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「人類の将来の食糧危機を解決するのは昆虫食だ」 国連食糧農業機関
こんばんは

大変、興味深いニュース記事が毎日新聞(2013.8.3。朝刊)に載りました。
もしかしたら大阪版だけかもしれません。

ウェブサイトの、毎日JPに載っていたので、転載しました。(☆)

2013年5月、国連食糧農業機関(FAO)が「人類の将来の食糧危機を解決するのは昆虫食だ」という報告書を出したのが、まず素晴らしいですね。ヾ(^▽^)

糖質セイゲニスト的には、昆虫食って、完全無欠の糖質制限食なのですよ。

私は好き嫌い、ほとんどなくて何でも食べるキャラなのでいいとして、(^^)

読者の紳士淑女のなかには

「昆虫なんて、嫌やー!!!」┗(●゚∀゚)┛

と絶叫される方もあるでしょうね。

でも、そこの貴方、まあそう叫ばずに、人類の未来のために一緒に考えてみましょう。

◇実は、自然と口に

「ピーナツバター100グラム当たり昆虫断片50個」

「缶詰トマト500グラム中に果実バエ卵10個」

これは、衝撃のデータですね。

ほとんどの紳士淑女の皆さんが、日常的に昆虫や蝿の卵を食べていたということですね。ヾ(゜▽゜)


◇食糧危機そこまで

夏井先生も、ご自身のブログで昆虫食に言及しておられます。

特に糖質セイゲニストが世に溢れてきたら、FAO予想以上に動物性タンパク質が不足する可能性があります。

我々糖質セイゲニストは、必然的に昆虫食を検討・研究せざるをえない流れとなります。


◇どう養殖するか

安全性は勿論大切ですが、効率よく養殖できる昆虫を探すことが肝要です。

夏井先生は、「理論的にはウジ虫がいいかも」と述べておられました。

確かに、とても育てやすいし、清潔な環境を保ちやすいし、安いし、栄養豊富だし、美味だし・・・有力候補の一つであることは間違いないですね。(ノ´▽`)ノ


◇抵抗感、やっぱり

心理的な壁を乗り越えるのは容易ではないので、まずは虫の種類をラテン語の学名とかで正々堂々?と表示して、
市販のハンバーグに何気なく混ぜるとかいう戦略もありかなと密かに企んでいる私です。(∵)?


◇鶏よりうまい、ハチノコ五目ご飯−−伊丹市昆虫館、坂本昇・副館長おすすめグルメ

これは、副館長、残念です。

せっかくのハチノコ(パーフェクト糖質制限食)を混ぜご飯にしてしまっては、画竜点睛を欠くというやつでしょうか?

いやいや、副館長すいません。

単なる糖質セイゲニストの愚痴ですので気にしないでください。

ハチノコ分は、ご飯ちょっぴり減ってますもんね。


<FAO2013報告書のポイント>

「なぜ昆虫食なのか」

 1=自然環境に優しい
 2=健康に優しい
 3=人の暮らしに優しい

うーむ。FAO、素晴らしいです。天晴れです。(^-^)v(^-^)v 

全世界の糖質セイゲニストの皆さん、人類の未来のため、食糧危機回避のため昆虫食に注目ですね。


江部康二



(☆)
毎日JP
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20130803ddlk27100535000c.html

15歳のニュース:人類救うか、昆虫食 栄養・エコ、いいことずくめ /大阪
毎日新聞 2013年08月03日 地方版

弱虫、泣き虫、点取り虫、虫酸(むしず)が走る、虫の息〓〓。言葉のうえでは虫にはあまり良いイメージはないようです。それでも昆虫採集は夏休みの遊びの定番ですし、「みなしごハッチ」なんていう人気アニメもありました。どこの小学校の図書館にも「ファーブル昆虫記」はあります。昆虫は昔から子どもたちに身近な存在です。

さらに今年5月、国連食糧農業機関(FAO)が「人類の将来の食糧危機を解決するのは昆虫食だ」という報告書を出し、昆虫が大いに注目されはじめました。調べると世界では虫は結構普通に食べられています。【大野靖史】

 ◇実は、自然と口に

「食べられている」というのは「知らないうちに食べている」ということも含みます。三橋淳・編著「虫を食べる人びと」によると、実は米食品医薬品局は食品への昆虫混入の最大許容レベルを決めているのです。「ピーナツバター100グラム当たり昆虫断片50個」「缶詰トマト500グラム中に果実バエ卵10個」など。

裏を返せば加工食品には結構混入してしまうということです。殺虫剤を多用すれば混入レベルを下げられますが、「欠陥はあるが無害な自然物を有毒な殺虫剤の混入に置き換えることは賢明ではない」と同局は言っているそうです。

