2007年11月27日 (火)
おはようございます。
調味料の中で、マヨネーズは糖質制限食OK食品です。私も家でも外食でもよく使います。
サラダを注文したときなど、レストランの砂糖たっぷりの甘いドレッシングは断って、マヨネーズを持ってきてもらいます。
マヨネーズは、日本食品標準成分表で見ると、卵黄型だと100g中1.7g、全卵型で4.5gの糖質含有量です。当然卵黄型がいいですね。
例えば、キューピーマヨネーズは、通常のものは砂糖ゼロで、糖質は100g中に0.7gていどで、脂質は100gあたり74.7gで、タンパク質が2.7gと、さらに好ましいです。
キューピーマヨネーズの脂肪酸組成は、約53パーセントがオレイン酸、約27パーセントがリノール酸、α-リノレン酸が約7.64パーセント程度で、「リノール酸型食品」ではなく、「オレイン酸型食品」でお奨め食品です。
マヨネーズの歴史を紐解いたり、誤解をただしたり・・・
以下は、キューピーマヨネーズのホームページからの引用ですが、私もほぼ同意見です。
<キューピー マヨネーズワールド>
『18世紀半ば、メノルカ島(スペイン)での出来事です。当時イギリス領だったこの島にフランス軍が攻撃をしかけました。その指揮をとっていたのがリシュリュー公爵。戦火の中、公爵は港町マオンで料理屋に入り、お肉に添えられたあるソースに出会いました。
そのソースを気に入った公爵は、後にパリでそのソースを「マオンのソース」として紹介しました。それが「Mahonnaise(マオンネーズ)」と呼ばれ、その後「Mayonnaise(マヨネーズ)」となりました。これがマヨネーズの最も有力な起源説といわれています。』
<未だに冤罪に泣くコレステロール>
『マヨネーズは血中コレステロール値を上げるのではないか、という誤解が未だにあります。たくさんコレステロールを摂取したからといって血中コレステロール値が上がるとは限らない、むしろ上がらない人のほうが多いことは、現在では証明済みです。コレステロールは食事から摂取する数倍の量が体内(主に肝臓)で合成されており、食事由来のコレステロールが増えれば、肝臓はその分合成を控え、血中コレステロール値を一定に保とうとするからです。
「コレステロールを多く摂取すると動脈硬化になる」という大前提が崩れてしまえば、「卵を食べると動脈硬化になる」「卵を原料とするマヨネーズもやはり動脈硬化を引き起こす」という論理も破綻します。食事の栄養バランスを考えれば、普通の人は一日に卵を2個ぐらい食べたほうがいいというのが現在の常識です。マヨネーズの場合は、含まれるコレステロールの量も微々たるもので、マヨネーズには血中コレステロール値を下げる作用を持つ、卵黄レシチンや植物油が含まれています。』
コレステロール=動脈硬化、と考えがちですが、実はコレステロールは、からだの細胞やホルモンを作る、大切な成分です。人間の体内で合成されるコレステロールは600mg~700mg/1日です。また、動脈硬化が起こるのは、コレステロールそのものではなく、それを組織に運ぶ物質が酸化されることによります。
マヨネーズの主原料である卵は、コレステロールを含む食品です。でも、マヨネーズを1日15gずつ、12週間食べてもらったところ、血中のコレステロール値は健康な人では正常に保たれ、また高脂血症患者では低下した、という実験結果もあります。これはマヨネーズにたっぷり含まれるオレイン酸の効果だろうと報告されています(東儀宣哲・上嶋稔子「新薬と臨床」第48巻第3号から)。
私は、別にキューピーマヨネーズの回し者ではではありませんが、コレステロールに対する見解には賛成です。
我が家ではキューピーマヨネーズをもっぱら使用していますが、単純に糖質含有量が少ないし砂糖も含まれていないからです。
ああ、それにやっぱり一番美味しいですね(o^。^o)
さらに追い風として、<ワイル博士の医食同源、アンドルー・ワイル、角川書店>の135ページに、
「1976年から長期におこなわれているハーバード大学看護部の研究で、マヨネーズと油ベースのサラダドレッシングをよく使う女性は、それらをめったに使用しない女性に比べて冠動脈疾患のリスクがいちじるしく低いことが判明した」との記載があります。
また、米国の大規模介入試験(5万人弱の閉経女性を対象に、対照群を置き、平均8年間にわたって追跡)において脂質熱量比率20%で強力に指導したグループは、対照群に比較して、心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げないことがアメリカ医師会雑誌2006年2月8日号で報告されました。総コレステロール値も、両群に差はありませんでした。
つまり、従来のヘルシー食(糖質を中心に野菜をたっぷりと摂取)を徹底して脂質を減らしても、ガンも心筋梗塞も減らなかったという衝撃的な事実が明らかとなったわけです。
糖質制限食は、相対的に高脂肪・高タンパク食となります。その中でマヨネーズは、高脂肪食の王様のようなものです。
一時若者の間で、何でもかんでもマヨネーズをかけて食べることが流行し、「マヨラー」と呼ばれて、有識者の顰蹙を買っていたようですが、今や私もマヨラーの端くれですね。
「オレイン酸型食品」の雄、マヨネーズは 糖質制限食の優等生です。ブログ読者の皆さんも今日からマヨラー?目指して下さいね。
江部康二
