2013年08月18日 (日)
こんにちは。
非小細胞肺がんⅣ期の患者さんとケトン食、臨床研究についてのお知らせです。
対象は、非小細胞肺がんⅣ期の患者さんです。
化学療法や放射線治療を実施していてもOK、あるいは化学療法や放射線なしの未治療でもOKです。
非小細胞肺がんⅣ期の患者さんに、一定の治療効果を期待してケトン食(脂質75~80%)を食事療法として実践してみるという試みです。
具体的には、大阪大学大学院医学系研究科 漢方医学寄附講座 萩原圭祐先生、有光潤介先生の外来にて「非小細胞肺がんⅣ期」の患者さんとケトン食、臨床研究開始となりました。
私もアドバイザーとして研究に参加しています。
ケトン食は、私の実践しているスーパー糖質制限食をさらに厳しくした食事療法です。
動物実験レベルでは、ケトン体高値にがん細胞抑制効果が確認されています。
ケトン食はもともとは、難治性小児てんかんの治療食で、1920代から欧米や日本で実施されています。
「コクラン ライブラリー 2010年版」「英国立医療技術評価機構・2011年版」に、小児てんかんの治療食として正式採用されました。
「アイオワ大学+NIH(米国国立衛生研究所)」で、同様のケトン食研究(非小細胞肺がん、第Ⅳ期)が、2011年8月から開始されています。
「非小細胞肺がんⅣ期」で、ケトン食による治療に興味がある患者さんがおられましたら
大阪大学大学院医学系研究科
漢方医学寄附講座
萩原圭祐先生、有光潤介先生
の大阪大学漢方外来に、予約して受診していただけば幸いです。
☆外来受診は完全予約性です。
☆阪大病院保健医療福祉ネットワーク部に主治医からご連絡頂くことが必要です。
☆阪大病院保健医療福祉ネットワーク部
http://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/institution/apply.html
TEL 06-6879-5080 FAX 06-6879-5081
受付時間 (月~金 9:00~16:00)以降のお申し込みの返信は、
原則翌日(金曜日は翌週)となります。
☆診療情報提供書を必ずご持参ください。
☆「肺の小細胞がん」及び「肺がん以外のがん」は、対象となりません。
☆「非小細胞肺がんⅣ期」の患者さんだけが対象となります。
江部康二
非小細胞肺がんⅣ期の患者さんとケトン食、臨床研究についてのお知らせです。
対象は、非小細胞肺がんⅣ期の患者さんです。
化学療法や放射線治療を実施していてもOK、あるいは化学療法や放射線なしの未治療でもOKです。
非小細胞肺がんⅣ期の患者さんに、一定の治療効果を期待してケトン食(脂質75~80%)を食事療法として実践してみるという試みです。
具体的には、大阪大学大学院医学系研究科 漢方医学寄附講座 萩原圭祐先生、有光潤介先生の外来にて「非小細胞肺がんⅣ期」の患者さんとケトン食、臨床研究開始となりました。
私もアドバイザーとして研究に参加しています。
ケトン食は、私の実践しているスーパー糖質制限食をさらに厳しくした食事療法です。
動物実験レベルでは、ケトン体高値にがん細胞抑制効果が確認されています。
ケトン食はもともとは、難治性小児てんかんの治療食で、1920代から欧米や日本で実施されています。
「コクラン ライブラリー 2010年版」「英国立医療技術評価機構・2011年版」に、小児てんかんの治療食として正式採用されました。
「アイオワ大学+NIH(米国国立衛生研究所)」で、同様のケトン食研究(非小細胞肺がん、第Ⅳ期)が、2011年8月から開始されています。
「非小細胞肺がんⅣ期」で、ケトン食による治療に興味がある患者さんがおられましたら
大阪大学大学院医学系研究科
漢方医学寄附講座
萩原圭祐先生、有光潤介先生
の大阪大学漢方外来に、予約して受診していただけば幸いです。
☆外来受診は完全予約性です。
☆阪大病院保健医療福祉ネットワーク部に主治医からご連絡頂くことが必要です。
☆阪大病院保健医療福祉ネットワーク部
http://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/institution/apply.html
TEL 06-6879-5080 FAX 06-6879-5081
受付時間 (月~金 9:00~16:00)以降のお申し込みの返信は、
原則翌日(金曜日は翌週)となります。
☆診療情報提供書を必ずご持参ください。
☆「肺の小細胞がん」及び「肺がん以外のがん」は、対象となりません。
☆「非小細胞肺がんⅣ期」の患者さんだけが対象となります。
江部康二
第2回「エビデンスに基づく統合医療(eBIM)研究会」で先生とともに、ご講演されていた、大阪大学大学院医学系研究科漢方医学寄附講座のDR方の研究ですね。
大学で、しっかりデータを取っていただくのは、とても安心が出来ます。
確か、1例もので、アメリカのニュースでも効果のあった症例が報告されていたような。
肺がん以外でも、可能性があるのでしょうか?
