2014年01月21日 (火)
こんにちは。
2014年1月16日(木)の「YAHOO!ニュースJAPAN」に
「英動物園、サルの餌にバナナ禁止」
というとても面白いニュースが載りました。
糖質制限食さんからコメントいただきました。
ありがとうございます。
同動物園によると、
『人間の食用に甘さを強めたバナナは野生のバナナに比べて高カロリーで糖分が多い。そのため糖尿病になる恐れがあるほか虫歯の原因にもなるという。』
『甘くてジューシーなバナナは人間には良くても、サルには良くない』
まず、サルに糖度の高い人間用のバナナを食べさせると、現実に糖尿病や虫歯の恐れがあるのですね。
糖質制限食さんがご指摘のごとく、
『甘くてジューシーなバナナは人間には良くても、サルには良くない』
と根拠なく言い切っているのは、私も残念に思います。
ここは、『サルに良くないものは人間にも良くない』と考えるのが筋と思います。
医学における動物実験のシステムは明らかに後者です。
まして、ネズミに比べたらサルはヒトにとても近いのですから、『サルに良くないものは人間にも良くない』ですね。
『タマリンやマーモセットといった小型のサルは攻撃性が薄れて群れが落ち着いた』
これは、糖度の高い糖質の多いバナナを食べることで、血糖値変動幅が増大したためと考えられます。
血糖値が急症状したあと急激に下降するとき、人間においてもイライラとか攻撃性がでることがあるので、サルでも同じことと思います。
糖度の高いバナナを禁止することで、血糖変動幅がほとんどなくなり、精神症状(攻撃性)が改善したものと思います。
サルに糖質の少ない餌(野菜中心)を食べさせることで、攻撃性が減ったということは、人間においても、高糖質食から糖質の少ない食事(糖質制限食)に切り替えることで、心理的安定が得られる可能性を示唆していますね。
江部康二
【14/01/16 糖質制限食
英動物園、サルの餌にバナナ禁止
江部先生
久々に投稿させて頂きますが、お元気そうで何よりです。
以下の記事、
「甘くてジューシーなバナナは人間には良くても、サルには良くない」
と言い切っているのが、非常に残念です。
『人間の食用に甘さを強めたバナナは野生のバナナに比べて高カロリーで糖分が多い。そのため糖尿病になる恐れがあるほか虫歯の原因にもなるという。』
※肥満・虫歯の改善
『その結果、サルたちには目に目えて変化が現れた。毛皮が厚くなって状態も良くなったほか、タマリンやマーモセットといった小型のサルは攻撃性が薄れて群れが落ち着いたという。』
※精神面での改善
という点など、人間とかなり共通しているように思いますが。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140116-35042585-cnn-int
英動物園、サルの餌にバナナ禁止
CNN.co.jp 1月16日(木)10時22分配信
ロンドン(CNN) 英イングランド南西部デボン州のペイントン動物園が、サルの餌にバナナを与えるのをやめ、野菜中心の餌に切り替えた。バナナはサルの健康に良くないと判断したという。
同動物園によると、人間の食用に甘さを強めたバナナは野生のバナナに比べて高カロリーで糖分が多い。そのため糖尿病になる恐れがあるほか虫歯の原因にもなるという。またサルの胃は消化しにくい繊維質の餌を食べるようにできているため、糖分の多いバナナを食べれば胃腸の具合が悪くなることもあるという。
「甘くてジューシーなバナナは人間には良くても、サルには良くない」「サルといえばバナナと思われがちだが、この2つは良い組み合わせではない」と広報は説明する。
野生に近いバナナを供給してくれる業者は見つからなかったため、バナナの餌は中止することに決め、徐々に量を減らしていった。
その結果、サルたちには目に目えて変化が現れた。毛皮が厚くなって状態も良くなったほか、タマリンやマーモセットといった小型のサルは攻撃性が薄れて群れが落ち着いたという。バナナを恋しがる様子は見られないと広報は話している。
各地の動物園では動物たちに運動させようと、刻んで食べやすくした餌を与えるのではなく、餌をあちこちに置いて探させるなどの工夫を凝らすところが増えている。】
2014年1月16日(木)の「YAHOO!ニュースJAPAN」に
「英動物園、サルの餌にバナナ禁止」
というとても面白いニュースが載りました。
糖質制限食さんからコメントいただきました。
ありがとうございます。
同動物園によると、
『人間の食用に甘さを強めたバナナは野生のバナナに比べて高カロリーで糖分が多い。そのため糖尿病になる恐れがあるほか虫歯の原因にもなるという。』
