身倦怠・痩せすぎ・冷え・無気力・・・ 」などの症状は、かなり進行した甲状腺機能低下症でないと出現しません。
甲状腺機能低下症の原因は
1)原発性甲状腺機能低下症(慢性甲状腺炎による甲状腺機能低下症)
2)先天的なもの
先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)
異所性甲状腺腫(正常な位置に甲状腺がなく、
舌根部分などに甲状腺組織が認められます)
3)一過性のもの
産後一過性甲状腺機能低下症
破壊性甲状腺炎の回復期
4)海草(ヨード)の取りすぎによる甲状腺機能低下症
(これは、海草(特に昆布)の摂取制限をするだけで改善します)
5)甲状腺の病気の治療によるもの(永続性です)
術後甲状腺機能低下症
アイソトープ治療後甲状腺機能低下症
1)2)3)4)5)で網羅していると思います。
他にはないと思います。
すなわち食事療法で甲状腺機能低下症を起こすことは、そもそもあり得ないのです。
ダイエット中やスーパー糖質制限食実践中に出現しうる「脱毛・筋力低下・生理不順・全身倦怠・痩せすぎ・冷え・無気力・・・ 」などの症状は、全て、結果として摂取エネルギーが低すぎたときに生じるものです。
摂取エネルギー過少によるこれらの症状は、1~3ヶ月 でも出現します。
この時血液中のフリーT3が低値でも、フリーT4とTSHは正常値であり、これは「Low T3 syndrome(低T3症候群)」と呼ばれる状態であり、決して甲状腺機能低下症ではないのです。
3日間にわたり、「Low T3 syndrome(低T3症候群)」と甲状腺機能低下症についてしつこく記事にしてみました。
いろいろご教示いただいた、きよすクリニック 伊藤喜亮先生 に深謝いたします。
江部康二
内分泌医の きよすクリニック 伊藤喜亮先生から、甲状腺機能低下症などについて、メールをいただきました。
伊藤先生は湿潤療法も糖質制限食も達人ですので、とても幅広い診療範囲ですね。
伊藤喜亮先生談
「甲状腺機能を評価するために重要なホルモンである、TSH、フリーT4、フリーT3のうち、下垂体から分泌されるTSHと甲状腺ホルモンであるフリーT3は変動が大きく、甲状腺ホルモンであるフリーT4は半減期が長く変動が少ないため、TSHやフリーT3が異常値を呈した場合には一度で判断せず、再検査を行ってから判断することが多いです。
(問診およびTSHとフリーT4が基準値内で、
フリーT3が低値の場合はほぼ low T3 syndromeと診断できますが)
甲状腺機能低下症の治療にT3製剤ではなくT4製剤を用いるのも半減期が長いためですね。
当院で採用している検査センターにおけるフリーT4の基準値は、0.8-1.9ng/dLですが、甲状腺機能亢進症の症状が出るのは、およそ2.5-3ng/dLより高値の場合のことが多く、多少高い程度では無症状です。
また、甲状腺機能低下症の症状が出るのは、およそ0.5-0.6ng/dLを下回った場合のことが多いです。
甲状腺機能低下症をT4製剤で治療する場合は、フリーT4が基準値内を目指しますが、同時にTSHが基準値内(先に述べたように変動が多いため、1回の採血では判断しない)を目標とします。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)にメルカゾールなどで治療する場合も、フリーT4の正常化およびTSHが基準値内であることを目標とします。
メルカゾールが効き過ぎるとフリーT4が低値となり、ネガティブフィードバックによりTSHが上昇し甲状腺を刺激してしまうので、TSHが上昇しない程度に甲状腺ホルモンを抑える必要があります。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)は、眼球突出・発汗・頻脈・落ち着きがないなどの症状があるため採血をしなくてもかなり見つけられますが、採血では、総コレステロールおよびLDL定値、ALP高値などが認められます。
甲状腺機能低下症の症状は他の疾患でも認められる症状と重なるので、自覚症状だけでは診断できませんが、自覚症状に加え、GOT・LDH・CK(CPK)・総コレステロールおよびLDLが高値であれば、かなりの確率で診断できます。」
江部康二の質問
『「甲状腺機能低下症は、かなり進行していないと、脱毛・筋力低下・生理不順・全身倦怠・痩せすぎ・冷え・無気力・・・などの症状は出ない」という私の個人的経験は一般的にも言えることなのでしょうか?』
伊藤先生
『おっしゃるとおりです。
先のメールに記載したように、
===========================
*甲状腺機能低下症の症状が出るのは、およそ0.5-0.6ng/dLを下回った場合のことが多いです。
*甲状腺機能低下症の症状は他の疾患でも認められる症状と重なるので、自覚症状だけでは診断できませんが、
