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糖質制限食のスタンス 2013年
【13/09/14 畠山昌樹

糖尿病だけでいいんでしょうか?

いろいろと勉強させて頂きありがとうございます。漢方医です。

糖尿病以外にも、高血圧やメタボ・癌等いろいろありますが、 糖質制限食が、ベストな食生活とお考えなのでしょうか? (さらに、健康的なお勧めの食事療法はあるのでしょうか?)

現代人の生活では、塩分も一日11g以上摂取している方も多いと思います。
WHOも塩分摂取は5g以下を勧告しています。

脂質も、ω6がメインでは、大腸がん等の発生リスクが高くなりますから、工夫が必要だと思います。たんぱく質もアミノ酸のバランスが大切ですし、ビタミン・ミネラルの摂取等も大切です。

また、熊は夏から秋にかけて、20kgくらい太って、冬眠しますが、本来人間も実りの秋(夏~秋)には、糖質を(も)摂取して太ることが自然なのではないでしょうか? そういう観点から、年単位での長期の糖質制限食(あるいはそのリスク)にこだわる必要は、もともと無い様に思います。

カロリー制限食 << 糖質制限食

なのは、議論の余地は、ほとんどないと思いますが、さらにその上があるのか、あるいは癌治療のケトン食を今後食事療法としてどのような位置付けで考えておられるのか、
江部先生のお考えを教えて頂けると幸いです。
どうかよろしくお願いいたします。】



畠山昌樹 さん
コメントありがとうございます。

人類は700万年間の狩猟・採集時代(糖質制限食時代)のあと、最近の1万年間は、農耕時代(穀物・糖質食時代)を過ごしています。

人類の消化管・生理・栄養・代謝などのシステムは、糖質制限食で生活しながら突然変異を繰り返し、700万年かけて獲得され完成されたものです。

従って人類の身体は糖質制限食に最も適合していると考えられます。

私は糖質制限食は人類本来の食事、人類の健康食と考えています。

農耕が始まって、単位面積あたりの養える人口は、約50~60倍に増えたとされています。

このように穀物は、定期的に栽培できて、安価で保存がきき、単純エネルギー源としては、優れた側面があることは間違いないです。

しかし、700万年かけて糖質制限食に適合した人類の身体にとって、糖質の摂取比率60%というのは、とんでもないバランスであり、大きな負担となっていることもまた間違いないでしょう。

今日、生活習慣病といわれる様々な病気が、糖質制限食で改善します。

ということは「生活習慣病≒糖質過剰病」という可能性が高いのです。

実際、

糖尿病、メタボリックシンドローム、肥満、高血圧、アトピー性皮膚炎、花粉症、尋常性乾癬、逆流性食道炎、尋常性痤瘡、片頭痛・・・

など、種々雑多な様々な生活習慣病が糖質制限食で改善することを経験しています。

一方、畠山さんの仰る通り、実りの秋などには、果物など人類も摂取していたと思います。

ただ当時の野生の果物は、今のものに比べるとかなり小さく糖度も低かったと思われます。

そしてご指摘通り、必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルは必要ですが、糖質制限食なら、これらはまず不足することはありません。

塩分も自分で糖質制限食を作る場合は、砂糖とか使わないので自然に薄味になり、使用量が減ると思います。

外食の場合はどうしても塩分が多いと思いますが、これは仕方ありませんね。

それからケトン食は治療食です。

重症の小児てんかんや癌が適応となりますが、治療食であり健康食ではありません。

ケトン食レベルの厳しい糖質制限食は、人類700万年の歴史においても経験していないと思います。

健康な人の場合は、日頃の運動量に応じて緩やかな糖質制限食でいいと思います。

こちらは健康食ですね。畠山さんの仰るように、少々の果物も許容範囲と思います。

糖尿人はスーパー糖質制限食でないと食後高血糖を生じます。

糖尿人のスーパー糖質制限食は、治療食であり健康食です。

このように、食事療法(糖質制限食、ケトン食・・・)も、対象により分けて実践するのが現実的と考えています。


江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
14日。宮崎のバルガドールさんで、鍋倉シェフの糖質制限24種のブッフェと、看護師・長野さんの講演があり、参加して来ました。私もお話しさせていただきました。参加者に、40k減の斎藤さんも。<美味しく楽しく>、赤ワインも頂いて、とても有意義でした。主催者、参加者一同、先生の宮崎での講演をお待ちしていますとのことでした。
2013/09/16(Mon) 11:20 | URL | 北九州 三島 | 【編集
タイトルの入れ忘れでした。
糖質セイゲニストin宮崎、始動!
2013/09/16(Mon) 11:22 | URL | 北九州 三島 | 【編集
Re: タイトルなし
イタリア料理「バルガドーロ」
〒880-0835
宮崎市阿波岐原町坊の下2898-1
℡ 0985-25-0733