『甘くてジューシーなバナナは人間には良くても、サルには良くない』
まず、サルに糖度の高い人間用のバナナを食べさせると、現実に糖尿病や虫歯の恐れがあるのですね。
糖質制限食さんがご指摘のごとく、
『甘くてジューシーなバナナは人間には良くても、サルには良くない』
と根拠なく言い切っているのは、私も残念に思います。
ここは、『サルに良くないものは人間にも良くない』と考えるのが筋と思います。
医学における動物実験のシステムは明らかに後者です。
まして、ネズミに比べたらサルはヒトにとても近いのですから、『サルに良くないものは人間にも良くない』ですね。
『タマリンやマーモセットといった小型のサルは攻撃性が薄れて群れが落ち着いた』
これは、糖度の高い糖質の多いバナナを食べることで、血糖値変動幅が増大したためと考えられます。
血糖値が急症状したあと急激に下降するとき、人間においてもイライラとか攻撃性がでることがあるので、サルでも同じことと思います。
糖度の高いバナナを禁止することで、血糖変動幅がほとんどなくなり、精神症状(攻撃性)が改善したものと思います。
サルに糖質の少ない餌(野菜中心)を食べさせることで、攻撃性が減ったということは、人間においても、高糖質食から糖質の少ない食事(糖質制限食)に切り替えることで、心理的安定が得られる可能性を示唆していますね。
江部康二
【14/01/16 糖質制限食
英動物園、サルの餌にバナナ禁止
江部先生
久々に投稿させて頂きますが、お元気そうで何よりです。
以下の記事、
「甘くてジューシーなバナナは人間には良くても、サルには良くない」
と言い切っているのが、非常に残念です。
『人間の食用に甘さを強めたバナナは野生のバナナに比べて高カロリーで糖分が多い。そのため糖尿病になる恐れがあるほか虫歯の原因にもなるという。』
※肥満・虫歯の改善
『その結果、サルたちには目に目えて変化が現れた。毛皮が厚くなって状態も良くなったほか、タマリンやマーモセットといった小型のサルは攻撃性が薄れて群れが落ち着いたという。』
※精神面での改善
という点など、人間とかなり共通しているように思いますが。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140116-35042585-cnn-int
英動物園、サルの餌にバナナ禁止
CNN.co.jp 1月16日(木)10時22分配信
ロンドン(CNN) 英イングランド南西部デボン州のペイントン動物園が、サルの餌にバナナを与えるのをやめ、野菜中心の餌に切り替えた。バナナはサルの健康に良くないと判断したという。
同動物園によると、人間の食用に甘さを強めたバナナは野生のバナナに比べて高カロリーで糖分が多い。そのため糖尿病になる恐れがあるほか虫歯の原因にもなるという。またサルの胃は消化しにくい繊維質の餌を食べるようにできているため、糖分の多いバナナを食べれば胃腸の具合が悪くなることもあるという。
「甘くてジューシーなバナナは人間には良くても、サルには良くない」「サルといえばバナナと思われがちだが、この2つは良い組み合わせではない」と広報は説明する。
野生に近いバナナを供給してくれる業者は見つからなかったため、バナナの餌は中止することに決め、徐々に量を減らしていった。
その結果、サルたちには目に目えて変化が現れた。毛皮が厚くなって状態も良くなったほか、タマリンやマーモセットといった小型のサルは攻撃性が薄れて群れが落ち着いたという。バナナを恋しがる様子は見られないと広報は話している。
各地の動物園では動物たちに運動させようと、刻んで食べやすくした餌を与えるのではなく、餌をあちこちに置いて探させるなどの工夫を凝らすところが増えている。】
最近テレビで江部先生と糖質制限食のことを知りました。
72歳の母は糖尿病歴25年になります。最近になり、母の味覚と嗅覚が5年程前からなくなっていたことが発覚し、ショックで仕方ありません。なにを食べても味がなく、なにを嗅いでもにおわないそうです。母は知られると薬が増えるのが嫌だからと、お医者様にも黙っているようです。残念ですがもう母の味覚と嗅覚は戻らないと思いますので、せめて進行させないよう糖質制限食を実践していきます。わたしにはパニック障害があり、なかなか外出できないため本屋に行けませんが、電子書籍と、通販で先生の本を取り寄せてこれから実践していきます。先生のブログも隅から隅まで読んで勉強します。母が1日でも長生きしてわたしと一緒に居てくれるよう、糖質制限食作りを頑張ります。