自覚症状に加え、GOT・LDH・CK(CPK)・総コレステロールおよびLDLが高値であれば、かなりの確率で診断できます。
===========================
検査データとしては、GOT・LDH・CK(CPK)・総コレステロールおよびLDLが高値になるくらいだと思います。
高コレステロールの場合、GPTでなくGOTが高い、CK、LDHが高いなども認められれば甲状腺ホルモンをチェックする必要があります。(もちろん、心筋梗塞も念頭に置きますが)。
フリーT4がやや低値または、潜在性甲状腺機能低下症(フリーT4が正常下限でTSHが上昇している)程度では、症状はまずありません。
あと、海藻類は低糖質、低カロリーのものが多く、ミネラルも豊富なので、ダイエットや美容のために多く摂取している場合があります。
日本は島国なので、海藻類の摂取量(つまりヨード摂取量)は大陸に住むの欧米人とくらべて格段に多く、日本人の通常の海藻類の摂取量を大きく上回って摂取すると甲状腺に影響を与えることがあります。
「甲状腺機能に影響することがあるので、海藻類は日本人が平均的に食べる程度の量にとどめましょう」と説明しています。』
江部康二の質問
『バーンスタイン医師といいケイト医師といい、米国では「低T3症候群」の知識がないのでしょうか?不思議です。』
伊藤先生
『内分泌医でなければあまり知らないと思いますよ。』
どうやら「Low T3 syndrome(低T3症候群)」は、医師の間でもあまり知られていない概念のようです。ですから、バーンスタイン医師やケイト医師のような誤解を生じたわけですね。
結論として、3ヶ月や半年程度の食事療法やダイエットで、甲状腺機能低下症を発症することはありえません。
そして原発性甲状腺機能低下症の症状や徴候は、基本的には軽微で潜行性です。
すなわち「脱毛・筋力低下・生理不順・全身倦怠・痩せすぎ・冷え・無気力・・・ 」などの症状は、かなり進行した甲状腺機能低下症でないと出現しません。
甲状腺機能低下症の原因は
1)原発性甲状腺機能低下症(慢性甲状腺炎による甲状腺機能低下症)
2)先天的なもの
先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)
異所性甲状腺腫(正常な位置に甲状腺がなく、
舌根部分などに甲状腺組織が認められます)
3)一過性のもの
産後一過性甲状腺機能低下症
破壊性甲状腺炎の回復期
4)海草(ヨード)の取りすぎによる甲状腺機能低下症
(これは、海草(特に昆布)の摂取制限をするだけで改善します)
5)甲状腺の病気の治療によるもの(永続性です)
術後甲状腺機能低下症
アイソトープ治療後甲状腺機能低下症
1)2)3)4)5)で網羅していると思います。
他にはないと思います。
すなわち食事療法で甲状腺機能低下症を起こすことは、そもそもあり得ないのです。
ダイエット中やスーパー糖質制限食実践中に出現しうる「脱毛・筋力低下・生理不順・全身倦怠・痩せすぎ・冷え・無気力・・・ 」などの症状は、全て、結果として摂取エネルギーが低すぎたときに生じるものです。
摂取エネルギー過少によるこれらの症状は、1~3ヶ月 でも出現します。
この時血液中のフリーT3が低値でも、フリーT4とTSHは正常値であり、これは「Low T3 syndrome(低T3症候群)」と呼ばれる状態であり、決して甲状腺機能低下症ではないのです。
3日間にわたり、「Low T3 syndrome(低T3症候群)」と甲状腺機能低下症についてしつこく記事にしてみました。
いろいろご教示いただいた、きよすクリニック 伊藤喜亮先生 に深謝いたします。
江部康二
食事療法において、甲状腺機能を低下させることはないという証拠となりますね。
糖質制限のスーパーとスタンダードの間くらいを実施して、1年が経過しました。
運動もウォーキングに切り替えて走るのはやめました。
人間の生得的能力に走るのは必須ではないのでは?と思うところがあり、今いろいろ考えながら歩行について精査しております。
走るのはできるであって、ねばならないではないし、糖質も摂取できるであって、ねばならないではないですからね。
余談でした。
糖質制限のスーパーとスタンダードの間くらいを実施して、1年が経過しました。
運動もウォーキングに切り替えて走るのはやめました。
人間の生得的能力に走るのは必須ではないのでは?と思うところがあり、今いろいろ考えながら歩行について精査しております。
走るのはできるであって、ねばならないではないし、糖質も摂取できるであって、ねばならないではないですからね。
余談でした。
2014/02/19(Wed) 22:30 | URL | クワトロ | 【編集】
砂糖摂取が多いほど心血管死亡リスクが上昇
米国成人の多くが食品や飲料に添加された砂糖を過剰摂取 2014/2/19
米国の成人を代表する集団のデータを分析した結果、総摂取熱量に占める添加砂糖由来熱量の割合が高いほど、心血管死亡リスクが高いことが示された。米疾病対策センター(CDC)のQuanhe Yang氏らが、JAMA Internal Medicine誌電子版に2014年2月3日に報告した。