三島さん。
糖質セイゲニスト in 宮崎 始動、よかったです。
講演、お疲れ様でした。
斉藤さん、40kg減量とはすごいです。

鍋倉シェフが、糖質制限メニューを完成されたのですね。
なお、糖質制限食は、要予約とホームページに書いてありました。
2013/09/16(Mon) 11:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
さすが江部先生!
すばらしいご回答ですね!
2013/09/16(Mon) 14:07 | URL | yumi | 【編集
畠山さんへ。
 私は、江部先生の本、ブログを読み、人体実験をし、約3年経過しました。
 糖質制限は、①性差 ②年齢差 ③健康状態 ④時間帯 ⑤食事回数…などの違いでどうあるべきか?
 自分自身、妻、二男、塾生(小2~3浪)、糖質セイゲニストin北九州のメンバーの皆さんのデータも加えて考えています。
 結果としては、江部先生の言われる、<お肉、魚、卵、チーズ、ナッツ>を摂れば、穀類は不要どころか、悪。野菜も、思いのほか少量で済むことが分かりました。政府が40%の自給率をこれ以上下げまいと、お米を食べなさい、野菜を食べなさい、牛乳を飲みなさいと躍起になっていますが、自分の体で試してみると、?であることがよくわかります。本やメディアの「取材」を受けたことがありますが、出来てみると、話したことが正しく伝えられていないことが多く、信頼できるものを探す必要があることを思い知らされます。自分の体で試し、検査を受けて確認するのが一番ですね。
 最初は、思い切ってスーパーから始めるのがお勧めです。面白いほど結果が出ます。そのあとは、各自の目標~糖尿病対策、生活習慣病対策、ダイエット、学習障害…で微調整と思います。
 なお、江部先生のファンクラブ的勉強会、「糖質セイゲニストin○○」が、北九州、福岡、宮崎、大分、山口、…、増殖中です。畠山さんもそういうコミュニ的を作られたらいかがでしょうか。
2013/09/16(Mon) 14:29 | URL | 北九州 三島 | 【編集
糖質セイゲニスト
60歳過ぎて同年代の知り合い、友達が逝ってしまったり、生活習慣病を患う中、
健康でありたいと願い医食同源から色々な情報を得て糖質制限に達して、糖尿病徒然日記
ブログ、他の健康本を読みあさり、1年半
糖質(炭水化物)を1食20g~(時には50g)程度に抑え今日に至っています。
糖質制限についてはあらゆる情報を収集して主人共、実践しています。(至って健康)
しかし、世の中(理解者が少なく)過去の常識を抱え医療機関を信じて疑わず薬に頼り
又、厚生労働省ガイドライン国民栄養指導(全ったく理解できない、栄養素で分類されてなく、主食、副食で分類されたもので炭水化物が多く、又年齢別分類するものではなく、どうしてこの様なものが国民栄養指針になるのでしょうか?)
この様なものに沿った食生活をする限り国民健康にはなれないと確信してます。
此処○○市(日本全国同じく。。)
炭水化物50~70%食生活を、認知症、糖尿病予防に用いて指導している現状では国民健康向上はとても計れないと思います。
又非常識、非認識のあまり、欧米食、乳製品、コレステロール、動物性蛋白質への非認識
(例、認知症講座に出席。認知症予防は食生活にありという指導のもと、
欧米食ではなく日本食を、乳製品を控え、コレステロールの低いものを摂る。動物性蛋白質を控える。(動物性蛋白質は動物が凶暴なように頭がキレ凶暴になる。。)と公の指導に行われています。又、しっかりと炭水化物、野菜、果物、をとりましょう。ベジタリアン思考
と、これでは健康になれません。
静岡県東部地区糖質制限推進病院(適格な指導をしてくださる。)、糖質セイゲニストを捜してます。
2013/09/16(Mon) 19:50 | URL | ふじのさくら | 【編集
以前江部先生にコメントを頂いたれんげと申します。その節はありがとうございました。
私も糖質制限を実践しその効果を体感している者の一人ですが、上の方の「穀類は悪」というおっしゃりように一言言わせて頂きたく存じます。

