2014年01月26日 (日)


「糖尿病疑い950万人 厚労省推計2007年から60万人増」
炭水化物摂取比率が減少して、糖尿病の増加が急減し、糖尿病予備軍は減少。
2013年12月19日に厚生労働省が発表。
厚生労働省は、毎年国民健康・栄養調査を実施しています。
その中で、5年に1回、糖尿病有病率を集計しています。
今回2012年の糖尿病有病率は、2007年に比し、約60万人増加で、かなり歯止めがかかっています。
1990年:560万人
1997年:690万人(130万人増加)
2002年:740万人(50万人増加)
2007年:890万人(5年間で150万人増加)
2012年:950万人(5年間で60万人増加)
これで見ると、2002年→2007年の増加率が、半端じゃないですね。
2007年→2012年の増加は、60万人で
1997年→2002年の増加、50万人と似たようなもので、
2002年→2007年の増加、150万人に比しかなり少ないです。
さらに、糖尿病予備軍は、約1100万人で、2007年から約220万人減少で、国民健康・栄養調査が始まって以来の快挙です。
冷静に考えて、糖尿病増加の勢いが、弱まったことになります。
実はずっと増え続けいた炭水化物摂取比率が、2008年から2010年にかけて、60.4%から59.4%に減ってるのです。
そして、ずっと減少傾向だった脂質摂取比率が、2008年から2010年にかけて、24.9%から25.9%に増えているのです。
そして、これを受けて、20007年から2012年にかけて糖尿病の増加が急減して、糖尿病予備群は220万人も減少しているのです。
保健所や一般の医師・栄養士の食事指導は、旧態依然たる日本糖尿病学会推奨で唯一無二のカロリー制限食で、数十年来不変ですので、今更この影響はないと思います。
こうなると、あくまでも仮説ですが、炭水化物摂取が減って脂質摂取が増えて、糖尿病の激増に歯止めがかかったのは、糖質制限食の影響の可能性がありえますね。(^^)
追加
なお、2000年~2012年まで日本の人口は1億2000万ちょっとで大きな変化はありません。
そして、この間、高齢化はどんどん進んでいるので、普通に考えると
高齢者に多い病気である糖尿病は、より増加し易い状況だったと言えます。
それが歯止めがかかったというわけです。
江部康二
はじめまして、lvef33といいます。
以前からこの糖尿病患者数の推移のグラフと栄養状態のグラフで
単純に議論しているのが不思議に思っていました。
栄養の量や比率と患者数の相関を考えるのなら
糖尿病患者数は人口や人工比率を考慮した数字であるべきです。
加えて、今と10年前、20年前はそれぞれ糖尿病の診断基準が変わっている
のではないでしょうか。
そういった数字の処理をきちんとすれば、実はそんなに罹患率は伸びていない
という結果になるんじゃないでしょうか。
http://www.dm-net.co.jp/gotoh/60/
1975年くらいから脂肪摂取が増えて、炭水化物は減っていますので
それに何年か遅れて糖尿病患者が減るような資料にならないかなー、
そうすれば糖質制限を認めざるを得ない強力な情報になりますよね。
ちなみに
昨年8末に教育入院した際に有り余る時間を使って
ネット検索して糖質制限に出会い、ゆるい?スーパー糖質制限を行っています。
おかげで現在では薬なしで血糖コントロールできるようになりました。
HbA1c
8/1 9.2 アマリール×2,ネシーナ×4
10/1 7.6 アマリール×0.5、ビデュリオン
12/12 6.6 投薬なし
15年に及ぶ糖尿人生で初めて血糖コントロールできました。
以前からこの糖尿病患者数の推移のグラフと栄養状態のグラフで
単純に議論しているのが不思議に思っていました。
栄養の量や比率と患者数の相関を考えるのなら
糖尿病患者数は人口や人工比率を考慮した数字であるべきです。
加えて、今と10年前、20年前はそれぞれ糖尿病の診断基準が変わっている
のではないでしょうか。
そういった数字の処理をきちんとすれば、実はそんなに罹患率は伸びていない
という結果になるんじゃないでしょうか。
http://www.dm-net.co.jp/gotoh/60/
1975年くらいから脂肪摂取が増えて、炭水化物は減っていますので
それに何年か遅れて糖尿病患者が減るような資料にならないかなー、
そうすれば糖質制限を認めざるを得ない強力な情報になりますよね。
ちなみに
昨年8末に教育入院した際に有り余る時間を使って
ネット検索して糖質制限に出会い、ゆるい?スーパー糖質制限を行っています。
おかげで現在では薬なしで血糖コントロールできるようになりました。
HbA1c
8/1 9.2 アマリール×2,ネシーナ×4
10/1 7.6 アマリール×0.5、ビデュリオン
12/12 6.6 投薬なし
15年に及ぶ糖尿人生で初めて血糖コントロールできました。
2014/01/27(Mon) 20:07 | URL | lvef33 | 【編集】
月曜21時からのTVタックル(今)、糖質制限についてのバトル中。
2014/01/27(Mon) 21:18 | URL | じなしふくぞう | 【編集】
江部先生
調べても自己解決できない問題があり、質問させて頂きます。
糖質制限食の適応とならない「活動性膵炎」についてですが、
調べてみると、「急性膵炎」が「活動性膵炎」である、との情報が見つかりました。
『急性膵炎』発症から数ヶ月経ち、膵炎の状態が安定し、寛解の状態にあると考えられる場合も、
糖質制限食は適応とならないのでしょうか?