また、情報が入れば、ブログでご紹介ください。
大学で、しっかりデータを取っていただくのは、とても安心が出来ます。
確か、1例もので、アメリカのニュースでも効果のあった症例が報告されていたような。
肺がん以外でも、可能性があるのでしょうか?
また、情報が入れば、ブログでご紹介ください。
中年サムライさん。
2013年03月31日 (日)の本ブログ記事
「ケトン食でガンが消失。米CBNニュース。」
で、紹介した例ですね。
肺がん以外のがんにもケトン食が有効な可能性はあると思います。
「イリノイ大學+NIH」で、膵臓癌Ⅳ期に対して、2012年2月からケトン食の臨床試験が開始されています。
2013年03月31日 (日)の本ブログ記事
「ケトン食でガンが消失。米CBNニュース。」
で、紹介した例ですね。
肺がん以外のがんにもケトン食が有効な可能性はあると思います。
「イリノイ大學+NIH」で、膵臓癌Ⅳ期に対して、2012年2月からケトン食の臨床試験が開始されています。
2013/08/19(Mon) 19:12 | URL | ドクター江部 | 【編集】
偶然ケトン食の記事を見掛けました。
米紙『NYデイリーニュース』 2013年7月18日
「Little girl’s cream cheese-heavy diet helps her speak first words」
http://www.nydailynews.com/life-style/health/girl-3-finally-speaks-thanks-cream-cheese-heavy-diet-article-1.1402730
英紙『ミラー』 2013年7月19日
「Mute girl can finally talk after eating CREAM CHEESE every week」
http://www.mirror.co.uk/news/real-life-stories/mute-girl-can-finally-talk-2063551
米紙『NYデイリーニュース』 2013年7月18日
「Little girl’s cream cheese-heavy diet helps her speak first words」
http://www.nydailynews.com/life-style/health/girl-3-finally-speaks-thanks-cream-cheese-heavy-diet-article-1.1402730
英紙『ミラー』 2013年7月19日
「Mute girl can finally talk after eating CREAM CHEESE every week」
http://www.mirror.co.uk/news/real-life-stories/mute-girl-can-finally-talk-2063551
2013/08/19(Mon) 22:26 | URL | windy | 【編集】
windy さん
情報をありがとうございます。
GLUT1欠損症の3才の女の子が、ケトン食で話せるようになったのですね。
良かったです。
情報をありがとうございます。
GLUT1欠損症の3才の女の子が、ケトン食で話せるようになったのですね。
良かったです。
2013/08/20(Tue) 11:49 | URL | ドクター江部 | 【編集】
お返事ありがとうございました。
GLUT1欠損症について検索したら、厚生労働省 難病情報センターのページに下記の記述がありました。
「神経細胞のエネルギー供給物質をグルコースからケトン体に代用させることができる」。この説明、糖質制限関連の説明以外で、初めて見ました(しかも厚生労働省のページ)。
しかも、これを糖尿病に置き換えても「永続的な改善が期待でき」そうに見えます。
日本の糖尿病治療では糖質制限が正式に選択肢に入っていないと聞きます。他の病では認められているのに、治療法上の差別がある、ということなのでしょうか。
神経系疾患分野
グルコーストランスポーター1欠損症症候群(平成23年度)
http://www.nanbyou.or.jp/entry/2232
>6. 治療法
>本症はケトン食療法により、神経細胞のエネルギー供給物質をグルコースからケトン体に代用させることができるため、永続的な改善が期待できる。
GLUT1欠損症について検索したら、厚生労働省 難病情報センターのページに下記の記述がありました。
「神経細胞のエネルギー供給物質をグルコースからケトン体に代用させることができる」。この説明、糖質制限関連の説明以外で、初めて見ました(しかも厚生労働省のページ)。
しかも、これを糖尿病に置き換えても「永続的な改善が期待でき」そうに見えます。
日本の糖尿病治療では糖質制限が正式に選択肢に入っていないと聞きます。他の病では認められているのに、治療法上の差別がある、ということなのでしょうか。
神経系疾患分野
グルコーストランスポーター1欠損症症候群(平成23年度)
http://www.nanbyou.or.jp/entry/2232
>6. 治療法
>本症はケトン食療法により、神経細胞のエネルギー供給物質をグルコースからケトン体に代用させることができるため、永続的な改善が期待できる。
2013/08/20(Tue) 19:50 | URL | windy | 【編集】