今、母に、先生のこのブログのバナナの記事を読んで聞かせました。バナナ好きな母が、明日から糖質制限頑張る、と、言ってくれたので嬉しくてコメントしてしまいました。突然の長いコメント失礼しました。
72歳の母は糖尿病歴25年になります。最近になり、母の味覚と嗅覚が5年程前からなくなっていたことが発覚し、ショックで仕方ありません。なにを食べても味がなく、なにを嗅いでもにおわないそうです。母は知られると薬が増えるのが嫌だからと、お医者様にも黙っているようです。残念ですがもう母の味覚と嗅覚は戻らないと思いますので、せめて進行させないよう糖質制限食を実践していきます。わたしにはパニック障害があり、なかなか外出できないため本屋に行けませんが、電子書籍と、通販で先生の本を取り寄せてこれから実践していきます。先生のブログも隅から隅まで読んで勉強します。母が1日でも長生きしてわたしと一緒に居てくれるよう、糖質制限食作りを頑張ります。
今、母に、先生のこのブログのバナナの記事を読んで聞かせました。バナナ好きな母が、明日から糖質制限頑張る、と、言ってくれたので嬉しくてコメントしてしまいました。突然の長いコメント失礼しました。
2014/01/21(Tue) 22:06 | URL | 空美 | 【編集】
はじめまして☆
とても勉強になりました。
わたしも、たまーに攻撃性があるときがあるので、
糖度の高いバナナは、控えたほうが、いいのだろうと、
思いました。
もともと、バナナは好きじゃないから、
ほとんど食べないんですけどね^^;
わたしも、一時期、糖尿病のおそれがあると、
診断されたことがあるので、
ときどき、ブログ、チェックしに越させていただきます☆
とても勉強になりました。
わたしも、たまーに攻撃性があるときがあるので、
糖度の高いバナナは、控えたほうが、いいのだろうと、
思いました。
もともと、バナナは好きじゃないから、
ほとんど食べないんですけどね^^;
わたしも、一時期、糖尿病のおそれがあると、
診断されたことがあるので、
ときどき、ブログ、チェックしに越させていただきます☆
空美 さん
拙著のご購入ありがとうございます。
御母上ですが、糖質制限食を実践される気になられたなら、
大分安くなった「簡易血糖自己測定器」も強い味方となります。
ニプロトウルーピコ
が¥3500と安いです。
バナナで食後血糖値が上昇することが確認できますよ。
拙著のご購入ありがとうございます。
御母上ですが、糖質制限食を実践される気になられたなら、
大分安くなった「簡易血糖自己測定器」も強い味方となります。
ニプロトウルーピコ
が¥3500と安いです。
バナナで食後血糖値が上昇することが確認できますよ。
2014/01/22(Wed) 12:55 | URL | ドクター江部 | 【編集】
少し疑問に思ったのですが、バナナを食べ、血糖値が急上昇し、急激に降下するときにイライラなど人間にも同じ症状があることもあるとのことですが、私は以前とてもイライラしやすかったです。そして甘いものが好きで当時は毎日甘いものをたくさん食べていました。甘いものを食べるとストレス解消にもなると言いますが、逆効果なのでしょうか?今では色々成長もしたこともあってか、ほとんどイライラしません。そして、甘いものも以前ほど食べなくなりましたし、多少我慢ができるようになりました。糖分だけが原因ではないとは思いますが、甘いものは糖尿病面についてはわかりきっておりますが、ストレスや精神面においてはどうなのでしょうか?お時間あるときに答えていただければ幸いです。よろしくお願いします☆
はじめまして。糖質制限を始めました。
穀物以前のヒトの長い食生活を知り、穀物栽培を得てからの人間の食事を知り、そういうことだったのかー!と納得がいきました。
子どもを産んでから食べ物の安全や栄養が気になり、玄米生食にいきつきました。生食は「人間の奥歯は穀物をすりつぶすための形状だ。だから玄米こそ中心におくべき」と説くのです。なるほど、現代人にサルのような牙はないし、ギザギザの歯も持っていない。古代人が肉食に適した歯だったかどうかは知らないのですが、奥歯を見る限り、草食の象のようだなと思うのです。
それで、見事に私は労なくして減量できました。
しかし、肉はダメ、皿に全体が載らない魚はダメなど、子育てをするうえで次第にタンパク質に関する疑問がわいてきて、学校給食や世間で浮かないためにも、栄養学が説く通りの食事になりました。それはそれで、平和でしたが、体重は増え、私は何をやっても(どんなダイエットを試しても)やせなくなりました。
そうして知った糖質制限。どんな変化があるのか、楽しみです!