今のところ、現代の日本に生きていて必要なだけの収入があれば、そしてそれを最良の選択と思えば、私たちは糖質を制限した生活を選択することができます。でもそれが最良の選択だからと、世界中の人々が糖質を制限し、たんぱく質と脂質に偏った食生活を選択することはできるでしょうか?答えは否。そんなことが起きれば食料は全く足りなくなり、この小さな島国を始め食料を自給できない国は飢えに滅んでしまうでしょう。穀物が一握りの先進国に住む人間を含めた何十億人の命を支えていることは、糖尿病の方々が糖質制限で命を支えていることと同じくらい忘れてはならないことではないでしょうか?そして、なにも世界中の人々が糖質制限に走らなくても、この地球上に一椀の米粥、一杯のトウモロコシ粥を夢見ながら飢餓に死んでゆく子どもがいることも、忘れるべきではないと思います。
江部先生はブログを始められた頃、「糖質制限の欠点が一つだけある。それは世界中の人が糖質制限を始めたら食料が足りなくなることだ」という趣旨のことを何度かお書きになられていたと思います。この「欠点」を忘れず謙虚な気持ちで「自分が選択できる幸せ」を感謝してその効果を広めていけばいいのではないですか?「穀物は悪」とか「穀物は毒」などとことさら声高に吹聴する傲慢さは糖質制限の普及にマイナスだと私は感じます。

2013/09/16(Mon) 21:56 | URL | れんげ | 【編集
江部先生、ありがとうございます。

確かに、健康な人は、緩やかな糖質制限食でいいですね。
また、ケトン食は、(てんかんや今後は癌の)治療食なので、対象は絞られます。

少し話がそれますが、今の外食の多い食生活の方が、糖質制限ダイエットを自己流で行ったときは、ビタミン類や亜鉛など不足しやすいものもあるので、気をつけて頂きたいと思ってます。

北九州 三島さん、ありがとうございます。
そうですね。コミュニティは、facebookででも、できることを考えてみます。

なお、ケトン食は、自分の体で試してみて、食欲の“欲”を捨てれば可能だなと思いました。
2013/09/16(Mon) 23:48 | URL | 畠山昌樹 | 【編集
れんげさん
>謙虚な気持ちで「自分が選択できる幸せ」を感謝してその効果を広めていけばいいのではないですか?「穀物は悪」とか「穀物は毒」などとことさら声高に吹聴する傲慢さは糖質制限の普及にマイナスだと私は感じます。

大切なことだと思います。
私は、ホームレスの方の支援活動を時々していますが、炊き出しの多くは、カレーライス・どんぶりご飯・砂糖(糖質)たっぷりのコーヒーです。
 ホームレスの方の中には、糖尿病の方も、少なからずいらっしゃると思います。
 しかし、穀物は廉価な食品で、炊き出しには欠かせません。
 「穀物」は、摂取のしかたで、『悪』であることは間違いありません。丁寧に、糖質オフの考え方を説明し、普及して行くことが肝要と思います。
2013/09/17(Tue) 03:03 | URL | わんわんこと・板橋 長谷川 | 【編集
三島さん
糖質セイゲニストin宮崎、始動!
うれしいですね。

私から初心に戻ってあらためて、全国の仲間にアピールさせていただきます。

各地に糖質制限食の会を! http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2318.html
『食後高血糖と血糖変動幅増大を防げるのは糖質制限食だけという事実を世の医師に理解させて、1070万人 の糖尿人のために、何としてもこの合併症地獄の現実を変えなくてはなりません』 (江部先生)
私は、医師会が変わるのを応援し、自分達のいのちを守るためにも、各地に患者会を作って社会にPRしたらと思います。
「糖質オフカフェ」「ランチ会」「居酒屋会」などは、3人寄れば出来ます。
各地に広げていきたいですね。みなさん、一緒に頑張りましょう。

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2318.html

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2489.html
2013/09/17(Tue) 03:17 | URL | わんわんこと・板橋 長谷川 | 【編集
Re: 糖質セイゲニスト
ふじのさくら  さん

ご指摘通り、今までの食生活の常識は見直す必要がありますね。
糖質制限食の考えが広まれば、医療費は減ります。
糖質制限食を推進する医療機関は、確実に増えています。
静岡県では、丹羽先生と藤井先生がおられます。

