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米国糖尿病学会、栄養療法に関する声明を発表、MT Pro記事
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以下2013.10.17MT Pro記事から一部抜粋

糖尿病患者の食事療法に関する声明を5年ぶりに改訂,ADA

個別化を推奨

米国糖尿病学会(ADA)はこのほど,成人糖尿病患者の食事療法に関する声明(Position Statement on Nutrition Therapy)を改訂したと発表した(Diabetes Care 2013年10月9日オンライン版)。2008年に前回の改訂が行われてから5年ぶり。今回の改訂のポイントは,各患者の健康に関する目標や知識,個人的嗜好または文化的背景などに加え,食生活の変更に対する意欲や能力などに基づいて個別化されるべきとしている点だ。なお,今回の改訂は成人の1型および2型糖尿病患者に限定したレビューに基づいており,2型糖尿病の発症予防や合併症管理,妊娠糖尿病などは含まれていない。

“one-size-fits-all”の食事パターンはなし,患者の積極的な参加が不可欠

糖尿病治療において,薬物療法の前に導入が推奨されている食事療法と運動療法。声明では,糖尿病患者における食事療法の理想について,“診断直後から管理栄養士(RD)もしくは米国外であれば有資格のプロ栄養士による指導が行われれるべき”と明記している。

しかしながら現状は厳しく,“米国の糖尿病患者の約半数がなんらかの糖尿病に関する教育を受けたが,RDとの面談ができたのはより少ない”とした。ある報告では,1万8,404例の糖尿病患者のうち,最低1回以上の栄養に関する介入を受けたのは,わずか9.1%であったという。

今回の声明では,全ての糖尿病患者に適した“one-size-fits-all(唯一無二の)”食事パターンは存在しないとの見解を表明。また,各患者が積極的に自己管理や教育に関わり,食生活の見直しを含む治療プランに医療者と共同で臨むことが不可欠である点も強調した。各患者の治療目標の達成と維持に向けて,患者ごとにさまざまな食事パターン〔地中海食,ベジタリアン食,糖質制限食,低脂質食,DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食〕が受容可能であるとしている。




有益性に対するバイアスの検証や長期的に持続可能かなど今後の課題も提示

今回の改訂は,昨年発表された系統的レビューの結果に基づいて作成されたもの(関連記事,Diabetes Care 2012; 35: 434-445)。全ての患者に当てはまる唯一無二の食事療法は存在しないと明言し,各患者の健康に関する目標や知識,個人的嗜好または文化的背景などに加え,食生活の変更に対する意欲や能力などに基づいて個別化されるべきとしている。

しかし,現段階では文献によって結果が異なる点もあることを認め,特に以下のような点については今後の研究でさらなる検証が不可欠と指摘した。

・多様な集団における食事パターンと疾患の関連

・地中海式食事パターンにおける有益性に対するバイアスと,地中海式食事パターンを多様な集団用に
 アレンジすること

・糖質制限食や中等度糖質食の定義の標準化および長期的持続可能性に対する決定
 
これらに加え,より多くの糖尿病患者が診断直後から長期的な食事療法を導入することに関する体系的なプロセスについても検討が必要とした。

(編集部)



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
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