2013年12月12日 (木)
こんにちは。
精神科医師Aさんから、とても興味深い情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。
日本 ウォール・ストリート・ジャーナル2013年 12月9日 (月)に
「ダイエット炭酸飲料売り上げが今年急減、人工甘味料の懸念で」
という記事が載りました。
「ペプシコは米国売上高の約4分の1を炭酸飲料から得ていて、コカ・コーラやドクターペッパー・スナップル・グループでは米国売上高の半分以上を炭酸飲料がけん引している。」
米国人の炭酸飲料好きはすごいですね。
日本とは比べものになりません。
「消費量に占めるダイエットソーダのシェアは1990年から2010年の間に26%から31%に拡大した。」
ということは、米国では、砂糖たっぷりのソーダが、2010年時点でも69%も消費されているのですね。
人工甘味料(アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、ネオテーム、サッカリン)に関しては、米食品医薬品局(FDA)や世界の政府機関も安全性を保証しているのですが、一日摂取量の総量は規制してあるので、何はともあれ飲み過ぎには注意ですね。
その点、エリスリトールなら、血糖値を上げませんし、総量規制もありません。
国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)は、JECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設けて、甘味料など添加物のの安全性評価を公表していますが、糖アルコールは、極めて安全性が高いとされていて、妊婦にも大丈夫です。
糖アルコールには、ソルビトール 、マルチトール 、エリスリトール 、ラクチトール 、キシリトール などがあります。
これらの糖アルコールは、天然素材を原料としており、分類としては合成甘味料には属しません。
糖アルコールの中で血糖値を全く上昇させないのは、唯一エリスリトールだけです。
サラヤのラカントSは
「主成分エリスリトール+ごく少量の羅漢果エキス」
が成分であり、合成甘味料は一切使用してありません。
合成甘味料に懸念をもつかたは、ラカントSならOKです。
私自身は、
味の素のパルスイートカロリーゼロ
「主成分エリスリトール+ごく少量のアスパルテームとアセスルファムカリウム」
浅田飴のシュガーカットゼロ
「主成分エリスリトール+少量のスクラロース」
くらいは、許容範囲と考えています。
江部康二
☆☆☆
【ダイエット炭酸飲料売り上げが今年急減、人工甘味料の懸念で
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304468904579247052742536692.html
ジョアンナ・ステプカさんは炭酸飲料業界にとって新たな悪夢だ。
ロードアイランド在住の33歳のジョアンナさんは、幼稚園の時からダイエットコーラを飲み始め、大人になるころには毎日3缶を飲み干すまでになった。
ただ8月に人工甘味料は非健康的でカロリーはなくても肥満の原因になる、とジムのトレーナーに告げられて以来、炭酸飲料を断つようになった。
育児ライフスタイルのブログを書いているジョアンナさんは「ずっとウィン・ウィンの関係だと思っていたが、化学物質について知った今、それは確実にない」と語る。
米国人が1990年代に肥満の懸念から普通のカロリーの炭酸飲料の消費を控え始めた頃、コカ・コーラや競合他社はゼロカロリーの製品が750億ドル規模とされる米国の炭酸飲料業界を押し上げると期待していた。しばらくの間、実際そうなった。
ビバレッジ・マーケティングによると、多くの消費者が味に苦情を呈したものの、消費量に占めるダイエットソーダのシェアは1990年から2010年の間に26%から31%に拡大した。
ただ現在、ダイエット飲料は業界の最大の重荷となっている。堅調だった「ゼロカロリー」や「低カロリー」の炭酸飲料の売上高はドル建てで11月23日までの52週に6.8%減となった。
ウェルズ・ファーゴはニールセン・スキャナーのデータを引用し、通常のフルカロリーの炭酸飲料も2.2%減少したと指摘した。
ダイエット飲料部門は3年連続で通常の炭酸飲料を上回るペースで縮小している。
ペプシコのインドラ・ニューイ会長は 「われわれは消費者の習慣や行動に根本的な変化を見ている」と最近語った。
ペプシコは米国売上高の約4分の1を炭酸飲料から得ている。コカ・コーラやドクターペッパー・スナップル・グループでは米国売上高の半分以上を炭酸飲料がけん引している。
炭酸飲料はかつてほどの主力製品ではない。ミンテルによる3月の調査で、18歳から36歳までの消費者の34%が炭酸飲料を「ご褒美」と考えており、その割合はこれより高い年齢層を上回る。
