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薬物治療中の糖質制限食は低血糖注意。休薬・減薬を必ず医師と相談。
こんにちは。

小児科医の岡田清春先生から、

「SU剤内服やインスリン注射などの治療をしている糖尿人が糖質制限食を実践するときの注意喚起をして欲しい」

とのメッセージを頂きました。

最近、とみに糖質制限食が普及してきています。

それに伴い、主治医に内緒で、患者さんが自分で勝手に糖質制限食を実践したら、場合により低血糖を生じることがあり得ます。

このとき、糖質制限食反対派の医師が主治医であれば、

「糖質制限食自体が危険」
「学会が推奨しない食事療法をするから低血糖になった」

などと患者さんや家族に、一方的・短絡的に説明する可能性があります。

実際には、インスリン注射・SU剤・即効型インスリン分泌促進剤など、インスリンが関与する治療を受けている場合は、減薬や休薬をせずに、スーパー糖質制限食を実践すれば、低血糖の可能性があるので、厳重な注意(休薬や減薬)が必要ということです。

スーパー糖質制限食なら、食後血糖値の上昇は、少ないのでそもそもSU剤・即効型インスリン分泌促進剤は休薬できます。

インスリン注射単位も1/3~1/4以下になり、中止できる糖尿人もいます。

「スーパー糖質制限食」+「休薬・減薬」で、血糖コントロールは良好となります。

血糖値を上昇させるのは、<糖質・脂質・タンパク質>のうち糖質だけなので、糖質を制限すれば、リアルタイムに食後高血糖が改善します。

つまりスーパー糖質制限食実践時には、インスリン注射・SU剤・即効型インスリン分泌促進剤などの薬物は、必ず休薬するか減薬しないといけないわけです。

糖質制限食普及に伴い、北海道から沖縄まで、糖質制限食賛成派の医師が増えてきています。

糖尿病で薬物療法を受けている糖尿人は、必ず医師と相談して、安全に糖質制限食を実践していただきたいと思います。


なおSU剤は、食後高血糖は防がず、空腹時低血糖を生じる可能性が高い、百害あって一利なしの薬物なので、使用禁止にすべきだと思います。



江部康二


☆☆☆岡田清春先生のメッセージ


『イノベータ理論』

じつは私もSU剤を飲んでいたり、カーボカウントをせず、インスリン注射をしている糖尿病の方が、主治医に黙って、(前に糖質制限と言って怒られたから?)休薬や減量せずに糖質制限を始めて重篤な低血糖を起こし、それを診た主治医が危険であると言って禁止したのに、糖質制限をしたからこうなったと診断され、患者や家族に説明される危険性を感じています。
イノベータ理論というのがあります。長いですがコピペします。

1,イノベーター(Innovators:革新者):
  冒険心にあふれ、新しいものを進んで採用する人。市場全体の2.5%。

アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者):
流行に敏感で、情報収集を自ら行い、判断する人。
他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれる。
市場全体の13.5%。

アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者):
比較的慎重派な人。平均より早くに新しいものを取り入れる。
ブリッジピープルとも呼ばれる。
市場全体の34.0%。

レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者):
比較的懐疑的な人。
周囲の大多数が試している場面を見てから同じ選択をする。   
フォロワーズとも呼ばれる。市場全体の34.0%。

ラガード(Laggards:遅滞者):
最も保守的な人。流行や世の中の動きに関心が薄い。
イノベーションが伝統になるまで採用しない。
伝統主義者とも訳される。
市場全体の16.0%。

糖質制限は現在アーリーアダプター段階からアーリーマジョリティ段階に入ったと思われます。

「情報収集を自ら行」わない人が糖質制限を始める段階かと思われます。

この段階では、より一層の注意喚起が必要だと思われます。

【糖質制限食を実践される時のご注意】 は先生の著書の扉ページに赤で書いてもいいくらいだと思います。

特にSU剤を飲んでいる人はSU剤をやめずに糖質制限をすると危険であることは念を押しすぎてもおしすぎることはないかと考えます。

レイトマジョリティ段階になると自分の飲んでいる薬の作用機序どころか、名前の知らないひとが、糖質制限を始めるでしょう。

糖質制限が普及していくなかで、必須のリスク管理だと思います。



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
ご参考 蒸留酒の加糖
驚きました。
コニャック、グラッパは、製造規定で加糖が認められているそうです。
http://cognacfan.com/s/article/90256530.html
http://www.grappa30ml.com/about_grappa4.html
2014/02/11(Tue) 15:43 | URL | 470 | 【編集
アマリール飲んでますが、糖質制限食始めてます
江部先生、はじめまして。

