FC2ブログ
糖質制限食とSU剤、SU剤はなしにする方向で。
こんばんは。

SU剤の中で、グリペンクラミド(オイグルコン、ダオニール:第二世代)は、危険なので使用するべきではありません。

グリペンクラミドは、膵臓のβ細胞膜のカリウムATPチャンネルだけでなく、ミトコンドリアや心筋細胞のカリウムATPチャンネルをも抑制します。このため、心筋障害を起こす可能性が明らかに高まるのです。

実際に、グリペンクラミド内服中の人は、有意差をもって心筋梗塞が多かったという研究報告があります。

これに対して、グリメピリド(アマリール:第三世代)は、膵臓のβ細胞膜のカリウムATPチャンネルにだけ働いて
、ミトコンドリアや心筋細胞のカリウムATPチャンネルには影響を与えません。従って心筋に対して悪影響がないのです。

私の場合、スーパー糖質制限食が上手く実践できないために、コントロールがいまいちの糖尿人に、やむを得ずアマリールを投与するときも、原則として、0.5mgの錠剤を1錠/日とか、 0.5mgの錠剤×2/日とかの少量にしていました。

SU剤は、疲れたβ細胞を鞭打つ側面がありますから、少量にこしたことはないのです。

ブログ読者の糖尿人の皆さん、もし、グリペンクラミド(オイグルコン、ダオニール:第二世代)や第一世代のSU剤(ジメリンなど)を服用しておられる方がいたら、即刻中止して、せめてアマリールかグリミクロンに変更してくださいね。

しかしながら、アマリールやグリミクロンも、HbA1cの改善効果はあるけれど、食後高血糖をマッチング良く防ぐことができないことと、空腹時には低血糖を招きやすい欠点が、CGM(☆)により明らかとなってきました。

つまり、SU剤は「平均血糖変動幅増大」「食後高血糖」という最大の酸化ストレスリスクを予防できていないので、例え改善したように見えても、質の悪いHbA1cなのです。

このため私自身は、現在SU剤を中止して、グリニド系薬剤(速効型インスリン分泌促進剤、グルファストやスターシスなど)やαグルコシダーゼ阻害剤(グルコバイ、ベイスン、セイブルなど)に変更するようにしています。


(☆)CGM
CGM(Continuous Glucose Monitoring:持続ブドウ糖測定)システム

ブドウ糖値を数日間連続的に測定できる持続ブドウ糖測定装置(CGMS)が、2012年4月から日本でも保険適応となり、日常臨床で使用できるようになりました。

ブドウ糖値の日内変動を24時間通して把握できるので、SMBG(血糖自己測定器)やHbA1cによるデータとは異なる情報を得ることができます。

5分ごとに測定して、24時間で288回のブドウ糖測定が可能です。

血糖ではなく皮下間質液中のブドウ糖値を連続測定するのですが、血糖値と同様とみなしてよいと思われます。

2000年頃、欧米で開発され使用されるようになりました。


江部康二



テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
最近、体重も増えてきたことがあって糖質制限を始めたのですが昼食は忙しくてまともに食べれません。そこで近くの店で売っているチョコレート効果 CACAO72%アーモンドチョコ(糖質量15g)買って食べてるんですが20g以内でもチョコレートの場合は食べない方がいいですか?
ちなみに、昼はこれだけです。
宜しくお願いいたします。
2013/08/17(Sat) 22:26 | URL | ニア | 【編集
Re: タイトルなし
ニア さん

糖質量20g以下なので、単純にはOKです。

一方、一日合計の食事で、
必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルの確保も重要ですので、こちらもお忘れなく。
2013/08/18(Sun) 09:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
田頭先生との会合はうまく進んだのでしょうか?
今後の日本糖質制限推進を担う先生だと思いますので実りあるものになったと信じたいです。
田頭先生が高雄病院に勤務することと協会の副理事になるという噂は本当でしょうか?
最近、江部先生の活発な活動協会発足パーティー東洋学術出版からの医学書発行そして医師のスカウト、まことに頼もしい限りです。江部康二医師のようにパワフルな同僚に時々ついていけない達観系医師などもいますが新井兄弟を携えて先ずは高雄病院からそして日本全国に旋風を巻き起こして下さい。
2013/08/18(Sun) 14:48 | URL | 坂田 | 【編集
Re: タイトルなし
坂田 さん

いつも応援ありがとうございます。
田頭先生は、じっくり話って高雄病院の糖質給食を食べた後
五山の送り火をあらてつさんと観賞され、
そのあと、憧夢の、ライブにこられました。
お互い充実した一日となりました。

田頭先生は鳥取大学の神経内科の大学院生です。
まずはしっかり大学で本分をまっとうされます。

高雄病院の医師は漢方も糖質制限食も共に勉強してくれていますよ。
2013/08/18(Sun) 20:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
SU剤は、原則として使わないで・・・
医療事務で、レセプトを見ていると、余りに容易に、SU剤を使っている医院や病院が多いことに驚かせられます。「食事療法で血糖値がコントロール出来ないので、薬物療法が必要と考えられる」として、SU剤を処方します。(糖質たっぷり)な食事で、血糖値が良好になるわけはありません。たとえ、一時的にカロリー制限によって値が下がっても、しばらくすれば、再び上昇します。
 そして、SU剤と一緒に、コレステロールを下げる必要があるとして、スタチン剤が処方されていることが多いです。
 このような、薬害からは、一刻も早く脱却するために、糖質オフの考え方を広める必要があると考えています。
2013/08/20(Tue) 00:59 | URL | わんわんこと・板橋 長谷川 | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可