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2013年欧州糖尿病学会、低血糖と高血糖、どちらも脳萎縮進行リスク。
こんにちは。

欧州糖尿病学会が2013年9月23日~27日、スペインのバルセロナで開催されました。

「低血糖と高血糖、どちらも脳萎縮の進行と関連」

という研究成果が藍野病院の吉田麻美氏らにより発表されました。

吉田氏らによると

「高齢の糖尿病患者の脳の萎縮度を調べ、その関連因子を解析した結果、高血糖だけでなく、内臓肥満や低血糖なども認知症の進行と関連している。」

とのことです。

糖質を摂取しながら、薬物療法を行う場合、薬効が強すぎれば低血糖になりますし、薬効が弱ければ高血糖になります。

糖質量と薬物量とをぴったりマッチングさせて、正常血糖値を維持して、血糖変動幅を低下させるのは現実には至難の技です。またSU剤やインスリン注射はあきらかに肥満を悪化させます。

これに対して糖質制限食なら、低血糖も高血糖もほとんど起こらないし、肥満も改善します。

今回の研究でも、糖質制限食がカロリー制限食(高糖質食)に比し有用であることを、明確に示しています。


江部康二



学会ダイジェスト: 第49回欧州糖尿病学会

2013年9月23日~27日 Barcelona,Spain
2013. 9. 27
低血糖と高血糖、どちらも脳萎縮の進行と関連
友吉 由紀子=日経メディカル別冊

藍野病院(大阪府茨木市)の吉田麻美氏

糖尿病(DM)は、アルツハイマー病(AD)のリスクファクターとされ、高血糖やインスリン抵抗性などの関与が指摘されている。そこで、高齢の糖尿病患者の脳の萎縮度を調べ、その関連因子を解析した結果、高血糖だけでなく、内臓肥満や低血糖なども認知症の進行と関連していることなどが示された。9月23日からバルセロナで開催中の欧州糖尿病学会(EASD2013)で、藍野病院(大阪府茨木市)の吉田麻美氏らが発表した。

対象は、60歳以上の2型DM患者121人(平均年齢71.1歳、男性58人/女性63人、HbA1c値:6.9%)。頭部MRIを撮影し、アルツハイマー病診断支援システムのVSRADソフトを用いて海馬傍回の萎縮度を解析した。

5年間の追跡で、萎縮度の平均値は1.59から1.79に悪化した。萎縮の進行がほとんどなかったのは89人(萎縮-群)、萎縮度の進行が0.2以上見られたのは32人(萎縮+群)だった。

萎縮+群は、萎縮-群に比べて有意に高齢で(74.1歳 対 70.0歳、P=0.012)、HbA1c値が高く(7.2% 対 6.8%、P=0.033)、食後2時間血糖値が高かった(223mg/dL 対 189mg/dL、P=0.016)。2群間で、糖尿病罹病期間、空腹時血糖値については有意差がなかった。

また萎縮+群は、萎縮-群に比べて低血糖発作の回数が有意に多く(月に3回以上、25% 対 6.7%、P=0.029)、内臓肥満の割合も多かった(75.0% 対 48.3%、P=0.014)。

萎縮の進行と関連因子について重回帰分析を行った結果では、HbA1c値のみが有意な関連因子だった。

これらの結果を踏まえ吉田氏は、「本研究から、高血糖、低血糖のいずれもが認知症の進行と関連していることが示唆された。認知症の予防の意味からも、適切な血糖値を維持することが極めて重要であると言えるだろう」とまとめた。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
From Korea
いつも貴重な情報ありがとうございます!! 
糖尿歴13年、スーパー糖質制限食を始めて
1年半になります韓国在住のうらしまみわです。
おかげ様で血糖値、HbA1c共に
コントロール良好です。
本当にありがとうございます。

