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飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は関係がない

【14/01/28 花岡 奈々

ありがとうございます
とても参考になりました!

ありがとうございます。

たとえば穀物をやめ肉食や野菜などの食事に変えたとすると、糖尿病は減るかと思いますが、心臓病というのでしょうか。心筋梗塞、動脈硬化などが次にリスクが高くなることはないですか?素人考えで申し訳ありません。】


こんばんは。

花岡 奈々 さんから、

「糖質制限食で、肉食などが増えると、糖尿病は減るとしても心筋梗塞、動脈硬化などのリスクが高くなりませんか?」

という、コメント・質問をいただきました。

従来の常識から

「糖質制限食に伴う脂肪摂取増加は、脳心血管疾患の発生にどう影響するか?」

という疑問が誰しも湧いてくると思います。

この疑問に対しては、結論からいうと

『飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は関係がない』

という信頼度の高い論文が出ています。


やはり従来の常識から

「動物性脂肪の主成分の飽和脂肪酸が脳心血管イベントに良くないので、植物性脂肪を中心に不飽和脂肪酸を摂取するのがよい」

ということが過去言われてきました。

これらに対して、2010年のAm J Clin Nutr(臨床栄養学雑誌)に、メタアナリシスと総説が発表されました。

21論文、約35万人をメタアナリシスして、5~23年追跡して1.1万人の脳心血管イベントが発生しました。

そして飽和脂肪摂取量と脳心血管イベントハザード比を検証してみると、飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は、関係がないことが明らかとなりました。(☆)

Am J Clin Nutr はインパクトファクター:6.6 くらいなので、ニューイングランド・ジャーナルやランセットには及びませんが、しっかりした臨床栄養学雑誌です。

ともあれ、2010年のAm J Clin Nutrのこの論文により、牛肉・豚肉など動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸の摂取量は、少なくとも脳心血管イベント発生とは無関係の可能性が高くなりましたのでスーパー糖質制限食推進派の私にとって、大きな追い風ですね。

スーパー糖質制限食では、総摂取カロリーに占める割合は、脂質56%、タンパク質32%、糖質12%であり、動物性脂肪など飽和脂肪酸の摂取が多くなるのですが、脳心血管の安全性に関してかなり安心ですね。

今まで医学界で

『動物性脂肪を主とした飽和脂肪酸摂取が脳心血管イベント発生のリスクとなる』

とさんざん言われてきたのは何だったのでしょうね?

なお日本脂質栄養学会は、以前から、「動物性脂肪は植物性脂肪より安全性が高い」という見解であり、この論文よりさらに先を進んでますね。


(☆)
Siri-Tarino, P.W., et al., Meta-analysis of prospective cohort studies evaluating the association of saturated fat with cardiovascular disease. Am J Clin Nutr, 2010. 91(3): p. 535-46.

http://www.ajcn.org/content/91/3/535.long このサイトで全文(英文)が見れます。


コメント
ありがとうございました!!
そうなんですね!
そこが不安でしたが、それなら安心して肉食多めにできます。
とても心強くなりました!
2014/01/29(Wed) 21:42 | URL | 花岡 奈々 | 【編集
相談です。
江部先生 こんにちは。主人が2型でスーパー糖質制限を1年半継続中です。薬を使うほうがいいのかどうかの相談です。
スーパー糖質制限を始めて以来、HbA1cは5,7~5.8(NGSP)でキープ、空腹時血糖値は100前後、朝の空腹時が110~140と高めという状態でいたのですが、先日の検査では HbA1cが 6.3 と上がり、検査時の空腹時血糖値もも165、空腹時インスリン値は5.4(昨年5月)→8.8 と上がってしまいました。年末年始の気の緩みが原因だと思っています。
もちろん年始の休み明けはしっかりスーパー糖質制限中で、食後高血糖はありませんが 朝の空腹時は130~150代とやはり高めです。

メトグルコ250が 処方されていますが 飲んでいません。でも 今回の結果を受けて ちょっと心配になり、2日ほど朝1、夜1錠 飲みました。
薬を飲んだときの空腹時血糖値は90台に下がりますが 筋肉が痛いような倦怠感が出るようです。夜だけ飲むということなら調子良いようです。