一方、NPDグループによると、ダイエットしている米国人は全体の約20%で、10年前の25%から減っている。
最大の障害は炭酸飲料に含まれる人工甘味料をめぐる健康上の懸念だ。主にアスパルテームが懸念されるが、スクラロースやアセルファムカリウムも問題とされる。
米飲料業協会はそうした甘味料がこの40年間「最も調査され検査された原材料」で、減量ツールとして安全だとしており、米国糖尿病学会や栄養・食品学学会の見解も同じだ。
米食品医薬品局(FDA)や世界の政府機関も安全性を保証している。
専門誌「内分泌学・代謝学の傾向」に掲載された7月の意見欄で、パデュー大学のスーザン・スイザース教授はそうした人工甘味料の頻繁な消費は体内でカロリー摂取を調節する仕組みを崩すことで「代謝異常」を引き起こす可能性があると主張した。
そうした懸念はダイエット炭酸飲料と肥満、糖尿病、心臓疾患との相関関係を示す複数の臨床試験の結果に追従している。
イェール大学医学分のデイナ・スモール教授は「知られていることより知られていないことがはるかに多い」と述べた。
特にアスパルテームをめぐっては1970年代にがんとの関連性を指摘した複数の試験結果を受け、消費者はためらっている。
FDAは1981年にアスパルテームを承認しており、2005年にイタリアで実施された試験を含み、そうした試験結果に不備があると主張している。】
精神科医師Aさんから、とても興味深い情報をコメント頂きました。
ありがとうございます。
日本 ウォール・ストリート・ジャーナル2013年 12月9日 (月)に
「ダイエット炭酸飲料売り上げが今年急減、人工甘味料の懸念で」
という記事が載りました。
「ペプシコは米国売上高の約4分の1を炭酸飲料から得ていて、コカ・コーラやドクターペッパー・スナップル・グループでは米国売上高の半分以上を炭酸飲料がけん引している。」
米国人の炭酸飲料好きはすごいですね。
日本とは比べものになりません。
「消費量に占めるダイエットソーダのシェアは1990年から2010年の間に26%から31%に拡大した。」
ということは、米国では、砂糖たっぷりのソーダが、2010年時点でも69%も消費されているのですね。
人工甘味料(アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、ネオテーム、サッカリン)に関しては、米食品医薬品局(FDA)や世界の政府機関も安全性を保証しているのですが、一日摂取量の総量は規制してあるので、何はともあれ飲み過ぎには注意ですね。
その点、エリスリトールなら、血糖値を上げませんし、総量規制もありません。
国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)は、JECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設けて、甘味料など添加物のの安全性評価を公表していますが、糖アルコールは、極めて安全性が高いとされていて、妊婦にも大丈夫です。
糖アルコールには、ソルビトール 、マルチトール 、エリスリトール 、ラクチトール 、キシリトール などがあります。
これらの糖アルコールは、天然素材を原料としており、分類としては合成甘味料には属しません。
糖アルコールの中で血糖値を全く上昇させないのは、唯一エリスリトールだけです。
サラヤのラカントSは
「主成分エリスリトール+ごく少量の羅漢果エキス」
が成分であり、合成甘味料は一切使用してありません。
合成甘味料に懸念をもつかたは、ラカントSならOKです。
私自身は、
味の素のパルスイートカロリーゼロ
「主成分エリスリトール+ごく少量のアスパルテームとアセスルファムカリウム」
浅田飴のシュガーカットゼロ
「主成分エリスリトール+少量のスクラロース」
くらいは、許容範囲と考えています。
江部康二
☆☆☆
【ダイエット炭酸飲料売り上げが今年急減、人工甘味料の懸念で
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304468904579247052742536692.html
ジョアンナ・ステプカさんは炭酸飲料業界にとって新たな悪夢だ。
ロードアイランド在住の33歳のジョアンナさんは、幼稚園の時からダイエットコーラを飲み始め、大人になるころには毎日3缶を飲み干すまでになった。
ただ8月に人工甘味料は非健康的でカロリーはなくても肥満の原因になる、とジムのトレーナーに告げられて以来、炭酸飲料を断つようになった。
育児ライフスタイルのブログを書いているジョアンナさんは「ずっとウィン・ウィンの関係だと思っていたが、化学物質について知った今、それは確実にない」と語る。
米国人が1990年代に肥満の懸念から普通のカロリーの炭酸飲料の消費を控え始めた頃、コカ・コーラや競合他社はゼロカロリーの製品が750億ドル規模とされる米国の炭酸飲料業界を押し上げると期待していた。しばらくの間、実際そうなった。
