漢方と西洋医学

こんばんは。
最近、腎不全漢方養腎降濁湯>への問い合わせが、本ブログにも結構あります。

現在、糖尿病が原因で腎不全になり、人工透析に入る人が、年間1万3000人もいますから、是非 糖質制限食で糖尿病のコントロールをして、腎機能が悪化しないようにしたいものです。

万一、既に腎機能が悪化しているときは、「養腎降濁湯」が7割の人に有効です。腎不全の原因が糖尿病でも慢性腎炎でも有効です。
 
そんなわけで、今日は久しぶりに漢方のお話です。

西洋医学は、原因がはっきりしている病気はとても得意としています。

たとえば、梅毒はトレポネーマという菌が感染して発病することがわかって、ペニシリンなどの抗生物質が特効薬として開発され、簡単に治るようになりました。

江戸・明治時代までは、原因がわからず不治の病だったのですから、えらいもんです。
 
ところが今、平成の世の病気をみてみると、原因がはっきりしない病気が8割以上です。梅毒のような根治療法が期待できる病気は1〜2割で8割以上は対症療法です。

言い換えれば、西洋医学が苦手な病気が『澱』のように溜まって残ってきたと言えます。

高雄病院には、西洋医学単独では治りにくい様々な現代病の漢方治療を求めて、京都市内はもちろん、全国からたくさんの患者さんがやってこられます。

たとえば、厚生省が難病に指定しているMCTD・潰瘍性大腸炎などをはじめとして、ネフローゼ症候群、気管支喘息、慢性関節リウマチ、過敏性腸症候群、花粉症、不妊症、生理痛、冷え性、肝炎、胃炎、じんましん、アトピー性皮膚炎・・・と臨床各科にまたがる患者さんです。

漢方は、西洋医学的に原因がわからない病気に対しても、気の流れや血の流れをスムースにして、五臓六腑の機能を整えて自然治癒力を高め、根治に結びつく可能性があります。

また漢方的な熱や湿を生薬でとってやると、関節の痛みや、皮膚炎が良くなることが多いのです。

東洋医学西洋医学どちらか一方が優れているというよりも、
例えば、西洋薬でとりあえず症状をコントロールし、漢方薬で根治をめざすというような役割分担が大切と思います。

江部康二

テーマ: 糖尿病 -  ジャンル: ヘルス・ダイエット
by ドクター江部  at 18:32 |  漢方 |  comment (0)  |  trackback (1)  |  page top ↑
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by 過敏性腸症候群の治し方 2007/12/01 17:02
プロフィール

ドクター江部

Author:ドクター江部
江部康二です。京都の高雄病院で勤務しています。漢方やアトピー治療でご存知の方もおられるかと思いますが、最近、自分が糖尿病だということが発覚し、糖尿病の新しい食事療法『糖質制限食』に力を入れてます。これからも宜しくお願いしますね。

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