穀物以前のヒトの長い食生活を知り、穀物栽培を得てからの人間の食事を知り、そういうことだったのかー!と納得がいきました。
子どもを産んでから食べ物の安全や栄養が気になり、玄米生食にいきつきました。生食は「人間の奥歯は穀物をすりつぶすための形状だ。だから玄米こそ中心におくべき」と説くのです。なるほど、現代人にサルのような牙はないし、ギザギザの歯も持っていない。古代人が肉食に適した歯だったかどうかは知らないのですが、奥歯を見る限り、草食の象のようだなと思うのです。
それで、見事に私は労なくして減量できました。
しかし、肉はダメ、皿に全体が載らない魚はダメなど、子育てをするうえで次第にタンパク質に関する疑問がわいてきて、学校給食や世間で浮かないためにも、栄養学が説く通りの食事になりました。それはそれで、平和でしたが、体重は増え、私は何をやっても(どんなダイエットを試しても)やせなくなりました。
そうして知った糖質制限。どんな変化があるのか、楽しみです!
2014/01/26(Sun) 13:09 | URL | catseye | 【編集】
花岡 奈々 さん
バナナや甘いものだけではなく、糖質含有量が多い食材は全て同様です。
以下糖質制限中さんから頂いたコメントです。
とても参考になります。
14/01/24 糖質制限中
「炭水化物を主食にしようとするからです。」
アルコールやドラッグ中毒と類似の精神疾患を治療するHealthy Recovery Center(米ミネソタ州ミネアポリス http://www.healthrecovery.com/ )所長、Joan Mathews Larsonが書いた本を読んでいたら、びっくりするような見解が書いてありました。
それで今回の記事の話題に関連していたので、送信させていただこうと思いました。
和訳『うつ もう一つの解決法』(2008)
原書 『Depression-Free, Naturally: 7 Weeks to Eliminating Anxiety, Despair, Fatigue, and Anger from Your Life』(November 2, 1999)
以下和訳p.75からの抜粋です。
(「第2部 うつの原因となる生化学反応」「第3章 食事が脳に与える影響」)
------------------------------------------
●炭水化物中毒
・政府が行った最近の統計によると、過去20年間におけるアメリカ人の体重は、食品業界が非常に多くの製品から脂肪を除去したにもかかわらず、31%増加しています。
・太りすぎの子供の割合は、この10年間に倍になりました!
