2013年12月19日 (木)
こんばんは。
ライフワーク光野さんから、米国CBNテレビの興味深い映像情報
「動脈硬化の原因は炎症で、コレステロールではない。」
http://www.youtube.com/watch?v=Qy_Nm-L_nv0&feature=youtu.be
をコメント頂きました。
ありがとうございます。
米国のテレビ放送ですが、日本語の字幕がついていますのでわかりやすいです。
健康番組ですが、司会者は有名な人のようです。
医師のインタビューと女性科学ジャーナリストの解説で構成されています。
以下は私が見た、番組内容の要約です。
「動脈硬化の原因は炎症であり、コレステロールはそれを修復していただけであり、犯人ではない。」
という主張は、日本動脈硬化学会に対して「コレステロールは高いほうが長生き」とバトルを挑んだ日本脂質栄養学会の見解と同一です。
私も最近は、日本脂質栄養学会の見解のほうが、説得力があると考えています。
☆☆☆米国CBNテレビ
『動脈硬化の原因は炎症である。
コレステロールはそれを修復するために必要な存在である。
かつて、心疾患患者の血管(動脈硬化)にコレステロールが沈着していたため、当時の医師がそれを動脈硬化の原因と短絡して思いこんでしまった。
実際には血管の炎症を修復するためにコレステロールが必要だったのである。
「コレステロールが動脈硬化の犯人」という説は、例えて言うならば火事がおきた後に、消防士が来て消火しているとき、それを見て「火事の原因が消防士である」と言っているようなものである。
現実は、消防士は火事の原因ではなくて、火事を消しに来ているのである。
即ち、血管の炎症の真の元凶は、トランス脂肪酸や精製炭水化物であり、それらで生じた炎症を修復しているのがコレステロールなのである。
トランス脂肪酸と精製炭水化物の摂取が血管炎症の元凶であるが、リノール酸などω6脂肪も、血管の炎症を起こしやすい。
EPAやDHAなどのω3は脂肪はいい。天然の飽和脂肪酸もOKである。
トランス脂肪酸は血管の炎症を引き起こして、アルツハイマー、パーキンソン、ADHDなどの元凶の可能性が高い。
血管の炎症を予防する食生活は、トランス脂肪酸や精製炭水化物の摂取を避けて、EPAやDHAなどのω3脂肪や、天然の飽和脂肪酸を摂取すればいい。(すなわち糖質制限食)アトキンス博士は正しかった。
コレステロールを下げる薬に関しては、製薬会社のロビー活動が政府に大きな影響力をもっているので、我々国民は自衛しなくてはならない。
小粒子LDLは良くない。(酸化LDLはさらに良くない)
大きい膨らんだLDLはOKである。
砂糖の消費量、今は80kg/年・・・300年まえは4kg/年である。
精製炭水化物は、不自然で自然界に存在せず、毒であり、大量のインスリンを分泌させる。
異性化糖(いせいかとう、high-fructose corn syrup、HFCS、高果糖コーンシロップ)もよく使用されているが良くない 』
江部康二
ライフワーク光野さんから、米国CBNテレビの興味深い映像情報
「動脈硬化の原因は炎症で、コレステロールではない。」
http://www.youtube.com/watch?v=Qy_Nm-L_nv0&feature=youtu.be
をコメント頂きました。
ありがとうございます。
米国のテレビ放送ですが、日本語の字幕がついていますのでわかりやすいです。
健康番組ですが、司会者は有名な人のようです。
医師のインタビューと女性科学ジャーナリストの解説で構成されています。
以下は私が見た、番組内容の要約です。
「動脈硬化の原因は炎症であり、コレステロールはそれを修復していただけであり、犯人ではない。」
という主張は、日本動脈硬化学会に対して「コレステロールは高いほうが長生き」とバトルを挑んだ日本脂質栄養学会の見解と同一です。
私も最近は、日本脂質栄養学会の見解のほうが、説得力があると考えています。
☆☆☆米国CBNテレビ
『動脈硬化の原因は炎症である。
コレステロールはそれを修復するために必要な存在である。
かつて、心疾患患者の血管(動脈硬化)にコレステロールが沈着していたため、当時の医師がそれを動脈硬化の原因と短絡して思いこんでしまった。
実際には血管の炎症を修復するためにコレステロールが必要だったのである。