米国では、食品に添加されている砂糖の取り過ぎが健康に及ぼす影響に関する研究が幾つも行われてきた。しかし、それらのほとんどは、砂糖添加飲料の摂取に焦点を当てたもので、小児を対象としたものが多く、米国民を代表する集団を分析して、1日に摂取する全ての添加砂糖の量と心血管死亡の関係を調べた前向き研究はこれまで行われていなかった。
米医学研究所は、添加砂糖由来の熱量は総摂取熱量の25%未満にすべきと述べているが、WHOは10%未満を推奨している。米心臓学会(AHA)は、添加砂糖由来の熱量は、女性では1日100kcal未満、男性は150kcal未満にするよう勧告している。
そこで著者らは、米国人の1日の摂取熱量に占める添加砂糖由来熱量の割合が時間とともに変化しているかを調べ、添加砂糖の摂取と心血管死亡の関係について検討した。添加砂糖は、米国で一般的な砂糖添加食品である飲料、デザート、飴、シリアル、パンなどに含まれる砂糖とし、食材に元々含まれている砂糖は分析対象に入れなかった。
1988~94年、99~04年、05~10年に全米健康栄養調査(MJANES)に参加した人々のデータを利用して時系列分析を行った。参加者のうち、心筋梗塞や脳卒中、心不全の既往を有する人々や糖尿病患者は除外し、必要なデータがそろっていた計3万1147人を分析対象とした。
また88~94年の調査に参加した人々のデータと、国民死亡記録(NDI)に06年末までに登録されたデータを関連付けて作成されたNHANES III Linked Mortality Fileの情報を利用して、添加砂糖の摂取と心血管死亡の関係を調べた。
米国の成人の1日摂取熱量に占める添加砂糖の熱量の割合は、時間経過とともに変化していた。88~94年は15.7%(95%信頼区間15.0-16.4)、99~04年は16.8%(16.0-17.7)で有意な増加(P=0.02)を示した。一方、05~10年には14.9%(14.2-15.5)と有意な低下を示した(P<0.001)。ただし、05~10年でも、総摂取熱量の10%以上を添加砂糖から摂取している成人が全体の71.4%を占め、約10%の人々では総摂取熱量の25%以上が添加砂糖由来だった。
88~94年の調査参加者1万1733人を中央値14.6年追跡した。16万3039人年の追跡で、心血管死亡は831人だった。1日の総摂取熱量に占める添加砂糖由来熱量の割合に基づいて対象者を層別化し、最低位群(総摂取熱量に占める添加砂糖由来熱量の割合の中央値7.4%)を参照群として、年齢、性別、人種/民族で調整した心血管死亡のハザード比を求めたところ、第2五分位群(割合の中央値11.4%)が1.09(1.05-1.13)、第3五分位群(14.8%)が1.23(1.12-1.34)、第4五分位群(18.7%)が1.49(1.24-1.78)、最高位群(25.2%)が2.43(1.63-3.62)となった(P<0.001)。
人口統計学的要因、行動特性、臨床特徴などを加えて調整しても、参照群に対するハザード比は、それぞれ1.07(1.02-1.12)、1.18(1.06-1.31)、1.38(1.11-1.70)、2.03(1.26-3.27)となり(P=0.004)、心血管死亡リスクは、総摂取熱量に占める添加砂糖由来の熱量が多くなるにつれて上昇した。
15年間追跡した場合の害必要数は、第2五分位群が265(166-715)、第3五分位群は109(67-297)、第4五分位群は53(33-152)、最高位群は22(13-66)だった。
総摂取熱量に占める添加砂糖由来熱量が10.0%未満の集団を参照群として、10.0以上25%未満の人々の心血管死亡の調整ハザード比は、1.30(1.09-1.55)、25%以上では2.75(1.40-5.42)だった(P=0.004)。
対象者を年齢、性別、人種/民族、学歴、身体活動量、米農務省のHealthy Eating Index(HEI)スコア、BMIなどに基づいて層別化し、サブグループ解析を実施したところ、非ヒスパニック系黒人を除く全てのサブグループにおいて、主要な分析と同様の結果が得られた。
米国では成人の多くが、推奨される量を超える添加砂糖を摂取していた。添加砂糖の摂取と心血管死亡リスクの間には有意な関係が認められ、健康のために摂取を制限すべきとする勧告を指示していた。
原題は「Added Sugar Intake and Cardiovascular Diseases Mortality Among US Adults」、概要は、JAMA Intern Med誌のWebサイトで閲覧できる。
米国成人の多くが食品や飲料に添加された砂糖を過剰摂取 2014/2/19