◇治療法上の差別がある
小児科 小国教授:てんかんのケトン食療法を積極的に推進
http://www.twmu.ac.jp/PED/ishi/staff/oguni.html
糖尿病センター内潟教授:糖質制限食に批判的
http://twmu-diabetes.jp/network/diabetes-news-no117.php
小児科 小国教授:てんかんのケトン食療法を積極的に推進
http://www.twmu.ac.jp/PED/ishi/staff/oguni.html
糖尿病センター内潟教授:糖質制限食に批判的
http://twmu-diabetes.jp/network/diabetes-news-no117.php
2013/08/21(Wed) 08:50 | URL | 精神科医師A | 【編集】
はじめまして。非小細胞肺癌4期の患者です。
非常に興味があります。
この臨床研究の募集期間、治療期間等はどれくらいなのでしょうか。ある程度の情報が頂けませんと申し込みもできませんが、外来で説明を受けて研究に参加するか否か判断できるということでしょうか。
わかる範囲でご回答いただけますと幸いです。
非常に興味があります。
この臨床研究の募集期間、治療期間等はどれくらいなのでしょうか。ある程度の情報が頂けませんと申し込みもできませんが、外来で説明を受けて研究に参加するか否か判断できるということでしょうか。
わかる範囲でご回答いただけますと幸いです。
2013/08/21(Wed) 11:08 | URL | SUN | 【編集】
精神科医師A さん
情報、ありがとうございます。
かなりの温度差ですね。
情報、ありがとうございます。
かなりの温度差ですね。
2013/08/21(Wed) 13:05 | URL | ドクター江部 | 【編集】
SUN さん
募集期間は、2013年4月1日から、まずは1年間です。
参加人数により、変更はあると思います。
ケトン食開始前、1ヶ月後、3ヶ月後などに、血中ケトン体の検査などをします。
そこでまず評価します。
効果がある場合は、継続的にケトン食を続けます。
腫瘍マーカー下がるとか、画像で小さくなるとかでも評価します。
外来で担当の萩原先生あるいは有光先生と相談されて、研究に参加されるか否かは
患者さんが決定することとなります。
勿論不参加でもよろしいです。
詳細は、阪大に確認しておきます。
募集期間は、2013年4月1日から、まずは1年間です。
参加人数により、変更はあると思います。
ケトン食開始前、1ヶ月後、3ヶ月後などに、血中ケトン体の検査などをします。
そこでまず評価します。
効果がある場合は、継続的にケトン食を続けます。
腫瘍マーカー下がるとか、画像で小さくなるとかでも評価します。
外来で担当の萩原先生あるいは有光先生と相談されて、研究に参加されるか否かは
患者さんが決定することとなります。
勿論不参加でもよろしいです。
詳細は、阪大に確認しておきます。
2013/08/21(Wed) 13:31 | URL | ドクター江部 | 【編集】
外来で研究内容の説明を聞いていただき、同意を得た上で治療開始となります。また、途中で中止も可能です。
現在、募集人数には余裕があります。
現在、募集人数には余裕があります。
2013/08/21(Wed) 13:43 | URL | 有光潤介 | 【編集】
江部先生、ご回答ありがとうございました。嬉しいです。
肺癌の原因は別として、発覚前は体重が急上昇しており、食事も炭水化物ばかりとお肉多めの食事だったように思います。パンや麺がとにかく大好きでした。彼らにせっせと栄養を補給していたのは間違いないと、あとからしみじみ思いました(笑。
最近になって、炭水化物を減らそうと気がついたのですが、それから、糖質制限ということが目に留まるようになり、先生のHPを知りました。自己流プチ糖質制限を意識しているのが現状です。
ケトン食については色々疑問があります。脂質多めという漠然なことはわかっていますが、東洋医学的にも肺は大腸と関連していると言われるように、私は腸がややデリケートです。脂質を多めにすると下痢に見舞われるのではないかとか思いました。
しかし、この偶然は何かのチャンスかと思いました。ケトン食について、勉強してみます。
長々と失礼いたしました。
肺癌の原因は別として、発覚前は体重が急上昇しており、食事も炭水化物ばかりとお肉多めの食事だったように思います。パンや麺がとにかく大好きでした。彼らにせっせと栄養を補給していたのは間違いないと、あとからしみじみ思いました(笑。
最近になって、炭水化物を減らそうと気がついたのですが、それから、糖質制限ということが目に留まるようになり、先生のHPを知りました。自己流プチ糖質制限を意識しているのが現状です。
ケトン食については色々疑問があります。脂質多めという漠然なことはわかっていますが、東洋医学的にも肺は大腸と関連していると言われるように、私は腸がややデリケートです。脂質を多めにすると下痢に見舞われるのではないかとか思いました。
しかし、この偶然は何かのチャンスかと思いました。ケトン食について、勉強してみます。
長々と失礼いたしました。
2013/08/21(Wed) 20:51 | URL | SUN | 【編集】
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