「コレステロールが動脈硬化の犯人」という説は、例えて言うならば火事がおきた後に、消防士が来て消火しているとき、それを見て「火事の原因が消防士である」と言っているようなものである。
現実は、消防士は火事の原因ではなくて、火事を消しに来ているのである。
即ち、血管の炎症の真の元凶は、トランス脂肪酸や精製炭水化物であり、それらで生じた炎症を修復しているのがコレステロールなのである。
トランス脂肪酸と精製炭水化物の摂取が血管炎症の元凶であるが、リノール酸などω6脂肪も、血管の炎症を起こしやすい。
EPAやDHAなどのω3は脂肪はいい。天然の飽和脂肪酸もOKである。
トランス脂肪酸は血管の炎症を引き起こして、アルツハイマー、パーキンソン、ADHDなどの元凶の可能性が高い。
血管の炎症を予防する食生活は、トランス脂肪酸や精製炭水化物の摂取を避けて、EPAやDHAなどのω3脂肪や、天然の飽和脂肪酸を摂取すればいい。(すなわち糖質制限食)アトキンス博士は正しかった。
コレステロールを下げる薬に関しては、製薬会社のロビー活動が政府に大きな影響力をもっているので、我々国民は自衛しなくてはならない。
小粒子LDLは良くない。(酸化LDLはさらに良くない)
大きい膨らんだLDLはOKである。
砂糖の消費量、今は80kg/年・・・300年まえは4kg/年である。
精製炭水化物は、不自然で自然界に存在せず、毒であり、大量のインスリンを分泌させる。
異性化糖(いせいかとう、high-fructose corn syrup、HFCS、高果糖コーンシロップ)もよく使用されているが良くない 』
江部康二
番組拝見しました。
日本では様々な健康情報番組が有りますが、
簡単で理解しやすい作りだと思いました。
やたら模型を作るのでは無く、
本当は恐ろしいと脅すのでは無く・・・・。
家族にも観てもらおうと思います。
どこかの放送局で特集してくれないかとも思いました。
私自身はゆるめのスーパー(?)糖質制限を約3年で、
15Kg減、のんびり二型と付き合っています。
乱筆失礼致しました。
日本では様々な健康情報番組が有りますが、
簡単で理解しやすい作りだと思いました。
やたら模型を作るのでは無く、
本当は恐ろしいと脅すのでは無く・・・・。
家族にも観てもらおうと思います。
どこかの放送局で特集してくれないかとも思いました。
私自身はゆるめのスーパー(?)糖質制限を約3年で、
15Kg減、のんびり二型と付き合っています。
乱筆失礼致しました。
すごい砂糖の量ですね。
今のパン屋さんは、ケーキ屋さんのようだし、飲食店もスーパー・コンビニも糖質だらけです。
人間の血液の中には、5g(スプーン1杯)の糖質しか含まれていないというのに・・・。
MTプロから
デューク大学生活習慣医学クリニックの患者教育から
全血液中の糖質はティースプーン1杯
Westman准教授のクリニックの壁には,ティースプーン1杯の砂糖の写真が飾られており,その横には以下の文言が書かれている。
正常な全血液中の血糖量はスプーン1杯未満)
健康な空腹時血糖値の上限は100mg/dL
ヒトの全血量はおよそ5L
ティースプーン1杯で砂糖5g
さあ,計算しましょう…
100mg/dL=1,000mg/L
→5Lの血中に5,000mgの砂糖
=ティースプーン1杯の砂糖
同准教授は,たとえ20g/日に糖質を制限しても,なお体内血液中の4倍量に相当することを,常日ごろから患者に教えているという。
「これは自分の血糖値と体内の全血量を知っていれば簡単に計算できますが,意外と認識されていない人体の科学です。通常のコカコーラ1本には,ティースプーン7杯分の砂糖が含まれています。毎日コカコーラを2L飲んでインスリンを使用している患者がこれを知り,糖質を制限したところ,インスリンを打つ必要がなくなったという経験がありました。思慮深い患者にとってはこうした知識が最高の教育になる可能性があります」
同准教授は毎月患者が自由参加できるサポート会を開催し,糖質制限による食事療法の継続に尽力している。
今のパン屋さんは、ケーキ屋さんのようだし、飲食店もスーパー・コンビニも糖質だらけです。
人間の血液の中には、5g(スプーン1杯)の糖質しか含まれていないというのに・・・。
MTプロから