・2年以内に危険なリバウンド作用があるにもかかわらず、ダイエット産業は太りすぎのアメリカ人から年間330億ドルだましとっています。
・1995年に実施したハリス世論調査で、24歳以上のアメリカ人の71%が太りすぎであることがわかりました。これは、1990年の64%、1983年の58%に比べて増加しています。
40年前に低脂肪食の流行が始まるまで、太りすぎの人は今よりはるかに少なかったのです。何が原因でそれほどまでの飢餓が私たちの内部に起こっているのでしょう? 炭水化物を主食にしようとするからです。脂質やタンパク質と違って炭水化物は必ずインスリンの放出を誘発するので、肥満の原因になります。脳の燃料が破壊され、体力と精神の安定を失います。低血糖症の症状のリスト(※)を見れば見るほど、食品業界や、心臓研究所(American Heart Institute)、アメリカ医学協会(AMA)、国立健康研究所(National Institute of Health)などの健康機関が推進してきた道にますます怒りを覚えるはずです。
------------------------------------------
(※)「血中ブドウ糖の変動は多くの不快な症状を起こす」(p.68)として、35の症状とその生化学的理由について述べられています。
「(何が原因でそれほどまでの飢餓が私たちの内部に起こっているのでしょう?)
炭水化物を主食にしようとするからです。」
このストレートな表現に驚きました。
Healthy Recovery Centerはこの本が書かれた当時で既に20年の治療成功実績があるそうです。なので臨床経験からくる信憑性の高い見解なのではと感じました。
センター推奨の低炭水化物食は糖質75g以下(100gまでは許容範囲)。炭水化物が多すぎると砂糖を渇望しだす、となっています。
バナナや甘いものだけではなく、糖質含有量が多い食材は全て同様です。
以下糖質制限中さんから頂いたコメントです。
とても参考になります。
14/01/24 糖質制限中
「炭水化物を主食にしようとするからです。」
アルコールやドラッグ中毒と類似の精神疾患を治療するHealthy Recovery Center(米ミネソタ州ミネアポリス http://www.healthrecovery.com/ )所長、Joan Mathews Larsonが書いた本を読んでいたら、びっくりするような見解が書いてありました。
それで今回の記事の話題に関連していたので、送信させていただこうと思いました。
和訳『うつ もう一つの解決法』(2008)
原書 『Depression-Free, Naturally: 7 Weeks to Eliminating Anxiety, Despair, Fatigue, and Anger from Your Life』(November 2, 1999)
以下和訳p.75からの抜粋です。
(「第2部 うつの原因となる生化学反応」「第3章 食事が脳に与える影響」)
------------------------------------------
●炭水化物中毒
・政府が行った最近の統計によると、過去20年間におけるアメリカ人の体重は、食品業界が非常に多くの製品から脂肪を除去したにもかかわらず、31%増加しています。
・太りすぎの子供の割合は、この10年間に倍になりました!
・2年以内に危険なリバウンド作用があるにもかかわらず、ダイエット産業は太りすぎのアメリカ人から年間330億ドルだましとっています。
・1995年に実施したハリス世論調査で、24歳以上のアメリカ人の71%が太りすぎであることがわかりました。これは、1990年の64%、1983年の58%に比べて増加しています。
40年前に低脂肪食の流行が始まるまで、太りすぎの人は今よりはるかに少なかったのです。何が原因でそれほどまでの飢餓が私たちの内部に起こっているのでしょう? 炭水化物を主食にしようとするからです。脂質やタンパク質と違って炭水化物は必ずインスリンの放出を誘発するので、肥満の原因になります。脳の燃料が破壊され、体力と精神の安定を失います。低血糖症の症状のリスト(※)を見れば見るほど、食品業界や、心臓研究所(American Heart Institute)、アメリカ医学協会(AMA)、国立健康研究所(National Institute of Health)などの健康機関が推進してきた道にますます怒りを覚えるはずです。
------------------------------------------
(※)「血中ブドウ糖の変動は多くの不快な症状を起こす」(p.68)として、35の症状とその生化学的理由について述べられています。
「(何が原因でそれほどまでの飢餓が私たちの内部に起こっているのでしょう?)