こんな状態なのですが 夜だけ薬を飲んで朝の空腹時が高くならない状態を保つのがいいのか 薬なしでいってもいいものか ご教授頂けませんでしょうか。
ご多忙の折、申し訳ございませんが どうぞよろしくお願い申し上げます。
2014/01/29(Wed) 22:42 | URL | たか | 【編集
はじめまして
私は52歳の女です。高コレステロールを指摘され高脂血症の為に2年ほど前からコレステロールを下げる薬を処方されました。
その後、糖質制限を知り、その生活を始めて1年半経ちます。主治医に糖質制限を始めた事は言っていません。
1年前、検査をした所実年齢以上に動脈硬化が酷いので、首と心臓の血管を詳しく検査したところ、案の定、血管が細くなっているのが発覚し、何とかシンチ(名前忘れました(汗)で調べたところ「心臓の血流はまあ大丈夫だけど、血液の流れを良くする薬を飲んで」と言われました。
3ヶ月おきに定期検査をしていますが、体重が落ち、更にコレステロールは通う度に下がり、動脈硬化の進行はなく、今月の検査の結果も良好で、最初に処方されて以来、薬の量は変わらずにいます。

私は糖尿ではなく、高脂血症の為に糖質制限をしたのですが、改善はされていると自分自身の身体で確信しています。
傷付いた血管が治るのは無理だと思いますが、限りなく心臓病を発症するリスクを軽減出来ているのは事実です。


どういった食生活で体調を整えるか、
テレビや健康雑誌、または医師。
様々な情報の中、自分自身で納得のいく内容を見つけられた事は、幸せなんだと実感しています。


ちなみに、スーパー糖質制限は最初の半年ほどで、今は朝ごはんに玄米を、時にはケーキもハンバーガーも楽しんでいます。

これからも無理せず、薬を飲みながら、糖質制限をし、主治医の言う「狭心症の疑い」を、まだまだ「疑い」のままで行こうと思っています。

2014/01/29(Wed) 23:16 | URL | 高コレステロールおばさん | 【編集
今は感謝という言葉がぴったりかも
おはようございます。
糖質制限について、非糖尿人です。
偉そうなことは言えませんが、通常食よりは遥かに糖質制限は行っています。

江部医師のように毎食スーパー糖質制限とまではいきませんが・・。

ただ、最近は賛否騒がれていますが、当人がやりたければやればいいと思うのです。
強制することはありません。

私が始めたのは、2012年の12月に、いきなり何の前触れもなく、左目に白い霧が発生。
翌日、眼科で検査したら、『君、大丈夫どころじゃないね。早急に大きな病院で検査してもらって』
といって、大学病院で検査。

眼底出血をしてましたが、経過観察で1ヶ月です。

どうやら医師にも原因がわからないようでした。

不安で、不安で仕方なかったですね、当初。
そのうち覚悟が決まって、1つの目が見えればいいか・・という心境とともに、何が原因なのかと、
自分で探りだしました。

発症から半月、油か?お菓子か?などなどいろいろ考えてみましたが、よくわからず、東京の知人に聞きました。
『クワトロ君、君もしかして糖体質に傾いてるんじゃないの』
その一言と、少し情報をもらって、そのとき初めて『ケトン体』というものを知りました。

そして調べまくりました。
まもなくして江部医師の文庫版の本『糖質オフ!健康法』に到着。

そこから半年くらいはそれでもまだ半信半疑でした。
コレステロールが急激に上昇。
大丈夫か?
コレステロールのこともいろいろ調べました。

それでも中性脂肪は一気に低下。半年を経過して、だんだん落ち着いてきました。
今でも、コレステロールはやや高めですが、全然気にならなくなりました。
別にコレステロール値が高くても問題ないな・・と自己解釈。
沖縄の人たちの生活やイヌイットを見れば明らかだ。
ただ、沖縄は炭水化物の比率が多くなって来たから寿命も短くなってきたのかな?
などなど、自分でいろいろ考えるようになりました。

とにかく、江部医師のブログが磐石な基盤を作ってくれたのは間違いですね。

自分の追及も自信につながります
そして、時間とともにその自信が確固たるものに固まってきます。

人はどう思ってもいいのです。
自分の身体なのですから・・。

自分がいいと思ったこと、体験したことは人に伝えたくなりますが、相手から歩み寄ってこないとありがた迷惑ですからね。

ただ、わからないときには自分の身体に相談することですね。
体調がいいならそれでいいのです。
寿命っていったい何?
勝手に決めるなよ・・です(笑)

少なくとも、血管内壁を糖質によって傷つけることだけは減ったようです。
それが、今の自分の調子のよさにつながってると思います。

江部先生、多謝です。
これからもよろしくお願いします。
2014/01/30(Thu) 09:28 | URL | クワトロ | 【編集
第57回日本糖尿病学会年次学術集会
2014年5月22日(木)~24日(土)
大阪国際会議場、リーガロイヤルホテル他

http://www2.convention.co.jp/jds57/program.html


[Controversy]