デューク大学生活習慣医学クリニックの患者教育から
全血液中の糖質はティースプーン1杯
Westman准教授のクリニックの壁には,ティースプーン1杯の砂糖の写真が飾られており,その横には以下の文言が書かれている。
正常な全血液中の血糖量はスプーン1杯未満)
健康な空腹時血糖値の上限は100mg/dL
ヒトの全血量はおよそ5L
ティースプーン1杯で砂糖5g
さあ,計算しましょう…
100mg/dL=1,000mg/L
→5Lの血中に5,000mgの砂糖
=ティースプーン1杯の砂糖
同准教授は,たとえ20g/日に糖質を制限しても,なお体内血液中の4倍量に相当することを,常日ごろから患者に教えているという。
「これは自分の血糖値と体内の全血量を知っていれば簡単に計算できますが,意外と認識されていない人体の科学です。通常のコカコーラ1本には,ティースプーン7杯分の砂糖が含まれています。毎日コカコーラを2L飲んでインスリンを使用している患者がこれを知り,糖質を制限したところ,インスリンを打つ必要がなくなったという経験がありました。思慮深い患者にとってはこうした知識が最高の教育になる可能性があります」
同准教授は毎月患者が自由参加できるサポート会を開催し,糖質制限による食事療法の継続に尽力している。
なるほどと思う内容です!循環器の友人も、うなずいています。
(株)貧困大国アメリカ 堤未果 の中にも、小売業、大手メーカーなどのロビー活動があり、食べ物、栄養学の問題が改善されないと書かれています。
これから読んだので、なるほどと思いました。
(株)貧困大国アメリカ 堤未果 の中にも、小売業、大手メーカーなどのロビー活動があり、食べ物、栄養学の問題が改善されないと書かれています。
これから読んだので、なるほどと思いました。
2013/12/20(Fri) 12:02 | URL | 中年サムライ | 【編集】
何事も大きな組織と結びつくと、真なる情報というものは出てこないのですね。
パラダイムシフトの午年になりそうですね。
パラダイムシフトの午年になりそうですね。
2013/12/20(Fri) 13:49 | URL | クワトロ | 【編集】
長山 さん
15kg減量、良かったですね。
ゆるめのスーパー(?)糖質制限食で、OKと思います。
美味しく楽しくお続けください。
15kg減量、良かったですね。
ゆるめのスーパー(?)糖質制限食で、OKと思います。
美味しく楽しくお続けください。
2013/12/20(Fri) 17:36 | URL | ドクター江部 | 【編集】
日本のスーパー乳製品売場を見ると、信じられない無脂肪ヨーグルトが並んでおり、目が丸くなってます◎_◎
米国の方がさらに悪辣な感じですね、、、
米国の方がさらに悪辣な感じですね、、、
2013/12/21(Sat) 23:03 | URL | らこ | 【編集】
私も閉経後LDLコレステロールが上がりスタチンを飲んでおります。食後であってもTGは上がらず、血糖値も正常です。本当の悪玉の検査が日本で一般的になることを望みます。
2013/12/22(Sun) 22:40 | URL | チェリー | 【編集】
チェリー さん
閉経後の女性の、血中コレステロール値が上昇するのは、生理的な現象で、病気ではありません。
コレステロールは細胞膜の原料として大切ですが、
女性ホルモンの原料でもあります。
閉経して女性ホルモンを作らなくなったら、原料のコレステロルが余るので、
血中コレステロール値が上昇するのです。
中性脂肪、血糖、血圧などが正常なら、スタチンは必要ないと思います。
閉経後の女性の、血中コレステロール値が上昇するのは、生理的な現象で、病気ではありません。
コレステロールは細胞膜の原料として大切ですが、
女性ホルモンの原料でもあります。
閉経して女性ホルモンを作らなくなったら、原料のコレステロルが余るので、
血中コレステロール値が上昇するのです。
中性脂肪、血糖、血圧などが正常なら、スタチンは必要ないと思います。
2013/12/23(Mon) 09:37 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生こんにちは。
お邪魔させていただきます。
現在スーパー糖質制限1年経過中です。