それとも、いったん『急性膵炎』を発症しても、膵炎の状態が安定していれば、
もはや、『活動性膵炎』ではなく、糖質制限食は適応となるのでしょうか?
調べても自己解決できない問題があり、質問させて頂きます。
糖質制限食の適応とならない「活動性膵炎」についてですが、
調べてみると、「急性膵炎」が「活動性膵炎」である、との情報が見つかりました。
『急性膵炎』発症から数ヶ月経ち、膵炎の状態が安定し、寛解の状態にあると考えられる場合も、
糖質制限食は適応とならないのでしょうか?
それとも、いったん『急性膵炎』を発症しても、膵炎の状態が安定していれば、
もはや、『活動性膵炎』ではなく、糖質制限食は適応となるのでしょうか?
2014/01/27(Mon) 23:27 | URL | 糖質制限食 | 【編集】
http://kenko100.jp/articles/140121002782/
女性がコーラやジュースなど砂糖入りの飲み物(加糖飲料)を飲み過ぎると、子宮体がんになる危険性が高まるという研究結果が発表された。米ミネソタ大学公衆衛生学部のMaki Inoue-Choi氏らは、加糖飲料を多く飲んでいる女性で子宮体がんにかかる割合が高まっていたと、米医学誌「Cancer Epidemiology, Biomarkers Prevention」2013年12月号(2013; 22: 2384-2394)に発表した。
飲まない人の1.8倍
Inoue-Choi氏らは、閉経後女性2万3,039人を対象に、加糖飲料や果汁飲料、砂糖なしの飲料、甘い菓子、澱粉、砂糖をどのくらい食べているのかを調べ、1986から2010年まで追跡調査。子宮体がんとの関係を分析した。
子宮体がんの発症に関係するさまざまな要素の影響を除外して検討した結果、加糖飲料を飲む量が増えるにつれて子宮体がんになる危険性が高まり、飲む量によって5つに分けたうちの最も多いグループの子宮体がんリスクは、加糖飲料を飲まない人に比べて1.8倍になっていた。
この関連は砂糖を多く取る女性でも見られたが、いずれも発症リスクが上がったのは子宮体がんの中でも女性ホルモンのエストロゲンが影響する「?型(エストロゲン依存型)」のみ。エストロゲンが影響しない「1型(エストロゲン非依存型)」では関連が認められなかったという。
加糖飲料は肥満や糖尿病を招くとされており、加糖飲料に関連して年間18万人が死亡しているという(関連記事)。このため、加糖飲料に課税する"ソーダ税"を導入しているフランスをはじめ、各国で加糖飲料を規制する動きが出ている。
女性がコーラやジュースなど砂糖入りの飲み物(加糖飲料)を飲み過ぎると、子宮体がんになる危険性が高まるという研究結果が発表された。米ミネソタ大学公衆衛生学部のMaki Inoue-Choi氏らは、加糖飲料を多く飲んでいる女性で子宮体がんにかかる割合が高まっていたと、米医学誌「Cancer Epidemiology, Biomarkers Prevention」2013年12月号(2013; 22: 2384-2394)に発表した。
飲まない人の1.8倍
Inoue-Choi氏らは、閉経後女性2万3,039人を対象に、加糖飲料や果汁飲料、砂糖なしの飲料、甘い菓子、澱粉、砂糖をどのくらい食べているのかを調べ、1986から2010年まで追跡調査。子宮体がんとの関係を分析した。
子宮体がんの発症に関係するさまざまな要素の影響を除外して検討した結果、加糖飲料を飲む量が増えるにつれて子宮体がんになる危険性が高まり、飲む量によって5つに分けたうちの最も多いグループの子宮体がんリスクは、加糖飲料を飲まない人に比べて1.8倍になっていた。
この関連は砂糖を多く取る女性でも見られたが、いずれも発症リスクが上がったのは子宮体がんの中でも女性ホルモンのエストロゲンが影響する「?型(エストロゲン依存型)」のみ。エストロゲンが影響しない「1型(エストロゲン非依存型)」では関連が認められなかったという。
加糖飲料は肥満や糖尿病を招くとされており、加糖飲料に関連して年間18万人が死亡しているという(関連記事)。このため、加糖飲料に課税する"ソーダ税"を導入しているフランスをはじめ、各国で加糖飲料を規制する動きが出ている。