このブログにたどり着き、本当に救われた思いです。
糖尿病発覚は、突然の膀胱炎からでした。
今まで7年半糖尿病治療をしていましたが、昨年末の診察時に担当医(糖尿病専門医)から、まだ腎症になってないから大丈夫と言われ、とても違和感がありました。
まだって?そのうちなるということ?と不信感でいっぱいになり、色々調べてこのブログにたどり着きました。

担当医と栄養士の言うとおり、まさに現在の日本の糖尿病治療方法そのものを7年半誠実に頑張りました。
でも、検査する度に結果は悪くなる一方で、色々な薬を飲んでみても効かない上に副作用に苦しみ、もうどうなっても良いから通院するのはやめようかと思うようになり、疲れ果てていました。

やせ形糖尿病なのですが(BMI17.5)、体重を維持するためには、炭水化物を沢山取るようにと言われていたので そうしていました。
また、治療前は朝食は食べず、昼夜2回の食事が習慣だったのですが、3回食べるように言われたので、食べたくもない朝食を無理に食べていました。
自分で血糖値を測定していた頃は、食後1時間で300近くにはなっていました。

1月にこのブログを参考にして、プチ糖質制限食を10日間、スタンダード糖質制限食を10日間、2月1日からスーパー糖質制限食を実践しています。
先生の著書も数種類購入し読んでいますが、まだまだ発見が多くて興味深いです。
現在の薬は 朝、アマリール0.5mg ブロプレス錠4 4mg。
         夜、アマリール0.5mg ブロプレス錠4 4mg  リバロ1mg   エパデールS 900mg です。

2006年5月 治療開始時結果

空腹時血糖 118
食後2時間血糖 231
Ha1c 5.5
LDL 82
HDL 46.8
中性脂肪 132

2013年12月 最新結果

空腹時血糖 未測定(過去測定時は140前後)
食後2時間血糖 236
Ha1c 7.2
LDL 266
HDL 68.8
中性脂肪 325 
酒は飲みません。果物もほとんど食べません。辛党なので甘い物もほとんど食べません。間食の習慣はありません。


こんなに色々悪化してしまいましたが、まだ手遅れではないのでしょうか・・・

四肢末端の左右対称性の疼痛(穿刺痛、電撃痛など)、異常感覚(じんじん、ぴりぴり、灼熱感など)を特徴とする、有通性神経障害あります。
が、整形外科へ行くように言われたことがありますが、糖尿病のせいだと思っていたので行っていません。
去年の年末、静脈血栓が飛んで、足の指の血管が突然激痛と共に切れて、内出血状態になりました。
それ以降エパデールS900mgを処方されました。

次の受診予約が3月なので、それまで担当医とは糖質制限食について相談できないのですが、今更もとの食事に戻すのは恐いし、勝手に朝のアマリールと朝食をやめ 夜だけアマリールを飲んでいます。
低血糖が心配です。去年夏、夜中の3時頃に、急に寒くなりがたがたと震えがきたことがありましたが、それが低血糖だったのかもしれません。
糖質制限食に変えてからはまだないです。もし症状が出たら、夜のアマリールも中止すれば良いのでしょうか。
と言うより、アマリールを飲んでいるのに低血糖にならないのが変ではないでしょうか?なってても気づいていないだけ?

血液ドロドロのせいなのか(?)深めに刺さないとなかなか採血できず、痛いので測定するのも勇気が必要で そんなに頻繁には測定してないのですが、

2/7 朝空腹時127→食後1時間169→食後2時間125
   昼食前92→食後1時間123→食後2時間157
   夕食前90→食後1時間117→食後2時間117

2/9 朝食抜き
   昼食前103→食後1時間192→食後2時間171  
  ケンタッキーフライドチキ ンオリジナル2個食べました。上がります

2/10 朝食抜き
   夕食前未測定→食後1時間143→食後2時間未測定 
ほぼ正確に糖質量を計算しましたが 14.1gとりました。

尿糖測定紙での測定も、いつもは、「500多めの検出」でしたが、検出されなくなりました。
1日3回の食後に来る強烈な眠気からも解放されました。
今までの7年半は一体何だったのか、虚しさと怒りが混ざったような気分です。

まだ始めたばかりで、病院での検査もこれからですが、糖質制限食で改善することを信じて頑張るつもりです。
担当医は多分、糖質制限食反対派なんだと思いますが、自分の選択で押し切るつもりです。
どうにもならないなら病院変えます。
ボランティアでこのような貴重なブログを書いていただいていることに、深く感謝申し上げます。
ありがとうございます。希望が持ててきました。

