2013年11月14日 (木)
【13/11/14 北九州 三島
負のスパイラル
ダマされている患者(国民)
通院・服薬⇒お薬の追加⇒インスリン⇒人工透析(500万/年)、健康保険(個人負担1万円)、障害年金79万~、⇒合併症。
*公費の無駄遣いという観点から、患者でないあなたも犠牲者。
私は、それを知って、糖質制限で、服薬無し。こんな私でも、お国のお役に立っている?
今朝の新聞の広告(夏井先生のでなく、笑)を見て忸怩たる思いです。】
こんばんは
北九州 三島 さんから、辛辣なコメントをいただきました。
全く、仰有るとおりです。
三島さんも私も、糖尿病薬なしで合併症なしですから、医療費削減にはおおいに貢献しており、お国のために役立っていると確信してますよ。('-^*)☆
ここ数年間は、年間約16000人の糖尿人が、新たに人工透析になっています。
1年間に新たに、
16000人×500万円=800億円
ですね。
糖尿病腎症から透析になる患者さんで、年間800億が必要となります。
2011年度の人工透析患者さんは、全部で304592人で、初めて30万人を超えました。
30万人×500万円=1兆5000億円
です。
透析導入になった患者さんの原疾患の第一位は糖尿病性腎症で44.2%です。
1兆5000億円の内、3~4割くらいは、糖尿病腎症由来なのでしょうか?
人工透析だけではありません。
糖尿病網膜症で失明される人が、年間3000人。
糖尿病足病変で足切断にいたる人が、年間3000人です。
合併症に苦しむ本人がつらいのは勿論のこと、日本の医療費をかなり底上げしていることは間違いありません。
糖尿病治療の第一選択は、日本糖尿病学会のホームページに書いてあるように「食事療法と運動」です。
食事療法と運動でも血糖コントロール不良の場合、初めて薬物療法を開始します。
しかしながら、現行の糖尿病治療で薬物療法なしの糖尿人はいったいどのくらいいるのでしょう?
年々、新薬が開発されて、今や内服薬が7種類、注射薬が2種類です。
日本糖尿病学会推奨の「唯一無二の食事療法」である「カロリー制限・高糖質食」が血糖コントロールに本当に有効ならば、何故、9種類もの薬が必要となるのでしょう。
「カロリー制限・高糖質食」が血糖コントロールに無効であるからこそ、これだけの薬物が必要になるのです。
さらに「カロリー制限・高糖質食」は無効どころか、「食後高血糖」と「平均血糖幅増大」という最大の酸化ストレスを朝・昼・夕の三度の食事のたびに、必ず生じさせます。
これでは、動脈硬化は必発であり、糖尿病合併症が防げるはずがありません。
「カロリー制限・高糖質食」こそが、糖尿病合併症を起こす元凶なのです。
糖尿病通院→カロリー制限・高糖質食指導→血糖コントロール不良→糖尿病内服薬→血糖コントロール不良→糖尿病内服薬数種類に増加→血糖コントロール不良→インスリン→「食後高血糖」と「平均血糖幅増大」→糖尿病合併症
カロリー制限・高糖質食を摂取する限りは「食後高血糖」「平均血糖幅増大」は必発です。
現在、この負のスパイラルを断ち切るための唯一の治療法が、糖質制限食です。
糖尿病通院→糖質制限食→血糖コントロー良好→薬物療法必要なし、合併症なし
日本の糖尿人の皆さん、一医師として、一糖尿人として申し上げます。
できるだけ早く、「カロリー制限・高糖質食」から「糖質制限食」に切り替えてください。
糖尿病合併症を確実に防ぐには糖質制限食以外の選択肢はありません。
幸い、日本全国に北海道から沖縄まで糖質制限食を指導される医師が増えてきました。
経口糖尿病薬、インスリン、Glp-1注射薬を使用されている糖尿人は、低血糖を予防するために必ず医師と相談してくださいね。
江部康二
負のスパイラル
ダマされている患者(国民)
通院・服薬⇒お薬の追加⇒インスリン⇒人工透析(500万/年)、健康保険(個人負担1万円)、障害年金79万~、⇒合併症。
*公費の無駄遣いという観点から、患者でないあなたも犠牲者。
私は、それを知って、糖質制限で、服薬無し。こんな私でも、お国のお役に立っている?
今朝の新聞の広告(夏井先生のでなく、笑)を見て忸怩たる思いです。】
こんばんは
北九州 三島 さんから、辛辣なコメントをいただきました。
全く、仰有るとおりです。
三島さんも私も、糖尿病薬なしで合併症なしですから、医療費削減にはおおいに貢献しており、お国のために役立っていると確信してますよ。('-^*)☆
ここ数年間は、年間約16000人の糖尿人が、新たに人工透析になっています。
1年間に新たに、
16000人×500万円=800億円
ですね。
糖尿病腎症から透析になる患者さんで、年間800億が必要となります。
2011年度の人工透析患者さんは、全部で304592人で、初めて30万人を超えました。
30万人×500万円=1兆5000億円
です。
透析導入になった患者さんの原疾患の第一位は糖尿病性腎症で44.2%です。
1兆5000億円の内、3~4割くらいは、糖尿病腎症由来なのでしょうか?