これとは別に普通の食材としては、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの熱帯地方を中心に世界で20億人の人びとが昆虫を常食しています。昆虫100万種のうち1900種が食べられているのです。中でも甲虫類やイモムシが人気で消費のほぼ半分を占めています=グラフ。

 ◇食糧危機そこまで

FAOによれば、人口増加、都市化、中流層の拡大によって世界的に食料需要が増加。2030年までに90億人超の人類を養うためにさらなる食料、特にたんぱく源が必要ですが、現在の家畜増産を続けると土地や水源の汚染、過剰放牧による森林劣化、それによる気候変動や環境破壊が懸念されています。

その解決策の一つとして昆虫食が浮上しています。別項に挙げるように、環境、健康、暮らし、のいずれの面でもいいことだらけのようですが、課題もあります。

 ◇どう養殖するか

第一に量の問題。森林など自然界から採取するだけでは限界があります。FAOは昆虫の養殖の拡大が必要と指摘しています。機械化が昆虫産業の育成のカギです。また食料、飼料としての昆虫の生産や取引を管理、規制する枠組みも未整備です。衛生的な生産・加工および食品調理が必要ですが、食品安全基準も必要でしょう。家畜より安全と言われる昆虫ですが、殺虫剤の使用規制や人間に媒介する病気がないかのさらなる研究も求められています。

 ◇抵抗感、やっぱり

しかし、昆虫食推進の最大の壁は「見た目」かもしれません。虫を食べる文化のないところではどうしても「虫」というだけで敬遠されがちです。ただエビやカニだって味を知らなければ敬遠されそうな外見です。

FAO林業局エバ・ミューラー林業経済政策・林産品部長も「20年前にはヨーロッパの人間は誰も生の魚を食べることなど考えもしなかったのに、今ではみんなが寿司(すし)を愛しているでしょ。何事も変わりうるのです」と話しています。

*衛生やアレルギーの点から、昆虫を調理したり食べたりする時は、必ず専門家の指導に従ってください。

 ◇鶏よりうまい、ハチノコ五目ご飯−−伊丹市昆虫館、坂本昇・副館長おすすめグルメ

日本やアジアで昆虫食の経験豊富な兵庫県の伊丹市昆虫館(同市昆陽池)の坂本昇・副館長(41)=に美味しい昆虫を推薦してもらいました。

「一番はハチノコを入れた五目飯です」。長野や岐阜などでは今でも結構食べられている料理で、特にクロスズメバチの巣(1キロで約1万円)から採った幼虫やさなぎが美味といいます。一般の五目ご飯の鶏肉の代わりにハチノコが入っていると思えばいいそうで、「鶏肉より甘みが強く、コクがある」そうです。クロスズメバチの巣を地中から見つけ採取する「すがれ追い」などと呼ばれる行事は各地に残っています。それだけ食欲をそそる食材ということです。

もう一つはカミキリムシの幼虫。白いイモムシで「日本の山間部でまき割りをしたときに木の中に潜んでいて見つかるのを、たき火などにくべて焼いて食べられていました。焼きチーズのようでトロッとして非常に美味」。ただし大量には採れないので“幻の味”に近いようです。

他に、イナゴの佃煮(つくだに)=は有名。稲に付くので稲作の歴史とともに食べられてきました。大量に採れるのが利点で、第二次世界大戦末期には貴重な栄養源になりました。



海外のものではラオスなど東南アジアで食べられるタケツトガという蛾(が)の幼虫。竹の中にいるイモムシで、油であげるそうです。「味は淡泊ですが、サクサクとした食感がフライドポテトのようです」