米国の成人を代表する集団のデータを分析した結果、総摂取熱量に占める添加砂糖由来熱量の割合が高いほど、心血管死亡リスクが高いことが示された。米疾病対策センター(CDC)のQuanhe Yang氏らが、JAMA Internal Medicine誌電子版に2014年2月3日に報告した。
米国では、食品に添加されている砂糖の取り過ぎが健康に及ぼす影響に関する研究が幾つも行われてきた。しかし、それらのほとんどは、砂糖添加飲料の摂取に焦点を当てたもので、小児を対象としたものが多く、米国民を代表する集団を分析して、1日に摂取する全ての添加砂糖の量と心血管死亡の関係を調べた前向き研究はこれまで行われていなかった。
米医学研究所は、添加砂糖由来の熱量は総摂取熱量の25%未満にすべきと述べているが、WHOは10%未満を推奨している。米心臓学会(AHA)は、添加砂糖由来の熱量は、女性では1日100kcal未満、男性は150kcal未満にするよう勧告している。
そこで著者らは、米国人の1日の摂取熱量に占める添加砂糖由来熱量の割合が時間とともに変化しているかを調べ、添加砂糖の摂取と心血管死亡の関係について検討した。添加砂糖は、米国で一般的な砂糖添加食品である飲料、デザート、飴、シリアル、パンなどに含まれる砂糖とし、食材に元々含まれている砂糖は分析対象に入れなかった。
1988~94年、99~04年、05~10年に全米健康栄養調査(MJANES)に参加した人々のデータを利用して時系列分析を行った。参加者のうち、心筋梗塞や脳卒中、心不全の既往を有する人々や糖尿病患者は除外し、必要なデータがそろっていた計3万1147人を分析対象とした。
また88~94年の調査に参加した人々のデータと、国民死亡記録(NDI)に06年末までに登録されたデータを関連付けて作成されたNHANES III Linked Mortality Fileの情報を利用して、添加砂糖の摂取と心血管死亡の関係を調べた。
米国の成人の1日摂取熱量に占める添加砂糖の熱量の割合は、時間経過とともに変化していた。88~94年は15.7%(95%信頼区間15.0-16.4)、99~04年は16.8%(16.0-17.7)で有意な増加(P=0.02)を示した。一方、05~10年には14.9%(14.2-15.5)と有意な低下を示した(P<0.001)。ただし、05~10年でも、総摂取熱量の10%以上を添加砂糖から摂取している成人が全体の71.4%を占め、約10%の人々では総摂取熱量の25%以上が添加砂糖由来だった。
88~94年の調査参加者1万1733人を中央値14.6年追跡した。16万3039人年の追跡で、心血管死亡は831人だった。1日の総摂取熱量に占める添加砂糖由来熱量の割合に基づいて対象者を層別化し、最低位群(総摂取熱量に占める添加砂糖由来熱量の割合の中央値7.4%)を参照群として、年齢、性別、人種/民族で調整した心血管死亡のハザード比を求めたところ、第2五分位群(割合の中央値11.4%)が1.09(1.05-1.13)、第3五分位群(14.8%)が1.23(1.12-1.34)、第4五分位群(18.7%)が1.49(1.24-1.78)、最高位群(25.2%)が2.43(1.63-3.62)となった(P<0.001)。
人口統計学的要因、行動特性、臨床特徴などを加えて調整しても、参照群に対するハザード比は、それぞれ1.07(1.02-1.12)、1.18(1.06-1.31)、1.38(1.11-1.70)、2.03(1.26-3.27)となり(P=0.004)、心血管死亡リスクは、総摂取熱量に占める添加砂糖由来の熱量が多くなるにつれて上昇した。
15年間追跡した場合の害必要数は、第2五分位群が265(166-715)、第3五分位群は109(67-297)、第4五分位群は53(33-152)、最高位群は22(13-66)だった。
総摂取熱量に占める添加砂糖由来熱量が10.0%未満の集団を参照群として、10.0以上25%未満の人々の心血管死亡の調整ハザード比は、1.30(1.09-1.55)、25%以上では2.75(1.40-5.42)だった(P=0.004)。
対象者を年齢、性別、人種/民族、学歴、身体活動量、米農務省のHealthy Eating Index(HEI)スコア、BMIなどに基づいて層別化し、サブグループ解析を実施したところ、非ヒスパニック系黒人を除く全てのサブグループにおいて、主要な分析と同様の結果が得られた。
米国では成人の多くが、推奨される量を超える添加砂糖を摂取していた。添加砂糖の摂取と心血管死亡リスクの間には有意な関係が認められ、健康のために摂取を制限すべきとする勧告を指示していた。
原題は「Added Sugar Intake and Cardiovascular Diseases Mortality Among US Adults」、概要は、JAMA Intern Med誌のWebサイトで閲覧できる。
長谷川 さん
情報をありがとうございます。
情報をありがとうございます。
