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「食品交換表 第7版」への批判、血糖値に直接作用するのは糖質だけ。
こんばんは

日本糖尿病学会は
<糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版>
(編著:日本糖尿病学会、発行所:文光堂)
2013年11月1日に発行しました。

<食品交換表>は1965年に第一版が発行され、長年にわたり、日本における糖尿病食事療法のバイブルとして
活用されてきました。

今回、2002年の改訂(第6版)以来、11年ぶりの改訂となりました。

変更としては、炭水化物からの摂取エネルギーを、従来は60%のみの配分例が表示されていましたが、今回の改訂で、新たに55%と50%の配分例も示されました。

めぼしい改訂はこれくらいですので、結局、「低カロリー・高糖質食」を3段階に分けただけで、変わり映えしません。

2013年10月の米国糖尿病学会の「栄養療法に関する声明」では、全ての糖尿病患者に適した“one-size-fits-all(唯一無二の)”食事パターンは存在しないとの見解を表明しました。

これに対して、日本糖尿病学会は、相も変わらず唯一無二の糖尿病食事療法として「カロリー制限・高糖質食」を推奨しています。

なかなか、学習されませんね。

困ったもんです。


さらに、

4 糖尿病治療のための食事とは
7ページ
3 血糖コントロールをよくする食事

●血糖値に影響を及ぼす栄養素は主に炭水化物ですが、脂質とたんぱく質も影響を及ぼします

●脂質は食後しばらくたってから血糖値が上がる原因となります。1回の食事でとりすぎないようにしましょう。


という記載があります。


これに対して米国糖尿病学会の見解は以下です。

2004年版のLife With Diabetes(米国糖尿病学会・ADA)によれば(☆☆)、

食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わり、
タンパク質・脂質は血糖に変わりません。


「Carbohydrate,protein,and fat contain calories. Only Carbohydrates directly affect blood glucose levels. 」 3rd Ed,2004(☆☆)

直訳すると、
「炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有している。炭水化物だけが、血糖値に直接作用する。」

1997年版のLife With Diabetesでは、(☆)

「タンパク質は約50%が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」

という記載がありますが、2004年版では削除されています。

上記以外にも1997版で記載されていた、脂質とタンパク質と血糖に関する記載が 2004年版では全て削除されています。
2009年版もそれを継続しています。( ☆☆☆)


日本糖尿病学会さん、何の根拠もあげずに
●血糖値に影響を及ぼす栄養素は主に炭水化物ですが、脂質とたんぱく質も影響を及ぼします

●脂質は食後しばらくたってから血糖値が上がる原因となります。


食品交換表に、ADAの見解とは全く異なるこのような記載を載せられてますが、米国糖尿病学会に、真っ向から喧嘩を売っておられるのでしょうか?

人ごとながら、心配になります。



Life With Diabetes:A Series of Teaching Outlines 
by the Michigan Diabetes Research and Training Center,
American Diabetes Assoiation ,2nd Ed,1997

☆☆
Life With Diabetes:A Series of Teaching Outlines 
by the Michigan Diabetes Research and Training Center,
American Diabetes Assoiation ,3rd Ed,2004

☆☆☆
Life With Diabetes:A Siries of Teaching Outlines 
by the Michigan Diabetes Research and Training Center ,
American Diabetes Assoiation ,4th Edition,2009


江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
食品交換表7版
P33
「炭水化物の割合を50%にすると、たんぱく質が標準体重1kgあたり1.2gを超える場合が多くありますので、腎症2期以降の方は使用できないことが多く注意が必要です。また、炭水化物含量が少ないと脂質の摂取過多につながることにも注意が必要です。」

これは矛盾である。CKD診療ガイド2012では、GFR=60%以上なら、蛋白質を制限する必要はないと書かれてある。つまり腎症3期Aなら、蛋白質制限は不要である。2013年3月18日の日本糖尿病学会の提言でも、蛋白質に関しては、CKD診療ガイドに従う、とある。

 また。2013年10月のADAガイドラインでは、こうある
「糖尿病腎症(微量アルブミン尿、および、顕性蛋白尿)を有する糖尿病患者では、通常の摂取量以下に蛋白質摂取量を減量することは、血糖状態、心血管リスク、あるいは、糸球体ろ過率低下の経過に変化を与えないので、推奨されない。(A)」
2013/11/15(Fri) 21:29 | URL | 精神科医師A | 【編集
医師は神様?
記事を拝見しました。