ビバレッジ・マーケティングによると、多くの消費者が味に苦情を呈したものの、消費量に占めるダイエットソーダのシェアは1990年から2010年の間に26%から31%に拡大した。
ただ現在、ダイエット飲料は業界の最大の重荷となっている。堅調だった「ゼロカロリー」や「低カロリー」の炭酸飲料の売上高はドル建てで11月23日までの52週に6.8%減となった。
ウェルズ・ファーゴはニールセン・スキャナーのデータを引用し、通常のフルカロリーの炭酸飲料も2.2%減少したと指摘した。
ダイエット飲料部門は3年連続で通常の炭酸飲料を上回るペースで縮小している。
ペプシコのインドラ・ニューイ会長は 「われわれは消費者の習慣や行動に根本的な変化を見ている」と最近語った。
ペプシコは米国売上高の約4分の1を炭酸飲料から得ている。コカ・コーラやドクターペッパー・スナップル・グループでは米国売上高の半分以上を炭酸飲料がけん引している。
炭酸飲料はかつてほどの主力製品ではない。ミンテルによる3月の調査で、18歳から36歳までの消費者の34%が炭酸飲料を「ご褒美」と考えており、その割合はこれより高い年齢層を上回る。
一方、NPDグループによると、ダイエットしている米国人は全体の約20%で、10年前の25%から減っている。
最大の障害は炭酸飲料に含まれる人工甘味料をめぐる健康上の懸念だ。主にアスパルテームが懸念されるが、スクラロースやアセルファムカリウムも問題とされる。
米飲料業協会はそうした甘味料がこの40年間「最も調査され検査された原材料」で、減量ツールとして安全だとしており、米国糖尿病学会や栄養・食品学学会の見解も同じだ。
米食品医薬品局(FDA)や世界の政府機関も安全性を保証している。
専門誌「内分泌学・代謝学の傾向」に掲載された7月の意見欄で、パデュー大学のスーザン・スイザース教授はそうした人工甘味料の頻繁な消費は体内でカロリー摂取を調節する仕組みを崩すことで「代謝異常」を引き起こす可能性があると主張した。
そうした懸念はダイエット炭酸飲料と肥満、糖尿病、心臓疾患との相関関係を示す複数の臨床試験の結果に追従している。
イェール大学医学分のデイナ・スモール教授は「知られていることより知られていないことがはるかに多い」と述べた。
特にアスパルテームをめぐっては1970年代にがんとの関連性を指摘した複数の試験結果を受け、消費者はためらっている。
FDAは1981年にアスパルテームを承認しており、2005年にイタリアで実施された試験を含み、そうした試験結果に不備があると主張している。】
IgA腎症の治療でステロイド服用の副作用で食後高血糖になっているセロリですが、
前回目標指数を空腹時110未満、食後1時間後180未満、食後2時間後140未満と教えて頂きましたが、
私はピークが2時間後とか遅い事も多いのですが、その場合はピーク時が180未満、ピーク時から1時間後が140未満と考えれば良いのでしょうか?
それとも食べ初めから2時間後が140未満になっている事が良いのでしょうか?
宜しくお願い致します。
前回目標指数を空腹時110未満、食後1時間後180未満、食後2時間後140未満と教えて頂きましたが、
私はピークが2時間後とか遅い事も多いのですが、その場合はピーク時が180未満、ピーク時から1時間後が140未満と考えれば良いのでしょうか?
それとも食べ初めから2時間後が140未満になっている事が良いのでしょうか?
宜しくお願い致します。
2013/12/13(Fri) 08:17 | URL | セロリ | 【編集】
セロリ さん
「食べ初めから2時間後が140未満になっている」
ということです。
「食べ初めから2時間後が140未満になっている」
ということです。
2013/12/13(Fri) 14:54 | URL | ドクター江部 | 【編集】
夏井先生のブログでご紹介済みです。
これは分かりやすいので、、、
ぜひごらん頂きたいですね。
【コレステロールを悪者にする黒幕】
http://www.youtube.com/watch?v=Qy_Nm-L_nv0&feature=youtu.be
これは分かりやすいので、、、
ぜひごらん頂きたいですね。
【コレステロールを悪者にする黒幕】
http://www.youtube.com/watch?v=Qy_Nm-L_nv0&feature=youtu.be
ライフワーク光野 さん
この映像は、わかりやすいですね。
ありがとうございます。
ブログ記事で紹介したいと思います。
この映像は、わかりやすいですね。
ありがとうございます。
ブログ記事で紹介したいと思います。
2013/12/14(Sat) 17:59 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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