人工透析だけではありません。
糖尿病網膜症で失明される人が、年間3000人。
糖尿病足病変で足切断にいたる人が、年間3000人です。
合併症に苦しむ本人がつらいのは勿論のこと、日本の医療費をかなり底上げしていることは間違いありません。
糖尿病治療の第一選択は、日本糖尿病学会のホームページに書いてあるように「食事療法と運動」です。
食事療法と運動でも血糖コントロール不良の場合、初めて薬物療法を開始します。
しかしながら、現行の糖尿病治療で薬物療法なしの糖尿人はいったいどのくらいいるのでしょう?
年々、新薬が開発されて、今や内服薬が7種類、注射薬が2種類です。
日本糖尿病学会推奨の「唯一無二の食事療法」である「カロリー制限・高糖質食」が血糖コントロールに本当に有効ならば、何故、9種類もの薬が必要となるのでしょう。
「カロリー制限・高糖質食」が血糖コントロールに無効であるからこそ、これだけの薬物が必要になるのです。
さらに「カロリー制限・高糖質食」は無効どころか、「食後高血糖」と「平均血糖幅増大」という最大の酸化ストレスを朝・昼・夕の三度の食事のたびに、必ず生じさせます。
これでは、動脈硬化は必発であり、糖尿病合併症が防げるはずがありません。
「カロリー制限・高糖質食」こそが、糖尿病合併症を起こす元凶なのです。
糖尿病通院→カロリー制限・高糖質食指導→血糖コントロール不良→糖尿病内服薬→血糖コントロール不良→糖尿病内服薬数種類に増加→血糖コントロール不良→インスリン→「食後高血糖」と「平均血糖幅増大」→糖尿病合併症
カロリー制限・高糖質食を摂取する限りは「食後高血糖」「平均血糖幅増大」は必発です。
現在、この負のスパイラルを断ち切るための唯一の治療法が、糖質制限食です。
糖尿病通院→糖質制限食→血糖コントロー良好→薬物療法必要なし、合併症なし
日本の糖尿人の皆さん、一医師として、一糖尿人として申し上げます。
できるだけ早く、「カロリー制限・高糖質食」から「糖質制限食」に切り替えてください。
糖尿病合併症を確実に防ぐには糖質制限食以外の選択肢はありません。
幸い、日本全国に北海道から沖縄まで糖質制限食を指導される医師が増えてきました。
経口糖尿病薬、インスリン、Glp-1注射薬を使用されている糖尿人は、低血糖を予防するために必ず医師と相談してくださいね。
江部康二
江部先生、こんばんは。昨日内科の検診に行ってきました。ヘモグロビンA1Cが5.8になりランタスもひとまず中止になりました。(完全な中止よりもお休みして様子をみましょうという感じでした) 薬はグルベスとエコアが継続ですが、こっちも早く離脱したいです。今回の検診は昼食はほとんどグルベスを服用しませんでした。それ以前はノボラビット4単位を朝食、夕食前に打っていたのですがグルベスのほうがノボラビット4単位よりも強い感じがします。
またCペプチドは正常値でした。
炭水化物を摂取しない食事をこれからも淡々と続けていきたいと思っています。
またCペプチドは正常値でした。
炭水化物を摂取しない食事をこれからも淡々と続けていきたいと思っています。
クロワッサン さん
インスリン離脱、良かったです。
Cペプチドが正常値なら、スーパー糖質制限食なら、グルベスは必要ないと思います。
やむを得ず、糖質を摂取するときだけグルベスを食直前30秒で内服ですね。
それで調子よければ、エクアも離脱できると思いますよ。
インスリン離脱、良かったです。
Cペプチドが正常値なら、スーパー糖質制限食なら、グルベスは必要ないと思います。
やむを得ず、糖質を摂取するときだけグルベスを食直前30秒で内服ですね。
それで調子よければ、エクアも離脱できると思いますよ。
2013/11/14(Thu) 22:21 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、こんばんは
コメントありがとうございます。
はい、私もそれを目指していますがなんといっても去年の5月が血糖値が490でヘモグロビンA1Cが14台というとてもヒューマンビーイングでは難しい数値をたたき出したのでイマイチ信用がないのかもしれません。私の主治医は糖質制限積極派ではありませんが私が血糖をまず安定させるためには炭水化物と摂ると食後高血糖を起こしこれを防ぐために炭水化物を食べないようにするといったらそれを受け入れてくれ糖質制限をすることを前提に当時インスリンの量を調節してくれました。診察の都度江部先生がここでご注意されるように低血糖に気をつけるように注意してくれます。グルベスはやむを得ずの場合を想定して使用するようにしようと思います。(でもグルコーススパイクがこわいので過大な期待はしないようにします)
コメントありがとうございます。
はい、私もそれを目指していますがなんといっても去年の5月が血糖値が490でヘモグロビンA1Cが14台というとてもヒューマンビーイングでは難しい数値をたたき出したのでイマイチ信用がないのかもしれません。私の主治医は糖質制限積極派ではありませんが私が血糖をまず安定させるためには炭水化物と摂ると食後高血糖を起こしこれを防ぐために炭水化物を食べないようにするといったらそれを受け入れてくれ糖質制限をすることを前提に当時インスリンの量を調節してくれました。診察の都度江部先生がここでご注意されるように低血糖に気をつけるように注意してくれます。グルベスはやむを得ずの場合を想定して使用するようにしようと思います。(でもグルコーススパイクがこわいので過大な期待はしないようにします)
3年ほど前に多嚢胞性卵巣症候群他の件でコメント致しました のらたろうです。
その節はありがとうございました。
ほんとうに糖質制限食と出会ってよかったと思っています。
本日ネットサーフィンをしていたところ下記のような記事を見つけました。
野菜や果物をどんなに食べても、肉を食べ過ぎている人は糖尿病になりやすい
http://irorio.jp/asteroid-b-612/20131113/87775/
私は この記事から糖尿病の原因は 「肉」にあるかのように読めてしまい、 なんじゃこりゃー! という言葉が思わず口をついて出てしまいました。(松田優作さんのように叫んではおりません。)
せっかく糖質制限の考えが世に広まってきて よかったなぁと思っていたところにまた元に戻ってしまいそうな記事を見て残念に思いました。
私には この調査がどうにも偏ったものとしか思えませんでした。
この記事についてどのように思われますか?
