2007年11月28日 (水)
おはようございます。
私は家では京都新聞、毎日新聞を取っています。律儀に夕刊までとってます。
高雄病院の医局の先生方では、新聞を取ってない人もおられます。新聞離れの世の中になりつつありますが、私はまだまだ新聞にも役割を果たして欲しいと思ってます。
ちなみに高雄病院では、朝日新聞を取っています。
2007年11月25日(日)の朝日新聞の2面に、ガン予防は「肥満防止」という記事が載りました。
以下一部引用です。
『世界ガン研究基金(本部・ロンドン)が今回公表した報告書で「肥満」が、食道・膵臓・大腸・乳房・子宮体部・腎臓の各ガンで「リスクを確実に上げる」とされた。
10年前にまとめた最初の報告書では、野菜の摂取は肺など5種のガンについて「確実にリスクを下げる」と5段階で最も高く評価さたが、今回は急落した。
胃などについて「恐らく確実にリスクを下げる」とされるにとどまった。
代わって浮上したのは「適正体重の維持」だった。
97年の初版は各国のガン対策に反映されており、今回の報告書も影響を与えそうだ。
報告書は、生活習慣とガンに関する研究のうち、この10年間に発表された3000件を加えた計7000件を解析。野菜、肉、アルコールの摂取や運動などが、ガンにかかる危険性と関係する程度を、5段階で評価した。』
つまり「野菜摂取でガン予防」という従来の常識が、大きく変わり「確実に下げる」はなんとゼロになってしまったわけです。
「恐らく確実」も口腔・咽頭・喉頭・食道・胃の各ガンにとどまっています。
昨日のブログに書いた「従来のヘルシー食(糖質を中心に野菜をたっぷりと摂取)を徹底して脂質を減らしても、乳ガンも大腸ガンも心筋梗塞も減らなかった」という米国医師会雑誌の報告も含めて、次々と旧来の常識が覆っていますね。
肥満がなぜ、ガンのリスク要因になるのかいろいろ議論のあるところと思いますが、薬に頼らず、安全に肥満を改善するのは糖質制限食です。
肥満改善という意味で 糖質制限食にはガン予防効果が期待できるわけですね。
メタボ人の方々、たかが肥満と油断なされず、是非是非、糖質制限食をお試しあれ。
なおハーバート大学のMalik博士ら が2007年、心臓血管雑誌に「従来の脂肪制限食は減量における長期有用性および心臓血管病のリスク軽減に関して否定的である。」と報告したのも、「肥満・心臓病=脂肪の摂りすぎ=脂肪犯人説」という常識を根底から覆すものでした。*
*V.S.Malik, F.B.Hu: Popular weight-loss diets: from evidence to practice, Nature Clinical Practice Cardiovascular Medicine(2007), 4:34-41 )
ハーバート大学、メタ解析。
江部康二
私は家では京都新聞、毎日新聞を取っています。律儀に夕刊までとってます。
高雄病院の医局の先生方では、新聞を取ってない人もおられます。新聞離れの世の中になりつつありますが、私はまだまだ新聞にも役割を果たして欲しいと思ってます。
ちなみに高雄病院では、朝日新聞を取っています。
2007年11月25日(日)の朝日新聞の2面に、ガン予防は「肥満防止」という記事が載りました。
以下一部引用です。
『世界ガン研究基金(本部・ロンドン)が今回公表した報告書で「肥満」が、食道・膵臓・大腸・乳房・子宮体部・腎臓の各ガンで「リスクを確実に上げる」とされた。
10年前にまとめた最初の報告書では、野菜の摂取は肺など5種のガンについて「確実にリスクを下げる」と5段階で最も高く評価さたが、今回は急落した。
胃などについて「恐らく確実にリスクを下げる」とされるにとどまった。
代わって浮上したのは「適正体重の維持」だった。
97年の初版は各国のガン対策に反映されており、今回の報告書も影響を与えそうだ。
報告書は、生活習慣とガンに関する研究のうち、この10年間に発表された3000件を加えた計7000件を解析。野菜、肉、アルコールの摂取や運動などが、ガンにかかる危険性と関係する程度を、5段階で評価した。』
つまり「野菜摂取でガン予防」という従来の常識が、大きく変わり「確実に下げる」はなんとゼロになってしまったわけです。
「恐らく確実」も口腔・咽頭・喉頭・食道・胃の各ガンにとどまっています。
昨日のブログに書いた「従来のヘルシー食(糖質を中心に野菜をたっぷりと摂取)を徹底して脂質を減らしても、乳ガンも大腸ガンも心筋梗塞も減らなかった」という米国医師会雑誌の報告も含めて、次々と旧来の常識が覆っていますね。
肥満がなぜ、ガンのリスク要因になるのかいろいろ議論のあるところと思いますが、薬に頼らず、安全に肥満を改善するのは糖質制限食です。
肥満改善という意味で 糖質制限食にはガン予防効果が期待できるわけですね。
メタボ人の方々、たかが肥満と油断なされず、是非是非、糖質制限食をお試しあれ。
なおハーバート大学のMalik博士ら が2007年、心臓血管雑誌に「従来の脂肪制限食は減量における長期有用性および心臓血管病のリスク軽減に関して否定的である。」と報告したのも、「肥満・心臓病=脂肪の摂りすぎ=脂肪犯人説」という常識を根底から覆すものでした。*