2014/02/20(Thu) 08:48 | URL | ドクター江部 | 【編集】
いつもブログ拝読してます
先生の本はすべて購入してます(もちろん読みました) おかげさまでA1Cは6前後を保ってます
昨日テレビで希少糖について特集みたいなのがありました。糖尿病に良いとありましたが
糖質についての記述がありませんでした
是非 先生のブログで取り上げていただきたく
メールしました
先生の本はすべて購入してます(もちろん読みました) おかげさまでA1Cは6前後を保ってます
昨日テレビで希少糖について特集みたいなのがありました。糖尿病に良いとありましたが
糖質についての記述がありませんでした
是非 先生のブログで取り上げていただきたく
メールしました
希少糖そのものはよいのですが、市販の製品は混ぜ物がよくありません
http://raresugar.co.jp/products/raresugarsweet.html
『レアシュガースウィートは、ぶどう糖・果糖を主成分に、希少糖(D-プシコース・D-アロースなど)が15%程度含まれたシロップです』
このように、残り85%の混ぜ物が糖尿病によくありません。朱に交われば赤くなります
http://raresugar.co.jp/products/raresugarsweet.html
『レアシュガースウィートは、ぶどう糖・果糖を主成分に、希少糖(D-プシコース・D-アロースなど)が15%程度含まれたシロップです』
このように、残り85%の混ぜ物が糖尿病によくありません。朱に交われば赤くなります
2014/02/20(Thu) 14:17 | URL | 精神科医師A | 【編集】
精神科医師A さん
ありがとうございます。
希少糖そのものが高価なので、単価を下げるために、混ぜ物をせざるえないのでしょうね。
ありがとうございます。
希少糖そのものが高価なので、単価を下げるために、混ぜ物をせざるえないのでしょうね。
2014/02/20(Thu) 18:33 | URL | ドクター江部 | 【編集】
前にTVで放送していたのですが、100%のブドウ糖に色々な化学処理して安価に15%濃度の希少糖を作ることが出来たとのことでした。
15%という数値が一致しただけでの想像になりますが、混ぜているわけではなく、分離処理にコストがかかるので、分離しないで出荷している気がします。
では。
15%という数値が一致しただけでの想像になりますが、混ぜているわけではなく、分離処理にコストがかかるので、分離しないで出荷している気がします。
では。
2014/02/20(Thu) 20:55 | URL | ざと | 【編集】
江部先生の糖質制限食を知る前に、発汗過多が見受けられ、以後内臓型の冷えと俗に言われる冷えに悩まされているバセドウ患者です。
メトホルミンでその後胃腸障害、嘔吐を起こしたため、主治医から期限付きで許可を取り、糖質制限食のみの治療法と成りました。というのも、ここ数年HbA1c、食後血糖値がほぼ正常値だったためです。しかし、主治医は糖質制限には効果はあるとしながら、長期に渡った時の安全性(エビデンス)がないから怖いと、体質が変わったらまた投薬もあり得るような話でした。
体質というのは、先にお話しした発汗過多からくる冷えと、付随する「疲れやすさ、寒がり、暑がり、だるさ、胃腸障害、動悸、頻脈、除脈、アトピー再発やアザなどができやすい皮膚疾患」などによる著しいQOLの損失のことです。
その頃から、交感神経優位だから、とか、脳の機能不全だろうから仕方がない(医学が限界だという意味です)と、対処をなされず定期受診のみでした。
しかし、先月TSHのみlowとなり、好中球などの数値も若干異常が出てしまい、甲状腺担当医に尋ねましたが、メルカゾール及び甲状腺ホルモンには特別異常は見受けられないから、発汗過多などはパニック障害かもしれないと、なぜか精神科に紹介状を書かれてしまいまして、困惑しています。
パニック障害の大前提として、わたしのような明らかなバセドウ病を患うもの、器質疾患のケースで、予期不安が見受けられず、不調時に不正脈や動悸が心電図(オムロン携帯型ですが)にもはっきり出るような場合、パニック障害のパニック発作とは言えないのだと記憶していますが、こちらの考え違いなのでしょうか?
ちなみに、仙台の某耳鼻咽喉科で検査していただいた結果、私は交感神経優位ではなく、副交感神経優位で、交感神経の働きが若干低下しており、血管の老化が実年齢より少々早く進み、心臓が全身に血流を送る力が低下気味だと言われました。
肉体的な悩みで肉体疲労度がやはり高いものの、精神的なストレスには問題なく、睡眠時間確保と日中の軽い体操の習慣から治療開始しましょうとのことでした。
発汗過多と冷えが8がつから三ヶ月持続しており、東北寒冷地の冬の時期ですので、日々苦労しております。
という事情なのですが、糖尿病とこうした体温など調節機能は、どれくらい関わりがあるものなのでしょうか?