チェリーさんへのコメントを読ませていただき、自分もとても同じ状況だったので、安心できました。
とてもわかりやすいコメントで、よくわかりまた。
これからもスーパー糖質制限を続けていきたいとおもいます。
お邪魔させていただきます。
現在スーパー糖質制限1年経過中です。
チェリーさんへのコメントを読ませていただき、自分もとても同じ状況だったので、安心できました。
とてもわかりやすいコメントで、よくわかりまた。
これからもスーパー糖質制限を続けていきたいとおもいます。
2013/12/23(Mon) 10:00 | URL | あすらん | 【編集】
江部先生、ありがとうございます。一度主治医と相談してみます。
2013/12/23(Mon) 22:00 | URL | チェリー | 【編集】
貴重な報告有難うございました。50代後半の私もコレステロールが高いので、このYoutubeの番組見させていただき、納得しました。
CBNというのは、聞いたことがないので調べてみたら
The Christian Broadcasting Networkだそうで、非営利団体のようです。
添付したURLではココナッツ・オイルがアルツハイマー病(脳の糖尿病と言われています。)の治療法となることを紹介していました。
オリーブ・オイルに比べると、ココナッツ・オイル(ヤシ油のことでしょうか?)は一般的ではないでしょうか、糖質制限し脂肪を多く摂るケトン食の考え方からは良いのでしょう。
強いて一般的なオリーブ・オイルよりもココナッツ・オイルの方が良いという話を何か聞かれたことはありますか?良いなら、試してみたいと思います。
CBNというのは、聞いたことがないので調べてみたら
The Christian Broadcasting Networkだそうで、非営利団体のようです。
添付したURLではココナッツ・オイルがアルツハイマー病(脳の糖尿病と言われています。)の治療法となることを紹介していました。
オリーブ・オイルに比べると、ココナッツ・オイル(ヤシ油のことでしょうか?)は一般的ではないでしょうか、糖質制限し脂肪を多く摂るケトン食の考え方からは良いのでしょう。
強いて一般的なオリーブ・オイルよりもココナッツ・オイルの方が良いという話を何か聞かれたことはありますか?良いなら、試してみたいと思います。
K豚体 さん
アルツハイマー病が劇的に改善した! 米国医師が見つけたココナツオイル驚異の効能
メアリー・T・ニューポート (著), 白澤 卓二 (監修), 日向 やよい (翻訳)
このような本が出ています。
ココナッツオイルは、ケトン体を生成しやすいという特徴があるので、
ケトン食的にはオリーブオイルより好ましいと思います。
アルツハイマー病が劇的に改善した! 米国医師が見つけたココナツオイル驚異の効能
メアリー・T・ニューポート (著), 白澤 卓二 (監修), 日向 やよい (翻訳)
このような本が出ています。
ココナッツオイルは、ケトン体を生成しやすいという特徴があるので、
ケトン食的にはオリーブオイルより好ましいと思います。
2013/12/24(Tue) 15:17 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生
ご連絡有難う御座いました。
ココナツオイル試してみたいと思います。
先のコメントでリンクを送ったつもりでしたが、CBNでもメアリー・ニューポート医師の話が出ていましたので、連絡させていただきます。
http://www.cbn.com/cbnnews/healthscience/2013/January/Alzheimers-Doctors-Taking-Note-of-Coconut-Oil-/
ご連絡有難う御座いました。
ココナツオイル試してみたいと思います。
先のコメントでリンクを送ったつもりでしたが、CBNでもメアリー・ニューポート医師の話が出ていましたので、連絡させていただきます。
http://www.cbn.com/cbnnews/healthscience/2013/January/Alzheimers-Doctors-Taking-Note-of-Coconut-Oil-/
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