2014/02/11(Tue) 15:53 | URL | るな | 【編集
Re: ご参考 蒸留酒の加糖
470 さん

ありがとうございます。
知りませんでした。
大変参考になりました。
2014/02/11(Tue) 20:05 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: アマリール飲んでますが、糖質制限食始めてます
るな さん

拙著のご購入、ありがとうございます。

オリジナルチキン1個で100g中約9gの糖質

です。

2/7 朝空腹時127→食後1時間169→食後2時間125
   昼食前92→食後1時間123→食後2時間157
   夕食前90→食後1時間117→食後2時間117


とてもいいデータです。
夜のアマリールも、中止しましょう。
このまま、スーパー糖質制限食で問題ないと思います。
スーパー糖質制限食なら血液サラサラです。

脂質・タンパク質はしっかり摂取して、エネルギー不足で体重が減らないようにしましょう。
2014/02/11(Tue) 20:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございます
長い文章読んでいただきありがとうございます。
夜のアマリール中止します。
迷っていたので、すっきりしました。
先生の本とブログでよく勉強して、頑張ります。
2014/02/11(Tue) 20:42 | URL | るな | 【編集
経口血糖降下薬の使用について
江部先生初めまして
ペンネームにしました、オスティナートとはイタリア語で頑固者を意味します。
先生のお好きな音楽では、あるパターンを執拗に繰り返すという音楽技法です。
私は糖質制限食に出合い、執拗に、頑固にスーパー糖質制限食を続けています。

その意味で私は、オスティナート糖質制限食なのでしょうか。

私の職業は料理人で、自分自身2012/6に糖尿病が発症しHbA1C8.2でした。
そこで、江部先生の著書を拝見し、糖質制限食に出合いました。
現在数値は2014/2で、HbA1C5.4を薬もインスリンもなしで、1年8ヶ月以上維持しています。
なお、今は糖質制限食パーフェクトガイドが愛読書です。

東北の地方都市にある私のレストランは、これを機会に糖質制限食専門のレストランとしてリニューアルオープンしました。
ところが、問題が起きています。それはレストランで糖質制限食を糖質量20g以下で提供しているため、
いつも通りに薬またはインスリンを注射して、低血糖になるお客様がたまにいらっしゃるということです。
(インスリン注射を打ち、コース料理を召し上がり、そして2時間後に血糖値55mgという低血糖を起こされたお客様がいらっしゃいました。)

そのため、予約をお受けするときにSU剤を服用されているか、またインスリンを注射しているかをお伺いしています。
ところがインスリン注射は別として、自分が飲んでいる薬の名前も、薬の効能も知らない人がほとんどのようです。

自分が飲んでいる薬をほとんど把握してない事実には驚くばかりです。
処方している医師も、患者さんにあまり説明していないようで、大いに問題があります。
また医師任せにしている患者さんにも問題があると思います。

お食事にきて下さる方が、SU剤、即効性血糖降下剤などを服用される限り、私のような料理人から、薬剤の中止、
または減薬の指示をすることもできず困っています。

かといって糖質制限反対派、又は無関心派、の医師がほとんどの地方都市(東北仙台)では、
医師に相談もできず困っている糖尿病患者がほとんどです。

関東・関西など、中央でご活躍されている、糖質制限推進派の先生方にも、いろいろお考えがあるとは思います。
ただ、糖質制限に無関心な医師たちにより薬剤使用の乱用が行われていることも確かです。
私料理人の立場からも、薩長連合とは言いませんが、早く一つの団体をつくり、
また糖質制限食に関する、最低の基準(ルール)を作り、糖質制限にご理解のある医師を全国及び地方都市にも増やしていただきたいと思います。

去年のクリスマスイブこと、以前高尾病院にいたという、素敵な女性(スズキサマ)がご来店されました。
そして、江部先生のことを康先生と懐かしそうに、私に紹介してくださいました。
先生にはまだお会いしたことはありませんが、優しいお人柄を感じさせて頂きました。
2014/02/11(Tue) 23:45 | URL | オスティナート | 【編集
なかなか、相談できる医師が少ないですね
地方では、糖質制限に理解のある医師は少ないと思います。東京でも、今のところ、数名です。

私は、2年前、主治医に「長期の糖質制限に反対」されながら、自分で、食前・食後の血糖値を計りながら、低血糖にならないように注意しました。患者の自己責任ですね・・・

 ご自分の飲んでいる薬の種類を確認・勉強せずに、糖質制限をするのは危険です。
 血糖測定器、3,600円くらいで買えますので、是非、自分の命と健康を守るために購入しましょう。
 血圧計のように、家族に1台あっても良いと思います。
2014/02/12(Wed) 19:18 | URL | わんわんこと長谷川 | 【編集
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