糖質制限食は、糖類が苦手な私には非常に助かりますし、食事が今は楽しみなくらいでありがたいです。
しかし、体重が8月から85.1→78.8に変化し、先生のご著書にもあるように、カロリー制限では不可能だった減量がややハイペースな気も致します。
これも冷えと関係があるような気がしてならないのですが、単に摂取カロリーの問題かどうか、相談できる相手もなく困っています。
ほかに関しては、数値的にも、検査的にも異常所見はないようです。あくまでも、ですが。
心臓についてはオールクリアだそうですので、やはり内分泌か自己免疫の絡みなのでしょうか。この場合、糖質制限が適しているのか少し戸惑いもありますので、長文となり失礼しましたが、お知恵を拝借できましたら幸いです。
メトホルミンでその後胃腸障害、嘔吐を起こしたため、主治医から期限付きで許可を取り、糖質制限食のみの治療法と成りました。というのも、ここ数年HbA1c、食後血糖値がほぼ正常値だったためです。しかし、主治医は糖質制限には効果はあるとしながら、長期に渡った時の安全性(エビデンス)がないから怖いと、体質が変わったらまた投薬もあり得るような話でした。
体質というのは、先にお話しした発汗過多からくる冷えと、付随する「疲れやすさ、寒がり、暑がり、だるさ、胃腸障害、動悸、頻脈、除脈、アトピー再発やアザなどができやすい皮膚疾患」などによる著しいQOLの損失のことです。
その頃から、交感神経優位だから、とか、脳の機能不全だろうから仕方がない(医学が限界だという意味です)と、対処をなされず定期受診のみでした。
しかし、先月TSHのみlowとなり、好中球などの数値も若干異常が出てしまい、甲状腺担当医に尋ねましたが、メルカゾール及び甲状腺ホルモンには特別異常は見受けられないから、発汗過多などはパニック障害かもしれないと、なぜか精神科に紹介状を書かれてしまいまして、困惑しています。
パニック障害の大前提として、わたしのような明らかなバセドウ病を患うもの、器質疾患のケースで、予期不安が見受けられず、不調時に不正脈や動悸が心電図(オムロン携帯型ですが)にもはっきり出るような場合、パニック障害のパニック発作とは言えないのだと記憶していますが、こちらの考え違いなのでしょうか?
ちなみに、仙台の某耳鼻咽喉科で検査していただいた結果、私は交感神経優位ではなく、副交感神経優位で、交感神経の働きが若干低下しており、血管の老化が実年齢より少々早く進み、心臓が全身に血流を送る力が低下気味だと言われました。
肉体的な悩みで肉体疲労度がやはり高いものの、精神的なストレスには問題なく、睡眠時間確保と日中の軽い体操の習慣から治療開始しましょうとのことでした。
発汗過多と冷えが8がつから三ヶ月持続しており、東北寒冷地の冬の時期ですので、日々苦労しております。
という事情なのですが、糖尿病とこうした体温など調節機能は、どれくらい関わりがあるものなのでしょうか?
糖質制限食は、糖類が苦手な私には非常に助かりますし、食事が今は楽しみなくらいでありがたいです。
しかし、体重が8月から85.1→78.8に変化し、先生のご著書にもあるように、カロリー制限では不可能だった減量がややハイペースな気も致します。
これも冷えと関係があるような気がしてならないのですが、単に摂取カロリーの問題かどうか、相談できる相手もなく困っています。
ほかに関しては、数値的にも、検査的にも異常所見はないようです。あくまでも、ですが。
心臓についてはオールクリアだそうですので、やはり内分泌か自己免疫の絡みなのでしょうか。この場合、糖質制限が適しているのか少し戸惑いもありますので、長文となり失礼しましたが、お知恵を拝借できましたら幸いです。
2015/11/01(Sun) 15:29 | URL | 39 | 【編集】
39 さん
「先月TSHのみlowとなり、好中球などの数値も若干異常が出てしまい、甲状腺担当医に尋ねましたが、メルカゾール及び甲状腺ホルモンには特別異常は見受けられないから、・・・」
おそらくメルカゾールを服用していて甲状腺ホルモン(FT4、FT3)は正常で、
TSHのみ低値ということと思います。..
内分泌代謝内科医の
きよすクリニック伊藤喜亮先生から、コメントをいただきました。
伊藤先生ありがとうございます。
【「FT4が正常」といっても、1.6前後の正常上限(一般的な基準値は0.8-1.7くらい)の場合のTSH低値であれば、おそらく潜在性甲状腺機能亢進状態でしょう。
その場合、TSHレセプター抗体(TRAb)は基準値より高値となることが多いです。
つまり、FT4が基準値内に下がっても、甲状腺機能亢進の素因がくすぶっている状態です。
TSHは変動が大きいので、FT4が基準値内であっても複数回測定するとTSHが低値、基準値内、高値などさまざまな値を示すことが多いです。
なので、FT4が1.5より低い場合なら、TRAbが基準値内でも低値であっても、甲状腺ホルモンとしては正常範囲と判断してよいと思います。
ただし、FT4が基準値内でもTRAbが高値であればメルカゾールをやめたら、ほぼ間違いなく再燃する(FT4が異常高値となる)でしょう。
メルカゾール休薬の目安は、TSHが測定できるようになり(<0.1ではなくなる)、FT4が基準値の真ん中または真ん中より低値、TRAbが基準値内で、しかもメルカゾール1錠を隔日または週に2回程度の用量の場合です。
バセドウ病の症状が出るのは、FT4:2以上のことが多いので、FT4が基準値内であるこのかたの場合、発汗過多は甲状腺機能亢進症の影響ではなく、自律神経が不安定だからと考えます。
糖質制限で血糖の乱高下がなくなるとある程度は改善が期待できるのではないでしょうか。
きよすクリニック 伊藤喜亮 】
39さん、糖尿病そのものは、糖質制限食で、速やかに改善していると考えられ、冷えとは関係ないと思います。
一方、減量が急速ということは、摂取エネルギー不足の可能性はあり、それで冷えることはありますので、注意が必要です。
「先月TSHのみlowとなり、好中球などの数値も若干異常が出てしまい、甲状腺担当医に尋ねましたが、メルカゾール及び甲状腺ホルモンには特別異常は見受けられないから、・・・」
おそらくメルカゾールを服用していて甲状腺ホルモン(FT4、FT3)は正常で、
TSHのみ低値ということと思います。..