私の知人にはDM患者も、癌患者もいます。
一様に口にする言葉は「医者の言うことを聞いていれば大丈夫。」
医師は一般的には、正しいことのみを話し、病気を治す神のような存在とされていますが。
現実すら理解出来ずに、従来と同じ事のみを繰り返す現実は、酷すぎます。
私は糖質制限で健常者よりも健康ですが、カロリー制限を信じる者は通院の度に、薬の副作用で本来は健康で有った筈の臓器に異常を来たしています。
これでは、医師が不健康な状況を作り出していると言わざるを得ません。
医師の世界は存じませんが、正しいことのみを伝えて欲しいものです。
2013/11/15(Fri) 21:44 | URL | daniel | 【編集
日本の国家試験に糖尿病ややけど、ケガが出たら
医学部や看護などの学生さんが、江部先生や夏目先生のサイトで学んだことを、試験で書いたら、不合格になりかねないのかしら。
糖質制限、湿潤療法とも地域によっては先生がいらっしゃいません。
夏目先生のサイトの更新履歴では、いま、非常時のために備蓄する食料や風邪や下痢のときの食事で盛り上がっており、参考にしています。
本当は、糖質制限をされている、かかりつけの内科がほしいです。
2013/11/16(Sat) 07:07 | URL | スタンダード糖質制限初心者 | 【編集
どうして不勉強な医師が多いのか
たがしゅう さんのブログにコメントを書いたのですが、私は、この一年間、糖質オフのおかげで、全くと言っていいほど健康な毎日を送っています。また、妻も体重が10kg減り、高血圧が治りました。
 東大医学部付属病院長を理事長にして、大嘘をやめようとしない専門家(??)集団である糖尿病学会は、患者を合併症や死に追いやり、医療不信を撒き散らしていることを速やかに謝罪し、「人の命を守る」という原点に立ち戻るべきです!!

http://tagashuu.blog.fc2.com/blog-entry-86.html
2013/11/16(Sat) 08:37 | URL | わんわんこと・板橋 長谷川 | 【編集
やっぱり!
始めまして、ここに辿りついて、凄くうれしいです。私は新米の2型糖尿人です。50代女性 身長161 体重53で デブの意識もなかったのですが 子宮がんの手術の為の検査で糖尿病が発覚しました。急遽 短期教育入院、いわゆる合併症や食事の勉強をたくさんしました。でも どうしても不思議だったのは、なんでこんなに炭水化物が多いんだ? 米で腹一杯になっちゃう 余分なお菓子一個も入れられない 肉80グラムじゃ 肌がカサカサだよ~と 不思議不思議 入院中の食事も ご飯が多くて減らして貰ったら、毎回芋 カボチャが一皿ついてくる(>_<)間違ってない?炭水化物じゃなくて、サラダください!と、毎回思ってました。栄養士相談会でも,交換表に基づいているからと…先生の講演会行きたいです。しかし、地方ざいじゅう。退院したら本を買いに行きます。今後も寄らせていただきます(^∀^)ノ因みに ネシーナ半分のんでます
2013/11/16(Sat) 10:05 | URL | くーみん | 【編集
私には理解ができなのです
先生、先日はお返事有難うございました。
早速常盤の蔦屋で先生の本を買い、母に渡しました。
私も読んでみて、これは間違いないと思い実践しています。

といいますのも、私の人生はダイエットの人生と言っていいほど、食事制限の生活を続けています。
にもかかわらずずっとぽちゃから抜け出せません。
DNA検査の結果UCP1に変異も見つかりましたし、
幼少より太っていたので仕方がないのかも知れません。

20代には一か月間ほぼ食べないで、激しい運動を続けかなりの減量をしました。
それを維持するためにずっと1日2時間は歩き続けてきましたが、
出産を機にまたまたデブになってしまいました。

その後は、さまざまなダイエットを繰り返すも年齢による代謝の低下でなかなか体重は落ちてくれません。
もちろん週に2回以上のジム通いもした上ででもです。

1か月前は6日間の断食をしたわけなのですが、
先生の理論に感銘を受けてからは糖質制限。
最初はゆるくのつもりが恐らくスーパーになっていると思います。
ですが、私が今まで続けてきた食生活に比べれば、辛くもなんともありません。
カロリーにこだわるあまり、3食玄米お粥とか糖質ばかりの食事が多かったように思います。
調べるうちにローソンなどでもスイーツやパンが買えることも分かり、ノーストレスで続けています。

ジムの担当からは断食の時より順調とびっくりされ、体調を脈診やマッサージで看てもらっている整体の先生にも筋肉にはりが出てきたと言われています。
確実に身体に変化が出てきました。