*低炭水化物食は有益か有害か?
2014/01/30(Thu) 11:58 | URL | 精神科医師A | 【編集
臨床栄養2014年2月号
2014/01/30(Thu) 12:08 | URL | 精神科医師A | 【編集
糖質制限は凄い!!!
江部先生


初めまして。

昨年の9月に風邪をこじらせ掛かりつけの
内科にて血液検査をしましたら
血糖値:253 ヘモグロビンac1:13.3

先生から内服薬を3種類頂いて様子を見ましょう
と言われ、ショックで贅沢三昧していた
自分に対して無償に悲しくなりました。

ネットを色々と見て糖尿病になられた方の
話をみようとしたら皆さん、江部先生の
『糖質制限』を実践したら正常値に戻ったと
記載されており、アマゾンで江部先生の
本やらレシピやら、数冊購入させて頂きました。

今の私のバイブルは食品別糖質量です(笑)

で、9月の終わりからスーパー糖質制限を実践し
11月末の検査にてヘモグロビンAC1:8.0 
空腹時血糖値:120になりました。

主治医の先生もビックリされておりました!!

また、先週、お正月も有ったので数値が悪いかと
検査が怖かったですが、結果 ヘモグロビンAC1:5.4 空腹時血糖値:80 と、お陰様で
正常値になりました。

糖質制限凄いですね。

父も糖尿病で数十年に渡り苦しんできました。
大学病院での薬の処方も効果なく亡くなりましたが父に教えてあげたかったです。

江部先生!本当に有難うございました。

これからも、自分の数値と向き合いつつ、
頑張っていきたいと思います。

長くなりましたが一つ、伺いたい事が有ります。

月に1~2回は外食でお寿司やラーメンなど
食べちゃっても大丈夫ですかね?(笑)

時々無性に食べたくなりますが
この事を伺いたく、ご連絡させて頂きました。
2014/01/30(Thu) 16:10 | URL | ひーちゃん | 【編集
糖尿病患者の妊娠
糖尿病ですが
(エクアをやめて1ヶ月になります。ha1c5.7)
妊娠しました!
引っ越して病院を変わり
そこの先生に糖質制限を断固否定され
止めるように言われました。
糖質制限すると赤ちゃんが育たない、十分な栄養がいかない!と。
診察のときのケトンが3+だったのでかな?

赤ちゃんのために糖質制限をやめ
血糖値が上がるならインスリン打てばいいと
厳しく言われました。

納得できず質問してしまいました。
引っ越す前の病院では
糖質制限を認めてもらえたので。
2014/01/30(Thu) 18:37 | URL | ポリくんラブ | 【編集
Re: 相談です。
たか さん

腎機能が正常であれば、メトグルコは良い薬です。
欧米では、第一選択剤です。
夜だけ飲めば、OKです。

しばらくして、血糖コントロールが上手く行き始めたら、また中止できる可能性があると思います。

2014/01/30(Thu) 18:46 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: はじめまして
高コレステロールおばさん 様

糖尿病ではないので、それでいいと思いますよ。
2014/01/30(Thu) 18:48 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 今は感謝という言葉がぴったりかも
クワトロ さん

拙著のご購入、ありがとうございます。

中性脂肪が正常値で、HDLコレステロールがきっちり確保されていれば、
LDLコレステロールが少々高値でも、心配ないです。それは良いLDLです。

一方、中性脂肪が高値で、HDLコレステロールが低値の場合は
小粒子LDLコレステロールや酸化LDLコレステロールが出現してくるので要注意なのです。

スーパー糖質制限食なら、前者なので問題ないでしょう。
2014/01/30(Thu) 18:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 第57回日本糖尿病学会年次学術集会
精神科医師A さん

情報をありがとうございます。
予約外来で木、金は出席不能です。
土は、午後3時くらいからいけるかもしれませんが、遅すぎますかね。
2014/01/30(Thu) 18:56 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 臨床栄養2014年2月号
精神科医師A さん

情報をありがとうございます。

宇都宮先生、
2012年の厚生労働省の報告で、炭水化物摂取比率が減少して、糖尿病増加に歯止めがかかり、
糖尿病予備群は減少したことをご存知ないようですね。
2014/01/30(Thu) 18:59 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: インスリン分泌指数について、生まれつきなのか、消滅してしまうのか。
クロタ さん

2013年05月11日 (土)の本ブログ記事
「インスリンの作用と糖輸送体と基礎分泌・追加分泌など」

2010年08月28日 (土)の本ブログ記事
「糖尿病発症とインスリン分泌能の関係」

をご参照いただけば幸いです。
2014/01/30(Thu) 19:05 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生 ありがとうございました。
2014/01/31(Fri) 06:20 | URL | たか | 【編集
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