普段は食前血糖値90~110、
食後血糖値140以下にとどまる様に
努力しているのですが
たまに食事内容を失敗して
食後の血糖値を上げてしまう事があります。
そうすると、その後、必ずと言っていい程
低血糖症状が現れます。
すい臓がびっくりして、救急車を発動させて
インシュリンを過剰に追加分泌してくれている
おかげでしょうか…?
今日の記事を読ませて頂いて、
低血糖発作の回数が多い事も
認知症の進行と関連していると知り、
本当に気をつけなければならないと
肝に銘じました。

それから、最近、韓国語での
糖質制限ブログ(主にレシピ)始めました。
微力ながら、韓国での糖質制限普及の為に
お役にたてれば…と辞書を片手に奮闘中です^^

先日、糖質制限のインターネットでの
交流グループ(韓国語)の運営者の方から、
江部先生に何卒お伝え願いたいと
伝言を頼まれました。
江部先生をとても尊敬している事、
先生の出版なされた御本と
ブログ(自動翻訳システム使用)の
指導に従った糖質制限を行っている人達が
韓国にも、たくさんいる事、
先生にとても感謝している事を
是非伝えて欲しいとの事でした。
(この運営者の方は韓国人ですが、
長くアメリカに在住されています。)
そのグループの中で、韓国在住の方達は
時々、集会を持たれているそうです。
私も今度の集会には参加する予定です^^

季節の変わり目ですね。
お体ご自愛下さい^^


2013/09/29(Sun) 09:41 | URL | うらしま みわ | 【編集
Re: From Korea
うらしま みわ さん

コントロール良好、良かったです。
韓国でも糖質制限食が広がりつつあるのですね。
また情報を教えて下さいね。

「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」
韓国語の訳本がでています。
2013/09/29(Sun) 10:14 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございます!!
早速、お返事をいただき感動です。
こちらで糖質制限食を実践されている
方達は皆さん その翻訳されている御本を
購入して勉強されています(^-^)
私も20冊以上購入させていただき
知人の方達にプレゼントしました。
私が糖質制限に出会えたのも
先生の 出版してくださった御本の
おかげです。(私は日本大使館の近くの
書店で日本語で購入致しました。)
これからもよろしくお願い致します。
2013/09/29(Sun) 12:14 | URL | うらしまみわ | 【編集
NG
 2型糖尿病患者で同等の減量効果が得られる低脂肪食と低炭水化物食だが、健康関連の生活の質(HRQoL)の向上という点では、低炭水化物食の方が効果があることが示された。スウェーデンのDepartment of Medical and Health SciencesのT. Lindström氏らが、9月23日からバルセロナで開催中の欧州糖尿病学会(EASD2013)で発表した。
2013/09/29(Sun) 15:06 | URL |  | 【編集
NG
研究デザインは、前向き、無作為化試験で、61人の2型糖尿病患者を対象とした。ベースライン、6カ月、12カ月、24カ月時にSF-36質問票を用いて健康状態を把握した。エネルギー摂取量は男性で1800kcal、女性で1600kcalに設定した。LFD群は脂肪30%E、炭水化物55‐60%E、タンパク質10-15%E、LCD群は脂肪50%E、炭水化物20%E、タンパク質30%Eという内容だった。

 試験の結果、ベースライン時の平均BMIは32.7±5.4kg/m2だった。減量の効果には両群間で認められ6カ月時で最大となった(LFD群:-3.99±4.1kg、LCD群:-4.31±3.6kg、ぞれぞれP<0.001)が、群間差はなかった。12カ月時点で、身体機能、肉体的苦痛、健康全般、および活動力は、LFD群ではベースラインと比べて変化がなかったが、LCD群では改善していた。具体的には、SF-36の身体的要素スコアは、LFD群に変化がなかったのに対し、LCD群では12カ月時に46.7に上昇し(ベースライン:44.1、P<0.009)、LCD群の方が有意に改善していた(P<0.03)。心理的要素については両群とも変化は見られなかった。
2013/09/29(Sun) 15:08 | URL |  | 【編集
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