断食を繰り返しても抜け出せなかった境界型肥満からは週明けにでも脱出できそうと思っています。

私の事を長く書きすぎましたが、肝心なことは母の事なのです。

本を読んだでしょう。じゃ、高雄病院に行こうねと言うと、忙しいから年明けじゃないと無理だというのです。
糖尿病という、命の危険もある病気を患っているにも関わらず何を躊躇することがあるというのでしょうか。
京大病院に長年通っていますが、それで良くもならないのに、なぜ信じ続けることができるのか。
京大の栄養士さんは炭水化物もしっかり食べてと言われるそうです。
ちなみにその方は太っています。

先生には本人がやる気にならないと無理と言われました。
私自身が体験してみて、辛くもまた大変でもない方法です。
なぜ本人がやる気にならないのか、理解ができないのです。
やる気のない人間をしぶしぶ連れて行っても、先生には迷惑なだけでしょうか?
途方に暮れています。
2013/11/16(Sat) 15:20 | URL | 嵯峨在住 | 【編集
Re: 食品交換表7版
精神科医師A さん

情報をありがとうございます。
後日、記事にしたいと思います。
2013/11/16(Sat) 18:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 医師は神様?
daniel さん

同感です。

ガイドラインではなくて、自分の頭で考えれば

『「食後高血糖」と「血糖変動幅増大」を引き起こす「カロリー制限・高糖質食」は良くない』

色付きの文字

ということは、すぐに理解できると思うのですが、不思議です。
2013/11/16(Sat) 18:25 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 日本の国家試験に糖尿病ややけど、ケガが出たら
スタンダード糖質制限初心者 さん

社団法人日本糖質制限医療推進協会
において
糖質制限OK医療機関をラインアップしています。
着実に増加していますので、
一応、北海道から沖縄までカバーしています。

2013/11/16(Sat) 18:27 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: どうして不勉強な医師が多いのか
長谷川 さん

体調良好、良かったです。
糖尿病学会の重鎮の先生方、せめて米国糖尿病学会の最新の動向ぐらいは
勉強して検討して、必要なら取り入れてほしいですね。
2013/11/16(Sat) 21:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: やっぱり!
くーみん さん

北海道から沖縄まで、糖質制限食OKの医師がラインアップされてきてますよ。
ご期待下さい。
2013/11/16(Sat) 21:37 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 私には理解ができなのです
嵯峨在住 さん

減量、順調、良かったです。

御母上ですが、ご自身がやるきにならないと、食事療法は困難です。
糖質制限食は、自己管理の食事療法です。
本人が納得して理解してが、第一歩です。

そうそう、血糖自己測定器が、\3500-と安くなったので
それを購入して、実験されたら、母上納得がいくのではないでしょうか?
センサーも30本で、\3000-足らずです。

血糖自己測定器はニプロトゥルーピコです。
「スーパー糖質制限食」 VS 「カロリー制限・高糖質食」
で、家庭で実験されては如何でしょう。



2013/11/16(Sat) 21:55 | URL | ドクター江部 | 【編集
なるほど・・・書かれてる通りの内容を指摘されました。
こんにちは。初めて投稿させて頂きます。
10月に糖尿病がわかり、食事療法をするようにかかりつけ病院から指摘されました。
この1ヶ月、どうしたものかといろいろ本を読み試行錯誤してましたが、途中から江部先生の本を読み糖質制限を試みてきました。
 先日、検診があり1ヶ月間で体重が5キロ減り(理想体重になりました)、HbA1cは1.3減って7.3でした。減ってよかったと思っていましたが、栄養士さんからは、体重が減りすぎ、毎食白ご飯なら220グラムはとるようにと言われました。こちらに書かれているように、その本をもとにした指導があり、一度読むように言われました。肉やらは少量、これらにも糖質は含まれている、偏ってると他の臓器に影響が出るなどとも指導を頂きました。
炭水化物を取らないと栄養が足りなくなると言われましたが、体調はとてもいいです。短期だったらまだいいけど、長期間するとどこかに支障現れると・・・
次は、2ヶ月後の検診です。何を信じて取り組んだらよいのだろう?と思っています。
2013/11/17(Sun) 10:50 | URL | チョッピー | 【編集
Re: なるほど・・・書かれてる通りの内容を指摘されました。
チョッピー さん

医者任せ、栄養士任せではなくて、
自分で考えて判断することが大切です。
自分を信じることです。

あと、血糖自己測定器が安くなったので、
どちらの言っていることが、信じられるか実験されたらどうでしょう?
(ニプロトゥルーピコ:¥3500-、センサー:30本で¥2940-)

食後高血糖と血糖変動幅増大は、「今ここにある危機」です。 
→ カロリー制限・高糖質食摂取だと、今すでに支障が現れています。

10年、20年後の懸念など、なんのエビデンスもありません。
今すでに支障が現れているのに、10年後の心配など、意味不明ですね。

2013/11/17(Sun) 20:30 | URL | ドクター江部 | 【編集
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