==============


 <FAO2013報告書のポイント>

「なぜ昆虫食なのか」について報告書は三つの視点から理由を挙げています。

1=自然環境に優しい

・飼料転換効率の良さ。飼料転換効率とは「体重1キロ増やすのに飼料(えさ)がどれだけ必要か」を表す。牛は体重1キロ増やすのに飼料8キロが必要なのに昆虫は2キロだ。

・温室効果ガスの排出が家畜よりはるかに少ない。豚の10分の1から100分の1。

・生ゴミや人糞(じんぷん)をえさにでき、しかもそれらを高質なたんぱくに変える。

・家畜に比べて必要とする水がかなり少ない。

・昆虫は家畜に比べ育てる土地の制約が少ない。

2=健康に優しい

・家畜の肉や魚に比べて高たんぱくで栄養価も高い。特に栄養不良の子どもへの食品補助としては重要。食物繊維や鉄分、銅、リンなどの微量栄養素も豊富。

・鳥インフルやBSEのような人畜共通感染症の危険が少ない。

3=人の暮らしに優しい

・昆虫は採集が簡単で、設備投資や飼育コストも安い。

・女性や土地をもたない社会の最貧層の人たちでも採集でき、食生活を改善し街頭で販売することで現金収入をもたらす。

・昆虫は食品や飼料への加工が比較的に容易。まるまる食べられるものもある。ペーストや粉状にもできる。



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
イナゴはおいしい。
昭和25年生まれ。子どものころ、貧しかった東北の農村では、イナゴを普通に食べていました。バッタは食べないのに。もちろん、砂糖をまぶして煮つめた佃煮ですから、本来の味はわからずじまいです。韓国旅行では、カイコのさなぎのはちみつ漬けをギャルが食べながら歩いていました。ガイドさんに勧められて、味見しましたが、別段どうってことありませんでした。南大門です。海南島では、屋台で、ピカピカ光るウジをラーメン様のものにトッピングして食べさせられました。周りの人がおいしそうに食べているので、安心して食べました。そいうわけで、私は、いつでも昆虫食に参戦できるような気がします。から揚げ、かき揚げの粉は大豆粉。佃煮は人口甘味料と焼酎で。
2013/08/05(Mon) 19:42 | URL | 北九州 三島 | 【編集
蜂や蜂の子は食べたことがあります。
嫌だけど、食に困ったら、
コオロギとか、バッタとかなら唐揚げで食べてもいいかな~。
いずれにしても、生は嫌です。
2013/08/05(Mon) 20:26 | URL | コモモ | 【編集
実際に売っているのかわかりませんが、家庭用ウジ虫養殖器だそうです。。
Farm 432 machine uses maggots to 'grow your own protein at home'
http://www.dailymail.co.uk/health/article-2382034/Farm-432-machine-uses-maggots-grow-protein-home.html

製作者のKatharina Ungerさん
http://www.kunger.at/161540/1591397/overview/farm-432-insect-breeding
2013/08/05(Mon) 21:29 | URL | deepseafish | 【編集
昆虫食ですか。。。
流石に昆虫は抵抗ありますね(^^;;
加工食品になっていれば大丈夫かな??

さて、糖質制限を始めて暫く経過しました。まだ体重は目立って減ってませんが、糖質制限前と後で変わった事の一つに加齢臭が少ないなった感じがします。以前は小鼻の周りが酷く臭う事があったのですが、今は小鼻の周りを指で擦っても嫌な匂いが付いてきません。困るっているのは、どうしても動悸が発生してしまう事ですかね。。カロリー不足かな?と思ってましたが、どうも呼吸が浅くなるみたいです。動悸ご始まったら、意識的に深呼吸をして様子を見る様にしています。あと、飲酒をやめる様にしています。体質なのか、飲酒をしない方が動悸の発生が少ない感じですね。
2013/08/05(Mon) 22:27 | URL | 佐藤隆 | 【編集
シルクワームバー
昆虫食!インパクトありますね。

江部先生は何を食されたことがおありでしょうか。

菜間草庵ですが、私はイナゴとハチノコぐらいしか食べたことがありません。けっこう砂糖が使われていたので調理法は研究する必要が有りそうですが、有りですね。

養蚕地帯では、絹糸をとった後のサナギが食用にされていました。今はどのように処分されているのでしょうか。
養蚕の技術は確立しているので、食用を前提に繭を作る前に歩留まりの良いところ、美味しいところ?で収穫したら、今すぐにでも産業化出来そう(採算が合えば)な気がします。大豆等とブレンドして糖質制限シルクワームバーなんてのはいかがでしょう。

桑畑ならすぐにでも転作出来そうですし、剪定した枝は木質ペレット燃料に出来たらエコですよね。

栄西禅師の喫茶養生訓には、飲水病には桑葉茶が良いという記述があるそうですから、私は親近感を持ってしまいます。

朝食はシルクワームバーで決まりです。

如何でしょうか、どなたか製品化を。
2013/08/05(Mon) 23:31 | URL | 菜間草庵 | 【編集
Re: イナゴはおいしい。
北九州 三島 さん

さすがです。
すでに、昆虫食の先達なのですね。
2013/08/06(Tue) 08:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
コモモ さん

私も、小学校3年生まで、山村に住んでいたので、
蜂の子は、普通に食べていたような記憶があります。
コオロギやバッタは安全性の上からも、火を通したほうがいいですね。
2013/08/06(Tue) 08:46 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 昆虫食ですか。。。
佐藤隆 さん

さすがに飲酒は、脈は速くなりますね。
2013/08/06(Tue) 13:04 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: シルクワームバー
菜間草庵

イナゴ、ハチノコ、ザザムシなど食べたことがあります。

シルクワームバー、名前もいいし美味しそうですね。
2013/08/06(Tue) 13:05 | URL | ドクター江部 | 【編集
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