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糖尿病疑い950万人 厚労省推計 07年から60万人増
こんばんは。

昨日(12月29日)の京都新聞朝刊で、

「糖尿病疑い950万人 厚労省推計 07年から60万人増」

という記事を見ました。

今ネットで調べたら、何と、2013年12月19日に厚生労働省が発表しているではないですか。

京都新聞さん、ちょっと遅いですよ! (`□´)

厚生労働省は、毎年国民健康・栄養調査を実施しています。

その中で、5年に1回、糖尿病有病率を集計しています。

今回2012年の糖尿病有病率は、2007年に比し、約60万人増加です。

1990年:560万人
1997年:690万人(130万人増加)
2002年:740万人(50万人増加)
2007年:890万人(150万人増加)
2012年:950万人(60万人増加)

これで見ると、2002年→2007年の増加率が、半端じゃないですね。

2007年→2012年の増加率は、1997年→2002年の増加率と似たようなもので、2002年→2007年に比しかなり少ないです。

さらに、糖尿病予備軍は、約1100万人で、2007年から約220万人減少で、国民健康・栄養調査が始まって以来の快挙です。

これって、冷静に考えて、糖尿病増加の勢いが、弱まったことになりますよね。


2013年12月13日 (金)の本ブログ記事
『~2013年「最も知名度が高い」ダイエット法ランキング~』
で書きましたように、
<2013年にメディア露出が多かった6つのダイエット法>ですが、
(1)糖質制限ダイエット
(2)食べ順ダイエット
(3)酵素ダイエット
(4)プチ断食ダイエット
(5)サバ缶ダイエット
(6)ココナッツウォーターダイエット

糖質制限食が、堂々の第一位でした。\(^○^)/

さらに20代~40代の女性500名を対象にインターネット調査した結果、2人に1人が2013年にダイエットを実践していて、そのうち半数が注目の6ダイエットにトライしていました。

そして「最も知られていると思うダイエット法」、第一位、再び“糖質制限ダイエット”でした。

2005年2月に初めて、「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を上梓したのですが、それが日本における糖質制限食のマスコミデビューです。

まさかその影響で、糖尿病増加の勢いが止まったのではないでしょうね。

糖質制限食で、糖尿病を改善し、発病を予防するという私の夢は正夢となったのかもしれません。

そうだったらとても嬉しいですが、まあこれは私の妄想としてもなぜ増加率が止まったのかは興味深いです。

日本糖尿病学会の「食品交換表」は、1965年に第一版が発行され、長年にわたり、日本における糖尿病食事療法のバイブルとして活用されてきました。

そして1969年の第2版以降は、エネルギー制限食(カロリー制限・高糖質食)が唯一無二の食事療法として推奨されてきて、2013年11月発行の「食品交換表第7版」においても同様でした。

つまり、日本糖尿病学会の糖尿病食は、1969年以来現在まで44年間、一貫してぶれることなく連綿として指導されてきました。

この間、糖尿病は激増です。

即ち、今回の増加率低下には無関係です。


江部康二


以下はネットで見つけた東京新聞の記事の抜粋です。

【東京新聞
2013年12月20日 朝刊
糖尿病疑い950万人 厚労省推計 07年から60万人増

生活習慣病の一つ、糖尿病が強く疑われる成人男女が、二〇一二年時点で約九百五十万人に上るとの推計を厚生労働省が十九日、発表した。毎年の国民健康・栄養調査の一環で、糖尿病の有病率は五年に一回推計しており、前回〇七年から約六十万人増えた。

調査は一二年十一月、無作為抽出した約二万四千世帯を対象に実施。これまで糖尿病と診断され治療を受けている人に加え、血液検査で血糖状態を示すヘモグロビンA1cが一定の基準値以上だった人を、糖尿病が強く疑われる有病者として集計。性別や年齢分布を考慮し、全国推計を出した。

一九九七年は約六百九十万人、〇二年約七百四十万人、〇七年約八百九十万人と増え続けており、今回は約九百五十万人になった。

また、ヘモグロビンA1cが基準値を下回ったものの比較的高く、糖尿病の可能性を否定できない「予備軍」は約千百万人で、〇七年から約二百二十万人減った。

調査では、糖尿病の予防に関わる運動習慣もアンケート。「三十分以上の運動を週二回以上、一年以上継続している人」の割合は、男性36・1%、女性28・2%だった。】




テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
今年もお世話になりました
江部先生

いつもお世話になります.