*V.S.Malik, F.B.Hu: Popular weight-loss diets: from evidence to practice, Nature Clinical Practice Cardiovascular Medicine(2007), 4:34-41 )
ハーバート大学、メタ解析。
江部康二
小売価格(1kg)
ラカントS 2480円
ラカンカット 1980円
見た感じ
ラカントS 三温糖よりやや濃い茶色
ラカンカット クリーム色
香り
ラカントS やや強めの甘い香り
ラカンカット 弱めの甘い香り
味覚
ほとんど同じ
以上、報告いたします。
なお、ラカントSの価格は、ほとんどの店が3000円台で、私の買っている店は特別安いと思います。
ラカントS 2480円
ラカンカット 1980円
見た感じ
ラカントS 三温糖よりやや濃い茶色
ラカンカット クリーム色
香り
ラカントS やや強めの甘い香り
ラカンカット 弱めの甘い香り
味覚
ほとんど同じ
以上、報告いたします。
なお、ラカントSの価格は、ほとんどの店が3000円台で、私の買っている店は特別安いと思います。
すいません、今回かなりゆる~い話題です(+_+)あのですねスバリとゆうかやっぱり『太りにくい体質糖尿になりくい体質』ってあるのでしょうか?TVでお見掛けする某フリーの女子アナWさん40になられたそうですが細い!色白!可愛い!美しい!頭いい!のなんでも揃っとる方なんですが彼女のお菓子ブログ(のようなもの)の情報からだと幼い頃から甘党で辛いものが苦手チョコは常備スーパーコンビニから高級スィーツまで幅広いお菓子好きみたいです彼女の100歳を越えるお祖母様も甘党らしいです私の友人も痩せの大食い糖質&カツ好きがいます生理学的にもありえるんですかねぇ、むむむ~。
2007/11/29(Thu) 11:44 | URL | 東山 | 【編集】
山の親爺に糖質制限食を教えました。
スタンダードで実施していたそうですが、1ヶ月足らずで空腹時血糖値136が94、A1cが7.7から5.5、血圧が150/90が136/74に改善したそうです。
肉や魚を沢山摂りましたが、コレステロールは上がらず、体重も5kg以上減ったそうです。
主治医の先生も驚かれたが、糖質制限食は言い出せず、低血糖を心配されてブドウ糖を飲まされてしまったとのことです。
今日喜びの電話がありました。
江部先生、本当に有難う御座いました。
スタンダードで実施していたそうですが、1ヶ月足らずで空腹時血糖値136が94、A1cが7.7から5.5、血圧が150/90が136/74に改善したそうです。
肉や魚を沢山摂りましたが、コレステロールは上がらず、体重も5kg以上減ったそうです。
主治医の先生も驚かれたが、糖質制限食は言い出せず、低血糖を心配されてブドウ糖を飲まされてしまったとのことです。
今日喜びの電話がありました。
江部先生、本当に有難う御座いました。
2007/11/29(Thu) 17:48 | URL | 街のクマ | 【編集】
xiangdaoさん。
貴重な情報ありがとうございます。
ラカンカットは厚生労働省許可、特定保健用食品という
のが無いだけですね。
東山さん。
基礎代謝が高い人は太りにくいですし、糖尿病にもなりにくいです。
ピマインディアンの肥満遺伝子(倹約遺伝子)の逆の人達ですね。
街のクマさん。
お父上、 糖質制限食で糖尿病脱却で、もはや正常人ですね。
おめでとうございます。
貴重な情報ありがとうございます。
ラカンカットは厚生労働省許可、特定保健用食品という
のが無いだけですね。
東山さん。
基礎代謝が高い人は太りにくいですし、糖尿病にもなりにくいです。
ピマインディアンの肥満遺伝子(倹約遺伝子)の逆の人達ですね。
街のクマさん。
お父上、 糖質制限食で糖尿病脱却で、もはや正常人ですね。
おめでとうございます。
2007/11/29(Thu) 18:29 | URL | 江部康二 | 【編集】
初めまして。最近自分の妊活と健康、子供の食育のため糖質制限を始めました。29歳女です。肉魚チーズナッツ類が好きなので自分にぴったりな食事法だと思っています。糖質制限を進める上で不安に思っている点があるので質問させて頂きます。(『がんに負けないからだをつくる 和田屋のごはん」 』和田洋巳著)この本に乳製品をとる事でがんを育てるとかいてあったので、糖質制限食でチーズを積極的に取っても癌に関して問題ないのだろうかという点です。牛乳には多くのIGF-1が含まれており、これはがんを増殖させるmTORを活発にしてしまう。IGF-1を含んでいる乳製品をとる事でがんを育てる働きに、関与している考えられるとかいてありました。江部先生の糖質制限に関する本や宗田先生のケトン体の本には糖質ががんのエサになるから糖質制限はがんにも良いという趣旨の事は書いてあったと思いますがチーズとがんの関係性に関して触れてる箇所が見当たらなかったので、こちらで先生のご意見が伺えればと思いコメントさせて頂きました。昨年義理姉が31歳で癌で亡くなったので、がんにならない食生活を身に付けて続けていきたいと思っています。お時間ありましたらご回答いただければ幸いです。
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