炭水化物を主食にしようとするからです。」
このストレートな表現に驚きました。
Healthy Recovery Centerはこの本が書かれた当時で既に20年の治療成功実績があるそうです。なので臨床経験からくる信憑性の高い見解なのではと感じました。
センター推奨の低炭水化物食は糖質75g以下(100gまでは許容範囲)。炭水化物が多すぎると砂糖を渇望しだす、となっています。
2014/01/26(Sun) 19:08 | URL | ドクター江部 | 【編集】
catseye さん
高雄病院は、日本で初めて、給食に玄米魚菜食を導入した病院です。
1984年に導入しました。
私自身も、「玄米菜食+魚+鶏肉」的な食生活で、動物性油も控えて、1984年から
続けていいました。
今でもアトピー患者さんなどには、給食で玄米を食べてもらうこともあります。
私自身は、上記食生活を34才から18年間続けた52才で
「糖尿病+メタボ+高血圧」を発症して、スーパー糖質制限食半年実践で
10kg減量して、全てのデータが正常になりました。
高雄病院は、日本で初めて、給食に玄米魚菜食を導入した病院です。
1984年に導入しました。
私自身も、「玄米菜食+魚+鶏肉」的な食生活で、動物性油も控えて、1984年から
続けていいました。
今でもアトピー患者さんなどには、給食で玄米を食べてもらうこともあります。
私自身は、上記食生活を34才から18年間続けた52才で
「糖尿病+メタボ+高血圧」を発症して、スーパー糖質制限食半年実践で
10kg減量して、全てのデータが正常になりました。
2014/01/26(Sun) 19:14 | URL | ドクター江部 | 【編集】
とても参考になりました!
ありがとうございます。
たとえば穀物をやめ肉食や野菜などの食事に変えたとすると、糖尿病は減るかと思いますが、心臓病というのでしょうか。心筋梗塞、動脈硬化などが次にリスクが高くなることはないですか?素人考えで申し訳ありません。
ありがとうございます。
たとえば穀物をやめ肉食や野菜などの食事に変えたとすると、糖尿病は減るかと思いますが、心臓病というのでしょうか。心筋梗塞、動脈硬化などが次にリスクが高くなることはないですか?素人考えで申し訳ありません。
ライフサイエンス 新着論文レビューというサイトがあります。
そのサイトはトップジャーナルに掲載された日本人を著者とする生命科学分
野の論文について,論文の著者自身の執筆による日本語のレビューを,自由に閲覧・利用できるサイトですがそこに
「高糖質食の摂取による糖代謝の異常が腫瘍の悪性化に及ぼす影響」と言う論文がありました。
専門的な用語が多く意味が分かりませんでしたが大雑把につかむことはできました。
こんな研究もなされていて今や糖質の悪影響は糖尿病のみではなく悪性癌にまで及ぶと言う事が明らかになりつつあります。
今ある自分は、先生の低糖質食理論によります。
ブログ等でますます、喧伝に励みたいと思います。
そのサイトはトップジャーナルに掲載された日本人を著者とする生命科学分
野の論文について,論文の著者自身の執筆による日本語のレビューを,自由に閲覧・利用できるサイトですがそこに
「高糖質食の摂取による糖代謝の異常が腫瘍の悪性化に及ぼす影響」と言う論文がありました。
専門的な用語が多く意味が分かりませんでしたが大雑把につかむことはできました。
こんな研究もなされていて今や糖質の悪影響は糖尿病のみではなく悪性癌にまで及ぶと言う事が明らかになりつつあります。
今ある自分は、先生の低糖質食理論によります。
ブログ等でますます、喧伝に励みたいと思います。
2014/03/25(Tue) 22:11 | URL | 精神科医師A | 【編集】
精神科医師A さん
ありがとうございます。
ありがとうございます。
2014/03/25(Tue) 22:16 | URL | ドクター江部 | 【編集】
やまんば@糖尿病 さん
「Ras/Srcの活性化したショウジョウバエに高糖質食をあたえると,腫瘍の増殖および転移能が亢進し悪性化することを見い出した」
難しいですね。
ともあれ、高糖質食で、「腫瘍の増殖および転移能が亢進し悪性化する」ということがあるのですね。
Ras/Srcの活性化・・・これは難しいので、少し勉強してみます。
「Ras/Srcの活性化したショウジョウバエに高糖質食をあたえると,腫瘍の増殖および転移能が亢進し悪性化することを見い出した」
難しいですね。
ともあれ、高糖質食で、「腫瘍の増殖および転移能が亢進し悪性化する」ということがあるのですね。
Ras/Srcの活性化・・・これは難しいので、少し勉強してみます。
2014/03/26(Wed) 12:48 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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