内分泌代謝内科医の
きよすクリニック伊藤喜亮先生から、コメントをいただきました。
伊藤先生ありがとうございます。
【「FT4が正常」といっても、1.6前後の正常上限(一般的な基準値は0.8-1.7くらい)の場合のTSH低値であれば、おそらく潜在性甲状腺機能亢進状態でしょう。
その場合、TSHレセプター抗体(TRAb)は基準値より高値となることが多いです。
つまり、FT4が基準値内に下がっても、甲状腺機能亢進の素因がくすぶっている状態です。
TSHは変動が大きいので、FT4が基準値内であっても複数回測定するとTSHが低値、基準値内、高値などさまざまな値を示すことが多いです。
なので、FT4が1.5より低い場合なら、TRAbが基準値内でも低値であっても、甲状腺ホルモンとしては正常範囲と判断してよいと思います。
ただし、FT4が基準値内でもTRAbが高値であればメルカゾールをやめたら、ほぼ間違いなく再燃する(FT4が異常高値となる)でしょう。
メルカゾール休薬の目安は、TSHが測定できるようになり(<0.1ではなくなる)、FT4が基準値の真ん中または真ん中より低値、TRAbが基準値内で、しかもメルカゾール1錠を隔日または週に2回程度の用量の場合です。
バセドウ病の症状が出るのは、FT4:2以上のことが多いので、FT4が基準値内であるこのかたの場合、発汗過多は甲状腺機能亢進症の影響ではなく、自律神経が不安定だからと考えます。
糖質制限で血糖の乱高下がなくなるとある程度は改善が期待できるのではないでしょうか。
きよすクリニック 伊藤喜亮 】
39さん、糖尿病そのものは、糖質制限食で、速やかに改善していると考えられ、冷えとは関係ないと思います。
一方、減量が急速ということは、摂取エネルギー不足の可能性はあり、それで冷えることはありますので、注意が必要です。
2015/11/01(Sun) 18:26 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ありがとうございます。メルカゾールはすでに隔日服薬でした。カロリーは低くなりがちなので、ご著書を参考にしながら献立を作っているのですが、もう少し、日々の活動量に照らし合わせて、柔軟に対応してみたいと思います。今日、セカンドオピニオンに向かう予定ですので、この旨を説明したいと思います。
2015/11/02(Mon) 08:46 | URL | 39 | 【編集】
こんばんは。
仙台の小野よしあきクリニックを受診したところ、わたしはバセドウではない可能性が高いということで、血糖降下剤は不要、メルカゾールも使用禁止となりました。
プランマー、他の結節性の病変があるとのことです。結果待ちです。迷走神経まで圧迫していたから色々弊害が…というお話でした。かいつまみますと。
ご意見助かりました。ありがとうございます。
仙台の小野よしあきクリニックを受診したところ、わたしはバセドウではない可能性が高いということで、血糖降下剤は不要、メルカゾールも使用禁止となりました。
プランマー、他の結節性の病変があるとのことです。結果待ちです。迷走神経まで圧迫していたから色々弊害が…というお話でした。かいつまみますと。
ご意見助かりました。ありがとうございます。
2015/11/02(Mon) 21:56 | URL | 39 | 【編集】
はじめまして。
いつもブログを拝見させていだだいてます。
三重県で療術院をやっていて、自身も糖質制限をしている者です。
質問させていただきたいのですが、私の知人が原発性副甲状腺機能亢進症と診断され、来年四月に手術予定なのですが本人としては手術は避けたいと言っていて食事療法で何とかい改善できないかと考えています。
ご本人は高齢でインターネットなどの使用はできないので代わりに質問させていただきました。
原発性副甲状腺機能亢進症でも糖質制限で改善は見込めるでしょうか?