テレビタックルで夏井先生が炭水化物は麻薬と同じ、という発言をされていました。糖質制限にて減量した者として、糖尿病の治療法としての糖質制限食の絶対性を理解しているだけにあのように言い切ってしまうと世の中のパティシエやブーランジェリーは麻薬製造者であり、麻薬販売者になってしまいます。彼らは人々の健康を害するためにパンやスイーツを作っているわけではないでしょうし。。。少し糖質制限食への変な反発を招きそうで残念でした。
2014/01/28(Tue) 08:05 | URL | 糖質制限にて減量。 | 【編集】
lvef33 さん
投薬が中止できて、HbA1c:6.6%、良かったですね。
厚生労働省の調査では、糖尿病が強く疑われる人の定義は
<HbA1c6.1%以上、または質問票で「現在糖尿病の治療を受けている」と答えた人>
であり、75g経口ブドウ糖負荷試験をしているわけではありません。
つまり一貫した基準で統計をとっていると思います。
投薬が中止できて、HbA1c:6.6%、良かったですね。
厚生労働省の調査では、糖尿病が強く疑われる人の定義は
<HbA1c6.1%以上、または質問票で「現在糖尿病の治療を受けている」と答えた人>
であり、75g経口ブドウ糖負荷試験をしているわけではありません。
つまり一貫した基準で統計をとっていると思います。
2014/01/28(Tue) 10:09 | URL | ドクター江部 | 【編集】
じなしふくぞう さん
1月27日(月)は夜から、クローズドの講演会だったので、
TVタックル、見損ねました。
残念。
1月27日(月)は夜から、クローズドの講演会だったので、
TVタックル、見損ねました。
残念。
2014/01/28(Tue) 10:11 | URL | ドクター江部 | 【編集】
私は、深夜、録画で見ました。そして、今朝、夏井先生のブログや、FB,Yahooの知恵袋でみなさんの感想を見て、反芻しています。
この間の江部先生の「主治医のわかる…」の方が分かりやすかったですね。
TVタックルも、プロデューサーが糖質制限に理解があるということで、期待していましたが、尊敬する、たけしさんも、阿川さんも、まったく理解していない、それで糖質制限は怖いに傾いてしまったような終わり方になってしまった。以前のクローズアップ現代の国谷さんと同じだ。
もう一つ、収録から2週間が長いな、横やりが入り、編集で改竄がないといいがと、一抹の不安もありました。その点では、理解がありそうな大竹さんの発言が短く残念。
さらに言うと、反対派のデブの検診の数値を公表してほしかった。不健康な医療専門家の10年後が楽しみ。(倍返しのつもり。汗;)
結論的には、糖質制限初心者には分かりにくかった?琉球方言:わじわじ~する。
この間の江部先生の「主治医のわかる…」の方が分かりやすかったですね。
TVタックルも、プロデューサーが糖質制限に理解があるということで、期待していましたが、尊敬する、たけしさんも、阿川さんも、まったく理解していない、それで糖質制限は怖いに傾いてしまったような終わり方になってしまった。以前のクローズアップ現代の国谷さんと同じだ。
もう一つ、収録から2週間が長いな、横やりが入り、編集で改竄がないといいがと、一抹の不安もありました。その点では、理解がありそうな大竹さんの発言が短く残念。
さらに言うと、反対派のデブの検診の数値を公表してほしかった。不健康な医療専門家の10年後が楽しみ。(倍返しのつもり。汗;)
結論的には、糖質制限初心者には分かりにくかった?琉球方言:わじわじ~する。
2014/01/28(Tue) 10:26 | URL | 北九州 三島 | 【編集】
糖質制限食 さん
活動していない
寛解期の膵炎は、糖質制限食大丈夫です。
活動していない
寛解期の膵炎は、糖質制限食大丈夫です。
2014/01/28(Tue) 10:30 | URL | ドクター江部 | 【編集】
長谷川 さん
興味深い情報をありがとうございます。
「砂糖飲料の飲み過ぎ・・・高インスリン血症」
が、ガンのリスクになっている可能性がありますね。
興味深い情報をありがとうございます。