調味料の中で、マヨネーズは糖質制限食OK食品です。私も家でも外食でもよく使います。
サラダを注文したときなど、レストランの砂糖たっぷりの甘いドレッシングは断って、マヨネーズを持ってきてもらいます。
マヨネーズは、日本食品標準成分表で見ると、卵黄型だと100g中1.7g、全卵型で4.5gの糖質含有量です。当然卵黄型がいいですね。
例えば、キューピーマヨネーズは、通常のものは砂糖ゼロで、糖質は100g中に0.7gていどで、脂質は100gあたり74.7gで、タンパク質が2.7gと、さらに好ましいです。
キューピーマヨネーズの脂肪酸組成は、約53パーセントがオレイン酸、約27パーセントがリノール酸、α-リノレン酸が約7.64パーセント程度で、「リノール酸型食品」ではなく、「オレイン酸型食品」でお奨め食品です。
マヨネーズの歴史を紐解いたり、誤解をただしたり・・・
以下は、キューピーマヨネーズのホームページからの引用ですが、私もほぼ同意見です。
<キューピー マヨネーズワールド>
『18世紀半ば、メノルカ島(スペイン)での出来事です。当時イギリス領だったこの島にフランス軍が攻撃をしかけました。その指揮をとっていたのがリシュリュー公爵。戦火の中、公爵は港町マオンで料理屋に入り、お肉に添えられたあるソースに出会いました。
そのソースを気に入った公爵は、後にパリでそのソースを「マオンのソース」として紹介しました。それが「Mahonnaise(マオンネーズ)」と呼ばれ、その後「Mayonnaise(マヨネーズ)」となりました。これがマヨネーズの最も有力な起源説といわれています。』
<未だに冤罪に泣くコレステロール>
『マヨネーズは血中コレステロール値を上げるのではないか、という誤解が未だにあります。たくさんコレステロールを摂取したからといって血中コレステロール値が上がるとは限らない、むしろ上がらない人のほうが多いことは、現在では証明済みです。コレステロールは食事から摂取する数倍の量が体内(主に肝臓)で合成されており、食事由来のコレステロールが増えれば、肝臓はその分合成を控え、血中コレステロール値を一定に保とうとするからです。
「コレステロールを多く摂取すると動脈硬化になる」という大前提が崩れてしまえば、「卵を食べると動脈硬化になる」「卵を原料とするマヨネーズもやはり動脈硬化を引き起こす」という論理も破綻します。食事の栄養バランスを考えれば、普通の人は一日に卵を2個ぐらい食べたほうがいいというのが現在の常識です。マヨネーズの場合は、含まれるコレステロールの量も微々たるもので、マヨネーズには血中コレステロール値を下げる作用を持つ、卵黄レシチンや植物油が含まれています。』
コレステロール=動脈硬化、と考えがちですが、実はコレステロールは、からだの細胞やホルモンを作る、大切な成分です。人間の体内で合成されるコレステロールは600mg~700mg/1日です。また、動脈硬化が起こるのは、コレステロールそのものではなく、それを組織に運ぶ物質が酸化されることによります。
マヨネーズの主原料である卵は、コレステロールを含む食品です。でも、マヨネーズを1日15gずつ、12週間食べてもらったところ、血中のコレステロール値は健康な人では正常に保たれ、また高脂血症患者では低下した、という実験結果もあります。これはマヨネーズにたっぷり含まれるオレイン酸の効果だろうと報告されています(東儀宣哲・上嶋稔子「新薬と臨床」第48巻第3号から)。
私は、別にキューピーマヨネーズの回し者ではではありませんが、コレステロールに対する見解には賛成です。
我が家ではキューピーマヨネーズをもっぱら使用していますが、単純に糖質含有量が少ないし砂糖も含まれていないからです。
ああ、それにやっぱり一番美味しいですね(o^。^o)
さらに追い風として、<ワイル博士の医食同源、アンドルー・ワイル、角川書店>の135ページに、
「1976年から長期におこなわれているハーバード大学看護部の研究で、マヨネーズと油ベースのサラダドレッシングをよく使う女性は、それらをめったに使用しない女性に比べて冠動脈疾患のリスクがいちじるしく低いことが判明した」との記載があります。
また、米国の大規模介入試験(5万人弱の閉経女性を対象に、対照群を置き、平均8年間にわたって追跡)において脂質熱量比率20%で強力に指導したグループは、対照群に比較して、心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げないことがアメリカ医師会雑誌2006年2月8日号で報告されました。総コレステロール値も、両群に差はありませんでした。
つまり、従来のヘルシー食(糖質を中心に野菜をたっぷりと摂取)を徹底して脂質を減らしても、ガンも心筋梗塞も減らなかったという衝撃的な事実が明らかとなったわけです。
糖質制限食は、相対的に高脂肪・高タンパク食となります。その中でマヨネーズは、高脂肪食の王様のようなものです。
一時若者の間で、何でもかんでもマヨネーズをかけて食べることが流行し、「マヨラー」と呼ばれて、有識者の顰蹙を買っていたようですが、今や私もマヨラーの端くれですね。
「オレイン酸型食品」の雄、マヨネーズは 糖質制限食の優等生です。ブログ読者の皆さんも今日からマヨラー?目指して下さいね。
江部康二
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