ご教授いただければありがたいです。よろしくお願い致します。
いつもブログを拝見させていだだいてます。
三重県で療術院をやっていて、自身も糖質制限をしている者です。
質問させていただきたいのですが、私の知人が原発性副甲状腺機能亢進症と診断され、来年四月に手術予定なのですが本人としては手術は避けたいと言っていて食事療法で何とかい改善できないかと考えています。
ご本人は高齢でインターネットなどの使用はできないので代わりに質問させていただきました。
原発性副甲状腺機能亢進症でも糖質制限で改善は見込めるでしょうか?
ご教授いただければありがたいです。よろしくお願い致します。
itsuki さん
原発性副甲状腺機能亢進症は、副甲状腺にできた腺腫やがん等の腫瘍や過形成などが、副甲状腺ホルモンを過剰に分泌し、血液中のカルシウム濃度を必要以上に高くするために、さまざまな症状を引き起こす病気です。
原発性副甲状腺機能亢進症に関しては、治療経験がないので、糖質制限食の効果とかは、全く不明です。
ただ腫瘍があるなら、スーパー糖質制限食でも、腫瘍は消えないと思います。
原発性副甲状腺機能亢進症は、副甲状腺にできた腺腫やがん等の腫瘍や過形成などが、副甲状腺ホルモンを過剰に分泌し、血液中のカルシウム濃度を必要以上に高くするために、さまざまな症状を引き起こす病気です。
原発性副甲状腺機能亢進症に関しては、治療経験がないので、糖質制限食の効果とかは、全く不明です。
ただ腫瘍があるなら、スーパー糖質制限食でも、腫瘍は消えないと思います。
2015/12/27(Sun) 19:12 | URL | ドクター江部 | 【編集】
こんにちわ。甲状腺機能低下症について調べているとこの記事が出てきたので読ませていただきました。
私は先天性甲状腺機能低下症で治療を開始して28年が経ちました。
28年間TSHが落ち着く事があまりなく、先日定期検診でT3 2.5 T4 1.9 TSH 17.96でした。
ここ1か月くらいで体重が2キロ増え、身体は倦怠感で動きたくないです。
今、チラーヂンは75μg内服してますが、主治医からはまだしばらくこのまま様子を見ようと言われました。
前回の値が3か月前で、T3 2.3 T4 2.0 TSH 9.03でした。
周りからは良く動くタイプで仕事もあまり休まないで疲れてるだけとキツイことは理解してもらえないです。
先天性甲状腺機能低下症と他に原因があるのか、このキツさをどうしたらいいのかわかりません。
病院を変えてみるか主治医を変えてみるかした方が良いのか考えている所です。
甲状腺の疾患はほんの何か月で確定診断は難しいのは承知ですが、先生の見解はどのような感じかわかる範囲でコメントいただけないでしょうか。
無理を言ってるのは承知しています。
私は先天性甲状腺機能低下症で治療を開始して28年が経ちました。
28年間TSHが落ち着く事があまりなく、先日定期検診でT3 2.5 T4 1.9 TSH 17.96でした。
ここ1か月くらいで体重が2キロ増え、身体は倦怠感で動きたくないです。
今、チラーヂンは75μg内服してますが、主治医からはまだしばらくこのまま様子を見ようと言われました。
前回の値が3か月前で、T3 2.3 T4 2.0 TSH 9.03でした。
周りからは良く動くタイプで仕事もあまり休まないで疲れてるだけとキツイことは理解してもらえないです。
先天性甲状腺機能低下症と他に原因があるのか、このキツさをどうしたらいいのかわかりません。
病院を変えてみるか主治医を変えてみるかした方が良いのか考えている所です。
甲状腺の疾患はほんの何か月で確定診断は難しいのは承知ですが、先生の見解はどのような感じかわかる範囲でコメントいただけないでしょうか。
無理を言ってるのは承知しています。
衛藤 さん
甲状腺疾患に関して私は門外漢ですので、
本来お答えする立場にありません。
上記を前提にしての個人的意見として考えて見ます。
甲状腺機能低下症の原因はいろいろですが、チラージンSなどで甲状腺ホルモンを補充することで
甲状腺機能低下症の症状は、改善が期待できます。
現時点で、TSHがやや高値ですので、やや甲状腺機能低下状態なのでしょうか。
しかしこのていどのTSHで、キツイということは、考えにくいです。
甲状腺機能低下症以外の原因がある可能性を主治医とよくご相談頂けば幸いです。
甲状腺疾患に関して私は門外漢ですので、
本来お答えする立場にありません。
上記を前提にしての個人的意見として考えて見ます。
甲状腺機能低下症の原因はいろいろですが、チラージンSなどで甲状腺ホルモンを補充することで
甲状腺機能低下症の症状は、改善が期待できます。
現時点で、TSHがやや高値ですので、やや甲状腺機能低下状態なのでしょうか。
しかしこのていどのTSHで、キツイということは、考えにくいです。
甲状腺機能低下症以外の原因がある可能性を主治医とよくご相談頂けば幸いです。
2016/09/04(Sun) 07:48 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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