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米国糖尿病学会、栄養療法に関する声明を発表、MT Pro記事
19項目対象に提言とエビデンスの格付けまとめる
ADA2013年、声明・提言 表の前半

ADAは今回の声明において,最近のデータに基づき,食事療法全体の総括から食事パターンや各種食品,アルコールやナトリウム摂取に至るまで計19項目について提言およびエビデンスの格付けを次のようにまとめた(表)。

エビデンスの格付けの定義
A:質の高いRCTに基づく明確なエビデンス
B:質の高いコホート研究に基づく補助的エビデンス
C:質の高くない研究に基づく補助的エビデンス
E:専門家のコンセンサスまたは臨床経験

食事療法の提言

食事療法の効果

<栄養療法の有効性>

栄養療法は、1型および2型糖尿病のすべての患者に対して、全体的な治療プランの構成要素として推奨される。A

糖尿病患者は、治療目標達成のために、個別的な栄養指導(可及的に糖尿病の栄養療法に詳しい管理栄養士による指導)を受けるべきである。A

・1型糖尿病患者では、カーボカウンティング法によるインスリン量調節の教育プログラムに参加することで血糖コントロールの改善がもたらされ得る。A

・投与インスリン量が固定されている患者では、炭水化物摂取のタイミングと量を一定にすることで、血糖コントロールの改善、および、低血糖リスクの減少がもたらされ得る。B

・摂取量の調整や健康的な食品の選択などの単純で容易な食事プランは、2型糖尿病で複雑な計算が困難な場合に適している可能性がある。また、このような方法は高齢者にも有用である可能性がある。C

糖尿病患者は、糖尿病診断時および必要に応じその後も、糖尿病自己管理教育を受け、また、自己管理のサポートを受けるべきである。B

糖尿病の栄養療法は医療費削減(B)、HbA1cの低下などのアウトカム改善(A)に寄与するので、栄養療法は医療保険の対象とされるべきである(E)。

<エネルギーバランス>

成人肥満2型糖尿病では、減量のために、健康的な食事パターンを維持しながら、摂取エネルギーを低下させることが推奨される。A

糖尿病患者の一部、特に発症間もない患者では、中程度の体重減少により有益な臨床的効果(高血糖改善、血圧・脂質の改善)が得られる可能性がある。中程度の体重減少を得るため、サポートを得ながらの生活習慣に対する介入(栄養療法、運動療法、および、行動変容に関するカウンセリング)が推奨される。A

<最適な栄養素比>

種々のエビデンスから、炭水化物、蛋白質、脂肪の比率に関して、ある特定の理想的な比率は存在しないことが示唆されている(B)。したがって、各患者において、現在の食事パターン、嗜好、代謝ゴールの個別的評価に基づき、比率が決定されるべきである(E)。

<食事パターン>

様々な食事パターン(食品の組み合わせ)が糖尿病管理目的で許容される。特定の食事パターンを推奨する際には、個人の嗜好(伝統、分化、宗教、健康志向、経済的側面など)および代謝ゴールが考慮されるべきである。E

(なお、食事パターンとして、地中海食、菜食、低脂肪食、低炭水化物食、DASH食が挙げられています。)

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
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