是非 江部先生の考えをお聞かせ下さい。
その節はありがとうございました。
ほんとうに糖質制限食と出会ってよかったと思っています。
本日ネットサーフィンをしていたところ下記のような記事を見つけました。
野菜や果物をどんなに食べても、肉を食べ過ぎている人は糖尿病になりやすい
http://irorio.jp/asteroid-b-612/20131113/87775/
私は この記事から糖尿病の原因は 「肉」にあるかのように読めてしまい、 なんじゃこりゃー! という言葉が思わず口をついて出てしまいました。(松田優作さんのように叫んではおりません。)
せっかく糖質制限の考えが世に広まってきて よかったなぁと思っていたところにまた元に戻ってしまいそうな記事を見て残念に思いました。
私には この調査がどうにも偏ったものとしか思えませんでした。
この記事についてどのように思われますか?
是非 江部先生の考えをお聞かせ下さい。
2013/11/15(Fri) 00:10 | URL | のらたろう | 【編集】
この論文ですね。原著をあたらないと正確なことはいえません。"IRORIO"の記事の下端の「出典元」の英語ニュースもよく読まないと。
http://link.springer.com/article/10.1007/s00125-013-3092-9
Adherence to predefined dietary patterns and incident type 2 diabetes in European populations: EPIC-InterAct Study
http://link.springer.com/article/10.1007/s00125-013-3092-9
Adherence to predefined dietary patterns and incident type 2 diabetes in European populations: EPIC-InterAct Study
2013/11/15(Fri) 09:22 | URL | 精神科医師A | 【編集】
クロワッサン さん
主治医が受け入れてくれて良かったです。
このペースで着実に改善を目指しましょう。
主治医が受け入れてくれて良かったです。
このペースで着実に改善を目指しましょう。
2013/11/15(Fri) 15:49 | URL | ドクター江部 | 【編集】
大分の井上ドクターに勧められ、気になっていた、「小麦を食べるな」(白澤卓二 訳・日本文芸社)を読みました。
炭水化物の代表というより、さらに、小麦に含むグルテンの問題を取り上げています。
アメリカ人医師である著者自らの体験に発した、面白い内容でした。
私の周囲にも、死んでもいいからご飯を食べたいという人と同じくらい、パンが食べたいという人が多いですが、この本を読んだら、腰をぬかすでしょう。
お肉にも、抗生物質や成長ホルモンの問題がありますが、グルテン恐るべしと思いました。
炭水化物の代表というより、さらに、小麦に含むグルテンの問題を取り上げています。
アメリカ人医師である著者自らの体験に発した、面白い内容でした。
私の周囲にも、死んでもいいからご飯を食べたいという人と同じくらい、パンが食べたいという人が多いですが、この本を読んだら、腰をぬかすでしょう。
お肉にも、抗生物質や成長ホルモンの問題がありますが、グルテン恐るべしと思いました。
2013/11/15(Fri) 17:18 | URL | 北九州 三島 | 【編集】
北九州 三島 さん
私も読みましたよ。
面白かったです。
巻末の1週間のメニューを見ると、ほぼ糖質制限食ですね。
私も読みましたよ。
面白かったです。
巻末の1週間のメニューを見ると、ほぼ糖質制限食ですね。
2013/11/15(Fri) 19:14 | URL | ドクター江部 | 【編集】
moire さん
ありがとうございます。
桁が大きすぎて、電卓が振り切れてしまって、一桁間違ってました。
そうすると、私の想像をはるかに上回る、巨額のお金ですね。ヾ(゜▽゜)
ありがとうございます。
桁が大きすぎて、電卓が振り切れてしまって、一桁間違ってました。
そうすると、私の想像をはるかに上回る、巨額のお金ですね。ヾ(゜▽゜)
2013/11/16(Sat) 21:44 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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