今年も大変お世話になりました.

個人的には今年初めて先生と直接お会いしてお話しすることができて大変大きな刺激を受けました.

先生が糖質制限のトップランナーとして起訴理論を固めて頂いていたおかげで今の自分があると思っています.改めて心から感謝申し上げます.

第26代アメリカ大統領,セオドア・ルーズベルトは次のような言葉を述べています.

『あなたのいる場所で,あなたにしかできないことをしなさい』

先生の毎日ブログを更新するという地道な努力に感化され,今年は私もブログを初めようという気になりました.また自分にしか見えない世界を伝える価値があるということに気が付かされました.

私もできる限りの努力を続けていきたいと思います.

それが今後少しでも糖質制限を広めていく一助になれば幸いです.

来年もまた宜しくお願い申し上げます.
2013/12/30(Mon) 22:04 | URL | tagashuu | 【編集
江部先生
私は東大阪市在住の52歳の男性です。
身長171cm 体重103.5kgのメタボで大酒飲みの
私が、昨年の8月に先生の御本に出会い、約1年で73kgまで痩せました。(今は止まってます。)
大好きな日本酒も毎日1~2合のみ、居酒屋などで時々ハメを外してますが、それでもHbA1cも5.0まで下がりました。人間ドックの結果のすべて正常値に収まりました。
長年、放置していた蓄膿症もかなり改善しました。
かかりつけのお医者さんは、糖尿と高血圧と高脂血症の薬を出し続けてくれますが(笑い)。
糖質制限の威力を実感しております。
本当に有難う御座いました。
2013/12/31(Tue) 02:39 | URL |  | 【編集
新年を前に・・・
 また新しい年がやってきます。

個人的には、4月から、『楽しく広げる糖質オフ!ネットワーク・東京』が立ち上がり、多くの皆さんと交流が始まり、輪が広がった年でした。
 人の輪が広がるって、素晴らしいですね!

 糖質オフで、私も妻も健康を取り戻しました。
職場や、私の行く飲食店などで「糖質オフ」のことを、少しずつ話して来ました。炭水化物の功罪について・・・・「甘いもの、糖分の取りすぎは体によくないよ・・・と」
 なるべく、わかりやすく話してきました。少しでも理解してもらえたらうれしいと思い・・・

『糖質オフの巨大転換』が、早く起こるといいですね。
今後も微力を尽くしますので、糖質オフの仲間のみなさん、よろしくお願いいたします。

 一人でも多くの方が、健康を取り戻し、幸せな生活が出来ますように・・・

『全国各地に、糖質オフの会を!』

江部先生。来年も、よろしくお願いいたします。

みなさん。よいお年を!
2013/12/31(Tue) 05:06 | URL | わんわんこと長谷川 | 【編集
年末のご挨拶
糖質オフネットワーク東京の事務局のNsのChieです.

年末のご挨拶を書かせてください。2012年の骨折、糖尿病の発病。HbA1cが10を越え、そのままインスリン導入。けれど、糖質制限に出会い、インスリンのスケールうち→カーボカウントしながら、無事にインスリンを離脱。現在もHbA1cは、5.6〜5.8をキープしております。合わせて全ての血液データは、A評価です。知らない方がみたら、健康人です。
本当に糖質制限に出会えて、人生救われました。私の周りでも、ネットの環境ない方々にも、このことをお伝えして、2人の方がお薬をかなり減らして(たぶん、本当の糖質制限推進の医師にかかれば薬は切れたはずなのですが)コントロール良好です。これもひとえに江部先生のおかげだと感謝の言葉もありません。

今年、こういう形で糖質制限の会を立ち上げることが出来ました。様々な方々の出逢いがあり、その度に感動させていただいております。
会を運営して行く上て、様々な悩み事もありました。けれど、ここまでこれたのは、ひとえに皆様方の御支援があったからだと思います。
来年も長く続ける、糖質制限のユーザー側のネットワークとして頑張りたいと思います。
1月18日には、新年会の企画もあります。
どうぞ、来年もよろしくお付き合いくださいませ。
どうぞ皆様、良いお年をお迎えくださいませ!
2013/12/31(Tue) 07:49 | URL | Chie | 【編集
Re: 今年もお世話になりました
tagashuu さん

『あなたのいる場所で,あなたにしかできないことをしなさい』

いい言葉ですね。
結果として、私はこの言葉のスタンスに近いですね。
tagashuu さんも、今の大学の神経内科所属で、tagashuu さんにしかできないこと(糖質制限食研究)を
始めているので、同様です。
成果が楽しみです。