にわ医院
内科・胃腸科・循環器科・呼吸器科・アレルギー科
丹羽 弘之 先生
静岡県藤枝市藤岡1-15-11
054-645-2800

藤井則弘先生
〒433-8113 浜松市中区小豆餅一丁目17番7号
東漢堂内科クリニック
電話:053-430-1188
2013/09/17(Tue) 10:02 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
れんげ さん

糖質制限食は人類本来の食事であり、人類の健康食と言えます。

一方、70億人の人類を養うためには、穀物も必要であり、
テーラーメードダイエットのスタンスが現実的です。
2013/09/17(Tue) 10:07 | URL | ドクター江部 | 【編集
ことの発端は
江部先生

ことの発端はマクガバンレポート(前世紀の遺物)にある!と考えております。
日本語の訳本もありますが全3巻に及ぶ膨大なテキストで、とても読む気がしません。

近年このレポート(マクガバンレポートで検索しますと・・)に対する批判は掃いて捨てるほど報告されております。
批判の多くは、日本語訳に関して誤訳・異訳・捏造に関するものです。
2013/09/17(Tue) 12:16 | URL | Yamamoto_ma | 【編集
れんげさんへ。
論文ではなく、コメントという性格上、言い切れなくて誤解を与えたかもしれません。私は、毎月の勉強会の参加者に、低糖質ランチを食べていただいて、糖質制限者が何を食べるべきかを考えています。すでに、16回を数えました。その間、豆腐干糸麺、豆乳入りこんにゃく麺、おから粉、大豆粉、低GI米…と実食してきました。今のようにレシピ本が無い頃からのことです。毎夕食の記録は、ブログに載せています。基本的に、糖質の多いお米を大豆製品に代えることでお腹を満たしています。お昼は、たいてい、豆腐、卵、サバの水煮の缶詰です。日本の農業をダメにしようなどと思っているものではありません。ただ、お米から、大豆、飼料作物に転換などの必要性はあるのかとは思っています。病院食や学校給食の現状は糖質の害を知る者にとって改善すべき問題と思っています。夏井先生のサイトでも昆虫食の話題が上がっていました。また、アフリカでは飢餓から糖尿病に主流が移っているという記事も読んだことがあります。さらに言うと、ステーキとワインの食事を見せて糖質制限を説明するTV番組も問題です。そもそも目標値が糖質20g以下であり、ゼロではないということを大前提に、<美味しく楽しく>を心がけています。FBでは、糖質制限の各グループがこうした具体的な食の問題を取り上げて議論を深めています。どうぞ、そちらにもお越しください。
2013/09/17(Tue) 14:14 | URL | 北九州 三島 | 【編集
Re: ことの発端は
Yamamoto_ma さん

マクガバンレポート懐かしいです。

私も、玄米魚菜食時代は、今から思えば、いいとこ取りで、検証せずに引用していた記憶があります。
反省しきりですね。

ご指摘通り、
脂肪を減らして、炭水化物を増やすという流れは、
1977年のマクガバンレポートあたりから加速ですかね。
2013/09/17(Tue) 18:38 | URL | ドクター江部 | 【編集
おひさしぶりです。
れんげさんのコメントに一言。

私は糖尿病が発覚して以来、糖質制限食をはじめました。それまではお決まりのカロリー制限食で、体質的に受け継いでいるのはわかっていましたので、ただひたすら和食中心に心掛けていました。
閉経後、理論通り老化が加速され、肥満、血圧の上昇と糖尿病の発症とメタボリック症候群の典型的なパターンを経験することになったのです。
何とか治療せずに自分で治したいとの思いから糖質制限食に踏み切ったわけです。
江部先生がこんなに頑張ってくださらなければ、私のような古い固定観念を持った医療人は、間違った知識で自分を含めた多くの方々に苦痛を与えていたでしょう。
現在、糖質制限を初めて2年になりますが、後悔したことがありません。というのも、ちょっとケーキを食べたりおもちを食べると尿糖が出て、身体がおかしいと感じるのです。もうこわくて食べれません。

ダイエット目的や、大きな病気を抱えていない方にはわかっていただけないかもしれませんが、本当に命がけで糖質制限をしているのです。

昨日中国の5億万人の方が糖尿病になっているとのニュースが流れました。こんなに大量の方々が糖質制限を初めたら(*_*)と心配になります。

どうぞ私のような者もいることを知っていただければと思い投稿させていただきました。
2013/09/29(Sun) 00:56 | URL | 糖尿人M | 【編集
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