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糖質制限食実践中生じることがある好ましくない症状・変化(3)
こんばんは。

2013年10月22日 (火)の本ブログ記事

糖質制限食実践中に生じることがある好ましくない症状について(1)

全身倦怠感、筋力低下、痩せ過ぎ・・・摂取エネルギー不足の改善で解決。

2013年10月23日 (水)の本ブログ記事

糖質制限食実践中に生じることがある好ましくない症状について(2)

腓返り・・・カルシウム・マグネシウム、マルチビタミンの補充で解決。

に続いて今回は、

糖質制限食実践中に生じることがある好ましくない症状・変化について(3)

「高尿酸血症」

です。

高尿酸血症もスーパー糖質制限食実践中によく見かける所見の一つです。

尿酸(UA)値に関してスーパー糖質制限食開始後<減少、不変、増加>の3パターンがあるのですが、当初は理由がわからず、経過観察が一般的対応策でした。

まあそれで殆どの場合、自然に基準値になっていきました。

自らが痛風患者であり、痛風専門医でもある、元鹿児島大学病院内科教授、納(おさめ)光弘先生によれば、食事よりストレスや肥満のほうが、尿酸値への影響が大きいとのことです。(*)

尿酸値を確実に上昇させるのは、重要なものから順番に

1、ストレス
2、肥満
3、大量の飲酒
4、激しい運動
5、プリン体の摂りすぎ

です。

納先生の指摘されているストレスは、精神的なもののようです。

これらの5項目に加えて、特殊例として肉体的ストレスである「断食や極端な低カロリーのときは尿酸値上昇」というのがあります。

実は高雄病院では、1984年以来、絶食療法(断食療法)を実施しています。

最近はスーパー糖質制限食で絶食療法に匹敵する効果が得られるので、入院して絶食療法をする患者さんは、まれとなりました。

一方、1984年から10数年間は年間100人以上、絶食療法を行ってきました。トータルすれば2000人以上ですね。

そして絶食療法を行った場合、殆ど全ての人において、尿酸値が急上昇します。

尿酸(UA)の基準値は3.4~7.0mg/dlです。

もともと基準値内だった人が、絶食療法中に、8~9~11mg/dlと急上昇します。

幸いそれで、痛風発作を起こす人は、ありませんでした。

それで、いよいよ今回の記事の肝です。

私自身の患者さんで、スーパー糖質制限食実践後、本来正常だった尿酸値が、基準値を超えて上昇した人が、約10名くらいおられたのですが、絶食療法の経験を思い出して、よくよくきっちり問診したら、結局全員が摂取エネルギー不足だったのです。

しっかり脂質・たんぱく質を摂取してエネルギーを確保したら、速やかに高尿酸血症は改善しました。

ちなみに、私も兄も、高たんぱく食で、140~160g/日のたんぱく質を摂取しています。

それでも、摂取エネルギーは充分確保しており、尿酸値は、何回測定しても、二人共、2.7~3.7mg/dlくらいです。

尿酸値に関しては体質もあるていど関係していると思いますが、急に上昇した場合は、摂取エネルギー不足が、ポイントです。

もし、スーパー糖質制限食を開始して、今まで正常値だった尿酸値が急に上昇してきたときは、摂取エネルギー不足を考慮していただけば幸いです。


(*)参考
「痛風はビールを飲みながらでも治る」(小学館文庫)2004年
鹿児島大学病院内科教授、納(おさめ)光弘先生 著


江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
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