来年もよろしくお願い申しあげます。
それではよいお年を。
2013/12/31(Tue) 12:36 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
萬 さん。

拙著の御購入、ありがとうございます。
30kg減量とは素晴らしいです。

30kg減量なら血圧も下がるし、もしかしたら、
内服薬は全て休薬できるかもしれません。
主治医とよく相談されては如何でしょう。

2013/12/31(Tue) 12:41 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 新年を前に・・・
長谷川 さん

『楽しく広げる糖質オフ!ネットワーク・東京』の立ち上げ、お疲れ様でした。

糖質オフの会が、全国に広がっていけばいいですね。

それでは、よいお年を。
2013/12/31(Tue) 12:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 年末のご挨拶
Chie さん

糖質オフネットワーク東京の事務局の運営、ご苦労様です。

1)HbA1c:10%超え → 5.6~5.8%
2)インスリン離脱
3)全ての血液データは、A評価

素晴らしいです。
私もそうですが、自ら糖尿病の医師やナースが、自分の体験も含めて話すことは、説得力があります。
着実な活動を継続することが大切ですね。
来年もよろしくお願い申しあげます。
良いお年をお迎え下さい。
2013/12/31(Tue) 12:52 | URL | ドクター江部 | 【編集
大変お疲れ様でした
日々のブログの更新と日常との並行・・・
恐れ入ります。
文字の交換だけですが、大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いします。
先生もお身体を崩されないようにしてくださいね。
では、佳いお年を!
2013/12/31(Tue) 14:11 | URL | クワトロ | 【編集
Re: 大変お疲れ様でした
クワトロ さん

コメントありがとうございます。
良いお年を。
2013/12/31(Tue) 21:45 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限食でも低血糖になるの?
Magpie さん

米国在住でしょうか?

2004年から、
ADAは「血糖値に直接影響を与えるのは、糖質だけで、蛋白質・脂質は影響を与えない」
と変更して現在にいたります。

1gの糖質が、約3mg血糖値を上昇させますが、蛋白質・脂質は血糖値を上昇させません。

前日の夕食前の空腹時血糖値は4.9mmol/L(≒88.2mg/dl)で、夕食に鶏肉300gと手羽3本、ラムコーク2杯、ジントニック2杯

この食事なら、食事の糖質は、ほとんどゼロです。
血中アルコール濃度がある限り、肝臓の糖新生は抑制されます。
アルコール摂取により夜間糖新生がブロックされて、糖質摂取ゼロなので、
翌朝低血糖になった可能性が高いです。

1週間ぶりにアルコールを飲んだことも、影響すると思います。




2014/01/01(Wed) 16:31 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
Magpie さん

食後2時間血糖値は、主として追加分泌インスリンが関連すると思います。
適量のアルコールは、血糖値を下げる方向になります。

1型糖尿病で内因性インスリンゼロの場合は、蛋白質のアミノ酸がグルカゴンを分泌させるので
肝臓で糖新生により血糖値が上昇します。
2型糖尿病で、蛋白質で血糖値が上昇することはまずないです。


1型糖尿病とタンパク質、血糖値を上げる?上げない?
2012年05月28日 (月)の本ブログ記事

3大栄養素と血糖、米国糖尿病学会の見解、1997→2004→2009年版
2012年02月03日 (金)の本ブログ記事

をご参照ください。
2014/01/05(Sun) 18:34 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re: タイトルなし
Magpie さん

1gの糖質が3mg血糖値を上昇させるというのは、多くの糖尿人にあてはまります。

「*例えば、食事前の空腹血糖値が 110mg/dl で食後2時間後血糖値が 180mg/dl だったとします。
血糖値が 70mg 上昇したと考えて、
2型糖尿病の体重65kgの人は、1gの糖質が3mgの血糖値を上昇させる逆計算から、
23.3gの糖質摂取をしたと、単純に考えてもよろしいのでしょうか? 」

通常はこれでいいと思います。
しかし、例外的に、まれに2型なのに1gの糖質が10mg血糖を上昇させるような人がいます。

基礎分泌インスリンと追加分泌インスリンは、検査して調べないとわかりません。
24時間蓄尿して、Cペプチドを測定して、1日のインスリン分泌量を調べることもできます。
2014/01/08(Wed) 20:34 | URL | ドクター江部 | 【編集
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