「砂糖飲料の飲み過ぎ・・・高インスリン血症」
が、ガンのリスクになっている可能性がありますね。
2014/01/28(Tue) 10:32 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生
ご回答、どうもありがとうございました。
「活動性膵炎」の意味は、
寛解の状態に至っていない「急性膵炎」であると理解しました。
以前、「慢性膵炎」の方が、糖質制限食で改善との記事もありましたので、
「慢性膵炎」も、慎重に様子を見ながら、糖質制限食の適応になると理解しています。
見逃された方、TVタックルの動画、こちらから見れますよ。
http://video.fc2.com/content/201401279LHp0E7P
ご回答、どうもありがとうございました。
「活動性膵炎」の意味は、
寛解の状態に至っていない「急性膵炎」であると理解しました。
以前、「慢性膵炎」の方が、糖質制限食で改善との記事もありましたので、
「慢性膵炎」も、慎重に様子を見ながら、糖質制限食の適応になると理解しています。
見逃された方、TVタックルの動画、こちらから見れますよ。
http://video.fc2.com/content/201401279LHp0E7P
2014/01/28(Tue) 11:28 | URL | 糖質制限食 | 【編集】
今年も菓子職人のブースに江部先生は表れるんですか?バレンタインの特設会場を覗いてきたら、人の多さにビックリしました!
昨日のテレビタックルですが、私も見逃しました(  ̄▽ ̄)妻の月9の録画のせいで…
しかし、糖質制限食の効果を知ってる方は、何も恐れることはありませんよね!
昨日のテレビタックルですが、私も見逃しました(  ̄▽ ̄)妻の月9の録画のせいで…
しかし、糖質制限食の効果を知ってる方は、何も恐れることはありませんよね!
2014/01/28(Tue) 14:58 | URL | もうあかん | 【編集】
夏井先生でしたね・・。
私も朝から家族からバッシングの嵐でしたよ(笑)
そらみろ、少しくらいは必要なんだよって・・。
何はともあれ、マスコミは注目してるってことですね。
私も朝から家族からバッシングの嵐でしたよ(笑)
そらみろ、少しくらいは必要なんだよって・・。
何はともあれ、マスコミは注目してるってことですね。
2014/01/28(Tue) 15:55 | URL | クワトロ | 【編集】
もうあかん さん
今年は、菓子職人さんにお任せです。
今年は、菓子職人さんにお任せです。
2014/01/28(Tue) 21:07 | URL | ドクター江部 | 【編集】
JUNE さん
拙著のご購入ありがとうございます。
しかしながら
腹水・浮腫みがあるレベルの肝硬変は、糖新生能力が低下している可能性が高いのです。
従って、糖質制限食実践で低血糖を生じる恐れがありますので、適応となりません。
糖新生能力が、ある糖尿人なら、糖質制限食で高血糖は改善して、
低血糖にもならないのですが・・・。
お父上の場合は残念ながら、適応となりません。
拙著のご購入ありがとうございます。
しかしながら
腹水・浮腫みがあるレベルの肝硬変は、糖新生能力が低下している可能性が高いのです。
従って、糖質制限食実践で低血糖を生じる恐れがありますので、適応となりません。
糖新生能力が、ある糖尿人なら、糖質制限食で高血糖は改善して、
低血糖にもならないのですが・・・。
お父上の場合は残念ながら、適応となりません。
2014/01/28(Tue) 21:12 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生
返信ありがとうございます。
やはり、非適応ですか...他に何か治療法があるか探してみます。
有難うございました。
返信ありがとうございます。
やはり、非適応ですか...他に何か治療法があるか探してみます。
有難うございました。
2014/01/30(Thu) 13:26 | URL | JUNE | 【編集】
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